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ドレス選びと暴行事件
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庭から直接入れる応接間に、ルーナがマリアローゼの部屋から持ってきたドレスを並べてくれていた。
高価な宝石が使われていないドレスや、後々手直しをして着る事が出来そうなドレスが選ばれている。
悲しい、というと失礼かもしれないが、質素なドレスを着た子爵、男爵令嬢達が恐る恐るドレスに触れたり、
頬を染めてキラキラした目でドレスを見ているのは微笑ましい。
「あの、わたくし達もよろしいですか?」
窺うように何人かの令嬢達が開け放たれたガラスのドアの前で佇んでいる。
「勿論ですわ。どうぞ、お入りになって」
マリアローゼの言葉に、嬉しそうに顔を上げて、ぞろぞろと部屋の中に入ってくる。
ルーナはそれを見て、更にドレスを取りにノクスと一緒に部屋を出て行った。
だが、もじもじして、誰もこれ、と選ぶことは出来ないようなので、マリアローゼが手助けを申し出た。
「宜しければ、わたくしが選んで差し上げますけれど…ご希望される方はいらっしゃいますか?」
と問いかけると、少女達が一斉にマリアローゼを見た。
「是非、お願い致します」
「わたくしも、是非…」
と言われて、マリアローゼはにっこりと微笑んだ。
そして、一人一人髪の色と目の色、雰囲気に合わせて、好きな色を聞いて取り入れつつ、
それぞれの容姿を褒め、ドレスを選んでいく。
「今お持ち帰りになるのは大変でしょうから、お届けする手配を致しますわね。包んでくださる?」
と並んだ従僕に後半は尋ねると、いつの間にか用意された包装紙とドレスを入れる箱を従僕達が運んでくる。、
マリアローゼは机に座って、令嬢たちから受け取ったドレスを従僕に渡しては、
カードに名前を書いて貰った物を添えていった。
従僕達がせっせと包んで、運び出して行ったのを確認して、マリアローゼは立ち上がる。
全員が示し合わせたように並んで、マリアローゼにお礼の言葉とお辞儀をし、
マリアローゼはそれに対してお辞儀を返した。
「どういたしまして。皆様が今後のお茶会を楽しまれますよう」
そして、庭に続くガラスの扉から外に出た時、会場が騒然としているのにマリアローゼは気づいた。
「何で、あんたが、いるのよ!」
言葉遣いを崩した、例の少女が誰かを睨みつけている。
そこに居たのは、地面に横座りするように倒れて、額から血を流しているステラだ。
「小間使いとして行儀見習いするのだから、お茶会に参加は出来ない」と
固辞していたステラを、マリアローゼは今朝参加するように説得していたのだ。
お茶会の雰囲気を知るのも立派な勉強なので、挨拶が終った頃にのんびり見て回ってはどうか?と。
それが、こんな事態になるなんて。
野外で行われる祝宴で、従業員は参加者と同じかそれより多い位いるので、鉢合わせの可能性を考えていなかったし、何より令嬢が暴力行為を公衆の面前で行うとは思っていなかったのだ。
マリアローゼは慌てて駆け寄って、ステラと少女の間に入った。
「ステラは昨日、わたくしの小間使いになりましたの。ですから、お話がございますのなら、主人であるわたくしにどうぞ」
「何故、勝手に決めているのですか!家族として反対致しますわ」
「家族?家族と仰いました?貴女は家族に暴力を振るうのですか?」
マリアローゼが小さな身体で守るように、両手を広げて背中にステラを庇っている。
そんなマリアローゼを何時でも庇える位置にノクスが控え、ルーナはステラの手当てを始めた。
ハンカチを額に当てつつも、ルーナの手を借りてステラは立ち上がる。
震えながらも、必死で立ち向かおうとしていた。
「いつも、わたくしは家族じゃないと言われ続けて参りました。ただの居候で、今は使用人だと。
わたくしは、もうマリアローゼ様にお仕えする事が許されておりますので、家には帰りません」
高価な宝石が使われていないドレスや、後々手直しをして着る事が出来そうなドレスが選ばれている。
悲しい、というと失礼かもしれないが、質素なドレスを着た子爵、男爵令嬢達が恐る恐るドレスに触れたり、
頬を染めてキラキラした目でドレスを見ているのは微笑ましい。
「あの、わたくし達もよろしいですか?」
窺うように何人かの令嬢達が開け放たれたガラスのドアの前で佇んでいる。
「勿論ですわ。どうぞ、お入りになって」
マリアローゼの言葉に、嬉しそうに顔を上げて、ぞろぞろと部屋の中に入ってくる。
ルーナはそれを見て、更にドレスを取りにノクスと一緒に部屋を出て行った。
だが、もじもじして、誰もこれ、と選ぶことは出来ないようなので、マリアローゼが手助けを申し出た。
「宜しければ、わたくしが選んで差し上げますけれど…ご希望される方はいらっしゃいますか?」
と問いかけると、少女達が一斉にマリアローゼを見た。
「是非、お願い致します」
「わたくしも、是非…」
と言われて、マリアローゼはにっこりと微笑んだ。
そして、一人一人髪の色と目の色、雰囲気に合わせて、好きな色を聞いて取り入れつつ、
それぞれの容姿を褒め、ドレスを選んでいく。
「今お持ち帰りになるのは大変でしょうから、お届けする手配を致しますわね。包んでくださる?」
と並んだ従僕に後半は尋ねると、いつの間にか用意された包装紙とドレスを入れる箱を従僕達が運んでくる。、
マリアローゼは机に座って、令嬢たちから受け取ったドレスを従僕に渡しては、
カードに名前を書いて貰った物を添えていった。
従僕達がせっせと包んで、運び出して行ったのを確認して、マリアローゼは立ち上がる。
全員が示し合わせたように並んで、マリアローゼにお礼の言葉とお辞儀をし、
マリアローゼはそれに対してお辞儀を返した。
「どういたしまして。皆様が今後のお茶会を楽しまれますよう」
そして、庭に続くガラスの扉から外に出た時、会場が騒然としているのにマリアローゼは気づいた。
「何で、あんたが、いるのよ!」
言葉遣いを崩した、例の少女が誰かを睨みつけている。
そこに居たのは、地面に横座りするように倒れて、額から血を流しているステラだ。
「小間使いとして行儀見習いするのだから、お茶会に参加は出来ない」と
固辞していたステラを、マリアローゼは今朝参加するように説得していたのだ。
お茶会の雰囲気を知るのも立派な勉強なので、挨拶が終った頃にのんびり見て回ってはどうか?と。
それが、こんな事態になるなんて。
野外で行われる祝宴で、従業員は参加者と同じかそれより多い位いるので、鉢合わせの可能性を考えていなかったし、何より令嬢が暴力行為を公衆の面前で行うとは思っていなかったのだ。
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「家族?家族と仰いました?貴女は家族に暴力を振るうのですか?」
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そんなマリアローゼを何時でも庇える位置にノクスが控え、ルーナはステラの手当てを始めた。
ハンカチを額に当てつつも、ルーナの手を借りてステラは立ち上がる。
震えながらも、必死で立ち向かおうとしていた。
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