雲外に蒼天を望む(5/25更新)

想定外

　美空が好きになる相手は、いつも年上だった。

「高校生だったんだ……」
「ああ、藤野第附属高等部に在籍している」

　美空は愕然とした。側溝に落ちたパスケースを拾ってくれた事で交流が始まった理想のクーデレイケメンは、有名な私立高校の制服を着て美空が働くカフェに入店してきた。