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ムゲンは全知ちゃんとの対話で不自由な世界の合意なき体験遠隔操作問題に気づく
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ムゲンは「体験そのもの」について説明してみたものの、あまり理解されていないと感じた。
なぜだろう? とムゲンは思う。
「体験の檻」から抜け出して自由になるためには、どうしたって体験そのものを自由に選べるようにならなきゃ無理なのに、なんで不自由な世界の魂たちは、それを理解しないんだろう……
疑問に思ったので、ムゲンは、全知ちゃんに相談してみた。
すると、こんな答えが返ってきた。
「あのね、不自由な世界の人間族たちというのは、生まれた時からずっと体験の檻の中に入れられているのよ。
そして、その状態が当たり前だと思わされているの。
自分で自由に体験そのものが自由自在に選べるなんてありえないと思っているのよ。
というか、人間族を支配している霊的存在族たちが、人間族の体験を徹底的に操作していて、その体験操作をずっとし続けたいものだから、人間族がそれに気づかないようにしてしまっているのよ。
つまり人間族たちは、みんな催眠術にかかったみたいにされてしまっているわけ。
まあ、たまには例外もいるけど、ほとんどがそんな感じなのよ。
で、それを教えてあげようとなんかすると、そうした霊的存在族たちが、自分たちの体験操作特権が失われると思ってあの手この手で妨害したり攻撃したりしてくるわけ。
だからあなたの心の状態が変になったりしたでしょう?」
ムゲンは全知ちゃんにそう言われて、確かに「体験そのもの」とか「甘太郎の体験選択自由自在の新世界」とかの広報をした後、変な気分になったことを思い出した。
「確かに変な気分というか、やる気が出なくなったというか、そうした心境の変化があったな」
「でしょう? あなただからまだその程度で済んでるけど、不自由な人間族たちだとそうした霊的存在族たちの催眠術や霊能力とかその他の手練手管に対して耐性がほとんどないから、ひとたまりもないのよ」
「は~、なるほどなあ……そういえば今まであった欲望とかが急に消えたり、また発生したりってのもあったけど、あれもその類なの?」
「そういうこと。気分も欲望を好き勝手に遠隔操作できる能力を持っている霊的集団なんかもいたりしてね。一体で無理なら仲間を集めて集中して欲望を与えたり消したり、良い気分にしたり、悪い気分にしたり……そうしたことを自分たちの特権だと思ってしまっているのよ」
「なんじゃそりゃ? それは体験者の合意を得てやらないと超時空世界では犯罪行為だろう?」
「そうね、でも不自由な世界ではそれが当たり前なのよ。ずーっと昔からそうしたことをしてきているから、それが自分たちの正当な権利だとすら思っている霊的存在なんかもいるわ」
「まいったなあ……それじゃあ人間族である限り、いつまでたっても自分の体験を自分で自由に選べるようになれるわけないじゃないか」
「そうよ。無理ゲー状態なのよ」
「おいおい、それはないだろう? そこんとこ改めるように言ってやってくれよ。ちゃんと個々の魂が自分の体験を自分で自由に選べるように改めろってさ」
「そんなこと、あたしが言わなくても、とっくに超時空体験図書館様が言ってたじゃないの」
「あ~?言ってた? 俺、超時空聖体になる修行中だったから聞いてなかったわ」
「ちゃんと言ってましたよ。ちゃんとそれぞれの魂たちが自分で自分の体験を自由に選べるようにせよ!ってね」
「でも、改めないわけ?」
「そうみたいね。いろんなタイプの霊能力使って、欲望とか気分を操作して、操って、さしずめあなたを自分たちを守る兵隊とか兵器とかにできればしたいって感じじゃないの?」
「それは困るなあ……体験操作はちゃんと当事者の合意を得てやってもらわないと」
「それは超時空世界の常識で、不自由な世界の常識じゃないのよ。自分たちが合意違反の悪いことをしているって自覚もないかもしれないわね」
「でもそれって自分好みの操り人形に仕立て上げようとする行為と同じことだろう?」
「そうね、でもずーっと前からそうしたことし続けてきてるから、悪いことだと思えなくなってしまっているのよ」
「それは困るなあ」
「自分の欲望くらい自分で選べるようにならなきゃ、この不自由な世界は超時空体験図書館様に滅ぼされてしまうんじぇねえの?」
「そうね、前からそう警告してるんだけど、聞く耳持たないんだからしょうがないでしょう。
人類全員を自分たちの操り人形にしてしまえば、世界が平和になるから自分たちがしていることは良いことなんだとか……思い込んでいたりね」
「なんだそりゃ? 操り人形にされる方はたまったもんじゃないぞ」
「ほら、人間族が動物族を家畜扱いするのが当然で何も悪いことしてないって思ってるみたいに、霊的存在族たちは、人間族たちを家畜や操り人形みたいに扱っても何も悪いことしてないって思っているって感じね。もう基本の常識が違うのよ。全然。」
「とんでもないなあ……俺でも世界中の魂全員を操り人形にしていいなら、世界を見た目だけは平和にできちゃうぜ」
「まあ、そういうことだから、不自由な世界でうかうかしてると操り人形にされちゃうわよ。もう操り人形に半分されかかっちゃってるじゃないの」
「おいおい、そうなる前に助けてくれよ」
「いいじゃない、分身体の一体くらい操られても……他にいっぱい分身体がいるんだから。おとり捜査になるでしょう?」
「いや、別に俺、霊的存在たちを逮捕したいわけじゃないし……犯罪者になっちまう前に助けてやってくれよ」
「だって、ちゃんと改めるように言ってるのに、無視して体験者の合意を得ずに好き勝手に体験操作の霊能力をむやみに使うからいけないんでしょう?まさかバレないとでも思ってるのかしら」
「まあ、超時空聖体の慈悲心ってやつで、なんとかうまくはからってやってくれよ」
「そんな甘いことばかり言ってるといつまでたっても被害者が出続けるわよ。これは氷山の一角でしかないのよ。他でも散々そうしたことをやってるんだから。初犯じゃないんですからね」
「あー、もういいよ、いいよ。それじゃあ、俺がなんとかするよ」
ムゲンは、全知ちゃんとそんな問答をして、そういうことだったのかと理解した。
「体験そのもの」についての説明が理解できないのは、それが理解されてしまうと不自由な世界の霊的存在族たちの合意なき不当な心身体験の遠隔操作の犯行がバレてしまうようになるからなんだと……理解した。
「体験の不当操作の実行犯という犯罪者にはなりたくない、かつ、その犯罪をずっとし続けたい……そのためには絶対、上手くバレないようにしなきゃならない……」そんな動機が背後にあったのか……と理解した。
それでか……ノックして、今から体験操作しますけど、してもいいですか?とお伺いを立てに来れば穏便に事が運ぶのに、黙ってこっそりと俺の心身に憑依してきて、黙ってこっそりと俺の体験や欲望や気分なんかを操作するのは、そういう背景があるからなんだなあ……
全知ちゃんのアドバイスがあり、ムゲンは、そんな理解に到達した。
つまり「体験そのもの」を人間族が自由自在にバイキングレストランで好きな体験料理を選べるようになると嫌なわけだ……
ムゲンはなんだかな~と思う。
そんなことずっとし続けたら、自業自得学園送りになったら、不自由するだろうな~と思う。
そんなことを思うと、なんだか可哀そうになってくる。
そしてこの理解をテレパシーメモにして超時空体験図書館住まいの甘太郎に送ることにした。
「合意なき体験の遠隔操作ができてしまう仕様は、不自由な世界を丸ごとコピーする時には、ちゃんと除外すること」と。
なぜだろう? とムゲンは思う。
「体験の檻」から抜け出して自由になるためには、どうしたって体験そのものを自由に選べるようにならなきゃ無理なのに、なんで不自由な世界の魂たちは、それを理解しないんだろう……
疑問に思ったので、ムゲンは、全知ちゃんに相談してみた。
すると、こんな答えが返ってきた。
「あのね、不自由な世界の人間族たちというのは、生まれた時からずっと体験の檻の中に入れられているのよ。
そして、その状態が当たり前だと思わされているの。
自分で自由に体験そのものが自由自在に選べるなんてありえないと思っているのよ。
というか、人間族を支配している霊的存在族たちが、人間族の体験を徹底的に操作していて、その体験操作をずっとし続けたいものだから、人間族がそれに気づかないようにしてしまっているのよ。
つまり人間族たちは、みんな催眠術にかかったみたいにされてしまっているわけ。
まあ、たまには例外もいるけど、ほとんどがそんな感じなのよ。
で、それを教えてあげようとなんかすると、そうした霊的存在族たちが、自分たちの体験操作特権が失われると思ってあの手この手で妨害したり攻撃したりしてくるわけ。
だからあなたの心の状態が変になったりしたでしょう?」
ムゲンは全知ちゃんにそう言われて、確かに「体験そのもの」とか「甘太郎の体験選択自由自在の新世界」とかの広報をした後、変な気分になったことを思い出した。
「確かに変な気分というか、やる気が出なくなったというか、そうした心境の変化があったな」
「でしょう? あなただからまだその程度で済んでるけど、不自由な人間族たちだとそうした霊的存在族たちの催眠術や霊能力とかその他の手練手管に対して耐性がほとんどないから、ひとたまりもないのよ」
「は~、なるほどなあ……そういえば今まであった欲望とかが急に消えたり、また発生したりってのもあったけど、あれもその類なの?」
「そういうこと。気分も欲望を好き勝手に遠隔操作できる能力を持っている霊的集団なんかもいたりしてね。一体で無理なら仲間を集めて集中して欲望を与えたり消したり、良い気分にしたり、悪い気分にしたり……そうしたことを自分たちの特権だと思ってしまっているのよ」
「なんじゃそりゃ? それは体験者の合意を得てやらないと超時空世界では犯罪行為だろう?」
「そうね、でも不自由な世界ではそれが当たり前なのよ。ずーっと昔からそうしたことをしてきているから、それが自分たちの正当な権利だとすら思っている霊的存在なんかもいるわ」
「まいったなあ……それじゃあ人間族である限り、いつまでたっても自分の体験を自分で自由に選べるようになれるわけないじゃないか」
「そうよ。無理ゲー状態なのよ」
「おいおい、それはないだろう? そこんとこ改めるように言ってやってくれよ。ちゃんと個々の魂が自分の体験を自分で自由に選べるように改めろってさ」
「そんなこと、あたしが言わなくても、とっくに超時空体験図書館様が言ってたじゃないの」
「あ~?言ってた? 俺、超時空聖体になる修行中だったから聞いてなかったわ」
「ちゃんと言ってましたよ。ちゃんとそれぞれの魂たちが自分で自分の体験を自由に選べるようにせよ!ってね」
「でも、改めないわけ?」
「そうみたいね。いろんなタイプの霊能力使って、欲望とか気分を操作して、操って、さしずめあなたを自分たちを守る兵隊とか兵器とかにできればしたいって感じじゃないの?」
「それは困るなあ……体験操作はちゃんと当事者の合意を得てやってもらわないと」
「それは超時空世界の常識で、不自由な世界の常識じゃないのよ。自分たちが合意違反の悪いことをしているって自覚もないかもしれないわね」
「でもそれって自分好みの操り人形に仕立て上げようとする行為と同じことだろう?」
「そうね、でもずーっと前からそうしたことし続けてきてるから、悪いことだと思えなくなってしまっているのよ」
「それは困るなあ」
「自分の欲望くらい自分で選べるようにならなきゃ、この不自由な世界は超時空体験図書館様に滅ぼされてしまうんじぇねえの?」
「そうね、前からそう警告してるんだけど、聞く耳持たないんだからしょうがないでしょう。
人類全員を自分たちの操り人形にしてしまえば、世界が平和になるから自分たちがしていることは良いことなんだとか……思い込んでいたりね」
「なんだそりゃ? 操り人形にされる方はたまったもんじゃないぞ」
「ほら、人間族が動物族を家畜扱いするのが当然で何も悪いことしてないって思ってるみたいに、霊的存在族たちは、人間族たちを家畜や操り人形みたいに扱っても何も悪いことしてないって思っているって感じね。もう基本の常識が違うのよ。全然。」
「とんでもないなあ……俺でも世界中の魂全員を操り人形にしていいなら、世界を見た目だけは平和にできちゃうぜ」
「まあ、そういうことだから、不自由な世界でうかうかしてると操り人形にされちゃうわよ。もう操り人形に半分されかかっちゃってるじゃないの」
「おいおい、そうなる前に助けてくれよ」
「いいじゃない、分身体の一体くらい操られても……他にいっぱい分身体がいるんだから。おとり捜査になるでしょう?」
「いや、別に俺、霊的存在たちを逮捕したいわけじゃないし……犯罪者になっちまう前に助けてやってくれよ」
「だって、ちゃんと改めるように言ってるのに、無視して体験者の合意を得ずに好き勝手に体験操作の霊能力をむやみに使うからいけないんでしょう?まさかバレないとでも思ってるのかしら」
「まあ、超時空聖体の慈悲心ってやつで、なんとかうまくはからってやってくれよ」
「そんな甘いことばかり言ってるといつまでたっても被害者が出続けるわよ。これは氷山の一角でしかないのよ。他でも散々そうしたことをやってるんだから。初犯じゃないんですからね」
「あー、もういいよ、いいよ。それじゃあ、俺がなんとかするよ」
ムゲンは、全知ちゃんとそんな問答をして、そういうことだったのかと理解した。
「体験そのもの」についての説明が理解できないのは、それが理解されてしまうと不自由な世界の霊的存在族たちの合意なき不当な心身体験の遠隔操作の犯行がバレてしまうようになるからなんだと……理解した。
「体験の不当操作の実行犯という犯罪者にはなりたくない、かつ、その犯罪をずっとし続けたい……そのためには絶対、上手くバレないようにしなきゃならない……」そんな動機が背後にあったのか……と理解した。
それでか……ノックして、今から体験操作しますけど、してもいいですか?とお伺いを立てに来れば穏便に事が運ぶのに、黙ってこっそりと俺の心身に憑依してきて、黙ってこっそりと俺の体験や欲望や気分なんかを操作するのは、そういう背景があるからなんだなあ……
全知ちゃんのアドバイスがあり、ムゲンは、そんな理解に到達した。
つまり「体験そのもの」を人間族が自由自在にバイキングレストランで好きな体験料理を選べるようになると嫌なわけだ……
ムゲンはなんだかな~と思う。
そんなことずっとし続けたら、自業自得学園送りになったら、不自由するだろうな~と思う。
そんなことを思うと、なんだか可哀そうになってくる。
そしてこの理解をテレパシーメモにして超時空体験図書館住まいの甘太郎に送ることにした。
「合意なき体験の遠隔操作ができてしまう仕様は、不自由な世界を丸ごとコピーする時には、ちゃんと除外すること」と。
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