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二章 迫る脅威、騎士の戦い
助祭の少女(2)
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「本当に、その迷宮は危なくないんだね?」
正面に座るクルビスは、短く刈り込んだ髪をがしがしとかきながら苦笑いをする。終いには、ため息すら漏らしていた。
「何度目かねぇ、その質問。白枝の森にある迷宮はもう何度も鎮圧されてる。いわば脅威になんねぇと認められてんだ。そりゃほっとくわけにはいかねーけど、化物なんてせいぜい毒を吐くデカいイモムシ野郎さ。数が多いだけの、あんなん雑魚だぜ」
塗装の剥げた燭台の明かりが、机の上に広がる野営地点図を照らす。図面上には、盤上で遊ばれる『騎士狩り』の駒を使って陣形や人員の配置が表され、いくつもの影を図面へと伸ばしている。
次の目的地へと急ぐ途中に立ち寄った村。日も暮れた遅い時間、事前の通達がなかったにもかかわらず、現地の教会が快く協力をしてくれたことはありがたい。
騎士隊だけでも二十名を超す大所帯なので、半分程は村の宿場へと移ることとなったが、おかげでなんとか落ち着くことができた。
「言ったでしょ? 新任の助祭の子はあの御三家。万が一が起きちまってから、申し訳ありませんでした、じゃあすまされないよ。お互いね。だからこうやって、ちゃあんと目を光らせてんの」
「わーってるよ。あの金髪の娘っこだろ。けど大丈夫じゃねえか? えらく落ち着いた雰囲気に、受け答えも素直。物腰だって柔らかい。なによりも聡い。そんじゃそこらの貴族のお嬢さんとは別モンだ。迷宮には潜らないんだろ? 心配しすぎじゃねえか?」
明日には迷宮鎮圧が始まる。それに向けて、騎士隊を任されるクルビス、聖職者を引率するアタシに、三人の傭兵組をまとめるティモンという男が、食堂に集まっている。
傭兵という響きに、あの事件がひっかかっていまだ拒否感は拭えない。
それでも、教会公認だからと上から言われれば選択肢はない。補佐役にマルルをつけてくれたのは、師なりの心遣いなのだろう。
「クルビス隊長の見立ては正しいと思いますが、カンナ司祭の言い分も頷ける。街に残るオリヴィエ助祭には護衛としてアビーをつけるのはどうでしょう? 彼女は腕のいい秘術士だし頭も回るから、急な事態にも対処できる。なにより同性のほうが、オリヴィエ助祭も安心でしょう」
筋肉質で無骨。顔の左側には、額から顎下まで大きく裂かれた傷がある。クルビスと並ぶと、盗賊かなんかと見間違うような凶悪な面構えだが、意外と細かい気遣いができるらしい。
「我々が受けた依頼の護衛対象はカンナ司祭も含まれている。戦いになる迷宮には私と、弓の得意なジニアスが同行した方が良いでしょう。先行しているミュグエ男爵の出方次第では、見直しも必要ですがね」
「そうさな。ウチの隊の連中に、集められた騎士たちもいる。戦力としては十分すぎるくらいだ。そっちの傭兵さんの言う通りで問題ねぇな」
こちらを見るティモンの、あの目。
ジニアスとアビーからも似た視線は向けられるが、その正体までは分からない。
意図を探ろうと見返している内に、ふいに記憶がよみがえる。
―――どこかでみた顔だとは思っていたが、暗殺者の事件の時に、後詰めに待機してた傭兵じゃないか……。
「わかった。確かに心配しすぎかもしれないね。じゃあ、明日はよろしく頼むよ」
「おうよ。明日は到着早々、鎮圧任務に取りかかる。同行よろしくな。部下どもも、評判の女司祭様を頼りにしてるんだからよ」
クルビスの部下と聞いて思い出すのは、面白い二人組だ。良く喋るメローに、黙って頷くばかりのイッカ。浮かんだ顔ぶれに、ふっと息が漏れる。
「ご期待に添うよう努力するよ」
そう言って席を立つと、二人に見送られて食堂を出た。
―――オリヴィエ助祭への評価については、アタシも概ね同じ感想を抱いている。
知識量は十分。足りない経験はこれから積み重ねていくだけで、正に聖職者として規範通りの人物。
でもそこが、しっくりこない。できすぎてる、といえばいいのか。
オリヴィエはまだ十四歳。教会の門を叩いて二年目に入ったばかり。だというのに、醸し出す雰囲気はすでに熟練のそれだ。
さすがは由緒正しき御三家。教育も一流らしい。いや、両親は他界して久しいと聞く。教えを乞う師などいない。
まさか、独学でここまで? フランチェスカから聞いた話では、既に奇跡の行使を成功させた実績もあるという。だとすれば、天才的な才覚の持ち主といえる。
「世の中には割といるもんだ。天才ってやつがさ」
寝室にと用意してもらった部屋へ戻る前に、オリヴィエを訪ねることにした。
明日の出立の前に、説明をしておいたほうがいいだろう。
返事を待って扉を開けると、思わず足が止まった。
オリヴィエが窓際で椅子に腰かけ、長さもまちまちとなった数本の蠟燭を頼りに、なにか書物を読んでいる。
すらりと伸びた金色の髪。大きく可愛げのある瞳も同じく金色に輝き、慈しむ表情とその姿は幻想的で、一枚の絵画を思わせた。
オリヴィエは読んでいた書物を閉じ「おかえりなさいませ」と、わざわざ腰を上げる。
「ああ。いいよ、そのままで」
口調に気を付けるべきかどうか随分と悩んだ。
今でもそれが原因で、とある相談者と諍いになった苦い思い出がチラつく。
悩みに悩み、結局、いつも通りにすることにした。下手に意識しないほうが上手くいく。そんな気さえする。
それに、御三家という肩書に委縮していたマルルが、持ち前の明るさと人懐っこさでもって、オリヴィエと打ち解けていく様をみていたことも大きかった。
「予定通り、明日の朝出発だ。昼前には到着するだろうから、すぐに鎮圧任務にかかる。打ち合わせ、覚えているかい?」
「もちろんですカンナ司祭。私はマルル助祭と街で後方支援を担う、でしたね」
「その通り。それに護衛役も決まった。傭兵組に女性の秘術士がいたろ? アビーっていうんだけど、その人がついてくれることになった。同じ女の方が気も楽だろ? 残り二人は私と一緒に鎮圧の方に参加だ」
ティモンと行動を共にする、ジニアス、アビーという傭兵たち。
弓を操るジニアスは線こそ細いが背も高く、顔立ちも整っている。軽口をたたく、まったく調子のいい男だった。
もうひとり、紅一点であるアビーは丁寧で人当たりが良い。たれ目でおっとりとした顔立ちだが、所作には気品の良さが感じられた。
彼らには教会が依頼主となって、護衛を依頼している。デコボコな三人組だが、これまでの道中の仕事ぶりをみるに、その腕前は信じられるものだった。
「緊張してるかい?」
「いいえ……いえ、やっぱり少し、恐ろしさがあります。カンナ司祭も騎士の方々も、大きな怪我などせず、無事に任を終えられるといいのですが。私は主に祈ることしかできません」
伏し目がちに、手にしていた書物の表紙を撫でる。
よく見てみれば、それは聖堂教会の教典。いかなる時でも教典を手放さない、敬虔な信徒。その姿がどうしても、異質に思えて仕方がない。
オリヴィエは、なにを思って聖職者の道を選んだのだろう。
完成されつつある、若すぎる少女の胸の内を聞いてみたい。
ふ、と湧いたその疑問を、聞かないわけにはいかなかった。
正面に座るクルビスは、短く刈り込んだ髪をがしがしとかきながら苦笑いをする。終いには、ため息すら漏らしていた。
「何度目かねぇ、その質問。白枝の森にある迷宮はもう何度も鎮圧されてる。いわば脅威になんねぇと認められてんだ。そりゃほっとくわけにはいかねーけど、化物なんてせいぜい毒を吐くデカいイモムシ野郎さ。数が多いだけの、あんなん雑魚だぜ」
塗装の剥げた燭台の明かりが、机の上に広がる野営地点図を照らす。図面上には、盤上で遊ばれる『騎士狩り』の駒を使って陣形や人員の配置が表され、いくつもの影を図面へと伸ばしている。
次の目的地へと急ぐ途中に立ち寄った村。日も暮れた遅い時間、事前の通達がなかったにもかかわらず、現地の教会が快く協力をしてくれたことはありがたい。
騎士隊だけでも二十名を超す大所帯なので、半分程は村の宿場へと移ることとなったが、おかげでなんとか落ち着くことができた。
「言ったでしょ? 新任の助祭の子はあの御三家。万が一が起きちまってから、申し訳ありませんでした、じゃあすまされないよ。お互いね。だからこうやって、ちゃあんと目を光らせてんの」
「わーってるよ。あの金髪の娘っこだろ。けど大丈夫じゃねえか? えらく落ち着いた雰囲気に、受け答えも素直。物腰だって柔らかい。なによりも聡い。そんじゃそこらの貴族のお嬢さんとは別モンだ。迷宮には潜らないんだろ? 心配しすぎじゃねえか?」
明日には迷宮鎮圧が始まる。それに向けて、騎士隊を任されるクルビス、聖職者を引率するアタシに、三人の傭兵組をまとめるティモンという男が、食堂に集まっている。
傭兵という響きに、あの事件がひっかかっていまだ拒否感は拭えない。
それでも、教会公認だからと上から言われれば選択肢はない。補佐役にマルルをつけてくれたのは、師なりの心遣いなのだろう。
「クルビス隊長の見立ては正しいと思いますが、カンナ司祭の言い分も頷ける。街に残るオリヴィエ助祭には護衛としてアビーをつけるのはどうでしょう? 彼女は腕のいい秘術士だし頭も回るから、急な事態にも対処できる。なにより同性のほうが、オリヴィエ助祭も安心でしょう」
筋肉質で無骨。顔の左側には、額から顎下まで大きく裂かれた傷がある。クルビスと並ぶと、盗賊かなんかと見間違うような凶悪な面構えだが、意外と細かい気遣いができるらしい。
「我々が受けた依頼の護衛対象はカンナ司祭も含まれている。戦いになる迷宮には私と、弓の得意なジニアスが同行した方が良いでしょう。先行しているミュグエ男爵の出方次第では、見直しも必要ですがね」
「そうさな。ウチの隊の連中に、集められた騎士たちもいる。戦力としては十分すぎるくらいだ。そっちの傭兵さんの言う通りで問題ねぇな」
こちらを見るティモンの、あの目。
ジニアスとアビーからも似た視線は向けられるが、その正体までは分からない。
意図を探ろうと見返している内に、ふいに記憶がよみがえる。
―――どこかでみた顔だとは思っていたが、暗殺者の事件の時に、後詰めに待機してた傭兵じゃないか……。
「わかった。確かに心配しすぎかもしれないね。じゃあ、明日はよろしく頼むよ」
「おうよ。明日は到着早々、鎮圧任務に取りかかる。同行よろしくな。部下どもも、評判の女司祭様を頼りにしてるんだからよ」
クルビスの部下と聞いて思い出すのは、面白い二人組だ。良く喋るメローに、黙って頷くばかりのイッカ。浮かんだ顔ぶれに、ふっと息が漏れる。
「ご期待に添うよう努力するよ」
そう言って席を立つと、二人に見送られて食堂を出た。
―――オリヴィエ助祭への評価については、アタシも概ね同じ感想を抱いている。
知識量は十分。足りない経験はこれから積み重ねていくだけで、正に聖職者として規範通りの人物。
でもそこが、しっくりこない。できすぎてる、といえばいいのか。
オリヴィエはまだ十四歳。教会の門を叩いて二年目に入ったばかり。だというのに、醸し出す雰囲気はすでに熟練のそれだ。
さすがは由緒正しき御三家。教育も一流らしい。いや、両親は他界して久しいと聞く。教えを乞う師などいない。
まさか、独学でここまで? フランチェスカから聞いた話では、既に奇跡の行使を成功させた実績もあるという。だとすれば、天才的な才覚の持ち主といえる。
「世の中には割といるもんだ。天才ってやつがさ」
寝室にと用意してもらった部屋へ戻る前に、オリヴィエを訪ねることにした。
明日の出立の前に、説明をしておいたほうがいいだろう。
返事を待って扉を開けると、思わず足が止まった。
オリヴィエが窓際で椅子に腰かけ、長さもまちまちとなった数本の蠟燭を頼りに、なにか書物を読んでいる。
すらりと伸びた金色の髪。大きく可愛げのある瞳も同じく金色に輝き、慈しむ表情とその姿は幻想的で、一枚の絵画を思わせた。
オリヴィエは読んでいた書物を閉じ「おかえりなさいませ」と、わざわざ腰を上げる。
「ああ。いいよ、そのままで」
口調に気を付けるべきかどうか随分と悩んだ。
今でもそれが原因で、とある相談者と諍いになった苦い思い出がチラつく。
悩みに悩み、結局、いつも通りにすることにした。下手に意識しないほうが上手くいく。そんな気さえする。
それに、御三家という肩書に委縮していたマルルが、持ち前の明るさと人懐っこさでもって、オリヴィエと打ち解けていく様をみていたことも大きかった。
「予定通り、明日の朝出発だ。昼前には到着するだろうから、すぐに鎮圧任務にかかる。打ち合わせ、覚えているかい?」
「もちろんですカンナ司祭。私はマルル助祭と街で後方支援を担う、でしたね」
「その通り。それに護衛役も決まった。傭兵組に女性の秘術士がいたろ? アビーっていうんだけど、その人がついてくれることになった。同じ女の方が気も楽だろ? 残り二人は私と一緒に鎮圧の方に参加だ」
ティモンと行動を共にする、ジニアス、アビーという傭兵たち。
弓を操るジニアスは線こそ細いが背も高く、顔立ちも整っている。軽口をたたく、まったく調子のいい男だった。
もうひとり、紅一点であるアビーは丁寧で人当たりが良い。たれ目でおっとりとした顔立ちだが、所作には気品の良さが感じられた。
彼らには教会が依頼主となって、護衛を依頼している。デコボコな三人組だが、これまでの道中の仕事ぶりをみるに、その腕前は信じられるものだった。
「緊張してるかい?」
「いいえ……いえ、やっぱり少し、恐ろしさがあります。カンナ司祭も騎士の方々も、大きな怪我などせず、無事に任を終えられるといいのですが。私は主に祈ることしかできません」
伏し目がちに、手にしていた書物の表紙を撫でる。
よく見てみれば、それは聖堂教会の教典。いかなる時でも教典を手放さない、敬虔な信徒。その姿がどうしても、異質に思えて仕方がない。
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