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三章 枯れ枝の腕
見えざる毒手(3)
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小屋を飛び出したジニアスは木戸を抜け、アビーに点火してもらった特殊な矢をつがえると上空へ向けて放った。鏃が独特な形をしたその矢は、ピィーと甲高い音を鳴らし、赤い煙をひいていく。
ジニアスが先行し、それをアタシが追いかけ、アビーがすぐ後ろを守ってくれる。
木々を縫うように駆けていくジニアスの身のこなしは流石で、とても追いつけるものではない。周囲を警戒しながらも木を背に隠れ、こちらを待っていてくれたが、それでも息を切らしてなんとか追いつくのがやっとだ。
「おかしいです。さっきの信号は、仲間への合図だと相手も気付いたはず。なのに、見てるだけで、合流する前に片を付けようとしないなんて。このまま、街に到着しても構わないとでもいいたげに……」
アビーは不安そうに周りを見回す。四人の監視者の目はあっても、姿はまったく見られない。木の幹に背を隠したジニアスも同じく不安を口にする。
「……案外、その通りかもよ。街から追い出す為の誘いに、まんまと乗っちまったのかも」
結局、視られているという圧力に追い立てられるように、街へ着いてしまった。
街への入り口には、ティモンが三頭の馬を連れて待っており、ディオリオも幌馬車の御者の位置に座って待機していた。促されて幌馬車に急ぎ乗り込むと、ディオリオは馬を走らせる。アビーとジニアスもそれぞれ馬に跨り、あとに続く。
「で、なにが出ました? この様子だと、期待していいのでしょうね」
息を整える時間もなく、冷静な言葉が投げかけられる。
まず心配してくれてもバチはあたらないだろうに。口から出かかった文句を飲み込み、手短に小屋での出来事を語った。
ファレンという『大書庫』の秘術士が、あのお方という存在から『ベラドゥンナの花』に関するなにかを任されたこと。帰らぬ兄を心配し囁石に想いを残したミレーナ。姿を現したロズマールに、彼女の意識を封じた枯れ木のような腕……。
「なるほど。すると、あの方という存在にとって都合の悪くなった貴女を、始末しようと追手がかかった。ファレンの動向やコールバインとの結びつきなど、まだ不可解な部分は多いですが、少しは全容が見えてきた、といったところですかね。貴女の見たものが事実なら、ですがね」
あまりの言い草に、その憎まれ口を閉じさせてやりたかったが、馬車が大きく揺れて、尻もちをついた。速度はそのままに門をくぐり、学術都市から出たのだ。
膝をつきながらなんとか後方を見やると、街並みはどんどん遠くなっていく。
直後、門の左右から黒い馬が現れる。数は、四頭。外套をはためかせ、追跡者が迫る。胸を打つ鼓動が、またひとつ早鐘となった。
「室長! やっぱり追手がかかった!」
「ジニアスは矢を! 信号は黒!」
ディオリオは大声で指示を飛ばすと、ジニアスとアビーが馬を近づけ、手早く準備を終える。あの音が鳴る鏃をつけた矢が上空に飛び、黒い煙が青い空に走る。
「どうするつもり!?」
「貴女を差し出す真似はしませんよ。撃退できればそれにこしたことはないですが、なるべく時間を稼ぎたいところです。分かりましたね、ティモン!」
ティモンは腰に回した短弓を手に取ると、ジニアスとアビーへ手の動きだけで指示を出していく。馬の速度を緩ませず走らせながらも、上体だけを器用に捻じり、見事に射ってみせるジニアスの矢を、追手たちは最小限の動きで躱し、真っすぐに距離を詰める。
アビーの繰り出す火柱すらも、僅かな時間しか稼げない。追跡者は怯むことなく馬を操り、追撃の矢と火球をものともしない。
「いやいや、なんだいあれ。アイツら、恐怖てのを忘れたのかい」
「……もしかすると『ベラドゥンナの花』から作られた薬を使っているのかもしれません。カンナ司祭、可能なら秘術で加勢してください。当たらなくて結構。牽制になればいい」
それは、同じ人間を攻撃するということ。アタシの灯火が人を傷つける。そこに躊躇いはある。だがやらなければ、自分の身に危険が及ぶ。仲間にも、毒手は襲いかかる。やりたくないからと、自分だけが手を下さないなんて、そんな甘っちょろい考えは捨てている。
「できることはするさ。礼装はないんだから、威力は期待しないでよ!」
輝石をポーチから取り出し、生成した光弾をとばすが、矢すら避ける相手に当たるわけもない。追跡者は馬車を挟むような位置を取った。左右に一人ずつが並走し、残る二人が馬車の後方を追う。
ティモンは短弓で右の馬を狙うが、剣で矢を弾かれる。その隙に、反対側にいた一頭が急激に迫った。
「左だよ! 室長!」
馬車で機敏な対応ができるわけもなく、追跡者の一人は鞍の上に立つと、軽やかに幌馬車へと取りついた。天幕を裂いた黒い面の追跡者は、身体をしならせぬるりと侵入してくる。
「入ってくんなっての!」
秘術の縄を編むよりも早く、追跡者は短刀のようなものを投げつける。
避けようと反射的に体は動いたが、この狭さでは躱すことはできず、右肩に鋭い痛みが走る。見れば小さく短い針のようなものが刺さっていた。
そんなことよりも、見覚えのある動きが気になった。……忘れられるはずもない。王都に潜んでいた者たち。ヤツらを思い起こされる身のこなしに、まさかそんなはずはない。あってほしくないと頭を振る。
一際大きな雄叫びとともに、ティモンが飛び移って馬車が大きく揺れた。
立っていられず、壁に背をぶつけるようにして、隅へと倒れ込む。
投げ出そうと組むティモンの手を払い、追跡者の反撃をティモンは凌ぐ。
急な制動がかかった。これには、二人も姿勢を保つことで手一杯のようだった。
ディオリオが素早く前方にある窓口から、垂布をくぐって乗り込む。
それを一瞥した追跡者は馬車から飛び出すと、すかさずティモンが追っていく。
「行く手を塞がれました。カンナ司祭、大丈夫ですか」
「あまり、大丈夫じゃない、ね……。肩から、痺れてきやがった」
舌も回らなくなってきている。なんとか左手で、右肩に刺さっている針を指さすと、ディオリオは持ち手の部分を掴んで一息で抜く。痛みは感じなかった。
「体の自由が利かない……。もしや毒物? カンナ司祭はなるべく動かず、解毒に集中なさい。『癒しの奇跡』が行使できる貴女です。なんとでもやれるはずでしょう」
短く二度ほど頷き、意識を自身に集中する。侵入した異物を、端から切り取って捨てていく様を思い浮かべた。
「アイツら……多分、暗殺者だ。あの動き、王都で見たのに似てる……」
「あんな芸当が可能なのは、彼らだけでしょうね。やはり、花と彼らは無関係ではない。学術都市に協力者がいる疑いも、ぐっと高まった」
隙間から見える先では、ティモンらがじりじりと、四人の暗殺者に追い込まれている。対峙している様は静かではあったが、いつ一気に攻勢をかけられてもおかしくないように思えた。
もしそうなったら、とても勝ち目はない。
「……室長、やっぱり、今からでもアタシを置いてきな」
「まったくつまりませんね。随分と弱気じゃあないですか。私は、貴女の負けん気の強さだけは買っていたのですがね。良い案がないなら、黙ってなさい」
「でも、このままじゃ、みんなやられちまう」
まだ動くが、震えのとまらない左手で、傍で屈むディオリオの肩を掴む。ディオリオがちらりとこちらを見ると、わずかな間だったが、目が合った。彼は不敵に笑う。
「そうですね。このままでは全滅もありえる。ですがほら、見ていなさい。どうやら間に合ったようですよ」
突然、空を切る音がした。どこかで聞いた音にどこで聞いたのか、それを思い出す前に、一本の槍が暗殺者たちとの間に突き刺さる。
槍には巻かれた赤い旗。
描かれた、剣を銜え冠を戴く獅子。
その紋様を使う一団は、第二騎士団だけだった―――。
ジニアスが先行し、それをアタシが追いかけ、アビーがすぐ後ろを守ってくれる。
木々を縫うように駆けていくジニアスの身のこなしは流石で、とても追いつけるものではない。周囲を警戒しながらも木を背に隠れ、こちらを待っていてくれたが、それでも息を切らしてなんとか追いつくのがやっとだ。
「おかしいです。さっきの信号は、仲間への合図だと相手も気付いたはず。なのに、見てるだけで、合流する前に片を付けようとしないなんて。このまま、街に到着しても構わないとでもいいたげに……」
アビーは不安そうに周りを見回す。四人の監視者の目はあっても、姿はまったく見られない。木の幹に背を隠したジニアスも同じく不安を口にする。
「……案外、その通りかもよ。街から追い出す為の誘いに、まんまと乗っちまったのかも」
結局、視られているという圧力に追い立てられるように、街へ着いてしまった。
街への入り口には、ティモンが三頭の馬を連れて待っており、ディオリオも幌馬車の御者の位置に座って待機していた。促されて幌馬車に急ぎ乗り込むと、ディオリオは馬を走らせる。アビーとジニアスもそれぞれ馬に跨り、あとに続く。
「で、なにが出ました? この様子だと、期待していいのでしょうね」
息を整える時間もなく、冷静な言葉が投げかけられる。
まず心配してくれてもバチはあたらないだろうに。口から出かかった文句を飲み込み、手短に小屋での出来事を語った。
ファレンという『大書庫』の秘術士が、あのお方という存在から『ベラドゥンナの花』に関するなにかを任されたこと。帰らぬ兄を心配し囁石に想いを残したミレーナ。姿を現したロズマールに、彼女の意識を封じた枯れ木のような腕……。
「なるほど。すると、あの方という存在にとって都合の悪くなった貴女を、始末しようと追手がかかった。ファレンの動向やコールバインとの結びつきなど、まだ不可解な部分は多いですが、少しは全容が見えてきた、といったところですかね。貴女の見たものが事実なら、ですがね」
あまりの言い草に、その憎まれ口を閉じさせてやりたかったが、馬車が大きく揺れて、尻もちをついた。速度はそのままに門をくぐり、学術都市から出たのだ。
膝をつきながらなんとか後方を見やると、街並みはどんどん遠くなっていく。
直後、門の左右から黒い馬が現れる。数は、四頭。外套をはためかせ、追跡者が迫る。胸を打つ鼓動が、またひとつ早鐘となった。
「室長! やっぱり追手がかかった!」
「ジニアスは矢を! 信号は黒!」
ディオリオは大声で指示を飛ばすと、ジニアスとアビーが馬を近づけ、手早く準備を終える。あの音が鳴る鏃をつけた矢が上空に飛び、黒い煙が青い空に走る。
「どうするつもり!?」
「貴女を差し出す真似はしませんよ。撃退できればそれにこしたことはないですが、なるべく時間を稼ぎたいところです。分かりましたね、ティモン!」
ティモンは腰に回した短弓を手に取ると、ジニアスとアビーへ手の動きだけで指示を出していく。馬の速度を緩ませず走らせながらも、上体だけを器用に捻じり、見事に射ってみせるジニアスの矢を、追手たちは最小限の動きで躱し、真っすぐに距離を詰める。
アビーの繰り出す火柱すらも、僅かな時間しか稼げない。追跡者は怯むことなく馬を操り、追撃の矢と火球をものともしない。
「いやいや、なんだいあれ。アイツら、恐怖てのを忘れたのかい」
「……もしかすると『ベラドゥンナの花』から作られた薬を使っているのかもしれません。カンナ司祭、可能なら秘術で加勢してください。当たらなくて結構。牽制になればいい」
それは、同じ人間を攻撃するということ。アタシの灯火が人を傷つける。そこに躊躇いはある。だがやらなければ、自分の身に危険が及ぶ。仲間にも、毒手は襲いかかる。やりたくないからと、自分だけが手を下さないなんて、そんな甘っちょろい考えは捨てている。
「できることはするさ。礼装はないんだから、威力は期待しないでよ!」
輝石をポーチから取り出し、生成した光弾をとばすが、矢すら避ける相手に当たるわけもない。追跡者は馬車を挟むような位置を取った。左右に一人ずつが並走し、残る二人が馬車の後方を追う。
ティモンは短弓で右の馬を狙うが、剣で矢を弾かれる。その隙に、反対側にいた一頭が急激に迫った。
「左だよ! 室長!」
馬車で機敏な対応ができるわけもなく、追跡者の一人は鞍の上に立つと、軽やかに幌馬車へと取りついた。天幕を裂いた黒い面の追跡者は、身体をしならせぬるりと侵入してくる。
「入ってくんなっての!」
秘術の縄を編むよりも早く、追跡者は短刀のようなものを投げつける。
避けようと反射的に体は動いたが、この狭さでは躱すことはできず、右肩に鋭い痛みが走る。見れば小さく短い針のようなものが刺さっていた。
そんなことよりも、見覚えのある動きが気になった。……忘れられるはずもない。王都に潜んでいた者たち。ヤツらを思い起こされる身のこなしに、まさかそんなはずはない。あってほしくないと頭を振る。
一際大きな雄叫びとともに、ティモンが飛び移って馬車が大きく揺れた。
立っていられず、壁に背をぶつけるようにして、隅へと倒れ込む。
投げ出そうと組むティモンの手を払い、追跡者の反撃をティモンは凌ぐ。
急な制動がかかった。これには、二人も姿勢を保つことで手一杯のようだった。
ディオリオが素早く前方にある窓口から、垂布をくぐって乗り込む。
それを一瞥した追跡者は馬車から飛び出すと、すかさずティモンが追っていく。
「行く手を塞がれました。カンナ司祭、大丈夫ですか」
「あまり、大丈夫じゃない、ね……。肩から、痺れてきやがった」
舌も回らなくなってきている。なんとか左手で、右肩に刺さっている針を指さすと、ディオリオは持ち手の部分を掴んで一息で抜く。痛みは感じなかった。
「体の自由が利かない……。もしや毒物? カンナ司祭はなるべく動かず、解毒に集中なさい。『癒しの奇跡』が行使できる貴女です。なんとでもやれるはずでしょう」
短く二度ほど頷き、意識を自身に集中する。侵入した異物を、端から切り取って捨てていく様を思い浮かべた。
「アイツら……多分、暗殺者だ。あの動き、王都で見たのに似てる……」
「あんな芸当が可能なのは、彼らだけでしょうね。やはり、花と彼らは無関係ではない。学術都市に協力者がいる疑いも、ぐっと高まった」
隙間から見える先では、ティモンらがじりじりと、四人の暗殺者に追い込まれている。対峙している様は静かではあったが、いつ一気に攻勢をかけられてもおかしくないように思えた。
もしそうなったら、とても勝ち目はない。
「……室長、やっぱり、今からでもアタシを置いてきな」
「まったくつまりませんね。随分と弱気じゃあないですか。私は、貴女の負けん気の強さだけは買っていたのですがね。良い案がないなら、黙ってなさい」
「でも、このままじゃ、みんなやられちまう」
まだ動くが、震えのとまらない左手で、傍で屈むディオリオの肩を掴む。ディオリオがちらりとこちらを見ると、わずかな間だったが、目が合った。彼は不敵に笑う。
「そうですね。このままでは全滅もありえる。ですがほら、見ていなさい。どうやら間に合ったようですよ」
突然、空を切る音がした。どこかで聞いた音にどこで聞いたのか、それを思い出す前に、一本の槍が暗殺者たちとの間に突き刺さる。
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