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四章 狭間の祈り手
大地の呼び声
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これまでみたことのない、深い赤茶の布を巻いただけの、褐色の肌をした男。
履物もない素足のまま胡坐をかいて、応接間の柔らかな椅子にどっかりと座るその男は、聖王都の空気とはまた違う、剥き出しの自然そのままを匂わせていた。
「ああ、やっと来ましたね。カンナ司祭。お休みのところ申し訳ないとは思ったのですが、どうしても貴女にお会いしたいという方がいらっしゃってましてね」
少し頬をひきつらせて―――とはいえ癖を知ったからこそ察する程度に、ディオリオは肩越しに振りかえる。その目は、いいから隣に座れと、質問と拒否を許さぬ意思をはっきり告げていた。
―――コイツでも手に負えないってことかい。珍しいこともあるもんだね。
そんな感想を抱きながら、けれどその正体のわからない相手が自分に会いに来たという、嫌な事実に気づくと、おもたい頭の痛みが増す。
「ははーん……。たしかに、煤けた赤毛だ。お初にお目にかかるな、カンナ司祭。ワシはヴアルという者だ。まわりは高僧だとか導師だとか呼ぶが、好きに呼んでくれ」
目元の皺などからして齢四十といったところか。まだまだ儂、なんて言葉の似合わない、張りのある肌つやとハキハキとした声。剃りあげられて頭には、額部分に緑色の染料で、なにか印のようなものが描かれている。
どうも、と頭を下げると、ヴアルはしげしげと観察するような目を向ける。
「それで、その、ヴアル導師はなぜ、アタシに?」
なにか見定められているかのような視線に、たまらず口をひらく。
「ん? ああ、それはな。恩義を果たしに来たんだよ。我が一族を救っていただいた、大いなる恩義に報いるために、はるばると、こんなところまでやってきたんだ。しっかしどうも、都の空気は好かん。人ばかりで、一息つく間もない」
「恩義……? 人違いじゃないですか? アタシにはそんな覚えは全くないんですが」
虚を突かれたように、一瞬だけ目を丸くしたヴアルは、膝を叩いて笑う。
「ちがうちがう。勘違いしてるのはお前さんの方だ。まぁ、ワシの言い方も悪かったか。我が一族を救ってくださったのは、女神サンアデリス様だ。その恩義を果たすために、わざわざカンナ司祭に会いにきたんだ。それにしても、あんなにも素朴で穏やかな方が、あのように苛烈に剣を振るわれるとは、驚いたものよな」
「……はぁ?」
あまりにも間の抜けた声がでた。隣に座るディオリオを向くと、思いは同じようで、予想だにしなかった情報に、思考の糸がこんがらがったらしい。
「女神サンアデリスとは、あの? 神話に語られる、聖なる翼を持つ女神、サンアデリスで間違いないのでしょうか」
さも当然と言わんばかりに、ヴアルは頷く。
「女神は、神話に語られるだけの存在でしょう。その言いようでは、まるで実在したかのように聞こえますが……」
「だから、実在しておっただろうが。大戦での傷が癒えず、その姿をお隠しになってしまわれたがな。わが身を捨ててまで、邪神を封じたその御業。まさか知らん訳ではあるまい? ……まさかお前さんたち、本当に知らぬというのか」
小気味よい音を立て、自身の額を叩き、天井を見上げるヴアルを尻目に、ディオリオへと囁く。
「ちょっと、このおっさん。気は確かなんだろうね。そりゃお師匠様だって、実在したかもしれない、なんて仮説は立ててるけどさ。あれはあくまでも、天地創造の昔語り。作り話だろ」
ディオリオは浅く首を縦に振るだけで、じっとヴアルから目を離さない。言葉に偽りがないか探っているのだろうが、そんなことすら無駄な行為にみえる。
「いや、話には聞いてたが、まさか本当だったとはなぁ。あやつはなんも言わんのか。まぁ、他の一族のことだから口出しはせんが、それでいいもんかねぇ」
「……ヴアル導師。貴方の知る世界と、私たちの常識は、どうやら食い違いがあるようだ。女神様が実在したと証明する言葉はお持ちでしたか?」
「ああー……ワシがなにを言ったところで、お前さんたちは信じることができまいよ。まぁ、それもいい。ワシが果たすべき恩義は、ただ伝えるだけだ」
「伝える? なにをです?」
静かに足を組みなおし、前のめりになると、ヴアルは口を開く。
「ここで伝えてもいいのだが、ちと味けないな。『小さき隣人の棲む森』、お前さんたちが『幻燈の森』と呼ぶ場所まで、来てもらおうか。森の手前で、里までの案内人を待たせておく。そこでお前さんたちに、真実を伝えよう」
「ヤン? ……幻燈の森って、どこだい、それは」
ディオリオは壁にかかった大陸図を指で示した。
「大陸の南東、工房都市からさらに南に行った先、ひとつの小島があります。その小島に広がっているのが、幻燈の森です。しかしあの島は、険しい山と幻燈の森しかない。あるのは、生きて帰った者はいないという噂だけ。里があるなんて、聞いたことはなかったのですがね」
ほらみろ。厄介ごとじゃないか!
嫌な予感しかしないこの話を、すぐに終わらせたかったが、ヴアルの言葉はそうはさせまいと腕を引っ張る。
「ま、どうするかはお前さんたちに任せる。ただ心しておけよ、もしこの機を逃せば、大陸に生きる人間は助からんかもしれん。カンナ司祭の可愛い後輩とやらも、皆な」
にやりと、ヴアルは笑う。
この言葉に、アタシやディオリオが何を考え、選択するかわかっているのだ。
嘘や大袈裟で塗られていたとしても、その一言は、アタシの胸に火を熾す。波が退くように、すっと表情がなくなるディオリオの癖も、心を決めた表れだった。
「それにな、カンナ司祭。お前さん個人の為にも、里には来た方が良い。その魂の揺らぎ、そろそろ限界が近いはずだ。そのまま放っておけば、肉体がもたない。命にかかわるぞ」
ディオリオは目だけを横に動かした。その視線に気づかないふりをして、ヴアルを見返す。
日に日に強まり、頻度が短くなっていく頭痛。時おり夢にみる、知らない風景、知らない時間。フランチェスカに相談しようと思っていた不安と不調を、ぴたりと言い当ててみせたのだ。
「どうだ? ワシの気が確かだってことは、これで証明できただろう? さて、それじゃ一足先に帰らせてもらうとするか。準備もあるからな」
ヴアルは立ち上がると、背を伸ばす仕草のあと、素足のままペタペタと、毛玉ヤギの体毛で織られた絨毯を歩く。足首に幾重にも巻かれた革紐から吊るされる、小さな陶器の鈴が、歩調に合わせてかろやかな音を鳴らす。
音が聞こえなくなり、大地の匂いが去ったあと、ディオリオが呟く。
「騎士団長に相談しないといけませんね。護衛の騎士を、手配しなくては」
こうして、大地の呼び声に誘われ、厄介ごとの渦へとまたも巻き込まれたのだった。
履物もない素足のまま胡坐をかいて、応接間の柔らかな椅子にどっかりと座るその男は、聖王都の空気とはまた違う、剥き出しの自然そのままを匂わせていた。
「ああ、やっと来ましたね。カンナ司祭。お休みのところ申し訳ないとは思ったのですが、どうしても貴女にお会いしたいという方がいらっしゃってましてね」
少し頬をひきつらせて―――とはいえ癖を知ったからこそ察する程度に、ディオリオは肩越しに振りかえる。その目は、いいから隣に座れと、質問と拒否を許さぬ意思をはっきり告げていた。
―――コイツでも手に負えないってことかい。珍しいこともあるもんだね。
そんな感想を抱きながら、けれどその正体のわからない相手が自分に会いに来たという、嫌な事実に気づくと、おもたい頭の痛みが増す。
「ははーん……。たしかに、煤けた赤毛だ。お初にお目にかかるな、カンナ司祭。ワシはヴアルという者だ。まわりは高僧だとか導師だとか呼ぶが、好きに呼んでくれ」
目元の皺などからして齢四十といったところか。まだまだ儂、なんて言葉の似合わない、張りのある肌つやとハキハキとした声。剃りあげられて頭には、額部分に緑色の染料で、なにか印のようなものが描かれている。
どうも、と頭を下げると、ヴアルはしげしげと観察するような目を向ける。
「それで、その、ヴアル導師はなぜ、アタシに?」
なにか見定められているかのような視線に、たまらず口をひらく。
「ん? ああ、それはな。恩義を果たしに来たんだよ。我が一族を救っていただいた、大いなる恩義に報いるために、はるばると、こんなところまでやってきたんだ。しっかしどうも、都の空気は好かん。人ばかりで、一息つく間もない」
「恩義……? 人違いじゃないですか? アタシにはそんな覚えは全くないんですが」
虚を突かれたように、一瞬だけ目を丸くしたヴアルは、膝を叩いて笑う。
「ちがうちがう。勘違いしてるのはお前さんの方だ。まぁ、ワシの言い方も悪かったか。我が一族を救ってくださったのは、女神サンアデリス様だ。その恩義を果たすために、わざわざカンナ司祭に会いにきたんだ。それにしても、あんなにも素朴で穏やかな方が、あのように苛烈に剣を振るわれるとは、驚いたものよな」
「……はぁ?」
あまりにも間の抜けた声がでた。隣に座るディオリオを向くと、思いは同じようで、予想だにしなかった情報に、思考の糸がこんがらがったらしい。
「女神サンアデリスとは、あの? 神話に語られる、聖なる翼を持つ女神、サンアデリスで間違いないのでしょうか」
さも当然と言わんばかりに、ヴアルは頷く。
「女神は、神話に語られるだけの存在でしょう。その言いようでは、まるで実在したかのように聞こえますが……」
「だから、実在しておっただろうが。大戦での傷が癒えず、その姿をお隠しになってしまわれたがな。わが身を捨ててまで、邪神を封じたその御業。まさか知らん訳ではあるまい? ……まさかお前さんたち、本当に知らぬというのか」
小気味よい音を立て、自身の額を叩き、天井を見上げるヴアルを尻目に、ディオリオへと囁く。
「ちょっと、このおっさん。気は確かなんだろうね。そりゃお師匠様だって、実在したかもしれない、なんて仮説は立ててるけどさ。あれはあくまでも、天地創造の昔語り。作り話だろ」
ディオリオは浅く首を縦に振るだけで、じっとヴアルから目を離さない。言葉に偽りがないか探っているのだろうが、そんなことすら無駄な行為にみえる。
「いや、話には聞いてたが、まさか本当だったとはなぁ。あやつはなんも言わんのか。まぁ、他の一族のことだから口出しはせんが、それでいいもんかねぇ」
「……ヴアル導師。貴方の知る世界と、私たちの常識は、どうやら食い違いがあるようだ。女神様が実在したと証明する言葉はお持ちでしたか?」
「ああー……ワシがなにを言ったところで、お前さんたちは信じることができまいよ。まぁ、それもいい。ワシが果たすべき恩義は、ただ伝えるだけだ」
「伝える? なにをです?」
静かに足を組みなおし、前のめりになると、ヴアルは口を開く。
「ここで伝えてもいいのだが、ちと味けないな。『小さき隣人の棲む森』、お前さんたちが『幻燈の森』と呼ぶ場所まで、来てもらおうか。森の手前で、里までの案内人を待たせておく。そこでお前さんたちに、真実を伝えよう」
「ヤン? ……幻燈の森って、どこだい、それは」
ディオリオは壁にかかった大陸図を指で示した。
「大陸の南東、工房都市からさらに南に行った先、ひとつの小島があります。その小島に広がっているのが、幻燈の森です。しかしあの島は、険しい山と幻燈の森しかない。あるのは、生きて帰った者はいないという噂だけ。里があるなんて、聞いたことはなかったのですがね」
ほらみろ。厄介ごとじゃないか!
嫌な予感しかしないこの話を、すぐに終わらせたかったが、ヴアルの言葉はそうはさせまいと腕を引っ張る。
「ま、どうするかはお前さんたちに任せる。ただ心しておけよ、もしこの機を逃せば、大陸に生きる人間は助からんかもしれん。カンナ司祭の可愛い後輩とやらも、皆な」
にやりと、ヴアルは笑う。
この言葉に、アタシやディオリオが何を考え、選択するかわかっているのだ。
嘘や大袈裟で塗られていたとしても、その一言は、アタシの胸に火を熾す。波が退くように、すっと表情がなくなるディオリオの癖も、心を決めた表れだった。
「それにな、カンナ司祭。お前さん個人の為にも、里には来た方が良い。その魂の揺らぎ、そろそろ限界が近いはずだ。そのまま放っておけば、肉体がもたない。命にかかわるぞ」
ディオリオは目だけを横に動かした。その視線に気づかないふりをして、ヴアルを見返す。
日に日に強まり、頻度が短くなっていく頭痛。時おり夢にみる、知らない風景、知らない時間。フランチェスカに相談しようと思っていた不安と不調を、ぴたりと言い当ててみせたのだ。
「どうだ? ワシの気が確かだってことは、これで証明できただろう? さて、それじゃ一足先に帰らせてもらうとするか。準備もあるからな」
ヴアルは立ち上がると、背を伸ばす仕草のあと、素足のままペタペタと、毛玉ヤギの体毛で織られた絨毯を歩く。足首に幾重にも巻かれた革紐から吊るされる、小さな陶器の鈴が、歩調に合わせてかろやかな音を鳴らす。
音が聞こえなくなり、大地の匂いが去ったあと、ディオリオが呟く。
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