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転生者は木と成り杖となる
6話 インテリジェンスウェポン
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翌朝。
森の外れで、
ソフィアは王都の使者と向き合っていた。
「再三申し上げますが」
「賢者ソフィア殿は、召集対象です」
礼儀正しい。
だが、退く気はない。
「お引き取りください」
「私は、まだ答えを出していません」
「王都は、待てません」
その一言が、
彼女の表情を僅かに曇らせた。
使者が去った後、
ソフィアは森へ戻ってきた。
「……ねえ、アル」
(聞いていた)
「王都は、焦ってる」
「勇者がまだなのに」
(だから、人だけ集める)
「ええ」
彼女は、俺の幹に手を当てる。
「私は……縛られたくない」
「でも」
「一人で世界を見極めるには、限界がある」
沈黙。
やがて、彼女は決意を込めて言った。
「……だから、お願い」
「私と、旅をしましょう」
(そんな事が出来るのか?)
「出来るわ。貴方が受け入れる事で
名付けをし、意思が共有され、
あなたはただの木から“インテリジェンスウェポン”として覚醒する。
――世界樹《アル=ノーム》の杖に」
一万年、立ち尽くしていた。
誰かと共に、
どこかへ行く――
そんな選択肢は、なかった。
だが今は、違う。
(俺は、もう“ただの木”じゃない)
(名を得た)
(意思がある)
(なら)
(選ぶ理由も、ある)
(いいだろう)
(俺を、使え)
「ありがとうアル」
ソフィアから魔力が、静かに集まる。
幹の中心が、熱を持ち――
琥珀が生まれた。
記憶と意思を封じた、核。
意識が、そこへ集約されていく。
大きな一本の木が、ぎゅっと凝縮され
形が整い――
一本の、杖となった
「……これが」
ソフィアは、息を呑む。
(アル=ノーム)
(それが、俺の名だ)
彼女が杖を握った瞬間、
視界が切り替わる。
共有。
接続。
「……聞こえる?」
(ああ)
試すように、
彼女は杖を地面へ突き刺した。
その瞬間。
地の魔力が、脈動し――
杖 → ソフィア → 杖
循環を始める。
「……戻ってくる」
「魔力が、減らない」
(地に刺している間は魔力を吸収する)
ソフィアは、深く息を吸い、
はっきりと笑った
「……本当に、インテリジェンスウェポンってすごいのね。
記録に残っているものですら、世界に数本しか存在しないはずよ」
こうして。
世界樹の転生者は、
大賢者の杖となった
ソフィアは、本当の仲間探しの旅に出る
森の外れで、
ソフィアは王都の使者と向き合っていた。
「再三申し上げますが」
「賢者ソフィア殿は、召集対象です」
礼儀正しい。
だが、退く気はない。
「お引き取りください」
「私は、まだ答えを出していません」
「王都は、待てません」
その一言が、
彼女の表情を僅かに曇らせた。
使者が去った後、
ソフィアは森へ戻ってきた。
「……ねえ、アル」
(聞いていた)
「王都は、焦ってる」
「勇者がまだなのに」
(だから、人だけ集める)
「ええ」
彼女は、俺の幹に手を当てる。
「私は……縛られたくない」
「でも」
「一人で世界を見極めるには、限界がある」
沈黙。
やがて、彼女は決意を込めて言った。
「……だから、お願い」
「私と、旅をしましょう」
(そんな事が出来るのか?)
「出来るわ。貴方が受け入れる事で
名付けをし、意思が共有され、
あなたはただの木から“インテリジェンスウェポン”として覚醒する。
――世界樹《アル=ノーム》の杖に」
一万年、立ち尽くしていた。
誰かと共に、
どこかへ行く――
そんな選択肢は、なかった。
だが今は、違う。
(俺は、もう“ただの木”じゃない)
(名を得た)
(意思がある)
(なら)
(選ぶ理由も、ある)
(いいだろう)
(俺を、使え)
「ありがとうアル」
ソフィアから魔力が、静かに集まる。
幹の中心が、熱を持ち――
琥珀が生まれた。
記憶と意思を封じた、核。
意識が、そこへ集約されていく。
大きな一本の木が、ぎゅっと凝縮され
形が整い――
一本の、杖となった
「……これが」
ソフィアは、息を呑む。
(アル=ノーム)
(それが、俺の名だ)
彼女が杖を握った瞬間、
視界が切り替わる。
共有。
接続。
「……聞こえる?」
(ああ)
試すように、
彼女は杖を地面へ突き刺した。
その瞬間。
地の魔力が、脈動し――
杖 → ソフィア → 杖
循環を始める。
「……戻ってくる」
「魔力が、減らない」
(地に刺している間は魔力を吸収する)
ソフィアは、深く息を吸い、
はっきりと笑った
「……本当に、インテリジェンスウェポンってすごいのね。
記録に残っているものですら、世界に数本しか存在しないはずよ」
こうして。
世界樹の転生者は、
大賢者の杖となった
ソフィアは、本当の仲間探しの旅に出る
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