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四話
これは、まだミシェルが天使だったころの話ー…
「ちょっとミカエル。また地上に降りてたの?」
天界に戻ると、ミカエルの親友のラナが迎えにきていた。
「ラナ」
「さすがに降りすぎ。人間を甘やかしてばっかじゃだめだよ」
「でも…」
「わかってる。ほっとけないって言うんでしょ?だからミカエルは天界で仕事してればいいの」
ラナや他の天使や神様はミカエルが天界から出ないことを望んでいた。
地上に干渉しすぎている、というのは建前で、単純にミカエルが心配だったのだ。
天使にとって純粋さは諸刃の剣。
純粋であるほど神聖な力は強くなるが、悪魔に騙されたり利用されることもある。
純粋な天使は天使や神からも好かれるが、同時に悪魔にとっても大好物だった。
「お前は綺麗だから…地上だってお前にとっては穢れの地だ」
「ラナは大袈裟だな~。たしかに天界と比べたら純度は低いけど、穢れってほどじゃないでしょ」
ラナはふにゃりと笑うミカエルの体に着いた穢れを払ってやった。
「…ミカエル、お願い。地上に降りてもいいよ。でも…本当に気をつけて」
「わかってるよ」
お人好しのこの天使はきっと明日も地上の救いようのないような人間たちを救いに行くのだろう。
心配は胸から消えなかったが、でもラナはそういうミカエルが好きだったから止められなかった。
ミカエルが悪魔の穢れをつけて天界に帰ってきたとき、そのことを心底後悔した。
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