元VRMMOプレイヤーは異世界にて無双します

宇宙猫

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第一章 異世界漂流編

第五話 鉄等級の昇級へ(下)

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「そう言えば、一通り武器などはあるんですが、冒険者においてこれは絶対に欠かせない!みたいなアイテムってあるんですか?」

 武器はもちろん銃器やナイフ、グレネード。防具は無いに等しいけど、まぁ大丈夫そう。
 薬草などはゲームにある回復用アイテムでいいし、ゴミのひとつさえこの世界には無い最新のものばかりで、思いつくようなものはない。あるとすればこの世界観独特のアイテムだから、探すよりも聞く方が早い。

「そうですね……魔法水を1瓶持っておくと、何かと便利ですよ」

 黒恵の装備を見て攻撃や防御といった所に少し懐疑的な所はあるようでしたが、その中でも私の聞いたことのあるようでない用語が飛び出る。

「魔法水……それはどんな時に使うのですか?」

 いかにもファンタジーな魔法の水という感じにしか、その名前からは予想ができない。
 魔法って割と汎用性高いから割と何でも水みたいな立場なのだろうか。

「言うなれば、魔物避けの水みたいな感じですね。魔力を感じると普通のモンスターは逃げてしまうので、討伐や狩猟した時、血の匂いを嗅ぎつけて寄ってくる事がないよう一滴垂らしておくとような使い方ができます。モンスターの処理に困った時などにも少し垂らせば、含まれた魔力を媒介として自然と土に還元されるので重宝します」

 そう話していると、その魔法水を見つけたようで、露店に陳列された淡い青をオーロラのように輝かせる水を入れたガラスの容器が幾つかある。
 栓がないように見えるがこれは保存しなくてもいい物なのだろうか。

「何か水筒のようなものはありますか?容器ごとを買うのは高くなるので、あれば楽です」

 近くに寄ると、傍らにガラス製の瓶とコルクが何本か並んでいた。
 この世界ではガラスは割と高級品というか、希少なものなのだろうか。よくわからないが割高になるよりは安い方がいい。

「そうですね……こんなのはどうでしょう」

 ストレージ内を探り、一リットル程の容量がある水筒を取り出す。
 プラスチック製の容器で、これもこの世界では見られない希少な物に入るのではないかと取り出して思う。

「おぉ……なんかふにゃっとして頼りないですが、まあいいでしょう。すみません、魔法水を下さい」

 別の作業をしていて屈んでいた店員が起き上がり、いかにも魔術師のようなローブを被り、フードは前が見えているのか分からないような程に深く被っている。

「はい、魔法水ですね。容器はお持ちですか?」

 顔の半分もフードで見えてないが、店員はちゃんとこちらへ顔を向けてにこやかに話す。
 魔術師というのはやはり不思議なものだ。

「はい、ここに」

 その店員に、ルーアさんがさっき渡したばかりのプラスチック製水筒を手渡す。
 彼女も初めてのプラスチックの感触に違和感を感じたようだったが、ぎこちない手つきでキャップを開き、魔法水を注ぐ。
 満タンまで水筒はオリーブドラブ色の不透明色のはずなのだが、その内側から何かが輝くような光を浴びている。

「はい、どうぞ。料金はセリエムス小銀貨四枚です」

 割とお高いそれの料金を支払い、輝く水筒をACU迷彩のOCPパターンに合わせた迷彩カバーで覆い隠しておく。
 普通の水を入れた水筒と見分けが着くよう、右腰側を水、左腰を魔法水というように訳てベルトキットに付け直す。

「等級が上がって長距離移動をするようになってくると、馬とか野宿用のセットとか縄とか、必要なのものは多くなってきますけど、今のところ必要なのは魔法水ぐらいですね」

 鉄等級で出来るクエストは、ほぼ街の周辺。徒歩で行ける範囲で二、三日時間のあるものだ。寝泊まりは街に戻れば安全だし、物資もそこにあるから持ち込む装備は割と軽装で済む。
 何よりも、「収納魔術」を用いて持ち運ぶ物品量は増えるのに重量はそれまで増えないという便利系魔術の普及が進んでいるため、そこまで重量に気を配ることもないようだ。
 この所は、ゲーム内のバグか何かでホームの倉庫とも連結した大容量ストレージのファンタジー版と言ったところなのかもしれない。
 そのホームというのもこの世界に来て使ったことは無いが、もし使えるのなら宿を必要としない便利な移動拠点として使えないかと考えている。この狩猟が終わったあとにでも試すことにしよう。

「分かりました、ありがとうございます」

「いえ、このぐらいでしたらお易い御用ですよ、では行きましょう」

 停めていた足を、また東門へと向けて歩き出す。
 露店が続く道を抜け、中央道に出てくると、そこからは一直線に東へと歩けば門がある。 

 途中、荷馬車を引くラプトルのような獣脚類の動物を見て、いつかああいう動物と一緒に旅でもしてみたいと夢を膨らませつつ、気付けば東門を通過して広大な草原へ辿り着いていた。

「さぁ、先ずはこの広い草原の中から、ラッピアを探さないと行けないんですよね……」

 ルーアさんが面倒そうにそう言う。遠く向こうに見える森林が五km近く遠く、それが街を中心に広がっている。
 曰くラッピアは四、五匹の集団で動いているそうだけど、この広い草原を歩き回って探すのは確かに時間がかかりそうだ。

「それじゃあ、この子の出番ですね」

 しかし、私にはそれを解決する秘策がある。
 ストレージから四つの黒い球体を取り出して、ひとつずつ勢いよく青空へと投げ出す。するとそれは空中で展開し、左右のプロペラを回して滞空する。

「あれは……なんですか?」

 初めて見るその生き物のような何かに、ルーアさんは困惑する。
 四つのうち三つは弾かれるようにちりじりに飛び去り、残ったひとつが黒恵の掌へと寄ってくる。

「これは、ドローンというものです。これらを飛ばして空からラッピアを探し出します」

 軽く説明をすると、その1機も東南東の方向へと飛び去っていく。

「周辺の捜索にはしばらく時間がかかるでしょうし、私達も少しずつ探しましょう」

 まだラッピアがどの生物かも見たことがないから、それらの特定も兼ねてルーアさんと二人歩き出す。
 その間に、ラッピアの特徴やこの草原が出来た経緯などを聞いた。

 ラッピアというのは、簡単に言うと野生化した兎が自然繁殖して根付いたもので、野生兎と言った方が分かりやすいかもしれない。対して家畜化された兎はラビットという。
 耳がよく素早いことから狩りにくいが、それから取れる毛と肉や骨は多用途に使われいるのだそうだ。

 そのラッピアが居る草原は元を辿れば森であり、人間が「フレスベルニク」という街を形成する上で伐採された範囲がそのままになっているらしい。
 索敵の面でも優位にたてるので、防壁や堀などと合わせ防衛に欠かせない要素となっているようだ。

「静かに、背を低く」

 そう話していると、ルーアさんが何かに気付きしゃがんだ。それに習い、私もしゃがみこみそれまでのドローンの索敵で得られた周辺のモンスターの位置を確認する。

「近くにモンスターの群れがあります、こっちと、そっちに」

 東を正面12時の方向とすると、10時と3時の方向にそれぞれ反応があった。
 双眼鏡で覗いてみると、10時には狼のような灰褐色をした四足歩行の動物が6~8匹の群れでいる。
 対する3時の方向は、ルーアさんが話されていたものと一致するラッピアの群れ。
 4匹ほどが散在しているが一定距離は保っていようだ。

「ロイスローとラッピアですね。今回はラッピアが優先なので、ロイスローは姿だけ覚えておいてください」

 ルーアさんの確認を元に、直ぐにドローンが発見した動物の分類を済ませ、ストレージからライフルを取り出す。

「私からやらせてもらってもいいですか?」

 狙撃なら得意だ。何より今持っているライフルはその構造的に耳のいいラッピアでも攻撃されたことが分からないまま死ねるでしょう。
 自信ありげに未知の武器を取り出され、混乱するルーアさんはただ頷くしか無かった。

「それじゃ、狙います」

 狙撃目標は無警戒で、微動だにしないから狙いやすい。
 兎の狙撃であれば、狩猟ゲームで幾らでも撃ってきた経験があるから、対人ゲームで鍛えてきた私には簡単な事だ。

 コッキングレバーと言うには少し簡素なレバーを前後に動かし、ペレットと呼ばれる弾を装填。
 スコープ越しにラッピアの頭へ狙いを定め、引き金を引く。

 装薬を使用した銃とは異なり大きな発射音を放つことなく、静かにヘッドショットされた兎は倒れ、脚が痙攣したようにピクッピクッと動く。
 他のラッピアは距離を取って食事に励んでいるので仲間が倒れた事など気付くことは無く、もう一匹、また一匹と狙撃をくらい音もなく倒れていく。

 あっという間にその場にいたラッピアは全滅し、直ぐにルーアさんと一緒に回収に向かう。
 ロイスローが匂いを嗅ぎつけると面倒だから、その場で魔法水を数滴垂らして安全を確保した後、一匹ずつ死んでいるのを確認するとルーアさんの収納魔術がかかったポーチの中へしまう。

「あっという間に四匹……私では半日もかかってしまうのに凄いですね」

 ルーアさんが感心したように静かに話す。
 全くの未知の中それほどの事をすれば、驚かれるのも仕方の無いことだろう。
 しかし、普通なら気付くようなミスをルーアさんは犯していた。

「恐らく、ルーアさんとラッピアでは相性が悪かったんだと思います。一人であるなら尚更に」

 彼女は今まで双剣と獣人特有の身体能力を軸として近接戦闘メインとしてやって来ている。私が獣人であるなら、その並外れた能力を最大限利用する方法として同じ事をするだろう。
 しかし、それではラッピアを狩猟するには向いていない。なぜならラッピアは臆病で警戒心が強く、逃げ足も早い生き物だ。
 ルーアさん一人が群れに静かに近付いて一匹を確実に仕留めることは可能だが、そこから二匹目を狩ろうとする時には一斉に逃亡を始めているので、容易に見つかるものでは無い。
 逃げた獲物を根気強く追うか、また別の群れを襲うかの二択では時間がかかるから、狩猟数が少なくなってしまうのだ。

 私が元いたゲームにも野ウサギのような食糧用モンスターもいたし、どんな高精度のスナイパーで撃っても二匹とれるかどうかだった。
 その理由は、やはり火薬の爆発を利用して弾丸を発射する銃では撃つ際に爆音を発生させてしまう為、耳のいいモンスターには仲間一匹の犠牲を払って敵の位置を知らせてしまうことになる。
 サイレンサーであっても多少は改善されるが、それでもバレてしまう。

 その時に思いついたのが、狩猟ゲームの際に使用していた空気銃だった。
 それは名前の通り銃本体に蓄えられた空気圧(またはガス圧)をエネルギーとして、発射体を射出する銃器であり、射出する威力(マズルエネルギー)が20j/㎠以上のタイプのものを空気銃という。
 マズルエネルギーが20j/㎠以下のタイプは更にエアソフトガンと準空気銃に別れる。

 その空気銃の中でも種類があり、今手にしているものはプレチャージ式エアライフルというものになる。

 その仕組みは、外部からタンク内に圧縮空気を充填し、その空気圧を小出しにして発射するものである。
 エアライフルの構造の一部に高圧に耐えられるシリンダーがあり、そこに自転車の空気入れのようなハンドポンプや、スキューバーダイビングに使用するエアタンクから、空気を充填。
 引き金が引かれると、圧縮されたストライカーのバネが伸びて、シリンダーを閉じている弁を叩く。この弁を叩く一瞬に、シリンダー内の高圧空気がチャンバーに流れ込み、ペレットを発射する。
 なおストライカーが叩いた弁は、シリンダー内のスプリングによって再び押し戻されて閉じるようになっており、空気が”だだ漏れ”になる心配はない。

 ゲーム内では唯一無二の自作エアライフ
ルであり、これを使って小型モンスターを大量討伐して売るということで大儲けしていた所現クランにカラクリを暴かれた末に勧誘を受け、優秀なスナイパーとして叩きあげられたという経緯はともかく、この世界でも通用することが出来る武器という事は実証された。

「うーん、やっぱり難しいですね……」

 噛み砕いて説明したつもりでしたが、ルーアさんには難しい内容だったようで、理解することを辞めてしまった。
 それも当然だ、弓でも弩でもない新機軸の武器がなんの前触れもなく出てくれは誰でも混乱する。
 しかし、何よりも強い武器。ということは分かったようだ。

「さぁ、目標がはっきり分かればあとはドローンが探し出したラッピアを残らず狩るだけですし、次のポイントへ向かいましょう」

 ドローンで既に索敵済み&目標の特定も完了した今、ラッピアの群れのみに絞ったドローンのリアルタイム情報が握られている今、一方的な狩猟のみが待っている。

「そ、そうですね。今日は稼ぎがえらいことになりそうです……」

 自身の手に負えない存在に早くも白旗を上げてしまったルーアさんは、後の祭りに身を投じ、ガイドとしての役割を果たしながらも黒恵という存在を少しずつ特別視して行っていた。

 そんな事は知らず黒恵の独壇場となったラッピア狩猟は昼のうちに36匹の上限を満了し、足早に街へと帰還を果たしてしまったのだった。
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