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第百八話 最強パーティ
しおりを挟む斎藤「工藤さん!!そちらは大丈夫なのですか?」
工藤「ダイナ族の人はどこかに行ったんだけど……」
斉藤からの着信があり無事を確認されるがレオナ王女を攫われてしまった為あまり良くない反応を示すと斉藤は声のトーンを下げて話しかける
斎藤「そうですか……人まずは全員無事なのですね?」
工藤「何とか無事です、そっちの方は大丈夫ですか?今から海斗とホーリアーさんが迎えに行こうかしてる所でした」
斎藤「心配しないでください、先程園田君達が来て助けて貰いましたので」
工藤「園田君達が!?ということは神崎さん達も来てるって事ですか?でも予定だと王国の問題をある程度解決したら次は魔族領に行くって話では」
斎藤「その事なんですが…………リゼルさんの指示だそうです、後近くに福田君はいますか?」
工藤「いるよ、今はホーリアーさんの背中に乗ってこっちを見てるかな 何か用があるの?」
斎藤「いえ…………神崎さん達がこちらに残る理由なのですが……」
斉藤から色々と聞いた工藤は衝撃を受けて言葉が出なくなってしまう、しかし海斗がすぐ近くにいる為素早く切り替える
工藤「…………そんな事が…………でも分かりました、クシアさんと海斗には言わないようにします」
斎藤「それでお願いします……」
工藤(心配だな…………)
海斗「工藤ー 斎藤さんは何て言ってたの?」
工藤「えぇっと……迎えは大丈夫だって、なんか園田君達が助けに来てくれたみたいなの」
不安そうな表情の工藤に何かを感じとった海斗だが王宮で別れたはずの薗田がこちらにきている事を聞きそちらに興味津々のようである
海斗「園田が!?達って事は後他に誰かいるの?」
工藤「園田君以外に神崎さん、天雷さん、鈴木さん、高橋君が来てるみたい」
海斗「へー、その五人がパーティーを組んでる感じなのかな?」
工藤「うん、その5人が人間領に残ったクラスメイトで一番強い人達なの」
海斗「そうなのね、それなら安心かな(天雷と園田はともかく他の人達はあんまり仲良くなかったよな?流石に何ヶ月もいるから仲良くなってはいそうだけど)」
パーティメンバーを聞いた海斗は組み合わせに驚いている、理由は元の世界ではそれぞれの所属しているグループが違うからである
工藤「うん、魔族領の方は委員長達に任せて私達はこっちで頑張ろう」
海斗「そっか、亜紀とか武は魔族領に行ってたんだもんな……無事だといいけど」
工藤「だ 大丈夫みたいだよ……さっきの電話で魔族領の方は順調だって話を聞いたから」
海斗「なら良かった、俺達も頑張らないとな……」
工藤「うん……そうだね(これで良いんだよね?……)」
不安が残るが今は攫われたレオナ王女を取り返す為に落ち込んでいられないのである
アリス「ごめん海斗お兄ちゃん……私じゃ手も足も出なかった」
工藤と二人でいるところにアリスが話しかけてくる、その表情は悔しそうであり声を聞くと落ち込んでいる事は明らかである
海斗「あいつは相当強いと思う、それにアリスの事をラノって言ってたけど何の事か分かる?」
アリス「……分からないけどあの人が言うには私の本当の名前なんだって」
海斗「そうなのか……」
海斗はガノトとの会話を思い出して話しかけるとアリスの本来の名前はラノだと言う事を聞かされるが海斗はアリスの方が呼び慣れている為真の名前ではなくそう呼ぶとアリスに伝えると無邪気な笑顔で頷く
レクス(ティラよ妹はたくましく育っておるぞ)
アリス「レクスおじちゃんはあの人と知り合いなの?」
レクス「そうじゃな……過去に奴の面倒を見ておったとだけ言っておくかの」
アリス「そうだったんだ、でも何で自分の居た国を攻撃なんてするの?」
レクス「ふーむ……恐らくじゃがこの国の為を思っておるのかもしれんぞ」
アリス「何で?戦っても何もならないのに……」
レオス「…………」
レクス「さー奴の考えはワシでも分からぬ……おっとタチが戻ってきたようじゃな」
レクスと色々話していると王宮の前に先程別れたタチやタイガが見えレオスの落ち込んだ様子を見て心配になって声をかけてくる
タチ「レオス!!と何でジジイもいるんだ!?」
レクス「わしのことは気にするでない」
タイガ「この人がお前の……そんなことよりもレオス!!何かあったのか!?」
レオス「あぁ……」
タチ「何かあったんだな?」
レオス「……レオナがあいつに攫われてしまった」
タイガ「そうか……だったら取り返さないとな」
タチ「だな」
レオス「理由はわかんないけどあいつは5日後にくるらしい」
タイガ「そうなのか……攫われたけど無事ではあるんだな?」
レオス「分からないけどな……今はあいつが許せない」
タチ「だな、ともかくそいつをぶっ倒さないとな」
親友である3人はレオナを取り戻す為に覚悟を決めそれを見ていたレクスも良い状況でないにも関わらず笑みを浮かべている
そして後に続くようにエナが王宮に入ってきて真っ先に海斗と工藤に話しかけてくる
エナ「二人とも!!大丈夫だったの!?」
海斗「俺は大丈夫、工藤が疲れてるかな」
工藤「ちょっと魔力を使いすぎちゃった……でもサルビアさんは何とか無事だよ」
エナ「良かった……」
海斗「エナ達の方こそ大丈夫だったの?ガノトが襲撃してきたんだよね?」
エナ「うーん アリスちゃんにしか興味が無かったみたい」
海斗「そうなのか……あいつはかなり強いと思う」
エナ「そうだね……あった瞬間に勝てないってのは強く感じたけどその後に海斗の仲間が来てくれたから安心だった」
海斗「そうだな……ひとまずみんな無事そうで良かったよ」
心配が安心に変わって落ち着いていると見覚えのある人物が王宮に入ってきて真っ先にこちらに向かってくるのが見える
工藤「あれは薗田君かな」
薗田「工藤さん!!無事だった? それと海斗!!本当に良かったよ……色々あったとは聞いたぞ」
海斗「久しぶり、何とか生き残る事ができてるぜ」
薗田「本当だよ馬鹿野郎!!足と手を失った時はどうなるかと思ってたがひとまずは無事で本当に良かったよ」
海斗「そんなに心配してたのかよ……変な気分になるな」
薗田「全く……そうかよ」
海斗「で今は薗田達が1番強いって事なのか?」
薗田「多分そうかな、聞いてるかもしれないけど委員長達は向こうに行ってるから」
海斗「亜紀はどうなったんだ?向こうで迷惑かけてないか?連絡は取れるだろ?」
エナ(確か亜紀って人が海斗と仲が良い女の子だったよね?)
薗田「あぁ……武君や由依さんと上手く協力してやっているては聞いてる」
海斗「なんか反応がイマイチだな、本当に大丈夫なのか?」
薗田「いや……そんな事は」
?「何あんたきな臭い事言ってんのよ 普段はアホーの癖に」
海斗「げっ……天雷」
反応がイマイチな薗田に何かを感じ取る海斗だったが割り込むように馴れ馴れしい声で話しかけてくる者が現れる
天雷「よっ、久しぶりだね」
その者は海斗のクラスメイトの天雷という女の子であり肩まである金髪をなびかせて笑顔で挨拶をするが海斗はそれに対して梅干しを食べたような顔で対応する
海斗「久しぶりじゃねーよ こっちは散々だったんだぞ少しは気を使えっての」
天雷「別に……今平気そうだしいいじゃん あんたに気を使うつもりなんてないしー ばーか」
海斗「お前も大概アホだろうが」
天雷は基本的に誰とでも仲が良く人気もあり元の世界では成績関連で亜紀と海斗と馬鹿にしあうなどをしている
エナ「ちょっと海斗 クラスメイトの人が困ってる(海斗とこんなに仲良いんだ)」
相手が女の子なのかエナは会話に入り込んでくる
天雷「えぇっと……その子は?」
海斗「聞いてないのか?この子はエナって女の子さ、追い出された直後に色々助けて貰ったんだ」
天雷「ゆっくり話す暇なんてなかったからね、まさかと思うけど彼女?まーあんたに限ってそんな事は……」
エナ「……です」
天雷「へ?」
エナ「私達恋人です!!」
天雷「…………ぷふっ!? まじで!? 超受けるんだけど(超可愛いじゃん)」
普段の海斗からは信じられない事なのか天雷は大きな声で笑いだし王宮中に響いている
海斗「うるせー声でけーんだよ 後そんなに笑う事かよ」
天雷「いやいや笑うに決まってんじゃん ちょっと向こう行こうよ彼女さんと色々話したいわー」
エナ「はい(明るくて元気な人だなー)」
海斗「あーめんどくせーあいつと話してると疲れるんだわ」
エナ(いつもの海斗になった)
エナと天雷の二人は普段と違う海斗の様子を僅かに感じ取っていたのだが天雷が元気よく話しかけた事によっていつもの調子に戻ったようである
海斗とエナは天雷に導かれるようにその場を離れていく、天雷は2人と話しながらも薗田と工藤を横目に合図を送ったのであった
薗田(何とか行ってくれたか……天雷さんありがとう)
工藤「流石のコミュニケーション能力だね……上手く流してくれたみたいだね」
園田「うん……」
工藤「向こうの方も心配だけどこっちの方もしっかりしないと……」
薗田「だね、だけど気を張りすぎてても駄目だと思うし今はゆっくり休まないとね、工藤さんは真面目なんだからさ」
園田の言葉に工藤はゆっくりと頷くが心配事が増えた事で表情もあまりよろしくない
天雷の起点によって何とか隠し通す事ができたのであるが園田達クラスメイトは海斗が最初と比べて大きく変わっており隠し通せるのかが不安になったのであった
海斗を除いたクラスメイトで話し合った結果こうなっているのであるが海斗とクシアの2人はこの事を知る由もなかったのであった
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