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第四話 拝謁
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「着いたぞ、ここがサルク城だ」
ファッ!? でかいっ!遠くから見たときよりでかいぞこれ! 遠近感ってすげー!
「さあ、王に会いに行くぞ」
「ちょっと待て。一旦落ち着け。落ち着いてサルク神を崇めるんだジャック! ほら、あーめーん」
「お前はそんなに王に会うのが嫌なのか? ほら行くぞ、抵抗をやめろ。」
苦笑しながら俺を城の方へ連れて行こうとするジャックだが、俺の必死の抵抗に少し手こずっているようだ。
「バカお前、あんな話聞いて行く気になるかよ! こっちは命かかってんだぞコラ!」
「さっきの話のことか? あれは冗談のようなものだ、安心しろ。王とて見境なく人を殺めるわけではない。失礼のないようにすれば処刑は免れるだろう」
「オイお前、さっきは無礼働いたら国外追放って言ってただろうが! なに、殺されるの!? 失礼なことしたら殺されるの俺!?」
マジかよおおお! 転生してすぐに殺されそうになるなんて……!
「いいいいいやああああだあああ!!」
----------
「お前には、王に拝謁してもらう」
「……ハイエツ?」
ハイエツってあれだよな、偉い人に会うとかそういう意味の……。
「……ちょっと待て、なんで俺が王に会わなきゃならないんだよ。俺なんかしたの?」
「いや、女神に選ばれ転生してきたということは、お前は魔王を倒す勇者なのだろう? 救世の勇者には、王直々に冒険用具等を渡すしきたりがあって……」
なるほど。そういえば俺って勇者だったな。魔王を倒す気はもはやこれっぽっちもないと言っても過言ではないが、折角異世界に来たのだから手に汗握る冒険的なことをしてみたい。まあ、俺のスキルでそれができるかと言われたら言い返せないが。
「その時に、王から資金もいただける。それで武器や防具を買い揃えたとしても、一ヶ月生活できるぐらいの金額は手元に残るだろう。そういう意味でも、王に会うのは大事だと思うぞ」
……そうか。確かに、貧弱なステータスとスキルしかないこの状況では、そもそも生活するだけの金が稼げない。モンスターを倒せないからレベルも上がらないし、そうなれば魔王を倒すなんて夢物語だ。王様ってなんか怖いし少しでも無礼働いたら殺されるかもだし会いたくない…なんて甘い考えは捨てるべきかもな。
「それじゃあ、会ってみるか。で、王様って何処にいんの?」
「ようやく会う気になってくれたか!王の城はあっちだ、行くぞ!」
ジャックが代金を払い、二人で店を出た。そして指し示された方向に向かっていると、
「そうだ。言うのを忘れていたが、我が国の王は少し短気なんだ。サトウのときは高いステータスを持っていたから国外追放は免れたが、お前の場合話は別だ。野宿したくなければ、言葉には気をつけろよ」
なんて、ジャックが聞き捨てならん事を……え。
「嘘だろ?おい。俺に気をつけてもらうための嘘なんだろ? ……おい、なんか言えよ!」
「……」
「なんか言えって! 何の知識もない俺に野宿しろって、お前俺に野垂れ死ねって言ってんのか!」
ーーーーーーー
そして、現在に至る。
「やだ! 絶対やだ! 死にたくない、なんと言われても俺は絶対に動かん!」
「ほら、抵抗するな。これ以上は武力行使も厭わんぞ」
「すみませんでした」
ふへーとでも言っちゃいそうな勢いで、俺は土下座を敢行した。ここまで粘ってきたが、痛いのは嫌だ。考えてみたら、無礼を働かなきゃいい話だった。
「お前と言う奴は…。まあいい、行くぞ」
「ふへー」
こうして、首根っこを掴まれズルズルと引きずられていく俺の姿を、誰も見ていないことを祈る。
ファッ!? でかいっ!遠くから見たときよりでかいぞこれ! 遠近感ってすげー!
「さあ、王に会いに行くぞ」
「ちょっと待て。一旦落ち着け。落ち着いてサルク神を崇めるんだジャック! ほら、あーめーん」
「お前はそんなに王に会うのが嫌なのか? ほら行くぞ、抵抗をやめろ。」
苦笑しながら俺を城の方へ連れて行こうとするジャックだが、俺の必死の抵抗に少し手こずっているようだ。
「バカお前、あんな話聞いて行く気になるかよ! こっちは命かかってんだぞコラ!」
「さっきの話のことか? あれは冗談のようなものだ、安心しろ。王とて見境なく人を殺めるわけではない。失礼のないようにすれば処刑は免れるだろう」
「オイお前、さっきは無礼働いたら国外追放って言ってただろうが! なに、殺されるの!? 失礼なことしたら殺されるの俺!?」
マジかよおおお! 転生してすぐに殺されそうになるなんて……!
「いいいいいやああああだあああ!!」
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「お前には、王に拝謁してもらう」
「……ハイエツ?」
ハイエツってあれだよな、偉い人に会うとかそういう意味の……。
「……ちょっと待て、なんで俺が王に会わなきゃならないんだよ。俺なんかしたの?」
「いや、女神に選ばれ転生してきたということは、お前は魔王を倒す勇者なのだろう? 救世の勇者には、王直々に冒険用具等を渡すしきたりがあって……」
なるほど。そういえば俺って勇者だったな。魔王を倒す気はもはやこれっぽっちもないと言っても過言ではないが、折角異世界に来たのだから手に汗握る冒険的なことをしてみたい。まあ、俺のスキルでそれができるかと言われたら言い返せないが。
「その時に、王から資金もいただける。それで武器や防具を買い揃えたとしても、一ヶ月生活できるぐらいの金額は手元に残るだろう。そういう意味でも、王に会うのは大事だと思うぞ」
……そうか。確かに、貧弱なステータスとスキルしかないこの状況では、そもそも生活するだけの金が稼げない。モンスターを倒せないからレベルも上がらないし、そうなれば魔王を倒すなんて夢物語だ。王様ってなんか怖いし少しでも無礼働いたら殺されるかもだし会いたくない…なんて甘い考えは捨てるべきかもな。
「それじゃあ、会ってみるか。で、王様って何処にいんの?」
「ようやく会う気になってくれたか!王の城はあっちだ、行くぞ!」
ジャックが代金を払い、二人で店を出た。そして指し示された方向に向かっていると、
「そうだ。言うのを忘れていたが、我が国の王は少し短気なんだ。サトウのときは高いステータスを持っていたから国外追放は免れたが、お前の場合話は別だ。野宿したくなければ、言葉には気をつけろよ」
なんて、ジャックが聞き捨てならん事を……え。
「嘘だろ?おい。俺に気をつけてもらうための嘘なんだろ? ……おい、なんか言えよ!」
「……」
「なんか言えって! 何の知識もない俺に野宿しろって、お前俺に野垂れ死ねって言ってんのか!」
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そして、現在に至る。
「やだ! 絶対やだ! 死にたくない、なんと言われても俺は絶対に動かん!」
「ほら、抵抗するな。これ以上は武力行使も厭わんぞ」
「すみませんでした」
ふへーとでも言っちゃいそうな勢いで、俺は土下座を敢行した。ここまで粘ってきたが、痛いのは嫌だ。考えてみたら、無礼を働かなきゃいい話だった。
「お前と言う奴は…。まあいい、行くぞ」
「ふへー」
こうして、首根っこを掴まれズルズルと引きずられていく俺の姿を、誰も見ていないことを祈る。
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