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日常編
第1話
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体重百キロ、身長百七十センチの俺はイムルスという街を拠点に冒険者として活動している。
毎日魔物討伐、薬草採取といった依頼をこなしているこの俺だが、最近困ったことがある。
情けない話だが、稼ぎが少なすぎてそろそろやばい。
もう本当にやばい。
毎日毎日依頼はこなしているけど、こなした依頼の報酬が少なすぎてやってられん。
じゃあもっと稼ぎが多い依頼をやればいい事だが、それが出来ないからこういう事態に陥ってる訳だ。
何故出来ないって?
見ればわかるだろ?
この体格だぞ?
外見から分かるように容姿から予想できる通り、俺は走る事が苦手で、機敏に動ける力も無ければ他者を圧倒する怪力を持っている訳でもない。
それにこの世界には魔法というものがある。
日常生活にも頻繁に活用されるほど魔法と言うものは生活に根付いている。
だから見ない方がおかしいが、それよりおかしいのは俺が魔法を全く使えないという事だ。
本当に笑えるよ。
この前なんて年端もいかない子達が俺の眼の前で魔法使っていた。
それも遊び感覚で水や風を操って和気藹々としてやがる。
それを見てこいつらに出来るなら俺に出来ないはずがない。
魔法使えないの分かってるよ?
でも俺が泊まっている宿で手を翳して念じてみても、1時間ぐらい瞑想してから念じても何もでなかった。
あらゆる事を試したが結果、虚しい沈黙が続くだけ。
もう魔法が出る感覚というものがわからない。
これは異常なことだ。
この世界に生まれた以上何があっても魔法と言うものは使えるはずなんだ。
詳しい事は分からんが、精霊という奴が関係しているらしい。
で、魔法使えない、スタミナない、力がない。
何で俺冒険者やってんだろう。
冒険者が一番最初に相手をするザコの代名詞であるスライム、ゴブリンといった奴らに俺は互角に戦っている。
魔物との戦闘に慣れてない者だったら、しょうがないが俺は冒険者になってもう五年だ。
少なくとも初心者と言うには無理があるし、逆に五年も冒険者やって此処まで進歩がないと心折れるわ。
でも他の職業に付くより冒険者の方が居心地が良いと思っているから辞めようとは思わない。
なので俺は今も冒険者をめげずに続けている。
肥えたお腹を存分に震わせながら申し訳程度の鎧を付けて今日も冒険者ギルド『猫の休息亭』へと足を運ぶ。
足取りは重い。
身体が重いからそうなったという訳ではなく、最初に言った通り稼ぎが少ない件についてどうしたらいいか分からないからだ。
取り敢えず何時もの依頼はこなそうと俺――フドルはギルドの扉を開ける。
中は1階が酒場と依頼の受付カウンターがあり、2階にはこのギルドを受け持っているマスターの部屋がある。
俺は片隅にある掲示板に近寄り、依頼を選ぶ。
紙には依頼内容、適正ランク、報酬等が書いてあり、ランクとは冒険者になったら与えられ、依頼をこなしていけば上げる事ができる。
そのランクによってより報酬が高い依頼を受けられる仕組みだ。
ランクはFランクからSSSランクまであり、SSSランクまで行けるのはもう人間を辞めている。
本当にやつらは化け物だ。
あれは一年前だったか。
魔物が大量発生した時に、たまたまこの街に居合わせたSSSランクの、名前は何て言ったっけ。
まぁ、どうでもいいや。
そいつが魔法を使った所を見た事がある。
あれは最早魔法なんかの域を超えている。
そいつが魔法を無詠唱で魔物に打ち込むと、次の瞬間シュッて音がした。
火を水で消した時に出るような、そんな音が魔物の方から聞こえた。
目を疑った。
Aランク相当の魔物が、そんな音と共に文字通り消えていた。
しかも100体以上いた魔物が全て。
その時思った。
魔法ってほんと凄いねって。
使ったことないけど。
なので俺の長年(か分からないけども)の経験で周りを見ても努力で行けるのはAランクまでと俺は勝手ながらそう思っている。
その上は魔法の才能とその他にも備わってないといけないだろう。
もしいけたとしたらそれは才能だ。
努力に努力を重ねてやっとSランクに到達した人も、何処かに何かしらの才能がありそれが開花したからに違いない。
そん長年ことより、今は依頼をこなさなければ、軽く見積もっても一週間で詰む。
と言う訳で今日もゴブリンを討伐して来ようかな。
俺はペラっと依頼用紙を掲示板からめくり取り受付に向かった。
「レミィたん!こんにちわ!」
俺は受付の娘に向かって勢い良いよく挨拶をした。
受付の娘は半眼で、『うるさい』と俺とは真逆の反応だ。
「いつもいつも元気だね。まぁ、いい事だけどね」
茶髪に栗目の幼女――レミィは俺の言葉に溜息を吐いた。
「レミィたんのお陰だよ。レミィたんを見ると元気が漲るんだよ」
「その容姿で言われると、何だか犯罪臭がとってもするわね」
「レミィたんも、その容姿で歳が――」
木で出来たカウンターにミシッと言う音が響いた。
見るとレミィたんが掴んでいる箇所からヒビが縦に入っていた。
やってしまった。
レミィたんを恐る恐る見ると微笑んでいる。
だが無言で何も言わない。
ただ笑みを向けたまま此方を見ている。
俺はレミィたんの地雷を踏んでしまった事にすぐに気が付いた。
彼女は容姿よりも実年齢が遥かに上をいっている事を指摘されると怒る。
でも容姿と年齢が噛み合ってないのは彼女がエルフと言う種族だから仕方がないだろう。
「何でもないよ?年がいくつ過ぎても容姿が変わらな――」
バリッと言う音と共にカウンターが真っ二つに割れる。
またレミィたんの逆鱗に触れてしまった。
そう、レミィたんはいくらエルフだからって自分と同じ歳のエルフが大人な体型に対して、この幼女体型が一向に進歩しない事にかなりの劣等感を持っているのだ。
「ご、ごめんよレミィたん。そう怒るなって。ほら、何時もの営業スマイルをしてくれよ」
「うふふ」
レミィたんは笑ったが、その笑みがもはや人を殺せるレベルでやばい。
殺気がビンビン飛んでくる。
周囲の人は何事かと此方に視線を注いでくる。
「と、取り敢えず依頼をこなしてくるからよろしくね?」
「うふふ」
よほど幼女呼ばわり&おばちゃん呼ばわりされるのが嫌なのか機嫌が治らないレミィたん。
今のレミィたんは経験上なにを言ってもむだなので、俺は依頼をこなした後でまた様子を見に行く事にして一旦ギルドを後にした。
「はぁ、久し振りにレミィたんの地雷踏んだわ。言うまで気づかなかった」
俺はそう言いながら近くの森へと足を運ぶ。
そこで俺はゴブリンを討伐するために半日をかけてゴブリンとの死闘を繰り広げるのだった。
周囲の中堅冒険者の反応など気にしない。
どんなに笑われても生活が掛かってるんだ。気にする気さえ起きないね。
俺は持っている愛用の剣に力を込めて、最後の一頭のゴブリンに勢いよく斬りかかるのだった。
毎日魔物討伐、薬草採取といった依頼をこなしているこの俺だが、最近困ったことがある。
情けない話だが、稼ぎが少なすぎてそろそろやばい。
もう本当にやばい。
毎日毎日依頼はこなしているけど、こなした依頼の報酬が少なすぎてやってられん。
じゃあもっと稼ぎが多い依頼をやればいい事だが、それが出来ないからこういう事態に陥ってる訳だ。
何故出来ないって?
見ればわかるだろ?
この体格だぞ?
外見から分かるように容姿から予想できる通り、俺は走る事が苦手で、機敏に動ける力も無ければ他者を圧倒する怪力を持っている訳でもない。
それにこの世界には魔法というものがある。
日常生活にも頻繁に活用されるほど魔法と言うものは生活に根付いている。
だから見ない方がおかしいが、それよりおかしいのは俺が魔法を全く使えないという事だ。
本当に笑えるよ。
この前なんて年端もいかない子達が俺の眼の前で魔法使っていた。
それも遊び感覚で水や風を操って和気藹々としてやがる。
それを見てこいつらに出来るなら俺に出来ないはずがない。
魔法使えないの分かってるよ?
でも俺が泊まっている宿で手を翳して念じてみても、1時間ぐらい瞑想してから念じても何もでなかった。
あらゆる事を試したが結果、虚しい沈黙が続くだけ。
もう魔法が出る感覚というものがわからない。
これは異常なことだ。
この世界に生まれた以上何があっても魔法と言うものは使えるはずなんだ。
詳しい事は分からんが、精霊という奴が関係しているらしい。
で、魔法使えない、スタミナない、力がない。
何で俺冒険者やってんだろう。
冒険者が一番最初に相手をするザコの代名詞であるスライム、ゴブリンといった奴らに俺は互角に戦っている。
魔物との戦闘に慣れてない者だったら、しょうがないが俺は冒険者になってもう五年だ。
少なくとも初心者と言うには無理があるし、逆に五年も冒険者やって此処まで進歩がないと心折れるわ。
でも他の職業に付くより冒険者の方が居心地が良いと思っているから辞めようとは思わない。
なので俺は今も冒険者をめげずに続けている。
肥えたお腹を存分に震わせながら申し訳程度の鎧を付けて今日も冒険者ギルド『猫の休息亭』へと足を運ぶ。
足取りは重い。
身体が重いからそうなったという訳ではなく、最初に言った通り稼ぎが少ない件についてどうしたらいいか分からないからだ。
取り敢えず何時もの依頼はこなそうと俺――フドルはギルドの扉を開ける。
中は1階が酒場と依頼の受付カウンターがあり、2階にはこのギルドを受け持っているマスターの部屋がある。
俺は片隅にある掲示板に近寄り、依頼を選ぶ。
紙には依頼内容、適正ランク、報酬等が書いてあり、ランクとは冒険者になったら与えられ、依頼をこなしていけば上げる事ができる。
そのランクによってより報酬が高い依頼を受けられる仕組みだ。
ランクはFランクからSSSランクまであり、SSSランクまで行けるのはもう人間を辞めている。
本当にやつらは化け物だ。
あれは一年前だったか。
魔物が大量発生した時に、たまたまこの街に居合わせたSSSランクの、名前は何て言ったっけ。
まぁ、どうでもいいや。
そいつが魔法を使った所を見た事がある。
あれは最早魔法なんかの域を超えている。
そいつが魔法を無詠唱で魔物に打ち込むと、次の瞬間シュッて音がした。
火を水で消した時に出るような、そんな音が魔物の方から聞こえた。
目を疑った。
Aランク相当の魔物が、そんな音と共に文字通り消えていた。
しかも100体以上いた魔物が全て。
その時思った。
魔法ってほんと凄いねって。
使ったことないけど。
なので俺の長年(か分からないけども)の経験で周りを見ても努力で行けるのはAランクまでと俺は勝手ながらそう思っている。
その上は魔法の才能とその他にも備わってないといけないだろう。
もしいけたとしたらそれは才能だ。
努力に努力を重ねてやっとSランクに到達した人も、何処かに何かしらの才能がありそれが開花したからに違いない。
そん長年ことより、今は依頼をこなさなければ、軽く見積もっても一週間で詰む。
と言う訳で今日もゴブリンを討伐して来ようかな。
俺はペラっと依頼用紙を掲示板からめくり取り受付に向かった。
「レミィたん!こんにちわ!」
俺は受付の娘に向かって勢い良いよく挨拶をした。
受付の娘は半眼で、『うるさい』と俺とは真逆の反応だ。
「いつもいつも元気だね。まぁ、いい事だけどね」
茶髪に栗目の幼女――レミィは俺の言葉に溜息を吐いた。
「レミィたんのお陰だよ。レミィたんを見ると元気が漲るんだよ」
「その容姿で言われると、何だか犯罪臭がとってもするわね」
「レミィたんも、その容姿で歳が――」
木で出来たカウンターにミシッと言う音が響いた。
見るとレミィたんが掴んでいる箇所からヒビが縦に入っていた。
やってしまった。
レミィたんを恐る恐る見ると微笑んでいる。
だが無言で何も言わない。
ただ笑みを向けたまま此方を見ている。
俺はレミィたんの地雷を踏んでしまった事にすぐに気が付いた。
彼女は容姿よりも実年齢が遥かに上をいっている事を指摘されると怒る。
でも容姿と年齢が噛み合ってないのは彼女がエルフと言う種族だから仕方がないだろう。
「何でもないよ?年がいくつ過ぎても容姿が変わらな――」
バリッと言う音と共にカウンターが真っ二つに割れる。
またレミィたんの逆鱗に触れてしまった。
そう、レミィたんはいくらエルフだからって自分と同じ歳のエルフが大人な体型に対して、この幼女体型が一向に進歩しない事にかなりの劣等感を持っているのだ。
「ご、ごめんよレミィたん。そう怒るなって。ほら、何時もの営業スマイルをしてくれよ」
「うふふ」
レミィたんは笑ったが、その笑みがもはや人を殺せるレベルでやばい。
殺気がビンビン飛んでくる。
周囲の人は何事かと此方に視線を注いでくる。
「と、取り敢えず依頼をこなしてくるからよろしくね?」
「うふふ」
よほど幼女呼ばわり&おばちゃん呼ばわりされるのが嫌なのか機嫌が治らないレミィたん。
今のレミィたんは経験上なにを言ってもむだなので、俺は依頼をこなした後でまた様子を見に行く事にして一旦ギルドを後にした。
「はぁ、久し振りにレミィたんの地雷踏んだわ。言うまで気づかなかった」
俺はそう言いながら近くの森へと足を運ぶ。
そこで俺はゴブリンを討伐するために半日をかけてゴブリンとの死闘を繰り広げるのだった。
周囲の中堅冒険者の反応など気にしない。
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