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4話
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「アルエさん、何したんですか?」
瞬間、アルエの表情が消えた。
「何もしていないさ」
「あ!? なに言ってやがる!」
リセスは顔をしかめ、片手でテーブルを叩いた。再びカップの中の紅茶が揺れる。
「てめぇが何をしたか忘れたか! この裏切り者が!」
「だから、何もしていないと言っている。裏切り者と呼ばれる謂れもないのだが」
「国王様直属の秘書でありながら、反逆を謀ったくせにか!」
ジオンもカルマも息を呑んだ。沈黙が走る空間に、リセスの荒い息遣いだけが聞こえる。
ふたりにとって、その情報は初耳だった。
そういえば、イリアがしてくれた昔話では、アルエは職を追われたと話していた。それは裏を返さなくても逆に言わなくても前職があったということだ。
それが、国王直属の秘書?
にわかには信じられない。
「おい、クローム。アンシャーロットが言ってるのは本当なのか?」
ジオンが問う。アルエは無表情のまま紅茶をすすって息をついた。
「前職が国王直属の秘書であったことは本当だ。卒業してすぐ職に就いた。だが、反逆を謀ったという事実はない」
「嘘をつくな!」
リセスの怒号に、アルエは珍しくあからさまに不快感を露わにする。カルマは軽く耳を塞いだ。そこからは嘘をついている、いないの押し問答がしばらく続いた。時間が経てば経つほどにリセスが感情的になっていく。
このままでは埒が明かない。
まずは両者を落ち着かせなければとジオンは頭を回した。武力行使では逆効果だろう。宣戦布告と捉えられる危険性がある。だからといって、話し合いを提案して受け入れてくれそうな雰囲気でもない。
そうしている間に、論争はヒートアップしていく。
否、正確にはリセスだけだ。アルエは表情、語気ともに一定である。彼女にはやはりそれが気に入らないのだろう。アルエが冷静を保てば保つほど、彼女の怒りは頂点へと近づいていく。
その火に飛び入る夏の虫が、手を挙げた。
「ちょっと、いいですか?」
カルマが論争に割って入る程度の大きな声で呼び止める。リセスは怒りの勢いで彼を睨み「あぁ!?」とすごんだ。それにひるまず、カルマは問う。
「具体的に、アルエさんは国王をどう裏切ろうとしたんですか?」
「それは、個別魔法で国王様を『使役』して」
「何のために? アルエさんのメリットは?」
言葉をさえぎり質問を重ねると、リセスは言葉を詰まらせた。
「それは……、知るか! 大方、国王の座を乗っ取ろうと思ったんだろう!」
「国王の座? 興味ないな」
アルエが口を挟む。彼女はそちらをキッと睨んだ。お構いなしにカルマが続ける。
「リセスさんはその現場を見たんですか?」
「……え」
瞬間、リセスが固まった。
目が泳ぎ、言葉が喉に引っかかっているのか口をパクパクさせている。
やがて観念したように
「見て、ない。だが……、そいつは確かに反逆行為を……!」
「見てないんですか? なのに何で『確かに』って言えるんですか? そもそも、リセスさんはどうしてそんなにもアルエさんを毛嫌いしてるんです?」
「そんなの……! 国王様を裏切ったからに決まっているだろう!」
「それしか言わないじゃないですか!」
カルマは笑う。皮肉や嫌味など欠片もなく、あくまで無邪気に。
「仮にそれが本当だったとして、それってリセスさんに実害あります?」
この質問攻めに思惑などないのだろうと、ジオンは一連の流れを観察して冷静に考えた。カルマはただ純粋に疑問を投げかけ、思ったことをそのまま発言しているだけだ。
「み、身内として、私の名に傷が」
「ご両親が離婚されたのって子どもの頃の話なんですよね? 苗字違うし、リセスさんがアルエさんの妹だなんて知らない人の方が多かったのでは?」
リセスの顔が、青ざめていく。そこにカルマが容赦なく畳みかけた。
「リセスさんは何を根拠にアルエさんを悪者扱いしてるんですか?」
その発言を最後に、沈黙が流れる。
リセスは頭を抱え、わなわなと震えはじめた。ぶつぶつと口の中で言葉を転がしている。聴こえないくらいの声が、だんだんと聞き取れてくる。
「だって……、正しいんだ……。アルスタシア様が、そう言っていたんだ!」
ジオンとカルマが首を傾げる一方で、アルエは眉をひそめた。
「見損なったぞ、リセス」
表情は無のまま変わらないのに、雰囲気は明らかに憤っている。
「己が意見を持たず、他者の根拠なき戯言を鵜呑みにするとは……少し見ないうちに、ずいぶんと落ちぶれたものだな」
「なん、だと……」
アルエを睨みつけながらも、彼女は混乱している様子だった。
それが分かると、ため息をつく。
「リセス。今日は帰ってくれ――顔も見たくない」
それが多分、起爆剤になった。
「ふざけるな……、ふざけるなふざけるなふざけるな! その憎き顔を見たくなかったのはこちらの方だ!」
憎悪に身を任せ、捲し立てる。
「貴様を手ずから殺す! そのためにここに来た! このまま帰れるか!」
リセスが手を伸ばす。なにかしら攻撃を仕掛けられると察したジオンは咄嗟にシールドを張る準備をする。
それよりも先に、アルエが懐から本を取り出し、開いた。
「『リセス・アンシャーロット』」
リセスの足元に魔法陣が浮かび上がる。光が消えると、アルエがこれみよがしに刻まれた名前を見せた。
「最後の忠告だ――今すぐ帰れ」
「は……? それが何の強迫になる?」
言葉の割に、彼女の声と体は震えていた。
嫌悪している相手から『使役』されたことによる屈辱か、自尊心を傷つけられた憤りか。
どちらにしろ、彼女にはアルエの思惑が理解っていない。
だから、引導を渡したのだろう。
「忘れたか? 私だって殺そうと思えば殺せる」
「……まさか」
元、とはいえ家族であったリセスが知らないはずがない。
本に刻まれた名前を無理やり消せばその者は死ぬ。
それをするのは従者に限らない。
「再度、忠告する。今すぐに帰れ。さもなくば――」
「分かった! 帰ればいいんだろ!」
忠告の意味を理解したリセスはそそくさと立ち上がる。出口へ向かおうとした彼女の背中に、アルエは言葉のナイフを突き立てた。
「少しは自分の頭で考えてみたまえ。思慮も思惟も他者に委ねるのは、愚か者のすることだ」
意外にも反撃は来なかった。
小さな背にナイフを受けながら、リセスは別れの挨拶もなくその場から立ち去った。
緊張の糸がぷつりと切れ、ジオンは野太い声とともに深く息をついた。
ずっと、気が気でなかった。
いつ戦闘に発展するか分からない冷戦を、固唾を呑んで見守るのは、これほどまでにも緊張するものか。何度も口から心臓を吐きだしそうになっていた。対してカルマは恐ろしい程の通常運転だった。むしろ彼の無邪気な発言がジオンの心労を増やしていた。
アルエは刻まれた妹の名を一瞥し、唱える。
「『リセス・アンシャーロット。彼の名を解放する』」
本からリセスの名前が消える。カルマは驚きの声をあげた。
「リセスさんの名前、消しちゃうんですか?」
「ああ。不要な名は刻まないのが私の美学だ」
本を閉じながら冷静に答える。通常運転に戻ったようで、ジオンには怒りを引きずっている風に見えた。
最上級魔法を連続で撃てる程の強い魔力。
他者の個別魔法を真似できる個別魔法。
ステータスだけ見れば、従者として刻むにはむしろ適した名前といえる。
味方につければ百人力のはずだ。
にもかかわらず「不要な名」と言い切った。
実の妹にもかかわらず。
それについて言及すべきか、それとも放置しておくべきか。
それよりも先に。
「クローム。このままここに住み続けて大丈夫か? あいつが増援呼んでまた来る可能性だってあるだろ?」
「おそらく大丈夫だろう。何故か自らの手で私を殺すことに拘っているようだったからな。増援を呼ぶつもりなら最初からそうしているはずだ」
きっぱりと言われ、口を噤む。アルエが言うことも一理ある上、家主が大丈夫だと言っている以上、反論することはない。ジオンは「そうか」とうなずくと、テーブルの上のティーカップを片づけ始めた。
「ほら、カルマも手伝え」
促すと、カルマは二つ返事でジオンのあとに続く。両手にカップとソーサーを持ったふたりは、それらをキッチンへと運んだ。
リビングに残されたアルエは熟考する。
そして、誰にも聞こえない声で呟いた。
「アルスタシア……。まさか、な」
瞬間、アルエの表情が消えた。
「何もしていないさ」
「あ!? なに言ってやがる!」
リセスは顔をしかめ、片手でテーブルを叩いた。再びカップの中の紅茶が揺れる。
「てめぇが何をしたか忘れたか! この裏切り者が!」
「だから、何もしていないと言っている。裏切り者と呼ばれる謂れもないのだが」
「国王様直属の秘書でありながら、反逆を謀ったくせにか!」
ジオンもカルマも息を呑んだ。沈黙が走る空間に、リセスの荒い息遣いだけが聞こえる。
ふたりにとって、その情報は初耳だった。
そういえば、イリアがしてくれた昔話では、アルエは職を追われたと話していた。それは裏を返さなくても逆に言わなくても前職があったということだ。
それが、国王直属の秘書?
にわかには信じられない。
「おい、クローム。アンシャーロットが言ってるのは本当なのか?」
ジオンが問う。アルエは無表情のまま紅茶をすすって息をついた。
「前職が国王直属の秘書であったことは本当だ。卒業してすぐ職に就いた。だが、反逆を謀ったという事実はない」
「嘘をつくな!」
リセスの怒号に、アルエは珍しくあからさまに不快感を露わにする。カルマは軽く耳を塞いだ。そこからは嘘をついている、いないの押し問答がしばらく続いた。時間が経てば経つほどにリセスが感情的になっていく。
このままでは埒が明かない。
まずは両者を落ち着かせなければとジオンは頭を回した。武力行使では逆効果だろう。宣戦布告と捉えられる危険性がある。だからといって、話し合いを提案して受け入れてくれそうな雰囲気でもない。
そうしている間に、論争はヒートアップしていく。
否、正確にはリセスだけだ。アルエは表情、語気ともに一定である。彼女にはやはりそれが気に入らないのだろう。アルエが冷静を保てば保つほど、彼女の怒りは頂点へと近づいていく。
その火に飛び入る夏の虫が、手を挙げた。
「ちょっと、いいですか?」
カルマが論争に割って入る程度の大きな声で呼び止める。リセスは怒りの勢いで彼を睨み「あぁ!?」とすごんだ。それにひるまず、カルマは問う。
「具体的に、アルエさんは国王をどう裏切ろうとしたんですか?」
「それは、個別魔法で国王様を『使役』して」
「何のために? アルエさんのメリットは?」
言葉をさえぎり質問を重ねると、リセスは言葉を詰まらせた。
「それは……、知るか! 大方、国王の座を乗っ取ろうと思ったんだろう!」
「国王の座? 興味ないな」
アルエが口を挟む。彼女はそちらをキッと睨んだ。お構いなしにカルマが続ける。
「リセスさんはその現場を見たんですか?」
「……え」
瞬間、リセスが固まった。
目が泳ぎ、言葉が喉に引っかかっているのか口をパクパクさせている。
やがて観念したように
「見て、ない。だが……、そいつは確かに反逆行為を……!」
「見てないんですか? なのに何で『確かに』って言えるんですか? そもそも、リセスさんはどうしてそんなにもアルエさんを毛嫌いしてるんです?」
「そんなの……! 国王様を裏切ったからに決まっているだろう!」
「それしか言わないじゃないですか!」
カルマは笑う。皮肉や嫌味など欠片もなく、あくまで無邪気に。
「仮にそれが本当だったとして、それってリセスさんに実害あります?」
この質問攻めに思惑などないのだろうと、ジオンは一連の流れを観察して冷静に考えた。カルマはただ純粋に疑問を投げかけ、思ったことをそのまま発言しているだけだ。
「み、身内として、私の名に傷が」
「ご両親が離婚されたのって子どもの頃の話なんですよね? 苗字違うし、リセスさんがアルエさんの妹だなんて知らない人の方が多かったのでは?」
リセスの顔が、青ざめていく。そこにカルマが容赦なく畳みかけた。
「リセスさんは何を根拠にアルエさんを悪者扱いしてるんですか?」
その発言を最後に、沈黙が流れる。
リセスは頭を抱え、わなわなと震えはじめた。ぶつぶつと口の中で言葉を転がしている。聴こえないくらいの声が、だんだんと聞き取れてくる。
「だって……、正しいんだ……。アルスタシア様が、そう言っていたんだ!」
ジオンとカルマが首を傾げる一方で、アルエは眉をひそめた。
「見損なったぞ、リセス」
表情は無のまま変わらないのに、雰囲気は明らかに憤っている。
「己が意見を持たず、他者の根拠なき戯言を鵜呑みにするとは……少し見ないうちに、ずいぶんと落ちぶれたものだな」
「なん、だと……」
アルエを睨みつけながらも、彼女は混乱している様子だった。
それが分かると、ため息をつく。
「リセス。今日は帰ってくれ――顔も見たくない」
それが多分、起爆剤になった。
「ふざけるな……、ふざけるなふざけるなふざけるな! その憎き顔を見たくなかったのはこちらの方だ!」
憎悪に身を任せ、捲し立てる。
「貴様を手ずから殺す! そのためにここに来た! このまま帰れるか!」
リセスが手を伸ばす。なにかしら攻撃を仕掛けられると察したジオンは咄嗟にシールドを張る準備をする。
それよりも先に、アルエが懐から本を取り出し、開いた。
「『リセス・アンシャーロット』」
リセスの足元に魔法陣が浮かび上がる。光が消えると、アルエがこれみよがしに刻まれた名前を見せた。
「最後の忠告だ――今すぐ帰れ」
「は……? それが何の強迫になる?」
言葉の割に、彼女の声と体は震えていた。
嫌悪している相手から『使役』されたことによる屈辱か、自尊心を傷つけられた憤りか。
どちらにしろ、彼女にはアルエの思惑が理解っていない。
だから、引導を渡したのだろう。
「忘れたか? 私だって殺そうと思えば殺せる」
「……まさか」
元、とはいえ家族であったリセスが知らないはずがない。
本に刻まれた名前を無理やり消せばその者は死ぬ。
それをするのは従者に限らない。
「再度、忠告する。今すぐに帰れ。さもなくば――」
「分かった! 帰ればいいんだろ!」
忠告の意味を理解したリセスはそそくさと立ち上がる。出口へ向かおうとした彼女の背中に、アルエは言葉のナイフを突き立てた。
「少しは自分の頭で考えてみたまえ。思慮も思惟も他者に委ねるのは、愚か者のすることだ」
意外にも反撃は来なかった。
小さな背にナイフを受けながら、リセスは別れの挨拶もなくその場から立ち去った。
緊張の糸がぷつりと切れ、ジオンは野太い声とともに深く息をついた。
ずっと、気が気でなかった。
いつ戦闘に発展するか分からない冷戦を、固唾を呑んで見守るのは、これほどまでにも緊張するものか。何度も口から心臓を吐きだしそうになっていた。対してカルマは恐ろしい程の通常運転だった。むしろ彼の無邪気な発言がジオンの心労を増やしていた。
アルエは刻まれた妹の名を一瞥し、唱える。
「『リセス・アンシャーロット。彼の名を解放する』」
本からリセスの名前が消える。カルマは驚きの声をあげた。
「リセスさんの名前、消しちゃうんですか?」
「ああ。不要な名は刻まないのが私の美学だ」
本を閉じながら冷静に答える。通常運転に戻ったようで、ジオンには怒りを引きずっている風に見えた。
最上級魔法を連続で撃てる程の強い魔力。
他者の個別魔法を真似できる個別魔法。
ステータスだけ見れば、従者として刻むにはむしろ適した名前といえる。
味方につければ百人力のはずだ。
にもかかわらず「不要な名」と言い切った。
実の妹にもかかわらず。
それについて言及すべきか、それとも放置しておくべきか。
それよりも先に。
「クローム。このままここに住み続けて大丈夫か? あいつが増援呼んでまた来る可能性だってあるだろ?」
「おそらく大丈夫だろう。何故か自らの手で私を殺すことに拘っているようだったからな。増援を呼ぶつもりなら最初からそうしているはずだ」
きっぱりと言われ、口を噤む。アルエが言うことも一理ある上、家主が大丈夫だと言っている以上、反論することはない。ジオンは「そうか」とうなずくと、テーブルの上のティーカップを片づけ始めた。
「ほら、カルマも手伝え」
促すと、カルマは二つ返事でジオンのあとに続く。両手にカップとソーサーを持ったふたりは、それらをキッチンへと運んだ。
リビングに残されたアルエは熟考する。
そして、誰にも聞こえない声で呟いた。
「アルスタシア……。まさか、な」
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