第三王妃

otaka

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破の国

契りの儀

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 バストロイ城の大広間でクンタ将軍は玉座に座った。
 
 当時の服装は男女共にチュニックを着ているのが一般的だ。男は太腿までのチュニックを腰で結び、ズボンを履く。下着として褌を着けていた。女は膝まであるチュニックを腰で結ぶだけである。下着は高貴な者は着けず、貧しい者はチュニックが汚れないようにホルターネックエプロンのような胸当てを着けていた。下は何も履いていないのが当たり前だった。
 
 城の者たちは玉座の前の床に座らされた。周りを兵士たちが囲む。
 
 後ろ手に縛られ、胸当てに男物のヒモ褌を着けたシータが入ってきた時、兵士たちにどよめきが起きた。
 
「シータさまだ。やっぱり破の国の姫……裸であっても、お美しい……」
 
 お姫様でありながら庶民や男しか着けない胸当てや褌をさせているのは侮辱するためだ。しかも、その胸当ては小さく、シータの豊満な胸ははみ出しているし、幅は狭く臍も見えていて何の意味もなかった。下半身もヒモだけでは丸見えだ。
 しかも、それに興奮して下半身を曝け出す馬鹿な兵士まで現れる始末だ。
 
「姫、こちらへ……」
 
 玉座に座るクンタ将軍の前に連れて来られたシータは、そこへ座らされた。

「こうやって裸を晒されても、未だ言う気は無いのか?」
「言うわけ、ないでしょう」
「ほぉ、相当に愛しているんだな。仕方がない……諦めようじゃないか。その代わり条件がある」
 
 クンタは玉座を下りるとシータの前に寄った。
 
「お前の身体に惚れたよ。抱きしめたいんだ……」
 
 その言葉にシータは胸糞悪い感じがした。
 
「だから、僕と「契りの儀」を交わして欲しい」
 
 その「契りの儀」とは破の国の結婚式を意味する。好きな二人が親たちに認められる為に性交を行い、女性が男性の精液をいっぱいに貯めた性器を二人の両親に見せる事で結婚を承諾してもらう儀式なのだ。シータもコニタ王子としていた事だ。
 
「その代わり、もう二度とコニタ王子を追う事はしない。約束する……」
 
 シータの心にコニタ王子の事が過ぎった。そうする事で、コニタ王子が助かるなら、私は犠牲になってもいい。そう思えた。
 
「良いわ……」
「ありがとう。でも僕には両親がいないし、直ぐに始めたいし君の親も呼ぶ時間がない……だから、国民の皆に承諾してもらおうじゃないか……国民たちを呼べ……」
「国民の皆……」
 
 その言葉にシータはゾッとした。

 城庭に集められた国民に向かってクンタは言う。
 
「国民の皆さん、ご報告があります。本日、国王で在られたコンタさま及びコニタ王子が、お亡くなりになられました。誠に悲しい事です。ただ、このような状況にあっても破の国は進んで行かなければいけません。そこで、神官サキタさまの「白龍のお告げ」により私クンタが当分の間、統治させて頂く運びとなりました」
 
 シータは嘘ばっかりだと嘯いた。隣にいた大男、リスラがシータの頭を掴む。
 
「それと急な話で申し訳ありませんが、元コニタ王子の妻であるシータ様が私のような下等な者と契を結んでくださるそうです……本日は二人とも証人がおりませんので、皆様方に是非ともシータさまの秘部を見て証人となって頂こうと思う。賛同される者は龍の壺を持ち、大広間に並んでくれ……」
 
 その言葉に国民は一瞬凍りついたが次の瞬間、男たちは我先にと大広間へと駆けつけたのである。あっという間に予定人数を超える。

 並んだ男たちに札が配られる。これは後ほど彼らが承認するかどうかを決する札として使われる。愛があると承認する者は持って帰り、愛が無いと二人を承認しない者はクンタへ返却するのだ。
 大広間に舞台が作られる。野球場のような客席が用意された。何千もの国民が見守るなか、真ん中にベッドが置かれ、そのうえでクンタとシータは性交を行うのだ。

「では、これより契りの儀を行う。先ずは偉大なる男よ。出て来なさい」
 
 神官サキタの声に、クンタはベッドの前に出ると、チュニックを脱いだ。体温が高いせいなのか、湯気が舞い上がった。
 そしてそこには、まるで鋼のような筋肉を持った身体が現れる。至る所にある傷は、彼が幾つもの戦争で生き残ってきた証でもある。そして、背中には湯気から登りたつ白龍の彫り物が浮かびあがる。
 次にズボンを下ろすと褌は履いておらず、まるで武器のモルゲンシュテルンのように幾つもの棘を着けた陰茎が姿を現した。それを見た国民は驚愕する。それは正しく龍……いや蛇の性器そのものだったからだ。クンタは白龍の息子と言うのは本当の事なのか。
 
「次は貞操たる乙女よ。出て来なさい」
 
 シータが俯いて出てきた。恥ずかしそうにベッドの前、クンタの横に立つと、お辞儀をする。しかし、立ったままだ。
 
「シータ姫、脱ぐのです……貴女の全てを見てもらうのです」
 
 神官サキタはシータを促す。しかし動かない。
 
「サキタさま、彼女は恥ずかしいのです。だから自分で脱ぐ事が出来ないのです。私が手伝っても宜しいでしょうか?」
「仕方がないですね……クンタ、手伝ってあげなさい」
 
 クンタは俯いたシータの前に立つと、腰の紐を外した。チュニックの下を掴むと、ゆっくりと持ち上げる。膝から太腿、そして股間……割れ目……下から順にシータの裸が公開されていく。臍が見える。
 
「手を挙げなさい……」
 
 クンタの言葉にシータは手を挙げた。チュニックは臍を越え、豊満な胸を過ぎる。頭が抜けた時、シータは全裸となった。しかし、シータは俯いたままだ。動かない。
 
「それでは、誓いのキスを……」
 
 サキタの言葉にクンタはシータの顎を人差し指で押し上げた。そのまま唇をつける。クンタは舌を入れようとするが、シータは拒んだ。クンタは唇を離す。
 
「分かった。拒むのならコニタを探すまでだ。直ぐに探し出して、お前の目の前で殺してやっても良いんだぜ」
 
 シータがクンタを睨んだ。もう一度、クンタは唇をつける。舌をシータの口の中に入れる。シータはクンタの舌に舌を絡めた。クンタはシータの身体を抱きしめ、絡めた舌でシータの全てを奪い去ろうとする。
 余りに激しいキスにサキタは咳払いをした。我に返るクンタ。唇を離すとシータを見た。相変わらずクンタを睨みつけていた。
 
「では、皆様にシータ姫が無垢である事を見て頂きましよう。クンタ、シータ姫、ベッドに上がって……股を広げ女性器を見せるのです」
 
 クンタが先に上がり股を広げて座る。シータも上がるとクンタに背を向けて上に座った。クンタはシータの太腿を掴むと上に挙げて思いっきり拡げた。シータの性器は丸見えになった。
 その開かれた秘部にはクリトリスの先、陰核から尿道、膣、そしてアナルまでが一直線に並んでいる。その脇を固める陰唇が微妙に濡れながら蠢く。
 
「では前の方から順に、ご覧ください……」
 
 男たちの視線がシータの秘部に注がれる。
 
「これがヴァギナかな? 何も入ってない事を確かめる為に指を入れても良いんだよな……」
「左様でございます」
 
 見ず知らずの男の指がシータの膣に入ってくる、その肉壁を撫で奥の奥、子宮口まで弄る。
 
「あっあっ」
 
 男は中指を差し込みながら親指で陰核を刺激する。その刺激がシータを感じさせる。思わず、男の手を握った。嗚咽をあげたシータを見ると指が濡れて納得したのか、笑いながら男は指を抜いた。
 一人が、そんな事をすれば皆が真似をするのは世の常である。次から次へとシータの膣を何人もの男の指が掻き回し、そして感じさせる。シータの秘部はいつしか、びしょ濡れとなっていた。
 
「もうダメ……」
「何を言ってる。僕たちの愛の行為は、これからだよ」
 
 クンタは立ち上がるとシータの目の前に彼のモルゲンシュテルンを差し出す。それを見たシータは恐怖で震えた。それでも手で握る。ゆっくりと、ゆっくりと扱いていく。
 
「舐めてくれよ。その、お口に入れて……」
 
 クンタは束ねたシータの黒髪を掴むと顔をモルゲンシュテルンに近づけた。棘が顔に当たる……シータは舌を出して裏筋を舐めた。到底、あの棘など舐めれる気がしない。
 
「咥えろって」
 
 クンタの命令は絶対だ。目を瞑りシータは口を開けて、その棘の固まりを含んだ。思ったより柔らかい棘は、シータの口内をいっぱいにした。髪の毛を掴んで頭を引っ張られると、喉奥を棘頭は刺激する。思わず吐き出し噎せた。そこには、巨大化した棘頭を持つ魔羅があった。

 シータはベッドの上に、仰向けに倒された。両膝を持ち上げられる。腰が十センチほど浮いたところで、クンタのモルゲンシュテルンは振り下ろされた。完全に濡れていたシータの膣は、ズブズブと愛液を絡ませながらモルゲンシュテルンを受け入れていく。
 
「うっうっ……イクイク」
「未だ奥まで入ってもいないんだぜ……」
 
 クンタのモルゲンシュテルンは未だ本当の破壊力を発揮していない。
 
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