いつだってイキまくり♡ 部下と上司のラブラブセックス

あるのーる

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淫魔でも女装でもイきまくり♡ なりきり思い込みコスプレイ

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 なんてことをしていたんだ、と翌日目を覚ました三上は盛大な羞恥に襲われた。いくら雰囲気に流されたとはいえ、自分から六原の上に乗るなど思い返すだけで恥ずかしくて仕方がない。
 両手で顔を覆って悶える三上。その姿を先に起きて朝風呂に入っていた六原が見つけ、キラキラとした笑顔を向けてくる。

「おはようございます三上さん。昨日はすっごく楽しめましたね♡」
「や、やめろ。言わないでくれ……」
「? どうしてです? 俺も三上さんも汗だくになりながらピッタリ肌を合わせて、あんなに密着してエッチしたのは始めてだったじゃないですかぁ。俺、三上さんが発情した息遣いでにちにち腰振ってたの超エロくて脳内オカズフォルダが一晩で潤っちゃって……」
「っああ! 忘れてくれ! はずっ、恥ずかしいだろ!?」
「えぇっ! 嫌ですよぉ。また1週間三上さんに会うのに手を出せない、言ってしまえば焦らされちゃうんですから。途中で抜かないと多分次の金曜日もっと足腰立たなくなるくらい三上さんを虐めちゃいますからねっ!」
「それは困る、けど……」

 むぐ、と口をつぐんだ三上は、今でさえ後半は我を忘れてしまうほどなのにこれ以上なんておかしくなってしまう、という理性とそれほど激しく求められるのも体験したい、という欲望の板挟みになっていた。
 そんなはしたない2択で悩んでしまうことが既に恥ずかしく、六原と顔を合わせるだけで三上は顔が熱くなってしまう。そろそろチェックアウトの時間だというのをいいことにそそくさと部屋を後にし、会社でもなるべく六原を直接見ることはないように意識して三上は過ごしていった。
 なるべくあの恥ずかしい記憶は忘れてしまおう、そう努力した三上だったが、会議室に入ろうものなら一気に記憶が吹き上がってしまった。近くに六原がいないというのに体が疼いてしまい、他の社員に興奮がバレないようにするだけで精一杯。徹底的に記憶を封じ込めようと躍起になっている三上は六原の目論み通り、会社内セックス欲を完全に抑えることが出来ていた。
 そして次の週の金曜日、再びホテルに集った三上と六原はまたしても紙袋を間に挟んで対面している。

「む、六原。俺はもうコスプレなんて、したくないんだが……」
「お願いします! 最後でもいいですから、これは着て欲しいです! お願いします!!」
「……最後だぞ?」
「! ありがとうございますっ!」

 正直なところ、自分があれ程流されやすいとは思っていなかった三上はまた服に意識が引きずられてしまうのではと考えコスプレをしたくなかった。だが六原のあまりに真剣な懇願につい折れてしまう。
 紙袋の中に入っていたのは、前回よりも布が多い服だった。これなら恥ずかしくないのでは、と思いながら身に着けていく三上、その表情がだんだんと曇っていく。

「ああっ……最高です、三上さぁん♡」
「こ、れはぁ……だめ、だろう……っ!」

 プチン! とボタンを止め改めて自分の姿を見降ろした三上は、服の裾を引っ張り顔を赤くして俯いていた。
 襟にフリルのあしらわれた白のシャツは胸の部分がパツパツに張っていて硬く立ち上がった乳首がしっかりと浮き出ている。膝上丈のプリーツスカートは余裕のあるサイズになっていたはずが、腰の金具は止まらず太いふとももによってスカートの生地もぎゅっと伸びていた。
 黒いソックスはピンポイントの刺繍がされておりそれなりの長さがあるが、三上が少し動くとふくらはぎからずり下がって素肌が露出してしまう。
 今夜六原が用意したのはごく普通の清楚な衣装。しかし女性用のそれらをガッシリとした体格の三上が着ると、倒錯的な淫靡さが醸し出されていた。

「むっ、六原……これは、似合わない、だろっ!」
「いやいや、とっても素敵です……! 三上さんの男らしい鍛えられた肉体が可愛らしい服に包まれ、しかし抑えきれない豊満さが随所から湧き出ていて……ん゛ぅ゛っ!!」
「六原!? どうし……血が出てるじゃないか!」

 女装というにはあまりにお粗末な格好である、ただ"着ただけ"の姿。それを見て突然蹲った六原に驚き三上が顔を覗きこんでみれば、そこには顔に当てた手を血まみれにした六原がいた。あまりに似合わない劇物のような姿をみせてしまい、流石の六原も限界を越えてしまったのかと三上は心配になる。
 しかし六原は三上の女装を似合わないとは思っていない。むしろ逆、三上の女装が衝撃的過ぎて鼻血を出していた。
 先ほど口走っていたように服と肉体のギャップが素晴らしい、それはもちろんあるのだが、なにより三上が恥ずかしがっている様子が六原の欲情を刺激して堪らない。仕事で頼りがいのある姿を見ているため一層こういった意味での羞恥に頬を染めていることが貴重であることをしっかりと認知し、そしてその姿を自分が見る事が出来ているということ自体にも嬉しさ込みの興奮をしている。
 今もこうして恥ずかしさを忘れて六原を思いやっている三上に再度惚れ直し、六原はやっとのことで三上に笑顔を向けた。

「大丈夫、大丈夫です! いやぁ、あまりにも三上さんが良すぎて鼻血出ちゃいました……」
「鼻……!? そんなに酷いのか……」
「違いますっ!! ダメです脱がないで!! 三上さんとっても似合ってます。三上さんが似合ってないと思ってても、俺は似合ってるって思ってます!!」
「わ、分かった。分かったからそんなに詰め寄らないでくれ……!」

 グイグイと三上に近寄っていく六原に押され、三上はベッドの上に腰掛けるように座り込んだ。今日の部屋がぬいぐるみにファンシーな色と柄の内装であることを不思議に思っていたが、六原のこの様子を見るにこれは女装している自分の部屋、という設定なのだろう、と三上は察する。まともに服も着れていないただのおっさんが存在するにはあまりにも不釣り合いだな、とも三上は思った。

「三上さん、今日は三上さんをたっくさん甘やかして可愛がりますからねっ♡」
「……甘やかし……っ!♡」

 そのままベッドへと押し倒された三上、その太ももに六原の手が這わされ、スカートの隙間から無理矢理中へと進めていった。ずるっ、と布をめくり上げられる感覚に目を瞑って震える三上は、六原がぎらついた目で三上を見下ろしていたことに気付かない。

「ん、ふぅっ♡ふ、ああっ!?♡むつ、はらっ♡乳首♡シャツの上から乳首舐めるなぁ♡♡んほっ♡足の付け根を撫でて♡ああっ♡六原♡んうぅ♡」
「じゅっ♡ん、駄目じゃないですか三上さん。そんな脚持ち上げて開いちゃって、ぱつぱつスカートが全部めくりあがって中身見えちゃってますよぉ? そんなはしたないことしちゃうくらいちんこ欲しいですか?♡」
「あっ♡だって♡六原が俺を興奮させたりするからっ♡ああっ♡尻の間に♡ちんこ擦りつけてっ♡♡」
「もー、嬉しいこと言ってくれますねぇ♡それじゃあお待ちかね、上からパンパン♡しますからねっ♡」
「あっ♡あっ♡ちんこ、~~~っ♡♡あああっ♡あおっ♡おっ♡おっ♡おっ♡おおっ♡♡」

 勝手に持ち上がる腰を掴み開始されたピストンに、すぐさま三上は言葉を発せなくなる。下着は三上が着ていたジョックストラップそのままだったため履いたまま抽挿が開始できたが、少しだけ下着も女物を用意しておけば良かったな、と六原はこっそり思った。
 少々きつい服を着ているため満足に身を捩らせることができず、服がちょっとした拘束具のように三上を締め付ける。それでもより快感を得ようと足を開けば、完全に腰に纏わりつくだけになったスカートが視界に入り、自分が今どのような格好で六原の前に横たわっていたのかを思い出して三上は赤面した。
 その間にもバチュバチュと腰を振る六原はシャツのボタンを丁寧に外し、中からぶるん♡と飛び出した胸へと舌を這わしていく。右の乳首は舌で転がし、左の乳首は指で摘まんですりすりと擦る、さらにはむぎゅむぎゅと揉んで六原は弾力も楽しんでいた。
 そんなことをされる三上はたまったものではない。ただでさえアナルからの快感で思考が覚束なくなっているのに胸部への責めまで加えられ、六原のいいようにされるがままとなっていた。

(こんなに胸ばっかり虐められて♡アナルもぐちゅぐちゅちんこで掻き回されて♡♡俺、本当に女になったみたいだ♡勃起した俺のちんこに一切触らないで♡いや、俺さえも俺のちんこよりアナル掘られることを望んでる♡メス♡メスになる♡六原の、メスにっ♡♡)
「っうううっ♡♡六原♡六原っ♡♡」
「んん? どうしました三上さん?」
「ちゅーして♡俺、六原とキスしたいっ♡お願い、むつ、うぐっ♡♡んふっ♡んんぅ♡」

 ついに思考が流された三上は、すっかり自分が六原の彼女であるように思い込んでいく。六原の甘やかす、という宣言もあり、ついイチャイチャしたくなってしまった三上がキスをねだれば、間髪入れずに六原が呼吸も忘れるほどの激しいものを三上に与えた。
 口を六原に塞がれ体全体を押し潰すように六原に覆いかぶさられている三上は、身動きの出来ない体勢に先週のことを思い出す。密着して行ったセックスは大変に気持ちよかった。前回は自分が上に乗っていたのに弱いところを狙って抉られていたが、こうして六原が主導になった今回は何をされてしまうのかと期待でアナルをうねらせる。

「~~~~っ♡♡♡」
「んじゅっ♡……はぁ、三上さん。ほんと、可愛い……もっとおねだりしてくれていいんですよ? 遠慮しないで、さぁ。結腸ハメされたいですか? それとも背面座位で乳首ぴしぴし弾かれたい? せっかくスカート履いてるから、立ちバックしながらスカート生地使って亀頭責めでもしましょうか?」
「……てほしい」
「はい?」
「結腸の奥までハメた状態で、ぎゅっとしてほしい……それで、その、いっぱいキスも、されたい……だめ、か?」
「あ~~~~っ!!!! 駄目な訳ないじゃないですかっ♡」
「んお゛っ♡奥、きた、あふっ♡♡はぅ♡んっ♡ちゅぅっ♡♡んんっ♡」

 ごちゅっ♡とすぐさま結腸口を越え深く挿入された六原のペニスに野太い声を上げた三上、しかしすぐさま口をふさがれ、今度こそ一呼吸も逃さないというほどに強く口を重ねられる。
 三上の望み通り動かずに体を抱きしめる六原は、動かずともキスで快感を得ている三上のアナルが勝手に蠢くことで扱きあげられているため萎えることはない。ぷちゅぷちゅと嬉しそうにペニスを食む音が三上のアナルから漏れ、酸素も足りない中でぼやけた頭で三上はじわじわと高められる快感に酔いしれていた。
 一瞬にして真っ白に飛んでしまうのではなく緩やかに染められていく気持ちよさは、一度イっても簡単には快楽の波がひかない。絶頂した状態で固定された三上の体は徐々に激しく痙攣し、アナルもぎゅうぎゅうと収縮して六原を求める。そんな風になっているにも関わらず六原の腰に回している足は全力で締め上げ、ペニスからドロドロと吐き出し続ける精液によってスカートはぐちゃぐちゃになっていた。
 三上は六原より体格がいい。肩幅だって六原より三上の方が広い、だというのに覆いつくすように腕の中に閉じ込められているのが三上にとってなによりも喜ばしく、完全に六原を”男”として認識してしまった三上はきゅんきゅんと胸を高鳴らせた。

「イくっ♡♡はふっ♡イ、んぅぅ♡んっ♡あ゛あ゛っ♡♡」

 息継ぎの間に喘ぎ、喘ぎ声を奪うようにキスをされる三上。スカートもシャツも汁と汗でドロドロにしながら2時間は繋がり続け、三上の目の焦点が合わなくなってようやく2人は離れた。

「あ……あぅ…………♡」
「あぁ三上さん。もう限界そうですね。後は俺がやっておくので、しっかり寝ちゃっていいですからねぇ」
「むつ……はら……」
「おやすみなさい、三上さん」

 ちゅっと額に触れるだけのキスをされたのを合図に、三上は意識を手放した。自分を大切にしてくれ、これほど尽くしてくれる六原に対する認識が三上の中で変わっていく。
 翌朝目覚めたとき、今まで持っていた苦手意識が完全に吹き飛んだ代わりに浮き彫りになってしまった六原自身への恋心を自覚してしまった三上が年齢差や返せるもので悩むのは、これから先のことであった。
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