竜王様の秘密

あるのーる

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視察 ②

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 宿屋に戻った後も、当然ドラセルの気が休まる時間はない。ディルドを入れたのみで疼く後孔にリグの陰茎を受け入れれば、日中散々喘いだというのにあえやかな声をドラセルは発してしまう。薄い壁の宿屋でそんなことをすれば、隣の部屋どころか周囲の家々にもドラセルの痴態が広まってしまった。
 一つ一つ何をされているのかを口にし乱れ、最後にはひたすらに言葉すらない獣のような音を漏らして達するドラセル。一晩中途切れることなく淫らな声を産み出したドラセルは、翌日全身を舐め上げるような視線に纏わりつかれることになった。

「おい、お前怪しいな」

 今日は身に着けたのは口と股間のベールだけ、乳首の鎖と口枷は外されている。しかし煽情的な格好であることには変わりなく、朝から酒の臭いの漂う酒場にリグが入っている間店先で待たされているドラセルは男たちに囲まれ声をかけられた。
 各々が手に剣や槍を持つ男たちは、恐らくこの街の自警団なのだろう。一瞬身分がバレたのかと身を竦ませたドラセル、しかし男たちの目に宿る色にそうではないと警戒を緩めた。本来ならば自らをいやらしい目で見る者に警戒を抱くべきであるというのに、体を昂らせているのだからどうしようもない。
 
「昨晩、騒音の苦情が自警団の方へあってな。辺り一帯に聞こえるほどの大声で何をやっていたんだ?」
「っ♡」

 そしてにやにやと笑いながら始まった詰問に、ドラセルはふるりと体を震わせた。聞こえていた、というのなら、何をしていたのか丸わかりのはず。だがこうしてあえて聞いてくるのは己を辱めるためだとドラセルは理解し、瞬く間に思考を淫らなものに染め上げていった。

「なんでも、動物の呻き声のようなものが聞こえたそうだが……」
「そ、れは♡俺の、声♡だ♡」
「お前の?……見たところ、角とこの大層なペニス以外は人間族と相違ないが。まさか、獣に変身できるのか?」
「違う♡あれは、このままの姿で……♡」
「何もったいぶってんだ! さっさと夜何してたか言え!」
「っ♡セックス♡セックスしていたっ♡四つん這いで後ろから突かれたり♡壁に手を付きハメられたり♡♡意味ある言葉を喋れなくなるほど丹念に掘られていたっ♡♡」
「奴隷にしては言葉遣いが……やはり怪しいな」
「ふぅっ♡け、ケツ穴交尾♡ケツ穴にちんぽずぼずぼされて♡イかされてましたぁ♡♡」

 槍を突きつけられ、直立したまま昨晩のことを口にさせられるドラセル。周囲には人だかりができており、その中で淫事を口にするのはと取り繕っていた口調もすぐさま卑猥なモノへと変えさせられた。
 ムクムクと触りもしないのに陰茎は膨らんでいき、持ち上がっていくベールを見られては鼻で笑われる。しかし手で股間を隠すことは許されず、体位や達した回数を事細かに喋らされた後にはすっかり勃起した逸物を見せつける羽目になっていた。

「はぁ……騒音については、ド変態のイキ声だ、というのは分かった。だが、お前はよそ者だ。疑惑を晴らすためにも身体検査を受けてもらう」
「身体検査……?」
「武器を隠し持っていないか、確認だ。まず、この胸にある巨大な突起はなんだ!」
「んはっ♡」

 隠し持つも何も、ドラセルはほとんど全裸である。どう見ても武器など持ってはいないというのに、男たちに詰め寄られドラセルは困惑した。
 だが男たちの目的は、街にやってきた変態を辱めること。男たちの手が伸びた先にあるのは、ピン♡と上を向いていたドラセルの乳首だった。

「なんだぁ、このデカい突起は! 指くらいの太さがあんじゃねぇか!」
「んおっ♡ほぉっ♡」
「どうやら皮膚とくっついているようだが、こんな大きなものが乳首なわけはないだろう?」
「はひっ♡乳首♡乳首だから♡そんなに抓るな♡♡」
「嘘をつけっ! 何をしたらこんなに大きくなるというのだ!」
「ふぉっ♡い、弄って♡乳首シコシコ♡オナニーしてたから♡育ってしまっ……育ててしまいました♡♡」
「じゃあ、これはお前が淫乱だからこうなったってことだな?」
「はひ♡俺が♡乳首弄り好きだからぁ♡♡大きくなっちゃいましたぁ♡♡」

 ぐにぐにと容赦なく乳首を弄ばれ、ドラセルは腰を震わせながらも恥ずかしい性事情を口にさせられる。乳首への刺激だけでも達しそうなほどに昂っているというのに、余計に興奮して陰茎からはとろりと汁が溢れ出していた。

「むぅ……しょうがない、認めよう。しかし、街の住民が不安がるからな。しっかり、自分の口でこれが何なのかを説明するんだ」
「は、ぁ♡み、皆さん♡この胸にある大きな二つの突起は♡俺の乳首です♡♡んおっ♡御覧の通り♡どんなに引っ張っても取れない正真正銘乳首♡こんなに大きくなったのは♡俺がチクシコオナニーばっかりしていたからです♡♡はしたないデカ乳首ですが♡俺が変態なだけで♡警戒する必要はありません♡♡」

 人差し指と中指で周りの皮膚を引っ張るようにして、乳頭を強調しながら周囲の住民にドラセルは説明する。数多の視線が乳首へと突き刺さっていることを感じながら、それでも卑猥な単語を並べることをやめることはない。

「だ、そうだ。さて、次は先ほどからこちらに向けている危険物を確かめよう。いいか、ゆっくりそのベールを持ち上げるんだ!」
「ふぅっ♡♡」

 ようやく乳首への辱めから解放されたと一息ついたドラセルだったが、即座に陰茎へターゲットを変更されてしまう。槍でツンツンとベール越しにつつかれてしまえば昂りながらも従うしかなく、ベールの端を持ってドラセルは陰茎を晒し始めた。
 ぐっしょりと濡れへばりついていたベールは、やはり陰茎の形も露わにへばりついている。それをゆっくりと持ち上げたせいで粘度の高い汁でベールと陰茎の間に橋が架かっているのもしっかりと周囲の目に映り、卑猥なその光景に下卑た笑みがさらに深くなっていった。

「棘付きの、かなり太いペニスだな。だが、これはお前の自前のものか?」
「はっ♡当然♡」
「本当か? 短小チンコを隠すために取り付けてんじゃないだろうなぁ? おら、ガニ股になってよく見せろ!」
「ぁ♡んおっ♡♡玉、揉むなぁ♡♡」
「ずっしりと重い。この大量に詰まった種汁もか?」
「んおっ♡おっ♡そう♡そうだから♡精液たくさん作ったから♡だから♡たぷたぷ叩くなぁ♡♡」

 先端から先走りを溢れさせているというのに、陰茎がドラセルのものではないと言い出す2人。自らベールを持ち上げガニ股になり恥部を曝け出す格好のドラセルは玉を無遠慮に触られるのを拒否できず、揉まれ叩かれ好き勝手玉に与えられる刺激に唇を尖らせて感じていた。
 そうして玉ばかり弄られる様を披露すること数十分、玉責めにも飽きたのだろう男たちは陰茎本体に狙いを変える。ドラセルの前に指を輪の形にしておいた男、その配置にドラセルはまさかと目を見張った。

「玉は恐ろしいほど種汁をため込んでいるようだが、体の一部だと認めよう。しかしこのペニス、本当にお前のものか確かめさせてもらおう」
「そっ♡その方法はっ♡♡」
「ここに、こうして指で輪をつくっておく。そこに腰を振り、射精できれば本物だとしよう」

 男の言葉に予想が当たったと内心喜ぶドラセルだったが、それにしては輪の位置が遠い。しかし男が動く気配はなく、仕方なしにドラセルはそのまま腰を振ることにした。

「ふっ♡ふぅっ♡はぁぁ♡♡♡」

 くちゅ♡くちゅ♡と小さな水音を立て、腰を動かすドラセル。男の指はドラセルが腰を突き出してようやくギリギリ届く程であり、立ち位置を変えることを許されていないドラセルは必然的にいやらしく腰を持ち上げた体勢を強制させられる。
 それでも刺激できるのは亀頭のみだ。ガニ股になり、必死に腰を突き出してようやく得られる刺激。ちゅこちゅこと細かく腰を前後させるしかなく、恥ずかしい格好をしながら亀頭のみで快楽を貪る様を多くの者に見られてしまう。
 
「んお゛♡お゛♡ほお゛♡♡」
「どろっどろだな。でもまだイくには時間かかりそうか?」
「お゛♡すみません♡腰ヘコオナニーもっと激しくしますっ♡お゛♡お゛お゛♡」
「お、ビクビクし始めましたね」
「ん゛お゛♡イくっ♡お゛っ♡お゛お゛っ♡♡」

 指の輪にカリを引っ掛けるようにして、くねくねと腰を回して刺激するドラセル。ほとんどつま先のみで体を支える浅ましい体勢で行う淫らな自慰は、ドラセルを精神的にも高めていく。びゅるっ♡と一直線に白い線が放たれる瞬間すら数多の者に観察され、羞恥とそれを上回る愉悦にドラセルは浸っていた。
 ぱっかり膝を開いたまま、男の指が離れても揺れる陰茎をドラセルは突き出し続ける。その尻を軽く叩かれぐるりと体を反転させられれば、次にどこを責められるのかいやでもドラセルは察してしまった。

「ほぉっ♡お゛♡お゛お゛♡」
「随分簡単に指が入るなぁ。ほら、見てみろよ。3本ずっぷり、まだまだ余裕だ」
「中はぬかるんで程よく締め付ける……む、このしこりはなんだ? こりゅこりゅ硬い……危険物を隠してるんじゃないだろうな!?」
「ん゛あ゛あ゛♡♡それっ♡前立腺♡♡お゛♡メスイキスイッチだからっ♡♡う゛お゛♡お゛お゛お゛っ!?♡♡♡」
「摘まめるほど大きい前立腺があるか!」
「お゛ぉっ♡お゛お゛お゛っ♡♡」

 ぐちゅぐちゅと無遠慮に男たちに指で穴を弄り回され、壁に手を付き尻を突き出しているドラセルは口を縦に開いて悶える。勝手に開いた膝の間では勃起したままの陰茎がポタポタと快楽の汁を滴らせ、地面に水たまりを作っていた。
 特に前立腺を見つけられた後はそこばかりを狙って指を動かされるため、押し込まれる度に精液が漏れ出てしまう。終いには入れられた4本の指で穴を広げられ、ヒクヒクと蠢くぬるぬるの肉壁を衆目に晒された。
 それによりぷっくりと膨らんだ前立腺も大勢に見られ、恥ずかしすぎる肉芽に視線が注がれる。突き刺さる意思を最も卑猥な部分で敏感に感じ取ったドラセルは、さらにぐにぐにとはしたなく動き出す内部を隠すことすらしないのだ。

(こんなっ♡誰とも知らない者たちに♡俺のいやらしいところ全部見られてっ♡♡んお♡ケツ穴からエロ汁垂れる♡前も後ろも濡れ濡れにして♡興奮してるのモロバレになりながらイくっ♡イくっ♡♡)
「ほ、おぉ……♡」
「なんだ、エロ穴見られただけでイったのかぁ? チンコぶんぶん振り回してお漏らし射精たぁ情けねぇなぁ」
「ふっ♡んぁ♡」
「びちゃびちゃと汁を零れさせて地面を汚さないよう、蓋をする必要があるな。どれ……」
「っ!」

 ぶるぶると尻肉を震わせて深い快楽に沈むドラセル、しかし背後に回った男が腰を押し付けてきたことでハッと意識を覚醒させる。
 恐らく、というか確実にこのままドラセルは男たちの陰茎を挿入されるだろう。さらには日中から淫らなことをしていても咎められない村のことだ、周りで見ている者たちも参加する可能性が高い。一国の王である自分が性欲を解消させるだけの存在として使われる、というシチュエーションはかつてドラセルが自慰の最中妄想していたことでもある。
 だというのに、押し付けられた硬さにドラセルは何故か不快感を持ったのだ。それは体に渦巻いていた熱が一気に覚めるほどであり、そんな体の反応がドラセル自身にすら理解できない。


「ここの具合が良ければ、性奴隷としてお前を認めよう」
「ま、待て……!」
「く……縁が吸いついて、なかなか……早速、中へ」
「なぁ、随分人のモンに好き勝手してくれてんな」

 ぐり、と尻に熱いモノを擦りつけられ、一層強まる嫌悪感にドラセルは男を止めようとする。だが当然のように言葉だけでは男が止まることはなく、事を荒立てないようされるがままになっていたドラセルも拒否しようと体を動かそうとした。
 しかしドラセルが行動を起こす前に、男を止めた者がいる。朝酒場に入ってから今までずっと中にいたリグが、つまらなそうにドラセルたちを見回していたのだ。
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