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究極の『駄目人間』の巣
第24話 人生振出しに戻れるか?
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脳内に人生の『完全終了ブザー』を流し続けている誠を嵯峨はかわいそうな生き物を見るような視線で見つめていた。
「まあ、これも運命だと諦めなさいよ。それにだ、もし、おまえさんが受けた会社が俺や中佐殿のお眼鏡にかなうようだったら、別に俺達は悪さしたりしないよ。まあ、うちでもお前の『才能』が貴重だから。お前さんのこと待ってたわけ。うちは一応、『公務員』。なりたくてもなれない人がいっぱいいるんだよ?」
そこまで言って嵯峨は顔を上げ誠を見ていやらしい笑みを浮かべる。
「待ってたんですか……僕を……」
誠は誰かに必要とされているという言葉に少し心を動かされた。
それとこの一年半で、『東和宇宙軍』は他の民間企業に比べてそれなりに身分の保証がしっかりしていることは誠も自覚していた。
「誤解するなよ。お前にそんな可能性がある。その『才能』で俺達『特殊な部隊』のアウトロー達を危機から救ってくれるかもしれない。そう思っただけだ。俺達はお前に納得できる人生を送ってほしいの。でも、それを選ぶのは神前誠、お前だ。決めるのはお前。いいじゃん自分の人生だもの、選択肢があるなら選びなよ」
嵯峨が言いたいのはここに残るかどうか選べという事らしい。
「今……決めなきゃいけないんですか?」
誠はおずおずとそう言った。
「別に、期限なんて野暮なもんは切らないよ。悩んで考えて結論という奴を出しな。それまでは実働部隊の所属と言う事で、東和宇宙軍に話は付けてある」
静かにそう言うと嵯峨はテーブルの上に置かれていた見慣れない銘柄のタバコを取り出して火をつけた。
「それじゃあ、僕はすぐ辞めることにします」
誠は馬鹿でもわかるように辞職の通達をした。
嵯峨は特に感情を表に出すこともなく相変わらず死んだような目で誠を見つめている。
「こんなに苦労させて……辞めるんだ。ずいぶんと薄情だね」
「薄情も何も!あんたが変ないたずらして僕の人生ぶっ壊したんだろうが!」
誠にはそう叫ぶのが精いっぱいだった。しかし、左隣に強烈な『殺気』と『闘気』を放っているかわいらしい生き物の存在を誠は忘れていた。
「まあ、これも運命だと諦めなさいよ。それにだ、もし、おまえさんが受けた会社が俺や中佐殿のお眼鏡にかなうようだったら、別に俺達は悪さしたりしないよ。まあ、うちでもお前の『才能』が貴重だから。お前さんのこと待ってたわけ。うちは一応、『公務員』。なりたくてもなれない人がいっぱいいるんだよ?」
そこまで言って嵯峨は顔を上げ誠を見ていやらしい笑みを浮かべる。
「待ってたんですか……僕を……」
誠は誰かに必要とされているという言葉に少し心を動かされた。
それとこの一年半で、『東和宇宙軍』は他の民間企業に比べてそれなりに身分の保証がしっかりしていることは誠も自覚していた。
「誤解するなよ。お前にそんな可能性がある。その『才能』で俺達『特殊な部隊』のアウトロー達を危機から救ってくれるかもしれない。そう思っただけだ。俺達はお前に納得できる人生を送ってほしいの。でも、それを選ぶのは神前誠、お前だ。決めるのはお前。いいじゃん自分の人生だもの、選択肢があるなら選びなよ」
嵯峨が言いたいのはここに残るかどうか選べという事らしい。
「今……決めなきゃいけないんですか?」
誠はおずおずとそう言った。
「別に、期限なんて野暮なもんは切らないよ。悩んで考えて結論という奴を出しな。それまでは実働部隊の所属と言う事で、東和宇宙軍に話は付けてある」
静かにそう言うと嵯峨はテーブルの上に置かれていた見慣れない銘柄のタバコを取り出して火をつけた。
「それじゃあ、僕はすぐ辞めることにします」
誠は馬鹿でもわかるように辞職の通達をした。
嵯峨は特に感情を表に出すこともなく相変わらず死んだような目で誠を見つめている。
「こんなに苦労させて……辞めるんだ。ずいぶんと薄情だね」
「薄情も何も!あんたが変ないたずらして僕の人生ぶっ壊したんだろうが!」
誠にはそう叫ぶのが精いっぱいだった。しかし、左隣に強烈な『殺気』と『闘気』を放っているかわいらしい生き物の存在を誠は忘れていた。
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