悪役令嬢は下僕の舌上に踊る

3月5日コミカライズ配信♡二階堂まや

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密かな歓喜を目にして

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 意識が朦朧としていたせいで、曲げていた両脚を伸ばす時、うっかりエヴェラウドの股間に爪先を当ててしまった。

「……んっ、!!」

「あっ、ごめんなさい」

 すると蹴った訳でも無いのに、エヴェラウドは変な声を上げたのだった。よく見ると、ズボンの前あたりに妙な皺が出来上がっていた。

 それに、呼吸もだいぶ荒くなっているような気もする。

「……っ、申し訳ございません」

 慌てて、彼は手のひらで股間を隠す。そこに隠されている部位は……言わずもがな。

「謝らなくても良いわ。貴方も、服を楽になさい」

 これは気遣いに見せかけた、命令であった。

 飼い犬は、思いもよらぬ言葉に驚きを隠せないでいた。

 頭の回転が早い彼が反射的に了承も断りも出来ない時は、非常に追い込まれている時だ。

「ディアナ様、それはっ……!!」

「良いから。……見せなさい」

 既に痴態を晒している主人相手に、これ以上抗うことはできない。それを見抜いた上で、私はそう言ったのだった。

 敢えて躾をする飼い主のような視線を投げかけると、彼はびくりと肩を震わせたのだった。

 少しだけそれが、怯えたアリーチェの姿と重なる。

 けれども。先程の一件とは、私の感情の上での明確な違いがあった。

 それは……相手への思いやりだ。

 今私は、彼を怯えさせたいのではない。傷つけたい訳でもない。

 ごめんなさいね。でもこれは、貴方のためなの。

 エヴェラウドの目を見つめながら、私は心の中で呟いた。

「……っ、かしこまりました」

 観念したようにエヴェラウドは、ズボンに手をかけた。

 前を寛げ、一旦膝立ちになってから、彼は下着ごとズボンを下ろした。

 すると目に飛び込んできたのは……茂みの下にそびえる、太ましい男性器。何故だかそれは、まだら模様の白濁に濡れていた。

「……申し訳ございません。一度、達してしまいました」

 彼もまた、密かに歓喜していたらしい。

「……」

 何を言うでもなく、黙ってそれを見つめる。エヴェラウドも乱れた呼吸を繰り返すだけで、何も言わない。

 男性自身を目にするのは初めてだったが、彼のものが立派であるのはいやでも分かった。

 平素ズボンの中に潜んでいるというのが疑わしい程、重量感のあるソレ。下にある袋も、ずっしりと膨らんで見える。

 全体的に粘膜のような赤みのある色をしており、張りのある太腿などとは違い、くしゃくしゃな薄い皮でできていた。

 子作りの際女に差し入れる肉棒と、注ぎ込む精を溜め込んだ袋。

 性の欲求が詰まった場所を見て、秘花に再び蜜が滲むのを感じた。

 しかし。よく見ると竿には柔らかさが残っているようで、皮も完全に捲れ上がってはいない。まるで着替え途中のような、半脱げの状態であった。

「これ以上、育たないの?」

 勃起と面と向かって口にするのは、流石に躊躇われる。代わりに何と形容すべきかが分からず、私は回りくどく彼に問うた。

「いいえ。まだ、育ちます」

「じゃあ……見せて頂戴」

「かしこまりました」

 するとエヴェラウドは、自らの手で上下に竿を扱き始めた。

 軽く伸縮しながらも、段々と肉棒は太さと硬さを増していく。白濁がペニス全体に塗り広げられ、粘着質な水音が鳴り始める。

 グチュ、ズチュ、グチュ。

 こんな卑猥極まりない音を、エヴェラウドは夜毎耳にしているのだろうか。全く想像が出来なかった。

「……っ、は、ぁ、っ、」

 私に与えたような身体的快楽を、彼は自らで与えている。

 何を考えながら、彼がこの行為に耽っているのかは分からない。

 けれども。俯いて自身を慰めるその姿は、堪らなく扇情的であった。
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