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外伝長編(最終) 未来へ……
後編 幕開け
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「おーい、ソータ。そろそろ出るぞ」
「はいはい! あとちょっとですから!」
この日、リンスウッド・ファームは朝からおっさんふたりがバタバタしていてとても騒がしかった。
というのも、今日はいよいよキャロルが学園を卒業する日。颯太とハドリーのふたりは保護者として参加する予定だった。
参加者はこのふたりだけではない。
「どうだろうか、ソータ」
「変じゃありませんか?」
「不安……」
メア、ノエル、トリストンの三匹も参加するため、朝からブリギッテに手伝ってもらいながらおめかしをして準備を整えていた。
「いいねぇ……俺はどうせ留守番だよ」
窓から家の様子を眺めて不満そうに呟いたのは赤い鱗が特徴的な陸戦型ドラゴンのイリウスであった。
「そういうなよ。お土産は持ってくるし、それに……今日の夜の祭りはおまえたちドラゴンが主役なんだからな」
「へいへい」
そう。
以前、ブリギッテと共に現代日本へと転移した際、地元の夏祭りを参考にしてトアが企画した王都ドラゴン祭り。その開催日はキャロルの卒業式の日と合わせて行われる手はずとなっていたのだ。
「よし! 全員準備できたな!」
ハドリーがそう確認すると、家の外に出た。そこに待っていたのはドラゴレイズから来た三匹の竜人族たち。
奏竜ローリージン。
磁竜ベイランダム。
焔竜ニクスオード。
「待ちくたびれたのです」
「早くしないと遅刻するわよ」
「僕らを馬車代わりにするなんて……さすがは竜の言霊に選ばれし者。発想がぶっ飛んでいるよ」
それぞれ普段生活している人間形態ではなく、ドラゴン形態で待ち構えていた。
というのも、メアたちは卒業式参加のため綺麗なドレス調の服を着ており、移動の際にこの服を汚さないようにというシャルルペトラからの配慮によって呼び出されていたのだ。
「悪いね、みんな」
颯太は三匹に礼を述べてその背に乗る。地上ではブリギッテとイリウスが五人の出発を見送るため顔を出していた。
「さあ、行こうか」
颯太の一言で大きく翼を広げた三匹は青空めがけて飛び立った。
◇◇◇
「ソータさん! それにみんなも!」
アークス学園は卒業式ということもあって親や兄弟そして在校生たちで大変な賑わいを見せていた。
その式を前に、颯太たちはキャロルのもとを訪れて祝いの言葉をかける。すると、感極まったキャロルはまだ式が始まる前だというのに涙を流していた。
「おいおい、泣くにはまだ早いぞ」
「ご、ごめんなさい……なんだかいろいろと思い出しちゃって」
ハドリーに頭を撫でられながら、キャロルは必死に涙を止めようとするのだが、その抵抗は無意味だった。
「キャロル、そろそろ始まるわよ!」
友人のエイミーに呼ばれて、いよいよ式が始まると察した面々は、一般席へと向かうためキャロルに一声かけて別れた。
式は滞りなく進む。
その流れは日本の卒業式とあまり変わらなかった。教育長とかPTA会長とか、そんなかしこまった役職の人間はいなかったが、理事長であるリー・ラフマンやその娘で卒業生代表を務めたシャオ・ラフマンの挨拶など、この辺りは同じ流れだった。
幼い頃からキャロルを知り、兄夫婦亡きあとは実の親代わりとなって見守ってきたハドリーは入場の段階で大号泣していた。
そんなハドリーほど長期間ではないが、この世界に来てから何かと世話を焼いてくれていた恩人でもあるキャロルの卒業式に、颯太も込み上げてくるものがあった。
すべての項目が終了し、最後は卒業生が正門前で同級生や在校生に最後のお別れをする。これもまた颯太たちのいた世界の卒業式とよく似た習慣だ。
キャロルを待つ間、なぜか颯太やハドリーのもとにも人が集まってきた。
ひとりはドラゴンと話せる男。
ひとりは大国ハルヴァの竜騎士団分団長。
これ以上目立つ要素はない。
さらにおめかしをした三匹の竜人族にも人が集まっていた。ある意味、卒業生たちよりも目立つ存在となってしまったトアたち一行。結局、キャロルが戻ってくるまでの間、生徒やその保護者への対応に追われるのだった。
◇◇◇
「うわあ! 懐かしい!」
リンスウッド・ファームへと戻ったキャロルは久しぶりの我が家にはしゃぎっぱなしであった。もっとも、二年間ずっと向こうにいたわけではなく、半年に一回くらいのペースで帰ってきてはいたのだが、それでもやはり懐かしさを感じるのだろう。
颯太とブリギッテ、そしてハドリーはそんなキャロルを微笑ましく眺めていたが、やがて颯太が口を開いた。
「さて、キャロル。懐かしがっているところ悪いけど、そろそろ王都へ向かって出発しないとな」
「王都へ? ――あっ! 例のお祭りですね!」
「そういうこと。それと、卒業祝いに俺からプレゼントがあるんだ」
「えっ!?」
思わぬサプライズに、キャロルは思わず声をあげた。
「今日の夜にやるお祭りで使う服なんだ。ほら、以前ノエルに服を作ってくれたスコットさんっていただろ? あの人に依頼して用意したんだ」
それは颯太とブリギッテが日本の夏祭りを楽しんだ日に浮かんだアイディアだった。その服とは、
「これがその服――《浴衣》さ」
「わあ……凄く綺麗です!」
感嘆の声と共に、キャロルは浴衣を手に取ると瞳を輝かせて抱きしめていた。
「ちゃんとこの日のためにブリギッテと一緒になって着付けもマスターしてきたからな!」
ちなみにこの浴衣はメアたち竜人族組にも与えられている。そもそも、今日は彼女たち竜人族が主役の祭り。その主役がいつも通りの姿というわけにもいかない。
こうして、夜の祭りを楽しむ準備は整ったのだった。
王都ではあちこちで屋台が開かれていた。
それも、颯太が日本から持ち込んだ焼きそばとか焼き鳥とかお好み焼きとか――その他諸々のいわゆる定番の屋台メニューが並んでいる。
「あれ全部ソータさんが
「この日のためにマスターしてもらったからね」
自信をのぞかせる颯太。
その自信の通り、各屋台には行列ができていた。
そして、本日のメインイベントが王都中央部で行われる。
その式典には颯太とリンスウッドの竜人族三匹、そしてマーズナー・ファームのアンジェリカとキルカジルカも参加していた。
「卒業おめでとうございます、キャロル」
「ありがとう、アンジェリカお姉ちゃん」
久しぶりの再会を喜び合っていると、いよいよ式典が始まる。
竜騎士団団長のガブリエル・アーフェルカンプによって、王都中央に建てられたある石像のお披露目会であるこの式典。その石像は白い布がかぶせられていて全容が把握できないようになっている。
だが、今日は国のために戦ってくれるドラゴンたちへ感謝を捧げるお祭りだ。おそらく、その内容に沿ったものだろうと予測はできる。
「さあ、いよいよお披露目だ!」
ガブリエルが布を取り去る。
すると、そこには大きなドラゴンと人が互いに手を取り合い、見つめ合っている姿の石像が現れた。
「おぉ……」
「わあ……」
「凄い……」
メアもノエルもトリストンも、石像に釘付けとなっていた。
ドラゴンと人との友好の証。
その石像からはそんな気持ちがヒシヒシと伝わってくる。
お披露目直後、王都上空に花火があがった。
人々の盛り上がりは最高潮に達し、大歓声が巻き起こった。
そんな中、誰がそっと颯太に近づいて服の裾を引っ張る。颯太が振り返ると、そこには満面の笑顔を浮かべるキャロルがいた。
「ソータさん――これからもよろしくお願いします!」
「ああ、よろしくな」
ふたりはそう言って笑い合った。
新たな時代の幕開けを予感させるドラゴン祭りはまだ始まったばかりだ。
「はいはい! あとちょっとですから!」
この日、リンスウッド・ファームは朝からおっさんふたりがバタバタしていてとても騒がしかった。
というのも、今日はいよいよキャロルが学園を卒業する日。颯太とハドリーのふたりは保護者として参加する予定だった。
参加者はこのふたりだけではない。
「どうだろうか、ソータ」
「変じゃありませんか?」
「不安……」
メア、ノエル、トリストンの三匹も参加するため、朝からブリギッテに手伝ってもらいながらおめかしをして準備を整えていた。
「いいねぇ……俺はどうせ留守番だよ」
窓から家の様子を眺めて不満そうに呟いたのは赤い鱗が特徴的な陸戦型ドラゴンのイリウスであった。
「そういうなよ。お土産は持ってくるし、それに……今日の夜の祭りはおまえたちドラゴンが主役なんだからな」
「へいへい」
そう。
以前、ブリギッテと共に現代日本へと転移した際、地元の夏祭りを参考にしてトアが企画した王都ドラゴン祭り。その開催日はキャロルの卒業式の日と合わせて行われる手はずとなっていたのだ。
「よし! 全員準備できたな!」
ハドリーがそう確認すると、家の外に出た。そこに待っていたのはドラゴレイズから来た三匹の竜人族たち。
奏竜ローリージン。
磁竜ベイランダム。
焔竜ニクスオード。
「待ちくたびれたのです」
「早くしないと遅刻するわよ」
「僕らを馬車代わりにするなんて……さすがは竜の言霊に選ばれし者。発想がぶっ飛んでいるよ」
それぞれ普段生活している人間形態ではなく、ドラゴン形態で待ち構えていた。
というのも、メアたちは卒業式参加のため綺麗なドレス調の服を着ており、移動の際にこの服を汚さないようにというシャルルペトラからの配慮によって呼び出されていたのだ。
「悪いね、みんな」
颯太は三匹に礼を述べてその背に乗る。地上ではブリギッテとイリウスが五人の出発を見送るため顔を出していた。
「さあ、行こうか」
颯太の一言で大きく翼を広げた三匹は青空めがけて飛び立った。
◇◇◇
「ソータさん! それにみんなも!」
アークス学園は卒業式ということもあって親や兄弟そして在校生たちで大変な賑わいを見せていた。
その式を前に、颯太たちはキャロルのもとを訪れて祝いの言葉をかける。すると、感極まったキャロルはまだ式が始まる前だというのに涙を流していた。
「おいおい、泣くにはまだ早いぞ」
「ご、ごめんなさい……なんだかいろいろと思い出しちゃって」
ハドリーに頭を撫でられながら、キャロルは必死に涙を止めようとするのだが、その抵抗は無意味だった。
「キャロル、そろそろ始まるわよ!」
友人のエイミーに呼ばれて、いよいよ式が始まると察した面々は、一般席へと向かうためキャロルに一声かけて別れた。
式は滞りなく進む。
その流れは日本の卒業式とあまり変わらなかった。教育長とかPTA会長とか、そんなかしこまった役職の人間はいなかったが、理事長であるリー・ラフマンやその娘で卒業生代表を務めたシャオ・ラフマンの挨拶など、この辺りは同じ流れだった。
幼い頃からキャロルを知り、兄夫婦亡きあとは実の親代わりとなって見守ってきたハドリーは入場の段階で大号泣していた。
そんなハドリーほど長期間ではないが、この世界に来てから何かと世話を焼いてくれていた恩人でもあるキャロルの卒業式に、颯太も込み上げてくるものがあった。
すべての項目が終了し、最後は卒業生が正門前で同級生や在校生に最後のお別れをする。これもまた颯太たちのいた世界の卒業式とよく似た習慣だ。
キャロルを待つ間、なぜか颯太やハドリーのもとにも人が集まってきた。
ひとりはドラゴンと話せる男。
ひとりは大国ハルヴァの竜騎士団分団長。
これ以上目立つ要素はない。
さらにおめかしをした三匹の竜人族にも人が集まっていた。ある意味、卒業生たちよりも目立つ存在となってしまったトアたち一行。結局、キャロルが戻ってくるまでの間、生徒やその保護者への対応に追われるのだった。
◇◇◇
「うわあ! 懐かしい!」
リンスウッド・ファームへと戻ったキャロルは久しぶりの我が家にはしゃぎっぱなしであった。もっとも、二年間ずっと向こうにいたわけではなく、半年に一回くらいのペースで帰ってきてはいたのだが、それでもやはり懐かしさを感じるのだろう。
颯太とブリギッテ、そしてハドリーはそんなキャロルを微笑ましく眺めていたが、やがて颯太が口を開いた。
「さて、キャロル。懐かしがっているところ悪いけど、そろそろ王都へ向かって出発しないとな」
「王都へ? ――あっ! 例のお祭りですね!」
「そういうこと。それと、卒業祝いに俺からプレゼントがあるんだ」
「えっ!?」
思わぬサプライズに、キャロルは思わず声をあげた。
「今日の夜にやるお祭りで使う服なんだ。ほら、以前ノエルに服を作ってくれたスコットさんっていただろ? あの人に依頼して用意したんだ」
それは颯太とブリギッテが日本の夏祭りを楽しんだ日に浮かんだアイディアだった。その服とは、
「これがその服――《浴衣》さ」
「わあ……凄く綺麗です!」
感嘆の声と共に、キャロルは浴衣を手に取ると瞳を輝かせて抱きしめていた。
「ちゃんとこの日のためにブリギッテと一緒になって着付けもマスターしてきたからな!」
ちなみにこの浴衣はメアたち竜人族組にも与えられている。そもそも、今日は彼女たち竜人族が主役の祭り。その主役がいつも通りの姿というわけにもいかない。
こうして、夜の祭りを楽しむ準備は整ったのだった。
王都ではあちこちで屋台が開かれていた。
それも、颯太が日本から持ち込んだ焼きそばとか焼き鳥とかお好み焼きとか――その他諸々のいわゆる定番の屋台メニューが並んでいる。
「あれ全部ソータさんが
「この日のためにマスターしてもらったからね」
自信をのぞかせる颯太。
その自信の通り、各屋台には行列ができていた。
そして、本日のメインイベントが王都中央部で行われる。
その式典には颯太とリンスウッドの竜人族三匹、そしてマーズナー・ファームのアンジェリカとキルカジルカも参加していた。
「卒業おめでとうございます、キャロル」
「ありがとう、アンジェリカお姉ちゃん」
久しぶりの再会を喜び合っていると、いよいよ式典が始まる。
竜騎士団団長のガブリエル・アーフェルカンプによって、王都中央に建てられたある石像のお披露目会であるこの式典。その石像は白い布がかぶせられていて全容が把握できないようになっている。
だが、今日は国のために戦ってくれるドラゴンたちへ感謝を捧げるお祭りだ。おそらく、その内容に沿ったものだろうと予測はできる。
「さあ、いよいよお披露目だ!」
ガブリエルが布を取り去る。
すると、そこには大きなドラゴンと人が互いに手を取り合い、見つめ合っている姿の石像が現れた。
「おぉ……」
「わあ……」
「凄い……」
メアもノエルもトリストンも、石像に釘付けとなっていた。
ドラゴンと人との友好の証。
その石像からはそんな気持ちがヒシヒシと伝わってくる。
お披露目直後、王都上空に花火があがった。
人々の盛り上がりは最高潮に達し、大歓声が巻き起こった。
そんな中、誰がそっと颯太に近づいて服の裾を引っ張る。颯太が振り返ると、そこには満面の笑顔を浮かべるキャロルがいた。
「ソータさん――これからもよろしくお願いします!」
「ああ、よろしくな」
ふたりはそう言って笑い合った。
新たな時代の幕開けを予感させるドラゴン祭りはまだ始まったばかりだ。
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長らくありがとうございましたm(__)m
え?こっちも終わり?まだまだ後100はあると思ったのにぃw
( ゚д゚)ハッ!いよいよ2がついてなのか?颯太とブリギッテの子の誕生話とかまだまだあるジャマイカw
キャロルもまだ帰ってきてないしw
感想ありがとうございます!
癒しキャラのおっさんもそうですが、一旦終了にして、外伝的お話しはまた別にあげようかなと。
それと、来月の盆休み明けくらいに新作を投稿しようと思っているので、その準備期間的な意味もありますね。
ただ、感想にも書かれている通り、颯太とブリギッテの話とか、本編ではあまり掘り下げられなかった点について書きたいという意欲もあるので、それもいずれはと思っています。