4 / 58
第一幕 モブメイド令嬢誕生編
04 王子と初めての……
しおりを挟む
わたしの記憶を辿ると、確かこの日は夕方より嵐が来て、お城へ泊まる事になったのだ。モブメイドであったわたしは翌日帰宅したヴァイオレッタ様が、年明けより婚礼の儀の準備として、お城へ一緒に住む事になったという話を聞いたのだ。
一体、この日、王子と何があったのか?
わたしはその事実を知る事になるのだ。
さぁ、此処からは、ヴァイオレッタとして王子と接するのみよ。
王宮の中へ案内されるワタクシ。ええ。勿論、お付であるローザとグロッサも一緒。
豪華な彫刻や絵画、調度品が並ぶ部屋。ソファーの座り心地も紅茶の香りも申し分ないわ。
お城の客間にて紅茶を嗜んだ後、ワタクシは王子の自室へと案内される。ローザとグロッサは王宮の侍女達に連れられ、何処かへ行ってしまったわ。
「さて、此処なら誰も居ない。いつものように話が出来るな」
「いつものように? 何の事かしらクラウン王子?」
部屋の扉が閉まった瞬間、王子は自室のソファーへ勢いよく座り、そのまま脚を組む。何やらいつもと様子が違うわね。いや、そもそもモブメイドが見て来た王子とヴァイオレッタが幼い頃から接して来た彼は別人なのかもしれないわね。
「此処ではクラウンでいいぞ? 皆が見ている前で紳士的な態度を取るのは疲れる。いいよな、お前は。表裏なくはっきりものを言う性格だからな」
「あら、そんなこと? 表裏と言うなら、皆の前で優しい笑顔を振り撒く王子と、ワタクシの前で脚を組んでいる今のクラウン。どっちが本心なのかしらね?」
「少なくともこっちの方が、仮面は被っていないな」
「そう、それはよかったわ」
「で、お前の親と俺の親が勝手に決めた婚約の件だが、どうなんだ? 来年はクイーンズヴァレー王国創立五百年の記念式典がある。国民に〝婚約の儀〟の件を正式に進めていくならば、国としてもいい頃合と考えているだろう」
「そうですわね、ワタクシは別に構いませんわよ。ワタクシが結婚し、あなたが王位を継承すれば、カインズベリー家は安泰。有力貴族であるカインズベリー家と王家との結束は国家の安定にも繋がる。互いのメリットを考えるならば、断る選択肢はないわね」
きっと、ヴァイオレッタならこういう話し方をしていた筈。相手が王子であろうと上から目線で、愉悦に満ちた表情で。
平民のように好きに恋愛をして、小説に出て来るようなラブロマンスの世界へ身を投じる。そんな生き方では、貴族の世界は生きていけない。平民の世界も貴族の世界も両方を見て来たモブメイド。ワタクシは、恋愛に溺れて同じ過ちを繰り返すような事はもうしませんわ。
「ははは、お前らしいな。それでこそ、ヴァイオレッタ・ロゼ・カインズベリーだ」
「お褒めに預かり光栄ですわ」
ワタクシが恭しく王子に一礼したその時でしたわ。急に窓の外で雷が鳴って、思わず『きゃっ』と声をあげてしまいましたの。いつの間にか外の景色は厚い雲に覆われ、激しい雨音が聞こえて来ましたわ。そして、二度目の雷が鳴った時、気づけばワタクシは威圧的な態度を取っていた王子の胸に飛び込んでしまっていましたの。
「きゃああああ」
「ヴァイオレッタ?」
服の上からでも分かる王子の鍛え抜かれた肉体。顔をあげると不思議そうな顔をしている王子の眼差しがすぐ近くに……。
「え? 待って! これは違うのよっ! って、ちょっと」
「ははは! 流石ヴァイオレッタ。わざと女性らしいところを見せて俺を誘惑するとはな」
ワタクシは王子から離れようとするが、王子がワタクシの腕を掴んで離さない。
視線が眩しい。駄目よ、こいつは生前ワタクシを裏切った男よ。隙を見せては駄目。あくまで婚姻の準備は進めておいて、ワタクシは自身の死を回避しなければならないの。って、どうして王子の顔がだんだん近づいて来る訳? え? 何? 近い近いちょっと待って、これって……。
「んんっ!?」
「お前が先に誘惑したんだぞ?」
顔が熱い。王子の柔らかいところの感触。今のって……生前恋愛のれの字も全く経験した事のないモブメイドだった〝わたし〟のファーストキス!?
「どうした? キスの一つや二つ。お前の事だから当然やっているだろう?」
「と、当然よ。このくらいひ……っ!?」
再び王子の顔が眼前にあった。ワタクシの柔らかい部分と、王子の柔らかい部分が重なる。暫く甘く蕩ける時間が続く。ワタクシの脳内が王子でいっぱいになっていく。そして、王子はワタクシの背中と両膝へ腕をかけ、お姫様抱っこの状態で隣の寝室へと連れていくのだ。
ベッドへワタクシを寝かせた王子は、耳元で囁く。
「急にしおらしくなったな? いつもの強い態度はどうしたんだ?」
「あなたが……ワタクシを蕩けさせたんでしょう?」
いま、王子の喉が鳴った気がした。いや、ワタクシはヴァイオレッタ。きっとこんな場面でもワタクシがリードをする必要があるのよ。頭が火照っていて考えがまとまらない。大丈夫、モブメイドはラブロマンスな小説を沢山読んで、いつか来るべき日に備えて勉強をしていたもの。
こんな場面なんて余裕よ? 王子が上半身の服を脱いで、分厚い胸板が露わになっても、逞しく鍛え抜かれた肉体がワタクシの前に現れても大丈夫……はぁはぁ……何なのこの王子様。……すっごくカッコイイじゃない。
ヴァイオレッタは何時、何時も高貴でなければいけないのよ……高貴でなければ……。
「抵抗しないと言うことは、いいんだな?」
「ワタ……ワタクシの気が変わる前に……ワタ……ワタ」
ワタクシはヴァイオレッタ……ワタクシはヴァイオレッタ……ワタクシは……ワタ……ワタ……わたし……。
「ん? どうした?」
「あの、初めてなんで……優しくしてください」
「ヴァイオレッタ!」
――ヴァイオレッタ様~~~こんな、こんなの、聞いてないです~~~! (byモブメイド)
一体、この日、王子と何があったのか?
わたしはその事実を知る事になるのだ。
さぁ、此処からは、ヴァイオレッタとして王子と接するのみよ。
王宮の中へ案内されるワタクシ。ええ。勿論、お付であるローザとグロッサも一緒。
豪華な彫刻や絵画、調度品が並ぶ部屋。ソファーの座り心地も紅茶の香りも申し分ないわ。
お城の客間にて紅茶を嗜んだ後、ワタクシは王子の自室へと案内される。ローザとグロッサは王宮の侍女達に連れられ、何処かへ行ってしまったわ。
「さて、此処なら誰も居ない。いつものように話が出来るな」
「いつものように? 何の事かしらクラウン王子?」
部屋の扉が閉まった瞬間、王子は自室のソファーへ勢いよく座り、そのまま脚を組む。何やらいつもと様子が違うわね。いや、そもそもモブメイドが見て来た王子とヴァイオレッタが幼い頃から接して来た彼は別人なのかもしれないわね。
「此処ではクラウンでいいぞ? 皆が見ている前で紳士的な態度を取るのは疲れる。いいよな、お前は。表裏なくはっきりものを言う性格だからな」
「あら、そんなこと? 表裏と言うなら、皆の前で優しい笑顔を振り撒く王子と、ワタクシの前で脚を組んでいる今のクラウン。どっちが本心なのかしらね?」
「少なくともこっちの方が、仮面は被っていないな」
「そう、それはよかったわ」
「で、お前の親と俺の親が勝手に決めた婚約の件だが、どうなんだ? 来年はクイーンズヴァレー王国創立五百年の記念式典がある。国民に〝婚約の儀〟の件を正式に進めていくならば、国としてもいい頃合と考えているだろう」
「そうですわね、ワタクシは別に構いませんわよ。ワタクシが結婚し、あなたが王位を継承すれば、カインズベリー家は安泰。有力貴族であるカインズベリー家と王家との結束は国家の安定にも繋がる。互いのメリットを考えるならば、断る選択肢はないわね」
きっと、ヴァイオレッタならこういう話し方をしていた筈。相手が王子であろうと上から目線で、愉悦に満ちた表情で。
平民のように好きに恋愛をして、小説に出て来るようなラブロマンスの世界へ身を投じる。そんな生き方では、貴族の世界は生きていけない。平民の世界も貴族の世界も両方を見て来たモブメイド。ワタクシは、恋愛に溺れて同じ過ちを繰り返すような事はもうしませんわ。
「ははは、お前らしいな。それでこそ、ヴァイオレッタ・ロゼ・カインズベリーだ」
「お褒めに預かり光栄ですわ」
ワタクシが恭しく王子に一礼したその時でしたわ。急に窓の外で雷が鳴って、思わず『きゃっ』と声をあげてしまいましたの。いつの間にか外の景色は厚い雲に覆われ、激しい雨音が聞こえて来ましたわ。そして、二度目の雷が鳴った時、気づけばワタクシは威圧的な態度を取っていた王子の胸に飛び込んでしまっていましたの。
「きゃああああ」
「ヴァイオレッタ?」
服の上からでも分かる王子の鍛え抜かれた肉体。顔をあげると不思議そうな顔をしている王子の眼差しがすぐ近くに……。
「え? 待って! これは違うのよっ! って、ちょっと」
「ははは! 流石ヴァイオレッタ。わざと女性らしいところを見せて俺を誘惑するとはな」
ワタクシは王子から離れようとするが、王子がワタクシの腕を掴んで離さない。
視線が眩しい。駄目よ、こいつは生前ワタクシを裏切った男よ。隙を見せては駄目。あくまで婚姻の準備は進めておいて、ワタクシは自身の死を回避しなければならないの。って、どうして王子の顔がだんだん近づいて来る訳? え? 何? 近い近いちょっと待って、これって……。
「んんっ!?」
「お前が先に誘惑したんだぞ?」
顔が熱い。王子の柔らかいところの感触。今のって……生前恋愛のれの字も全く経験した事のないモブメイドだった〝わたし〟のファーストキス!?
「どうした? キスの一つや二つ。お前の事だから当然やっているだろう?」
「と、当然よ。このくらいひ……っ!?」
再び王子の顔が眼前にあった。ワタクシの柔らかい部分と、王子の柔らかい部分が重なる。暫く甘く蕩ける時間が続く。ワタクシの脳内が王子でいっぱいになっていく。そして、王子はワタクシの背中と両膝へ腕をかけ、お姫様抱っこの状態で隣の寝室へと連れていくのだ。
ベッドへワタクシを寝かせた王子は、耳元で囁く。
「急にしおらしくなったな? いつもの強い態度はどうしたんだ?」
「あなたが……ワタクシを蕩けさせたんでしょう?」
いま、王子の喉が鳴った気がした。いや、ワタクシはヴァイオレッタ。きっとこんな場面でもワタクシがリードをする必要があるのよ。頭が火照っていて考えがまとまらない。大丈夫、モブメイドはラブロマンスな小説を沢山読んで、いつか来るべき日に備えて勉強をしていたもの。
こんな場面なんて余裕よ? 王子が上半身の服を脱いで、分厚い胸板が露わになっても、逞しく鍛え抜かれた肉体がワタクシの前に現れても大丈夫……はぁはぁ……何なのこの王子様。……すっごくカッコイイじゃない。
ヴァイオレッタは何時、何時も高貴でなければいけないのよ……高貴でなければ……。
「抵抗しないと言うことは、いいんだな?」
「ワタ……ワタクシの気が変わる前に……ワタ……ワタ」
ワタクシはヴァイオレッタ……ワタクシはヴァイオレッタ……ワタクシは……ワタ……ワタ……わたし……。
「ん? どうした?」
「あの、初めてなんで……優しくしてください」
「ヴァイオレッタ!」
――ヴァイオレッタ様~~~こんな、こんなの、聞いてないです~~~! (byモブメイド)
0
あなたにおすすめの小説
王女様は聖女様?おてんば姫の大冒険~ペットのドラゴンが迷子なので冒険者になって探しに行きます!~
しましまにゃんこ
ファンタジー
アリシア王国の第3王女ティアラ姫には誰にも言えない秘密があった。
それは自分が全属性の魔力を持ち、最強のチート能力を持っていた「建国の賢者アリシア」の生まれ変わりであること!
8才の誕生日を境に前世の記憶を取り戻したものの、500年後に転生したことを知って慌てる。なぜなら死の直前、パートナーのドラゴンに必ず生まれ変わって会いにいくと約束したから。
どこにいてもきっとわかる!と豪語したものの、肝心のドラゴンの気配を感じることができない。全属性の魔力は受け継いだものの、かつての力に比べて圧倒的に弱くなっていたのだ!
「500年……長い。いや、でも、ドラゴンだし。きっと生きてる、よね?待ってて。約束通りきっと会いにいくから!」
かつての力を取り戻しつつ、チートな魔法で大活躍!愛する家族と優しい婚約者候補、可愛い獣人たちに囲まれた穏やかで平和な日々。
しかし、かつての母国が各国に向けて宣戦布告したことにより、少しずつ世界の平和が脅かされていく。
「今度こそ、私が世界を救って見せる!」
失われたドラゴンと世界の破滅を防ぐため、ティアラ姫の冒険の旅が今、始まる!
剣と魔法が織りなすファンタジーの世界で、アリシア王国第3王女として生まれ変わったかつての賢者が巻き起こす、愛と成長と冒険の物語です。
イケメン王子たちとの甘い恋の行方もお見逃しなく。
小説家になろう、カクヨムさま他サイトでも投稿しています。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…
ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。
一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。
そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。
読んでいただけると嬉しいです。
冷遇されている令嬢に転生したけど図太く生きていたら聖女に成り上がりました
富士山のぼり
恋愛
何処にでもいる普通のOLである私は事故にあって異世界に転生した。
転生先は入り婿の駄目な父親と後妻である母とその娘にいびられている令嬢だった。
でも現代日本育ちの図太い神経で平然と生きていたらいつの間にか聖女と呼ばれるようになっていた。
別にそんな事望んでなかったんだけど……。
「そんな口の利き方を私にしていいと思っている訳? 後悔するわよ。」
「下らない事はいい加減にしなさい。後悔する事になるのはあなたよ。」
強気で物事にあまり動じない系女子の異世界転生話。
※小説家になろうの方にも掲載しています。あちらが修正版です。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
王宮追放された没落令嬢は、竜神に聖女へ勝手にジョブチェンジさせられました~なぜか再就職先の辺境で、王太子が溺愛してくるんですが!?~
結田龍
恋愛
「小娘を、ひっ捕らえよ!」
没落令嬢イシュカ・セレーネはランドリック王国の王宮術師団に所属する水術師だが、宰相オズウェン公爵によって、自身の娘・公爵令嬢シャーロットの誘拐罪で王宮追放されてしまう。それはシャーロットとイシュカを敵視する同僚の水術師ヘンリエッタによる、退屈しのぎのための陰湿な嫌がらせだった。
あっという間に王都から追い出されたイシュカだが、なぜか王太子ローク・ランドリックによって助けられ、「今度は俺が君を助けると決めていたんだ」と甘く告げられる。
ロークとは二年前の戦争終結時に野戦病院で出会っていて、そこで聖女だとうわさになっていたイシュカは、彼の体の傷だけではなく心の傷も癒したらしい。そんなイシュカに対し、ロークは甘い微笑みを絶やさない。
あわあわと戸惑うイシュカだが、ロークからの提案で竜神伝説のある辺境の地・カスタリアへ向かう。そこは宰相から実権を取り返すために、ロークが領主として領地経営をしている場所だった。
王宮追放で職を失ったイシュカはロークの領主経営を手伝うが、ひょんなことから少年の姿をした竜神スクルドと出会い、さらには勝手に聖女と認定されてしまったのだった。
毎日更新、ハッピーエンドです。完結まで執筆済み。
恋愛小説大賞にエントリーしました。
偽聖女と追放された私は、辺境で定食屋をはじめます~こっそり生活魔法で味付けしていたら、氷の騎士団長様が毎日通ってくるんですけど!?~
咲月ねむと
恋愛
【アルファポリス女性向けHOTランキング1位達成作品!!】
あらすじ
「役立たずの偽聖女め、この国から出て行け!」
聖女として召喚されたものの、地味な【生活魔法】しか使えず「ハズレ」の烙印を押されたエリーナ。
彼女は婚約者である王太子に婚約破棄され、真の聖女と呼ばれる義妹の陰謀によって国外追放されてしまう。
しかし、エリーナはめげなかった。
実は彼女の【生活魔法】は、一瞬で廃墟を新築に変え、どんな食材も極上の味に変えるチートスキルだったのだ!
北の辺境の地へ辿り着いたエリーナは、念願だった自分の定食屋『陽だまり亭』をオープンする。
すると、そこへ「氷の騎士団長」と恐れられる冷徹な美形騎士・クラウスがやってきて――。
「……味がする。お前の料理だけが、俺の呪いを解いてくれるんだ」
とある呪いで味覚を失っていた彼は、エリーナの料理にだけ味を感じると判明。
以来、彼は毎日のように店に通い詰め、高額な代金を置いていったり、邪魔する敵を排除したりと、エリーナを過保護なまでに溺愛し始める。
最強の騎士団長と騎士たちに胃袋を掴んで守られながら、エリーナは辺境で幸せなスローライフを満喫中?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
