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玄関をくぐると、いつもの風景に心から安心した。
この家が自分にとって安全圏であると刷り込まれてきたことがわかる。
身体が汗でべとべとしていた。
シャワーを浴びたい。それから、深く眠りたい。
強張る足をもつれさせながらリビングにたどり着く。
電気をつける。
ソファに無造作に鞄を落としながらいつきに向かって言った。
「…疲れたな。悪いけどシャワー先にもらってもいい…」
そこで気づいた。
なんか、変だ。
照明はいつも通りだ。
なのに、いつきの顔の影が深く暗く見える。
わずかに俯いているからだろうか。無表情だからだろうか。
それにしてもリビングに続くキッチンの入り口から彼は動かなかった。
いつき、ともう一度名前を呼ぼうとして、
それから世界がひっくり返った。
比喩じゃない。
おれといつきの距離は数メートルあったはずだ。
けれど一瞬でその距離は縮められ、おれはソファに押し倒されていた。
逆光のその顔が、欲に濡れているのがわかった。
その顔は知っている。さっき、おれを襲った男がしていたのと、同じ…。
いつきの手が、さっきまでおれを守っていた手が、強い力でおれの顔を掴んで、視界が一気に暗くなった。
キスをされている。
そうわかるまで時間がかかった。
「いつ、ッんんぅ」
でかい口ですべてを塞がれ、厚い舌が口の中を蹂躙する。
パニクッて鼻で息をするのも忘れて窒息しそうだった。
いつきの手がおれのからだを撫でまわした。
いやだ。どうして、いやだ。怖い。
空いた両手で一生懸命からだを押しのけようとしているのにびくともしない。
またがっておれの足に押し付けられた彼の股間が硬くて熱い。
手がシャツの裾から侵入して、胸をキツく摘まみ上げた。反射的にからだが跳ねる。
押しのけようとした手がぶるぶると震えて力が入らず、
彼の汗ばんだシャツに申し訳程度に添えられるだけになった。
彼の手がおれのパンツに差し込まれていくのを
大して動かない足をわずかに動かして抵抗にもならない抵抗をする。
いやだ、どうして。なんで。怖い。
「んんーッ!! はぁ、や、んぷっ…!!」
獣のように口を暴かれて、苦い唾液がこめかみまで伝ってくる。
暴れるせいで涙もあちこちにこぼれて顔がぐしゃぐしゃだ。
力が強くて痛い。怖い。
やっとのことで口を離されたとき、見下ろすいつきの情欲にまみれた目がおれを射抜いた。
以前より鋭く、威圧的に、それはおれを縫い留める。
だめだ、犯される。
脳裏をかつての記憶がよぎった。
痛みと恐怖でただただ時間が過ぎるのを待つしかできなかった、忌まわしき記憶。
あれが、また。
…それでも、たとえ別人のように見えても。
目の前の男は、いつも底なしの優しさを注いでくれる同居人だ。
ガタガタと歯を鳴らしながら、おれは小さく、彼の名前を呼んだ。
息荒く大きく上下する彼の身体が、そのとき少し、リズムを乱したように見えた。
「ソファの…すき、ま…」
ソファの隙間?
今、そう言わなかっただろうか。
おれは咄嗟に手を這わせて、言われたとおりのそこに差し入れた。
さまようように上下に、前後に動かすと、何かかたいものが指先に触れる。
引き出すと、それは、プラスチックのカバーのついた包丁だった。
『…次、襲ってきたら刺し違えてでも逃げるからなおれ』
『包丁いっぱい買っとこう』
…以前交わした軽口を思い出した。
途端、恐怖でガチガチになっていたおれの頭は一気に冷えた。
冷えた、という言葉が正しいかわからないが、とにかく急にいろんな点と点が結ばれた。
おれのフェロモンが酷いから、匂いを嗅がないように夏休み中も家を空けていた。
不動産を手早く探してきたのはおれを襲わないように遠ざけるためだった。
祭り会場をあとにしたところで露店の匂いが薄くなってフェロモンにあてられたので
トイレを装っておれから距離を取った。
おれを独りでタクシーに乗せようとして、けれどおれに請われて一緒に帰った。
万一のときに備えて、おれが抵抗できるように包丁を隠していた。
それを、意識を半ば飛ばしながらおれに伝えて……。
そこまで思い至って、冷えた頭からさらにざあと音を立てて血の気が引いたのがわかった。
全部、おれのためだ。
おれのために、そしておれに気づかせないようにひそやかに、このαは精一杯立ち回ってくれた。
それをおれが、こんなふうに襲わせてしまった。
咄嗟に手を伸ばして、いつきの首を抱いて引き寄せる。
「ッごめん…! いつきごめん…!
優しいお前にこんなことさせて…!
お前は悪くない、いつも、ずっとおれのために振る舞ってくれたのにこんな…!」
いつきのからだが強く強張る。
ソファに突いた拳が血管が浮き出るほどに強く握られている。
おれに触れるのを耐えてくれているのだとわかった。
こいつがこんなことをしたいわけがない。そんなことおれが一番よく知っている。
おれはぎゅうと力を込めて、それから彼の髪をなんども撫でた。
大丈夫、大丈夫だ。おれがなんとかするから。お前のせいじゃないから。
それから、硬直する彼の油断をついて、からだをソファの下に転がして逃げ出す。
自分の荒い息遣いが、別人のそれみたいに響いている。
ソファの上のいつきをぐいとこちらに向けて、それからゆっくり顔を寄せて口づける。
いつきが呻くようにおれの名前を呼んだ。
正気が残ってるほうがつらいよな、となだめるように何度も角度を変えてキスをした。
おれのからだに腕が回るが、さきほどのような乱暴さはない。
怯えるような、すがるような手つきだ。
おれは少しからだを離して、それから彼のデニムの前を寛げた。
少し触れただけで、それがどれだけ限界かがわかる。
取り出して、あまりの熱さと大きさに一瞬たじろぐが、すぐに意を決して両手でしごいていく。
う、と苦しそうな声がして、いつきがおれの首に顔を寄せた。
竿をこすり、カリをなぞり、緩急付けて何度も。
カウパーが手にまとわりついてぬるぬると滑りがよくなる。
首筋にかかる息も、同じくらい熱い。変な気持ちになる。…お前が、欲しくなる。
ふう、ふう、と息が激しくなってきた。
それで果てるまで短いとわかる。
おれは体を彼にくっつけてドクドクと主張する心臓の音を聞いた。
男くさい熱とにおい。
その、においが、彼のにおいが、おれの中に入ってくる。
ああ、これが、αの。おれの、αの、におい。
「はあッ…う…くっ…!」
からだを震わせて達したいつきのからだが弛緩してソファに沈み込んだ。
手のひらを見ると、すごい量の白い粘液。
それが美味しそうに見えてくらっとくるが、今はおれのことはあとだ。
ローテーブルの上のティッシュを何枚か取ってそれを拭いたあとで、いつきのからだもきれいにしてやる。
青臭い匂いに後ろがきゅうと収縮した。
「…とお、るさ…」
「大丈夫か? 疲れたよな。話はあとにして、動けそうならとりあえずシャワー行って来いよ」
頭を掻きまわすと、じっとりとした熱が手のひらに沁みる。
いつきはしばらく黙っていたが、やがてうんとつぶやいて、それから風呂へと向かった。
おれはその場にぺたんと座り込んで、落ちていた包丁を手に取る。
いつきがシャワーを浴びてる間に家の中を探すと、あちこちにそれは仕舞われていた。
ずっと我慢していたのだろうか。
おれはチョーカー越しにうなじを撫でた。
自分の部屋から出て来た包丁を手にキッチンに行き、抑制剤を規定より多めに飲んだ。
この家が自分にとって安全圏であると刷り込まれてきたことがわかる。
身体が汗でべとべとしていた。
シャワーを浴びたい。それから、深く眠りたい。
強張る足をもつれさせながらリビングにたどり着く。
電気をつける。
ソファに無造作に鞄を落としながらいつきに向かって言った。
「…疲れたな。悪いけどシャワー先にもらってもいい…」
そこで気づいた。
なんか、変だ。
照明はいつも通りだ。
なのに、いつきの顔の影が深く暗く見える。
わずかに俯いているからだろうか。無表情だからだろうか。
それにしてもリビングに続くキッチンの入り口から彼は動かなかった。
いつき、ともう一度名前を呼ぼうとして、
それから世界がひっくり返った。
比喩じゃない。
おれといつきの距離は数メートルあったはずだ。
けれど一瞬でその距離は縮められ、おれはソファに押し倒されていた。
逆光のその顔が、欲に濡れているのがわかった。
その顔は知っている。さっき、おれを襲った男がしていたのと、同じ…。
いつきの手が、さっきまでおれを守っていた手が、強い力でおれの顔を掴んで、視界が一気に暗くなった。
キスをされている。
そうわかるまで時間がかかった。
「いつ、ッんんぅ」
でかい口ですべてを塞がれ、厚い舌が口の中を蹂躙する。
パニクッて鼻で息をするのも忘れて窒息しそうだった。
いつきの手がおれのからだを撫でまわした。
いやだ。どうして、いやだ。怖い。
空いた両手で一生懸命からだを押しのけようとしているのにびくともしない。
またがっておれの足に押し付けられた彼の股間が硬くて熱い。
手がシャツの裾から侵入して、胸をキツく摘まみ上げた。反射的にからだが跳ねる。
押しのけようとした手がぶるぶると震えて力が入らず、
彼の汗ばんだシャツに申し訳程度に添えられるだけになった。
彼の手がおれのパンツに差し込まれていくのを
大して動かない足をわずかに動かして抵抗にもならない抵抗をする。
いやだ、どうして。なんで。怖い。
「んんーッ!! はぁ、や、んぷっ…!!」
獣のように口を暴かれて、苦い唾液がこめかみまで伝ってくる。
暴れるせいで涙もあちこちにこぼれて顔がぐしゃぐしゃだ。
力が強くて痛い。怖い。
やっとのことで口を離されたとき、見下ろすいつきの情欲にまみれた目がおれを射抜いた。
以前より鋭く、威圧的に、それはおれを縫い留める。
だめだ、犯される。
脳裏をかつての記憶がよぎった。
痛みと恐怖でただただ時間が過ぎるのを待つしかできなかった、忌まわしき記憶。
あれが、また。
…それでも、たとえ別人のように見えても。
目の前の男は、いつも底なしの優しさを注いでくれる同居人だ。
ガタガタと歯を鳴らしながら、おれは小さく、彼の名前を呼んだ。
息荒く大きく上下する彼の身体が、そのとき少し、リズムを乱したように見えた。
「ソファの…すき、ま…」
ソファの隙間?
今、そう言わなかっただろうか。
おれは咄嗟に手を這わせて、言われたとおりのそこに差し入れた。
さまようように上下に、前後に動かすと、何かかたいものが指先に触れる。
引き出すと、それは、プラスチックのカバーのついた包丁だった。
『…次、襲ってきたら刺し違えてでも逃げるからなおれ』
『包丁いっぱい買っとこう』
…以前交わした軽口を思い出した。
途端、恐怖でガチガチになっていたおれの頭は一気に冷えた。
冷えた、という言葉が正しいかわからないが、とにかく急にいろんな点と点が結ばれた。
おれのフェロモンが酷いから、匂いを嗅がないように夏休み中も家を空けていた。
不動産を手早く探してきたのはおれを襲わないように遠ざけるためだった。
祭り会場をあとにしたところで露店の匂いが薄くなってフェロモンにあてられたので
トイレを装っておれから距離を取った。
おれを独りでタクシーに乗せようとして、けれどおれに請われて一緒に帰った。
万一のときに備えて、おれが抵抗できるように包丁を隠していた。
それを、意識を半ば飛ばしながらおれに伝えて……。
そこまで思い至って、冷えた頭からさらにざあと音を立てて血の気が引いたのがわかった。
全部、おれのためだ。
おれのために、そしておれに気づかせないようにひそやかに、このαは精一杯立ち回ってくれた。
それをおれが、こんなふうに襲わせてしまった。
咄嗟に手を伸ばして、いつきの首を抱いて引き寄せる。
「ッごめん…! いつきごめん…!
優しいお前にこんなことさせて…!
お前は悪くない、いつも、ずっとおれのために振る舞ってくれたのにこんな…!」
いつきのからだが強く強張る。
ソファに突いた拳が血管が浮き出るほどに強く握られている。
おれに触れるのを耐えてくれているのだとわかった。
こいつがこんなことをしたいわけがない。そんなことおれが一番よく知っている。
おれはぎゅうと力を込めて、それから彼の髪をなんども撫でた。
大丈夫、大丈夫だ。おれがなんとかするから。お前のせいじゃないから。
それから、硬直する彼の油断をついて、からだをソファの下に転がして逃げ出す。
自分の荒い息遣いが、別人のそれみたいに響いている。
ソファの上のいつきをぐいとこちらに向けて、それからゆっくり顔を寄せて口づける。
いつきが呻くようにおれの名前を呼んだ。
正気が残ってるほうがつらいよな、となだめるように何度も角度を変えてキスをした。
おれのからだに腕が回るが、さきほどのような乱暴さはない。
怯えるような、すがるような手つきだ。
おれは少しからだを離して、それから彼のデニムの前を寛げた。
少し触れただけで、それがどれだけ限界かがわかる。
取り出して、あまりの熱さと大きさに一瞬たじろぐが、すぐに意を決して両手でしごいていく。
う、と苦しそうな声がして、いつきがおれの首に顔を寄せた。
竿をこすり、カリをなぞり、緩急付けて何度も。
カウパーが手にまとわりついてぬるぬると滑りがよくなる。
首筋にかかる息も、同じくらい熱い。変な気持ちになる。…お前が、欲しくなる。
ふう、ふう、と息が激しくなってきた。
それで果てるまで短いとわかる。
おれは体を彼にくっつけてドクドクと主張する心臓の音を聞いた。
男くさい熱とにおい。
その、においが、彼のにおいが、おれの中に入ってくる。
ああ、これが、αの。おれの、αの、におい。
「はあッ…う…くっ…!」
からだを震わせて達したいつきのからだが弛緩してソファに沈み込んだ。
手のひらを見ると、すごい量の白い粘液。
それが美味しそうに見えてくらっとくるが、今はおれのことはあとだ。
ローテーブルの上のティッシュを何枚か取ってそれを拭いたあとで、いつきのからだもきれいにしてやる。
青臭い匂いに後ろがきゅうと収縮した。
「…とお、るさ…」
「大丈夫か? 疲れたよな。話はあとにして、動けそうならとりあえずシャワー行って来いよ」
頭を掻きまわすと、じっとりとした熱が手のひらに沁みる。
いつきはしばらく黙っていたが、やがてうんとつぶやいて、それから風呂へと向かった。
おれはその場にぺたんと座り込んで、落ちていた包丁を手に取る。
いつきがシャワーを浴びてる間に家の中を探すと、あちこちにそれは仕舞われていた。
ずっと我慢していたのだろうか。
おれはチョーカー越しにうなじを撫でた。
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