Treasure of life

月那

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【2】Malachite

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 翔は抵抗を諦めた。
 実際、交渉を飲んだのは、自分だ。
 成親を護る為。
 ……男に、抱かれる。

 彬が言うように、男とセックスすることに嫌悪感はない。
 自分だって成親を抱いているわけだから。
 でも、自分が“される”ことには、違和感しかなくて。
 違和感……というよりは、恐怖だ。

 成親の孔を味わった時、どれだけ気を遣って解しても成親が痛みに顔を歪めていたことは覚えている。
 それでも、成親が翔を好きだと言ってくれて、その想いだけで受け入れてくれているのはわかるから。
 こんな、愛情もクソもない相手と体を繋げることに、快楽なんてあるわけがない。
 そう思うと、彬に触られて反応している自分のモノがおぞましくて。

「しょおくん、怖がらないで」
 黙り込んだ翔に、彬はそう言って耳に息を吹きかける。
 びく、と身じろぎしたのだって、ただの反射、だ。
 耳の後ろを舐められて、モノを握られて擦られて。
 総てただの、生理的な反射でしかないと、翔はぎゅっと目を閉じてその快感をいなす。

「感じて、いいじゃん。気持ちイイって思うの、我慢しないでよ」
 彬の手が、柔らかい尻を揉みしだき、孔の周辺を掠める。
 そしてついに親指がすっとソコを撫でた瞬間、体を仰け反らせた。
 が。そのまま掌は脚へと移動する。

「そんな、すぐに突っ込んだりしないって。ゆったろ? 気持ちよくさせたげるって」
 そう、彬の掌はどこまでも優しく、その静かな笑い声さえも吐息を混ぜて翔の首筋を擽る。
 だから、翔のモノは硬度を増して上を向き、彬の手が扱くのをより感じていて。
「ちょっとだけ、体勢変えるね」
 言って、俯せのまま腹に手を入れて腰だけを突き出させるように掬い上げた。
 完全にバックから迎え入れさせる形にさせられるが、上半身を抑えつけられていて反抗することもできない。
「ああ、イイ感じ。ほら、しょおくん、目開けてよ。勃ってるし、もう透明な汁がたらたら垂れてるよ?」

 言うな! ……頼むから、そんな……。
 自分の意に反するただの“性欲”が判然たるその勃起が、今の翔には屈辱でしかないから。

「だから、素直に感じていいってば。泣かないでよ。俺、イイって啼かせるつもりだけど、そうじゃない涙はいらないよ?」

 なら、止めてくれ。
 いっそのこと、快感なんていらない。
 彬の欲望に任せて、無理矢理犯せばいい。
 こんな、優しく施されるなんて、嫌だ。
 翔はシーツに頭を擦り付けるように首を振る。

「しょおくん。気持ちよくなっていいから。俺、レイプしたいなんて思ってないよ? ちゃんと、感じさせたいし、二人で気持ちよくセックスしようよ?」

 嫌だ、嫌だ、嫌だ!

「ほら、もっと快感に素直になって?」
 彬は言いながら、翔のモノを扱く。
 優しく、でもどうされたら一番イイのか、男だからこそわかるから、執拗に。
 先走りでねちねちと音を立てているから、そのいやらしい音すら翔の耳を擽る。
 それは思わず、腰を動かしてしまう程の快感で。
 嫌だと思っているのに、体はそれを求めていて。

「しょおくん、大丈夫だよ。ちゃんと後ろも解してあげるし、多分俺ならしょおくん、中でイかせてあげられるから」
 耳を疑うような発言をして、彬は後ろの孔を撫でた。
「ちゃんと潤滑ローションあるからね。女の子みたくびちょびちょのぬるぬるにして、ココ、ゆるゆるにしたげる」
 そう言って、指をソコに潜り込ませた。

「!」
 そのもの凄い圧迫感に、目を開けてしまう。
「大丈夫、ゆっくり解すから。ちょっとびっくりしただけだろ? 痛くはないハズだよ?」

 実際、彬の指の動きは優しく。
 言うようにローションの滑りを使って指は少しずつ進み、何度もゆっくりと往復していると明らかにソコが弛緩してくるのが翔にもわかった。
「ほら、もう大丈夫」
 ぬぷぬぷと指が入ってきて、翔の中で蠢くそれがついにその部分を捕らえる。

「……っ!」
 声にならない声が、タオルの中に吐き出される。
「ほら、ココ、気持ちいいでしょ?」
 ぐちゅぐちゅと、しつこくソコを指が弄る。
 翔のモノがびくびくと震えた。

「イった方が素直になってくれるかな?」
 彬はソコをぐりぐりと指で刺激しながら、翔のモノをぬちょぬちょと扱いて先端を親指で捏ねると、完全に意識を射精することだけに集中させて激しく扱き、爆発させた。
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