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【6】Imperial topaz(caramel stone)
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「俺はね、なる。俺に抱かれたいって女の子が俺好みだったら誰でも抱いてやるし、なるみたいに美味しそうなヤツだったら男でも食っちゃえるの。セックスなんて気持ちイイから愉しんでるだけだし、そこに恋愛絡めてグダグダやるのはシュミじゃねーんだよ」
冷たい目で言い、成親に近付く。
「ゲームオーバーだ、つったろ。だから、いいよ。今回は俺の負けでいい。だからもう、なるの顔は見たくない。翔と末永くお幸せに、だ」
「彬……」
「ほら、とっとと帰んな」
そう言った彬の表情が。
けれど、成親には言葉通りには見えなくて。
声こそ冷たいけれど、どこか寂し気な空気があるのをどうしても誤魔化せてはいないから。
「なる、帰ろ」
翔がそう言って成親の手を引いたが。
「いやだ。まだ、帰んない」
「なる!」
「強がってんじゃねーよ、彬。なんで逃げる? 誰とでもヤりたいっていうのは、わかるよ。別に俺だってそこまで潔癖じゃねーから、俺にはできねーだけで、男のサガとしてそうしたい気持ちってのは、わかる。でも、彬が皇を好きな気持ちは、そんなことで誤魔化すことじゃ、ない」
「どうしてそんなに、俺が皇を好きだって言い張る? なるには関係ねーだろ?」
「関係なく、ない。俺は、彬の友達だと思ってる。だから、友達の恋路を応援したい」
「恋路って。なん、それ? 笑かしてくれる」
「だってそうじゃん。皇が彬のお姉ちゃんと付き合ってたかもって、泣いてたじゃん。皇が誰と寝ても平気なくせに、大好きなお姉ちゃんと心を通わせてたって事実に、ショック受けてた。彬、皇の体じゃなくて気持ちが欲しいって、そう思ってる証拠じゃん」
彬の表情が、また、変わった。
それまでの総てをまるで何かを演じているような表情から、明らかに心の裡を言い当てられた衝撃に、目を丸くする。
「それは……」
「彬にとって、皇の存在は本当は心の拠り所なんでしょ? なんで、それを皇に伝えないの? 一人で大きな家で寂しい想いしてるってこと、なんで皇に素直に言わないの?」
「そんなの、知ってるよ」
横から皇が、口を挟んだ。
「彬がこの家で一人でいること、そんなん俺が一番知ってる」
「え?」
「それ、静が一番心配してたことだったから。自分がここにいない間、寂しくなんないよう弟の傍にいてやってくれって言われた」
皇は、ソファにどっかりと座りながら言った。
「別に、俺は静と付き合ってたわけじゃねーよ。てか逆に、静の方は俺と彬がそーゆー関係だと思ってたみたいだけど?」
「は?」
「あいつは俺と彬が寝てることに気付いてたからな。でも、静に言われなくても俺は、おまえの傍にいるつもりだったけど」
彬が瞠目して固まる。
「両親が忙しいってのはさ、静も気にしてんだよ。それで彬が寂しい想いするってわかってっけど、やっぱあいつは自分の夢を追っかけたいってアメリカ行ったわけじゃん? だから、彬のことは俺に託すって」
もはや、成親と翔は何も言えないまま皇の話を聞くしかできなくて。
「ま、でも別に恋人だっつー契約結んでるわけじゃねーし、彬が女の子引っ掛けて遊んでんならそれはそれで自由にさせてやろうと思ってたし、俺もまあ、いろいろあるからそうそうココに来れるわけでもねーしさ。それはそれで、彬もわかってると思ってたから」
「…………皇?」
「そいつが言うように、彬が俺に恋愛感情持ってんなら、別に俺はそれでも構わねーよ? 多少、浮気はするかもしれねーけど、基本的に俺は彬のことは大事にしてるつもりだし」
ふにゃふにゃした笑顔を見せる。
「暇つぶしにゲームなんかして、翔泣かせても可哀想だしな」
ふ、と翔の目を見て笑う。
「彬も、大人になれよ。俺も、就職先は一応決まったしさ。これからはできるだけおまえの傍にいてやっから。ちょっとは寂しいの、我慢しろ」
皇が言うと、彬が拗ねたように唇を噛んだ。
「なんちゅー顔してんだよ、彬? めっちゃくちゃ幼いぞ?」
ふにゃふにゃと笑いながら立ち上がると、彬の頭を撫でた。
「ほら。こいつらに謝っとけ? おまえ、頭いいくせに人間が壊れてっからなー」
次の瞬間、彬の目から涙が溢れてきた。
「あーもう。泣くなよ……」
困った顔。でも、決してイヤな顔、ではなくて。
皇が優しく彬を抱きしめると。
「ごめんけどさ、翔。そいつ連れて、今日はもう帰ってやってよ。おまえらに迷惑かけたのは、俺も謝るよ。一緒になって楽しんでたしさ。だから、また改めて詫びは入れさせっから」
皇に抱き着いて泣き始めた彬に、成親もそれ以上何も言うつもりなんてなかったから。
言われるまま、翔と二人でその場を後にした。
冷たい目で言い、成親に近付く。
「ゲームオーバーだ、つったろ。だから、いいよ。今回は俺の負けでいい。だからもう、なるの顔は見たくない。翔と末永くお幸せに、だ」
「彬……」
「ほら、とっとと帰んな」
そう言った彬の表情が。
けれど、成親には言葉通りには見えなくて。
声こそ冷たいけれど、どこか寂し気な空気があるのをどうしても誤魔化せてはいないから。
「なる、帰ろ」
翔がそう言って成親の手を引いたが。
「いやだ。まだ、帰んない」
「なる!」
「強がってんじゃねーよ、彬。なんで逃げる? 誰とでもヤりたいっていうのは、わかるよ。別に俺だってそこまで潔癖じゃねーから、俺にはできねーだけで、男のサガとしてそうしたい気持ちってのは、わかる。でも、彬が皇を好きな気持ちは、そんなことで誤魔化すことじゃ、ない」
「どうしてそんなに、俺が皇を好きだって言い張る? なるには関係ねーだろ?」
「関係なく、ない。俺は、彬の友達だと思ってる。だから、友達の恋路を応援したい」
「恋路って。なん、それ? 笑かしてくれる」
「だってそうじゃん。皇が彬のお姉ちゃんと付き合ってたかもって、泣いてたじゃん。皇が誰と寝ても平気なくせに、大好きなお姉ちゃんと心を通わせてたって事実に、ショック受けてた。彬、皇の体じゃなくて気持ちが欲しいって、そう思ってる証拠じゃん」
彬の表情が、また、変わった。
それまでの総てをまるで何かを演じているような表情から、明らかに心の裡を言い当てられた衝撃に、目を丸くする。
「それは……」
「彬にとって、皇の存在は本当は心の拠り所なんでしょ? なんで、それを皇に伝えないの? 一人で大きな家で寂しい想いしてるってこと、なんで皇に素直に言わないの?」
「そんなの、知ってるよ」
横から皇が、口を挟んだ。
「彬がこの家で一人でいること、そんなん俺が一番知ってる」
「え?」
「それ、静が一番心配してたことだったから。自分がここにいない間、寂しくなんないよう弟の傍にいてやってくれって言われた」
皇は、ソファにどっかりと座りながら言った。
「別に、俺は静と付き合ってたわけじゃねーよ。てか逆に、静の方は俺と彬がそーゆー関係だと思ってたみたいだけど?」
「は?」
「あいつは俺と彬が寝てることに気付いてたからな。でも、静に言われなくても俺は、おまえの傍にいるつもりだったけど」
彬が瞠目して固まる。
「両親が忙しいってのはさ、静も気にしてんだよ。それで彬が寂しい想いするってわかってっけど、やっぱあいつは自分の夢を追っかけたいってアメリカ行ったわけじゃん? だから、彬のことは俺に託すって」
もはや、成親と翔は何も言えないまま皇の話を聞くしかできなくて。
「ま、でも別に恋人だっつー契約結んでるわけじゃねーし、彬が女の子引っ掛けて遊んでんならそれはそれで自由にさせてやろうと思ってたし、俺もまあ、いろいろあるからそうそうココに来れるわけでもねーしさ。それはそれで、彬もわかってると思ってたから」
「…………皇?」
「そいつが言うように、彬が俺に恋愛感情持ってんなら、別に俺はそれでも構わねーよ? 多少、浮気はするかもしれねーけど、基本的に俺は彬のことは大事にしてるつもりだし」
ふにゃふにゃした笑顔を見せる。
「暇つぶしにゲームなんかして、翔泣かせても可哀想だしな」
ふ、と翔の目を見て笑う。
「彬も、大人になれよ。俺も、就職先は一応決まったしさ。これからはできるだけおまえの傍にいてやっから。ちょっとは寂しいの、我慢しろ」
皇が言うと、彬が拗ねたように唇を噛んだ。
「なんちゅー顔してんだよ、彬? めっちゃくちゃ幼いぞ?」
ふにゃふにゃと笑いながら立ち上がると、彬の頭を撫でた。
「ほら。こいつらに謝っとけ? おまえ、頭いいくせに人間が壊れてっからなー」
次の瞬間、彬の目から涙が溢れてきた。
「あーもう。泣くなよ……」
困った顔。でも、決してイヤな顔、ではなくて。
皇が優しく彬を抱きしめると。
「ごめんけどさ、翔。そいつ連れて、今日はもう帰ってやってよ。おまえらに迷惑かけたのは、俺も謝るよ。一緒になって楽しんでたしさ。だから、また改めて詫びは入れさせっから」
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言われるまま、翔と二人でその場を後にした。
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