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25 王子のイジメ ※
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「俺も女の体にじっくりふれるのは初めてだ。でも――」
イグニスの指が前触れなく下着の上から秘裂をなぞったので、ルルシェは「ぎゃあっ」と色気のない悲鳴を上げた。自分でもほとんど触ったことのない場所なのに!
「どっどどど、どこ、触って……!?」
「女は気持ちが良くなると、ここが濡れるらしい。おまえも濡れてる……気持ちがいいと思ってくれてるんだろう?」
イグニスが曇りなき眼で見つめてくる。
期待に満ちた顔を見ていたらとても「いいえ」とは答えられない。しかも相手は、心にトラウマをかかえる王子様なわけで。
「…………気持ち、いい……です……」
(なんの拷問なの。恥ずかしい体の反応を、無理やり認めさせられるとか……!)
耐え切れなくなり、赤くなった顔を両手で隠してイグニスに背を向けた。腰のあたりでくしゃくしゃになったドレスを脱がされ、下着も靴下も全てはぎ取られる。
寝台に転がっていると後ろから衣擦れの音がした。イグニスも裸になったのだろうか。今夜はどこまで我慢したら終わるんだろう。
イグニスがルルシェの体をあお向けにしたので、まともに彼の裸を見てしまった。こんな時だというのに、美しい体に魅入ってしまう。がっしりした肩に、厚い胸板。腹筋は六つにくっきりと割れている。
「なんて綺麗な体……羨ましい……」
思わずため息混じりに呟くと、イグニスはふっと笑った。
「綺麗なのはおまえの方だろ。俺の手に余るぐらい大きな胸をして、そのくせ腰は折れるぐらい細くて。なんと言うか……男を喜ばせるために作られたような体だな」
武骨な手が両脇から乳房を持ち上げ、ふるふると揺らす。振動によって性感に火が灯り、下腹の奥のほうがずきんと疼いた。痛みはないけれど、熱い何かが溢れてくるような感じがする。
「あ、あぁ……や、あう……」
「体を隠していたせいか、肌が雪のように白いな。だから余計にここの紅が目立つ。ほら」
下からすくい上げるようにされて、ルルシェにも上気した乳房がよく見えた。白い乳房の中心で乳首が薔薇色に染まり、男を誘うようにツンと勃ち上がっている。
長い指の間から柔らかそうな乳房がはみ出していて、その卑猥な光景からルルシェは顔を背けた。
「ん、あ……で、殿下……痛いです」
「痛い? こんなに紅く色づいているのに?」
イグニスの指が、ピンと軽く乳首を弾く。胎の奥に甘い痛みが走り、ルルシェはびくっと顎を反らした。
「あっ、く……い、痛い……」
「痛いのか。じゃあ舐めてやろう」
「えっ? あ、ああっ!」
紅くなった頂に、ぬるついた熱いものがねっとりと這い回った。舌で乳首を押しつぶされて甘い悲鳴が上がる。
「はぅっ、ん……あ、くぅ……」
どうしてこんな変な声が出ちゃうの。僕は男にならなきゃいけないのに――。
ルルシェは意地になって、変な声を出すまいと歯を食いしばった。こんなの剣の稽古に比べたらどうという事はない。痛くもないし、つらくも……。
「っ、う……くっ、ふ……」
「おまえ、無理して声を我慢してるだろ」
乳房を嬲っていたイグニスが顔を上げ、面白そうにルルシェを眺めている。観察するように。ますます抵抗したくなってきた。
「べ、別に……我慢なんか……」
「そういう所がな……。いじめたくなるんだよな」
聞き取れない程の小声で何か呟いて、じゅうっと強い力で乳首を吸われた。硬い歯が尖りを甘噛みし、強烈な快感が全身を突き抜ける。
「あっ、あぁ! やぁ、噛まなっ……!」
「素直に啼いてろよ。俺の腕の中でぐらい、可愛い声を聞かせろ」
「わ、分かったから……胸、引っ張らないで」
イグニスは何故かいじけた顔でルルシェの乳首を摘まみ、くいくいと引いている。ぱっと手を放すと乳房がぶるんと揺れ、イグニスの瞳に劣情の炎が揺らめいた。
「いい匂いがする」
「……匂い? あ、だめっ」
ルルシェの腹部に顔を乗せていたイグニスは、いきなり脚を掴んで全開にした。慌てて閉じようとしても、がっしりした体が素早く割り込んでくる。
ルルシェの秘められた場所を見た彼は満足そうに呟いた。
「やっぱりか。おまえが濡れた匂いだったんだな。甘酸っぱくて……男を狂わせる匂いだ」
「ひっ……!」
M字に開かれた脚の付け根に、いきり勃つ雄のモノが乗っている。子供の腕ほどもありそうな太さで、血管が浮き出る様は少し禍々しい。
濡れた女の花びらを割るように竿が密着し、ここに入らせろと主張しているようだった。ルルシェは焦り、縋るようにイグニスの肩に手で触れる。
「っでん、か……こ、子供が出来るようなことは、しないでください」
母は確か、男女が裸になって何かをすると子が出来るのだと言っていた。女性は男性に身を任せるものらしいけれど、ルルシェは男として生きると決めていたから詳しいことは聞いていない。
でも今している行為は、まさに子供が出来るような事ではないのか。このままイグニスに任せていたら、彼の子を身篭ってしまうかもしれない。それだけは避けなければ。
イグニスは不安そうにするルルシェの頬にキスを落とし、大丈夫だ、と囁いた。
「おまえのここに俺のを挿れて、中で子種を出すと子供が出来る。でもおまえの純潔を守るためには、何も挿れない方がいいんだ。今夜は擦るだけにする」
「……こする?」
イグニスの指が前触れなく下着の上から秘裂をなぞったので、ルルシェは「ぎゃあっ」と色気のない悲鳴を上げた。自分でもほとんど触ったことのない場所なのに!
「どっどどど、どこ、触って……!?」
「女は気持ちが良くなると、ここが濡れるらしい。おまえも濡れてる……気持ちがいいと思ってくれてるんだろう?」
イグニスが曇りなき眼で見つめてくる。
期待に満ちた顔を見ていたらとても「いいえ」とは答えられない。しかも相手は、心にトラウマをかかえる王子様なわけで。
「…………気持ち、いい……です……」
(なんの拷問なの。恥ずかしい体の反応を、無理やり認めさせられるとか……!)
耐え切れなくなり、赤くなった顔を両手で隠してイグニスに背を向けた。腰のあたりでくしゃくしゃになったドレスを脱がされ、下着も靴下も全てはぎ取られる。
寝台に転がっていると後ろから衣擦れの音がした。イグニスも裸になったのだろうか。今夜はどこまで我慢したら終わるんだろう。
イグニスがルルシェの体をあお向けにしたので、まともに彼の裸を見てしまった。こんな時だというのに、美しい体に魅入ってしまう。がっしりした肩に、厚い胸板。腹筋は六つにくっきりと割れている。
「なんて綺麗な体……羨ましい……」
思わずため息混じりに呟くと、イグニスはふっと笑った。
「綺麗なのはおまえの方だろ。俺の手に余るぐらい大きな胸をして、そのくせ腰は折れるぐらい細くて。なんと言うか……男を喜ばせるために作られたような体だな」
武骨な手が両脇から乳房を持ち上げ、ふるふると揺らす。振動によって性感に火が灯り、下腹の奥のほうがずきんと疼いた。痛みはないけれど、熱い何かが溢れてくるような感じがする。
「あ、あぁ……や、あう……」
「体を隠していたせいか、肌が雪のように白いな。だから余計にここの紅が目立つ。ほら」
下からすくい上げるようにされて、ルルシェにも上気した乳房がよく見えた。白い乳房の中心で乳首が薔薇色に染まり、男を誘うようにツンと勃ち上がっている。
長い指の間から柔らかそうな乳房がはみ出していて、その卑猥な光景からルルシェは顔を背けた。
「ん、あ……で、殿下……痛いです」
「痛い? こんなに紅く色づいているのに?」
イグニスの指が、ピンと軽く乳首を弾く。胎の奥に甘い痛みが走り、ルルシェはびくっと顎を反らした。
「あっ、く……い、痛い……」
「痛いのか。じゃあ舐めてやろう」
「えっ? あ、ああっ!」
紅くなった頂に、ぬるついた熱いものがねっとりと這い回った。舌で乳首を押しつぶされて甘い悲鳴が上がる。
「はぅっ、ん……あ、くぅ……」
どうしてこんな変な声が出ちゃうの。僕は男にならなきゃいけないのに――。
ルルシェは意地になって、変な声を出すまいと歯を食いしばった。こんなの剣の稽古に比べたらどうという事はない。痛くもないし、つらくも……。
「っ、う……くっ、ふ……」
「おまえ、無理して声を我慢してるだろ」
乳房を嬲っていたイグニスが顔を上げ、面白そうにルルシェを眺めている。観察するように。ますます抵抗したくなってきた。
「べ、別に……我慢なんか……」
「そういう所がな……。いじめたくなるんだよな」
聞き取れない程の小声で何か呟いて、じゅうっと強い力で乳首を吸われた。硬い歯が尖りを甘噛みし、強烈な快感が全身を突き抜ける。
「あっ、あぁ! やぁ、噛まなっ……!」
「素直に啼いてろよ。俺の腕の中でぐらい、可愛い声を聞かせろ」
「わ、分かったから……胸、引っ張らないで」
イグニスは何故かいじけた顔でルルシェの乳首を摘まみ、くいくいと引いている。ぱっと手を放すと乳房がぶるんと揺れ、イグニスの瞳に劣情の炎が揺らめいた。
「いい匂いがする」
「……匂い? あ、だめっ」
ルルシェの腹部に顔を乗せていたイグニスは、いきなり脚を掴んで全開にした。慌てて閉じようとしても、がっしりした体が素早く割り込んでくる。
ルルシェの秘められた場所を見た彼は満足そうに呟いた。
「やっぱりか。おまえが濡れた匂いだったんだな。甘酸っぱくて……男を狂わせる匂いだ」
「ひっ……!」
M字に開かれた脚の付け根に、いきり勃つ雄のモノが乗っている。子供の腕ほどもありそうな太さで、血管が浮き出る様は少し禍々しい。
濡れた女の花びらを割るように竿が密着し、ここに入らせろと主張しているようだった。ルルシェは焦り、縋るようにイグニスの肩に手で触れる。
「っでん、か……こ、子供が出来るようなことは、しないでください」
母は確か、男女が裸になって何かをすると子が出来るのだと言っていた。女性は男性に身を任せるものらしいけれど、ルルシェは男として生きると決めていたから詳しいことは聞いていない。
でも今している行為は、まさに子供が出来るような事ではないのか。このままイグニスに任せていたら、彼の子を身篭ってしまうかもしれない。それだけは避けなければ。
イグニスは不安そうにするルルシェの頬にキスを落とし、大丈夫だ、と囁いた。
「おまえのここに俺のを挿れて、中で子種を出すと子供が出来る。でもおまえの純潔を守るためには、何も挿れない方がいいんだ。今夜は擦るだけにする」
「……こする?」
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