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第9話 デスレース 中編
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多額の賞金のかかった
人類史初となる
ドラゴンによるレースが開催され
ナインはそれに参加していた
イザナミの調整を兼ねた
軽い気持ちでの参加であったが
事態は面倒な事に発展していく
ナインはトラブルに巻き込まれる
生まれ持っての運があるのかもしれない
第1チェックポイントのマシウスの街から
第2チェックポイントであるミッドバーンの街の間は
山岳地帯となる
山道はあるにはあるが
それは馬車一台が通れるほどの幅で
あまり一般人は利用する事は少ない
この間の経済流通は
主に海路や川を使ってなされていた
レースには定められたコースが無く
チェックポイントさえ通過すればいいため
山道を行く者や山林を抜ける者など
乗っている竜の性能により戦術に変化が出ていた
ナインは道が読めない山林は避け
確実な山道を進んでいた
先頭を行く
火竜乗りのドナテロと獅子竜のティジャーンも同様であった
ナインがふと空を見上げると
一頭の飛竜が空を進み
最短距離で第2チェックポイントへ直進していた
飛竜に乗っているのは
ベテラン傭兵のウィルバー・アーチ
飛竜に乗り人類初の大陸間移動をした事で有名になった
名門アーチ家の人間ながら
その生活を捨て
傭兵生活を送る一族のはぐれ者と噂の人物だ
気楽に空を飛ぶ生活の行きついた先が
死と隣り合わせの傭兵生活とは
何とも皮肉なものである
実際空からの高高度射撃は戦場では脅威となっており
名実備わった有力な傭兵と知られてもいる
そんな飛竜は既に単純な距離にして
先頭集団を抜いてトップに踊り出ていた
レース開始から1時間30分ほど経ち
ナインが第2チェックポイントを通過した際に
掲示板に表示されていた順位表は
1位:ウィルバー(飛竜シルフィード)
2位:ドナテロ(火竜ダビデ)
3位:ディジャーン(獅子竜ジャンゴ)
4位:アクセル(馬竜ネレウス)
となっており
現在第5位と順位を落としていた
先行するアクセルの姿ももう暫く見ていない
第2チェックポイントであるミッドバーンは
工業地帯として知られ
第3チェックポイントの間までは
工場の煙が空を覆っていた
この街は主に鉄鋼産業で栄えており
日夜工場の煙突からは黒煙が途切れない
その光景から「ブラックスカイ」というあだ名でも呼ばれている
飛竜もさすがにこの空を駆ける事は出来ず
低空飛行で進んでおり
ドナテロと火竜が再び先頭に立った
このレースの事はこの街でも話題になっており
レースの様子を見ようと
沿道には多くの労働者たちが群がっていた
途中
ナインは十分にイザナミの足を残して進んでいるが
後方のいくつかの竜に追い付かれた
その中に顔なじみが居たので話かける
「ラットの旦那
あんたもこのレースに参加してたのか」
「なんだトランプのとこのか
これも依頼でな
優勝は目指さんでいいから
とりあえず参加しろときたもんだ」
「なんだいそりゃ」
「ワシもわからんよ
まあ
勝てと言われても厳しいがな」
「旦那の竜
鼠竜はスピード勝負では厳しいわな」
「その分スタミナとペース配分で勝負するさ」
老傭兵のラット・モーガン
グレイという名の鼠竜である
ずんぐりもっくりな竜に乗っている
くたびれた人竜共に風体だが
いざ仕事となると
100%成功させるという事で
「仕事屋」の異名を持っている
いつもくわえタバコで
それが彼のトレードマークにもなっている
ナインとはいくつかの戦場で共に戦い
お互いの腕を認め合い
年齢を超えた友に近い感覚になっている
「ラットの旦那に話しておきたい事があるんだけど」
「爆発竜に乗った後ろの二人組の事だろ」
「流石に気付いていたかい」
「ああ
ただ目的が分からん」
「だよね」
「ワシは初め
爆発竜といっても火竜の端くれ
先頭の若造ドナテロの
ガッタメラータのとこの内輪もめかと思ったが
どうやらそうでもないようだしな
まあ
レースも進めば状況が分かってくるだろうさ」
「確かにね」
「それより
お前さん
もっと後ろのには気をつけな」
「後ろ?
他に目立ったのが居たかい?」
「毒竜のパメラが参加しとる」
「パメラ?
何者だい」
「知らんのか
お前の兄貴分のアクセルの奴のファンだよ」
「アクセルのファン?
それのどこが危険なんだよ」
「ファンと言ってもストーカーに近いな
アクセルの気をひくためには
狂気じみた行動をとる事で有名でな
アクセルの関係者の命を奪う事もあるそうだ」
「何それ
ひくわー」
「他人事じゃないだろうが
ただでさえトランプの団員仲間なんだ
お前さんが狙われても不思議じゃない」
「俺アクセルとは仲良くないっす
完全に巻き込まれ事故案件じゃん」
「とにかく忠告はしたからな」
「はいはい
ありがとうね
じゃあ旦那
そろそろ俺も前に行くわ」
「ああ
あまり無理はするなよ」
ナインは手を振りイザナミは加速した
第3チェックポイントを終え順位は再び
ドナテロ、ティジャーン、アクセルのトップ3に戻った
4番手には翼竜を抜きナインが返り咲いた
その後ろに双頭の毒竜に乗った女が迫っていた
「旦那の言ってた毒竜パメラってのはアレらしいな
イザナミ気をつけて行くぞ」
毒に関しては
ナイン自体はミネルバの実験体生活のせいで
耐性は持っていたが
愛竜のイザナミは別段耐性は無い
ドラゴンは鱗や硬い皮膚に覆われており
人間の重火器ではほぼ傷つかない
しかし大抵のドラゴンは毒に弱い
イザナミも過去
毒により生死をさまよった事があり
ナインはそれを警戒していた
ちなみにその当時の解毒治療は
ミネルバのおかげで成功したが
危機的状況に追いやった責任という事で
ミネルバからは言葉にはできない
厳しいお仕置きをされたのが
ナインのトラウマ記録には追加されており
イザナミの心配は当然あるが
それと同様に自分自身の心配も大いにあった
第3チェックポイントのグランタの街と
第4チェックポイントのザクスオードの街には
多くの学校や研究所があり学園都市となっている
イリアスの主要の学校がこの周辺に集まり
学業や竜研究などがここで行われている
レースを中断する騒ぎがこのポイントで起こる事となる
竜研究は莫大な費用が掛かる
基本的には国や大きな傭兵団が中心で行っている
ザクスオードには最古の竜研究機関がある事で有名だ
この街では
国立の研究所や大手傭兵団の研究所が多く存在しており
その研究費用のおこぼれを狙う小中の組織も集まっており
アンダーグラウンドを含め様々な研究が日夜行なわれている
事件の発端は単純な事だった
あるアングラの研究所から
竜を狂暴化させる新薬が出回り
研究体の竜たちが一斉に暴れだしたのだ
実験にてモルモットとして扱われる竜たちを
解放させるという目的を持った
テロ集団「竜爪の旅団」がこの事件を首謀した
彼らの犯行には斜めに三本の爪痕のクロスでできる
四つのひし形がマークとし現場に残される
解き放たれた狂暴化したドラゴンは
数十頭にもなり
学園都市は混乱状態に陥った
レースは主催側の意向で一旦停止となり
レースの参加傭兵たちも
状況鎮圧のために駆り出された
最悪な事に解き放たれた竜の中には
伝説級の戦闘力を持った覇竜も含まれていた
「覇竜」
希少種ではある
各国の元首となる竜は大抵がこの竜種である
基本サイズは最小でも一戸建てほどであり
単純にパワーは圧倒的であることに加え
口からはあたりを焼く尽くす閃光を吐く
この閃光の原理は未だ解明されてはいない
竜学での解明案件としてはトップレベルの案件だ
この仕組みが判明すれば
人は竜の力を借りずに殲滅力を得る事となる
だが竜が見つかり千年も経とうかという現在も
未だ解明にはほど遠い状態である
覇竜の数が少ないのもその原因の一端である
その覇竜の閃光が街をなめた
辺りは一瞬で爆ぜ火の海となった
ナインはアクセルと合流する
「ちょっとこれは洒落にならないね
アクセルは覇竜とやった事あるの?」
「覇竜相手はトランプの頃にも1度しか経験はない」
「勝敗は」
「小型相手に団全体であたって僅差の勝利」
「そりゃまた絶望的ですねー」
「その時スペードが二人死んだ
その後釜がお前だよ」
「遠からず因縁ってのがあるのか」
話している二人のところに街の防衛隊がやって来た
そこにはドナテロとティジャーンも既に合流していた
隊長と思わしき人間が二人に言う
「共同戦線を願いたい」
ナインは言う
「報酬は」
隊長はきっぱりと返す
「無い」
「ボランティアですか」
「やはり無理かね」
「基本傭兵なんでボランティアはNGなんですよ」
ナインは二丁の銃をホルスターから抜き続けた
「ただね
こっちの事情的には
さっさとレースは再開させたいんでね」
アクセルも銃を抜く
「覇竜相手ってのは中々しびれるじゃないの
このヒリヒリする感じは久々だ」
続く
人類史初となる
ドラゴンによるレースが開催され
ナインはそれに参加していた
イザナミの調整を兼ねた
軽い気持ちでの参加であったが
事態は面倒な事に発展していく
ナインはトラブルに巻き込まれる
生まれ持っての運があるのかもしれない
第1チェックポイントのマシウスの街から
第2チェックポイントであるミッドバーンの街の間は
山岳地帯となる
山道はあるにはあるが
それは馬車一台が通れるほどの幅で
あまり一般人は利用する事は少ない
この間の経済流通は
主に海路や川を使ってなされていた
レースには定められたコースが無く
チェックポイントさえ通過すればいいため
山道を行く者や山林を抜ける者など
乗っている竜の性能により戦術に変化が出ていた
ナインは道が読めない山林は避け
確実な山道を進んでいた
先頭を行く
火竜乗りのドナテロと獅子竜のティジャーンも同様であった
ナインがふと空を見上げると
一頭の飛竜が空を進み
最短距離で第2チェックポイントへ直進していた
飛竜に乗っているのは
ベテラン傭兵のウィルバー・アーチ
飛竜に乗り人類初の大陸間移動をした事で有名になった
名門アーチ家の人間ながら
その生活を捨て
傭兵生活を送る一族のはぐれ者と噂の人物だ
気楽に空を飛ぶ生活の行きついた先が
死と隣り合わせの傭兵生活とは
何とも皮肉なものである
実際空からの高高度射撃は戦場では脅威となっており
名実備わった有力な傭兵と知られてもいる
そんな飛竜は既に単純な距離にして
先頭集団を抜いてトップに踊り出ていた
レース開始から1時間30分ほど経ち
ナインが第2チェックポイントを通過した際に
掲示板に表示されていた順位表は
1位:ウィルバー(飛竜シルフィード)
2位:ドナテロ(火竜ダビデ)
3位:ディジャーン(獅子竜ジャンゴ)
4位:アクセル(馬竜ネレウス)
となっており
現在第5位と順位を落としていた
先行するアクセルの姿ももう暫く見ていない
第2チェックポイントであるミッドバーンは
工業地帯として知られ
第3チェックポイントの間までは
工場の煙が空を覆っていた
この街は主に鉄鋼産業で栄えており
日夜工場の煙突からは黒煙が途切れない
その光景から「ブラックスカイ」というあだ名でも呼ばれている
飛竜もさすがにこの空を駆ける事は出来ず
低空飛行で進んでおり
ドナテロと火竜が再び先頭に立った
このレースの事はこの街でも話題になっており
レースの様子を見ようと
沿道には多くの労働者たちが群がっていた
途中
ナインは十分にイザナミの足を残して進んでいるが
後方のいくつかの竜に追い付かれた
その中に顔なじみが居たので話かける
「ラットの旦那
あんたもこのレースに参加してたのか」
「なんだトランプのとこのか
これも依頼でな
優勝は目指さんでいいから
とりあえず参加しろときたもんだ」
「なんだいそりゃ」
「ワシもわからんよ
まあ
勝てと言われても厳しいがな」
「旦那の竜
鼠竜はスピード勝負では厳しいわな」
「その分スタミナとペース配分で勝負するさ」
老傭兵のラット・モーガン
グレイという名の鼠竜である
ずんぐりもっくりな竜に乗っている
くたびれた人竜共に風体だが
いざ仕事となると
100%成功させるという事で
「仕事屋」の異名を持っている
いつもくわえタバコで
それが彼のトレードマークにもなっている
ナインとはいくつかの戦場で共に戦い
お互いの腕を認め合い
年齢を超えた友に近い感覚になっている
「ラットの旦那に話しておきたい事があるんだけど」
「爆発竜に乗った後ろの二人組の事だろ」
「流石に気付いていたかい」
「ああ
ただ目的が分からん」
「だよね」
「ワシは初め
爆発竜といっても火竜の端くれ
先頭の若造ドナテロの
ガッタメラータのとこの内輪もめかと思ったが
どうやらそうでもないようだしな
まあ
レースも進めば状況が分かってくるだろうさ」
「確かにね」
「それより
お前さん
もっと後ろのには気をつけな」
「後ろ?
他に目立ったのが居たかい?」
「毒竜のパメラが参加しとる」
「パメラ?
何者だい」
「知らんのか
お前の兄貴分のアクセルの奴のファンだよ」
「アクセルのファン?
それのどこが危険なんだよ」
「ファンと言ってもストーカーに近いな
アクセルの気をひくためには
狂気じみた行動をとる事で有名でな
アクセルの関係者の命を奪う事もあるそうだ」
「何それ
ひくわー」
「他人事じゃないだろうが
ただでさえトランプの団員仲間なんだ
お前さんが狙われても不思議じゃない」
「俺アクセルとは仲良くないっす
完全に巻き込まれ事故案件じゃん」
「とにかく忠告はしたからな」
「はいはい
ありがとうね
じゃあ旦那
そろそろ俺も前に行くわ」
「ああ
あまり無理はするなよ」
ナインは手を振りイザナミは加速した
第3チェックポイントを終え順位は再び
ドナテロ、ティジャーン、アクセルのトップ3に戻った
4番手には翼竜を抜きナインが返り咲いた
その後ろに双頭の毒竜に乗った女が迫っていた
「旦那の言ってた毒竜パメラってのはアレらしいな
イザナミ気をつけて行くぞ」
毒に関しては
ナイン自体はミネルバの実験体生活のせいで
耐性は持っていたが
愛竜のイザナミは別段耐性は無い
ドラゴンは鱗や硬い皮膚に覆われており
人間の重火器ではほぼ傷つかない
しかし大抵のドラゴンは毒に弱い
イザナミも過去
毒により生死をさまよった事があり
ナインはそれを警戒していた
ちなみにその当時の解毒治療は
ミネルバのおかげで成功したが
危機的状況に追いやった責任という事で
ミネルバからは言葉にはできない
厳しいお仕置きをされたのが
ナインのトラウマ記録には追加されており
イザナミの心配は当然あるが
それと同様に自分自身の心配も大いにあった
第3チェックポイントのグランタの街と
第4チェックポイントのザクスオードの街には
多くの学校や研究所があり学園都市となっている
イリアスの主要の学校がこの周辺に集まり
学業や竜研究などがここで行われている
レースを中断する騒ぎがこのポイントで起こる事となる
竜研究は莫大な費用が掛かる
基本的には国や大きな傭兵団が中心で行っている
ザクスオードには最古の竜研究機関がある事で有名だ
この街では
国立の研究所や大手傭兵団の研究所が多く存在しており
その研究費用のおこぼれを狙う小中の組織も集まっており
アンダーグラウンドを含め様々な研究が日夜行なわれている
事件の発端は単純な事だった
あるアングラの研究所から
竜を狂暴化させる新薬が出回り
研究体の竜たちが一斉に暴れだしたのだ
実験にてモルモットとして扱われる竜たちを
解放させるという目的を持った
テロ集団「竜爪の旅団」がこの事件を首謀した
彼らの犯行には斜めに三本の爪痕のクロスでできる
四つのひし形がマークとし現場に残される
解き放たれた狂暴化したドラゴンは
数十頭にもなり
学園都市は混乱状態に陥った
レースは主催側の意向で一旦停止となり
レースの参加傭兵たちも
状況鎮圧のために駆り出された
最悪な事に解き放たれた竜の中には
伝説級の戦闘力を持った覇竜も含まれていた
「覇竜」
希少種ではある
各国の元首となる竜は大抵がこの竜種である
基本サイズは最小でも一戸建てほどであり
単純にパワーは圧倒的であることに加え
口からはあたりを焼く尽くす閃光を吐く
この閃光の原理は未だ解明されてはいない
竜学での解明案件としてはトップレベルの案件だ
この仕組みが判明すれば
人は竜の力を借りずに殲滅力を得る事となる
だが竜が見つかり千年も経とうかという現在も
未だ解明にはほど遠い状態である
覇竜の数が少ないのもその原因の一端である
その覇竜の閃光が街をなめた
辺りは一瞬で爆ぜ火の海となった
ナインはアクセルと合流する
「ちょっとこれは洒落にならないね
アクセルは覇竜とやった事あるの?」
「覇竜相手はトランプの頃にも1度しか経験はない」
「勝敗は」
「小型相手に団全体であたって僅差の勝利」
「そりゃまた絶望的ですねー」
「その時スペードが二人死んだ
その後釜がお前だよ」
「遠からず因縁ってのがあるのか」
話している二人のところに街の防衛隊がやって来た
そこにはドナテロとティジャーンも既に合流していた
隊長と思わしき人間が二人に言う
「共同戦線を願いたい」
ナインは言う
「報酬は」
隊長はきっぱりと返す
「無い」
「ボランティアですか」
「やはり無理かね」
「基本傭兵なんでボランティアはNGなんですよ」
ナインは二丁の銃をホルスターから抜き続けた
「ただね
こっちの事情的には
さっさとレースは再開させたいんでね」
アクセルも銃を抜く
「覇竜相手ってのは中々しびれるじゃないの
このヒリヒリする感じは久々だ」
続く
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