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小ネタSS 「営業部のエースコンビ、語る。」― 社内報春号・特別対談インタビュー記録より抜粋
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登場人物:
・橘 陽翔(主任)
・榊 圭吾(課長)
・広報部インタビュアー(女性社員・山野さん)
---
場所:本社ビル8階 応接スペース(午後15時開始)
同行:広報部・撮影スタッフ1名
---
山野「では今日は、お二人に“営業部の看板ペア”としての仕事観や、日頃のやり取りについて、お聞きできればと思っています!」
橘「……看板、ですか……いや、課長の方が“顔”というか……」
榊「おい、そんなん言うたら照れるやんけ。よう言うわ、お前の方がよっぽど整った顔しとるくせに」
橘「そういうのは、社内報に載せなくていいです」
山野「(笑)ではまず、お互いの“第一印象”について教えてください」
榊「んー……なんや、堅そうやなぁって」
橘「正直、“ハズレ上司”かと思ってました」
山野「それ、載せて大丈夫ですか?」
橘「……あ、オフレコでお願いします」
榊「いや載せとき、俺も認めるから。ほんま最初のころは、服もネクタイもヨレヨレでな」
橘「今は、まあ……そこそこ整ってますよ」
榊「“そこそこ”て。ネクタイは今朝お前が選んだやつやろ」
橘「……それも載せないでください」
山野「えっ?」
橘「……冗談です」
(微妙に沈黙が流れ、スタッフが咳払いをひとつ)
山野「では、お仕事の面で、お互いの“信頼している部分”はありますか?」
橘「あります。課長は、現場では“想像以上に頼りになる”人です。言葉を選ばないところもあるけど、そこが逆に、信じられるというか……」
榊「ほめてくれてるん?」
橘「……はい。いちおう」
榊「ふふ。お前はなぁ……よう見てるよ。俺が疲れてるとき、缶コーヒー出してくるタイミングとか、絶妙やもん。そんなん誰にでもできることちゃう」
橘「見てるだけです」
山野「なるほど……ふたりとも、お互いのこと“よく見てる”んですね」
榊「まあ、長いこと一緒におると……な」
橘「……はい、“長く”なりましたから」
山野「では最後に、若手社員に向けて“理想のコンビ像”とは?というテーマで、一言ずつお願いできますか?」
榊「……うーん。せやな。ええと、ちゃんと見てくれるやつと、一緒におることかな。自分の良いとこも悪いとこも含めて、見てくれるやつ。俺は、そういうやつと組んでます」
橘「課長……それ、載せて大丈夫です?」
榊「もうええよ。今さら隠すようなこともないしな」
橘「……俺は、“あきらめずに向き合える人”です。相手がどんなに手間のかかるタイプでも、諦めないで隣にいられる人が、理想の相棒だと思います」
榊「お前、遠回しに俺のこと言うたやろ」
橘「はい、はっきりと」
山野「……これは、読者に伝わりますね」
・橘 陽翔(主任)
・榊 圭吾(課長)
・広報部インタビュアー(女性社員・山野さん)
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場所:本社ビル8階 応接スペース(午後15時開始)
同行:広報部・撮影スタッフ1名
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山野「では今日は、お二人に“営業部の看板ペア”としての仕事観や、日頃のやり取りについて、お聞きできればと思っています!」
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橘「そういうのは、社内報に載せなくていいです」
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山野「それ、載せて大丈夫ですか?」
橘「……あ、オフレコでお願いします」
榊「いや載せとき、俺も認めるから。ほんま最初のころは、服もネクタイもヨレヨレでな」
橘「今は、まあ……そこそこ整ってますよ」
榊「“そこそこ”て。ネクタイは今朝お前が選んだやつやろ」
橘「……それも載せないでください」
山野「えっ?」
橘「……冗談です」
(微妙に沈黙が流れ、スタッフが咳払いをひとつ)
山野「では、お仕事の面で、お互いの“信頼している部分”はありますか?」
橘「あります。課長は、現場では“想像以上に頼りになる”人です。言葉を選ばないところもあるけど、そこが逆に、信じられるというか……」
榊「ほめてくれてるん?」
橘「……はい。いちおう」
榊「ふふ。お前はなぁ……よう見てるよ。俺が疲れてるとき、缶コーヒー出してくるタイミングとか、絶妙やもん。そんなん誰にでもできることちゃう」
橘「見てるだけです」
山野「なるほど……ふたりとも、お互いのこと“よく見てる”んですね」
榊「まあ、長いこと一緒におると……な」
橘「……はい、“長く”なりましたから」
山野「では最後に、若手社員に向けて“理想のコンビ像”とは?というテーマで、一言ずつお願いできますか?」
榊「……うーん。せやな。ええと、ちゃんと見てくれるやつと、一緒におることかな。自分の良いとこも悪いとこも含めて、見てくれるやつ。俺は、そういうやつと組んでます」
橘「課長……それ、載せて大丈夫です?」
榊「もうええよ。今さら隠すようなこともないしな」
橘「……俺は、“あきらめずに向き合える人”です。相手がどんなに手間のかかるタイプでも、諦めないで隣にいられる人が、理想の相棒だと思います」
榊「お前、遠回しに俺のこと言うたやろ」
橘「はい、はっきりと」
山野「……これは、読者に伝わりますね」
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