初めまして、一般女性。結婚してください!

狐音。

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説明してください!!!

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あのプロポーズの後、正直記憶は薄れている。
香苗と話していたときにアルコールが入り、その上に人生初の出来事だったから。
私が目を覚ましたときには、ベッドの上にいた。しかし、自分のものではない。
私ははっとした。自分の家じゃない?なら今私はどこにいるの?
隣に気配がした。嫌な予感がする…!

「おはよう♪」
彼だ。私にプロポーズしたあのイケメンだ。
隣で寝転がっている。
隣?おはよう?ここって…
彼が口を開いた。
「ここね、俺んち。あの後フラフラでまともに歩ける状態じゃなかったから、お持ち帰り。いいでしょ?」

「い、い、いいわけない!!!」
きっと私の顔は林檎みたいに真っ赤だったはず。
出会って1日しか経っていない彼に
「カッコいい」なんて感情を抱いてしまった自分を認めたくなかった。

深呼吸して、彼に尋ねた。
「え、えっと…と、とりあえず自宅に帰りますね!あなたに迷惑かけるのもアレだし…」
彼は言った。
「迷惑かけてるのはどっちだろうね?」  
「え?」
「カーテン開けてみな?」
彼はなんだかニヤニヤしていた。
彼の言う通り、寝室のカーテンを開けてみた。
そこで私が目にしたのは、感動するような素晴らしい朝日なんかではない。
私の方にカメラを向ける大量のマスコミ達だった。
『成瀬翔さん!一般女性との結婚は本当ですか?』
『交際が噂されていた女優とはどうなったんですか!!!』
私はカーテンをすぐさま閉めた。
「マスコミ?成瀬翔?結婚?どういうことですか!?」
彼は変わらずニヤついて、こう言った。
「うん、俺が成瀬。結婚する一般人女性は、あなたのこと。毎日マスコミに追っかけられてさぁ…ホント、嫌になっちゃうよね」
成瀬翔(なるせかける)とは、今一番波に乗ってる大人気俳優。彼が主役のドラマは毎回視聴率15%超え。友達と話をすると2回に1回は名前が出るような人物。
まさか…この人が?少し似てるとは思っていたけど…
そういえば、あの時の言葉。
「初めまして、一般女性。」
一般女性…?思えば、その言葉を聞いてから何か引っかかるものがあった。これだったのか。
私はベッドに腰掛け、翔をじっと見つめた。
「私、今混乱してます。人生で一番意味分からない事態です。
どういうことですか?説明してください!!!」
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