初めまして、一般女性。結婚してください!

狐音。

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恋とクソ男とフライパァン!!!

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「説明してください!!!」
問い詰めた私に、翔はこう答えた。
「はっきり言っちゃうと、まぁ…誰でも良かった!」
「…誰でも?誰でも良かったって?」
「マスコミが言ってたでしょ?
俺、この前ドラマで共演した女優と交際が噂されてんだ。一般人女性と結婚したーって言えば、丸く収まると思って!
紗綾だって、俺にプロポーズされて嬉しいでしょ?こんな流行俳優と同じ部屋にいるとか、なかなか体験できないよ~?w」
私は怒りと驚きで一杯だった。
というか、何で私の名前を知ってるんだ?
ともかく、ここから逃げ出したくて仕方がなかった。私を都合良く利用したクソ男から逃げたかった。
玄関に向かおうとしたところで、私は先程のカーテンの奥の景色を思い出した。
「帰るの?無理だね、今出たら何聞かれるか。だから紗綾は、数日の間は俺と共同生活ってこと。新婚みたいだなぁ」
「新婚?あなたが一方的に迫ってきただけじゃないですか!」
「え?君返事してたよ?顔真っ赤にして!あははは!」
ふざけんなと思った。


それから30分くらい経った。
時計を見ると、8時半。
お腹が空いた。しかし家に帰る訳にはいかない。でも、この男の家で料理?そんなことしたら、一緒に朝食を食べることになる。そんなこと私のプライドが許さn…
「ねーねー、」
「…なんですか」
「なんか作ってよ。俺お腹空いたー‼」
なんだこいつは。犬か。
「言っておきますけど、私あなたのことまだ認めてる訳じゃないです!返事したのも…その、事故というか…」
翔は上目使いで、目を輝かせてこう言った。
「…ダメ?」
ズキュンッ…
私の心に何かが刺さった。カッコいい、というか可愛い。これも演技なのだろうか。
「…期待しないで下さいね」
「ふふ、かわi」ガッチャーン!!!
その言葉は、私が落としたフライパンの音でかき消されてしまった。
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