天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

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第41話 男性side

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『さすが、王都の武器屋は大きいな!!』
『そうだな。この前はスタンビートで来れなかったからな。』
『楽しみだね!』
そんな会話をしながら武器屋の扉を開ける。
中に入ると、壁に並べられた剣の数々、鎧や兜が綺麗に整頓されて並べられている。その数がセリディクの武器屋の比ではない。
3人はテンションが上がる。
『うおー!すげー!どれだけあるんだよ!!見てるだけでも飽きないぞ!』
ギエンがはしゃぐ!!
すると、厳つい色黒の店主が声をかける。
『おい!お前ら!店の中で騒ぐなよ!他の客も居るんだ!!』
ギエンは頭を掻きながら
『ごめんよ!こんな凄い武器屋初めてだから楽しくて!』
『ふん。嬉しい事言ってくれるじゃねーか!
ゆっくり見ていってくれや!』
『うん、ありがとう!』
『ここの店主さん良い人だね!』
ロウが嬉しそうに言う。
『そうだな、人を見かけだけで馬鹿にする奴が多かったからな。』
ジンも嬉しそうに話す。

3人を眺めていた店主は内心驚愕していた。
(こいつら、見てくれは若いが相当腕が立つぞ・・・纏っている雰囲気が普通じゃねぇ。この若さで・・・何者なんだ・・・。)
すると突然目の前にギエンが現れた。
『おっちゃん!鍛治もやるの?』
『うおっ!びっくりするじゃねーか!
も、もちろんやってるぞ!
素材を持ち込むか店持ちかで値段は変わるが何か持ってるのか?』
『ドラゴンの魔石なんだけど、いくらで出来るかな?』
店主はポカンとしている。
『な、な、なに?ド、ドラゴンの魔石?!』
『あぁ、なんなら死骸丸ごとあるから安くできないかな?』
店主の理解が追いつかない。
『そ、そう言う事ではなくて!ド、ドラゴンの魔石を持っているのか?!』
『持っているよ一個づつ。』
『さ、さ、3個もあるのか!!』
『ほらこれ!』ギエンは地竜の魔石を見せる。
店主は目を見開き息を荒げて手に取る。
『こ、これ程の魔石は見たことがない・・。
こ、これを俺に打たせてくれるのか?』
店主は肩を震わせながらギエンを見据える。
ギエンは首を傾げで店主に言う。
『ここは武器屋だろ?武器を作りに来たんだから打ってもらわないと困るよ!!』
『お、おう!そうだな!そうだよな!悪いな変なこと言って!』
店主は気を取り直し魔石に目を落とす。
『おっちゃん!今日は下見で来たんだ!一旦帰って作って欲しい物を相談して出直すよ!』ギエンは笑顔で話す。
『そうか!それじゃあこれは返しておく。』
ギエンは魔石を受け取り、店主に向かって手を出す。
『俺はギエンだ!この店気に入ったよ!また来るよ!』
店主はギエンの手を握り、
『俺はアレンだ!これから贔屓に頼むぜ!』
『次来る時はドラゴンの素材も持って来るからな!』
『お、おう!任せろ!!待ってるぞ!』
俺達は上機嫌で店を後にした。

『ジン、ロウ、気付いているか?』
『あぁ、武器屋を出てからつけられてるな。』
『10人か・・・。少し強い奴が居るね。』
『おそらく魔石が狙いだろう。王都も治安が良くないな。』ジンがため息をつく。
『もうすぐ現れるよ!』ロウが親指で後ろを指す。
『おい!ガキ共!!待てや!!』
後ろからダミ声がする。
俺達は、取り敢えず無視して歩き続ける。
『おい!聞こえねぇのか!!』
『あぁ、聞こえないな。』
ギエンが明後日の方を向いて喋る。
『ふざけやがって!!』
男が駆け寄ろうとした瞬間
ジンが槍を一閃!!男の足元に横一線の筋ができる。
『この線を一歩でも越えたら殺す。』
ジンが槍を男に突きつけ殺気を漏らす。
すると、後ろから小太りの男がやってくる。
『おい!ガキ共!俺様はエンフォード男爵家の次男アウロイ様だ!お前らの持っている魔石を全部寄越せ!!』
『『『断る!!!』』』声が揃った。
『なんだと!!!下民の癖に貴族に逆らうだと!!!俺が寄越せと言ったら差し出せばいいんだ!!下民は俺の言うことを素直に聞けばいいんだ!!クズ共が!!』
3人の殺気と闘気が溢れる!
その勢いでアウロイの片足のつま先が線の外に出た瞬間!アウロイのつま先が吹き飛んだ!!
何が起こったが分からないアウロイ、、。
数秒後我に返る・・。
『いだぁぁぁぁぁーー!!足が!足が!つま先が!!無い!無い!がぁぁぁぁーー!!』
のたうち回って叫んでいる。
『その線から出たら殺すと言ったはずだぞ?
今のは警告だ!死にたい奴は越えてこい!』
ジンが手招きする。
『お前ら!!こいつらを殺せ!!殺して奪え!!後悔させろぉぉぉーーー!!!』
アウロイが叫ぶ!!
そして男達は一線をこえてしまった・・・。
ジンの一閃!8人の男達の身体が両断された。
アウロイは線の向こうで股間を濡らし怯えながら震えている。
そして1人だけ一線を越えずに震えている剣士が1人・・。
『あいつは・・・どこかで会ったような気がする・・・。』ギエンが首を傾げる。
『まぁ、いいか!あいつはチャンスを掴んだんだ。さあ、帰ろか!!』
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