天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

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第55話 屋敷に帰還

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ダンジョンの外に出ると、爆発音と共に入り口が崩れヴァンパイアロードの根城は崩壊した。
(もちろんヴァンパイアロードが爆破したが)

『お前ら危なかったな!もう少し遅かったらぺちゃんこだったぞ!!』
芝居がかった口調で恩を売る。

『助かったよ!あんたは命の恩人だ!
〈希望の剣〉のドバンだ!
何かあったら力になるよ!』

『あぁ、本当に助かった!!
〈勇者の集い〉のコリンだ!この恩はいずれ返す!!』

彼らに色々と聞かれるのが面倒だと思ったので俺は冒険者達を馬車に乗せて先に帰らせた。 

『さて、修行の仕上げだ!走って帰るぞ!』
『『『はい!!!』』』
俺達は砂煙を上げながら走って帰った。

ギルドに着く頃は夕方になっていた。
中に入ると冒険者達がざわつく。
よく分からないが受け付けで依頼達成の報告をする。

『ハヤト様、ギルドマスターがお待ちですのこちらへどうぞ。』

問答無用で部屋に通される。

『ハヤト殿!依頼達成ありがとう!!先程無事に帰って来たぞ』
無事にAランクパーティーが帰ってきて嬉しいのだろう。

『ところでダンジョンで何があったか報告して欲しいんだ。』
俺は掻い摘んで報告した。

『ヴァンパイアロード?!そいつらは何処へ行ったんだ?』
『さあな、特に悪さはしてないからな!何かしたらなんとかするさ!』

『そうか!ハヤト殿がそう言うなら任せた。
あとギルドランクなんだが、
ハヤト殿、SSランクに認定だ!!
弟子達6人は、Sランクに認定だ!!
おめでとう!!』

いきなりの事で固まる。
『SSランク?!良いのか?こんな待遇?』
『ハヤト殿、これまでの功績を考えたら当然だぞ!遠慮なく受けてくれ!』

『そう言うならありがたく頂戴する。もういいか?』

『あぁ、お疲れ様!弟子達にギルドカードを取りに来る様に言ってくれ!』 
『あぁ、言っておくよ。』

ギルドの奥から出てくると朝と同じ土下座が並んでいた。
『すまなかった・・・・2度と理不尽はしないと誓う。チャンスをください。』
相当反省したと思う。仕方ないな。

『いいだろう。1人大金貨2枚で治してやる。
だが、次はないぞ?!』

『あ、ありがとう・・・うぅぅぅ』
『金は明日までにギルドに預けておけ!
いくぞ!【パーフェクトヒール】』
4人の手足が元に戻る。
『俺は急ぐ!約束は違えるなよ!』
『『『『はい!』』』』

やっと屋敷に帰れる・・・。

屋敷に帰ると、アルノーが出迎えてくれた。
『お帰りなさいませハヤト様。お客様がお見えです。』

『あぁ、ありがとう。』
(この時間に客か・・・誰だ?)
ふと庭を見ると噴水の前に3m程の白い犬?が怯えた目でソワソワしていた。

『アルノー、あれはなんだ?』
『はい。お客様のお連れ様です。』
白い犬を連れた知り合いは、思い当たらない。でも、この気配はどこかで・・・。

『分かった。取り敢えず会ってみよう。』
俺が近付くと犬は尻尾を股の間に入れ地面に顎をつけて上目遣いで甘えてくる。
『くぅぅん。くぅぅん。』
『もしかして・・これって』
メルが少し後ずさる。他の2人も下がる。
俺が頭を撫でようとするとビクッとなるが黙って撫でられていた。

アルノーに案内されて食堂に入ると

『ハヤト殿!遊びに来てやったぞ!!』

先程、別れたばかりのヴァンパイアロードとお付きがワインを嗜んでいた・・・。

『今日の今日で来るんかい!!!!』

?????side
(なに?!あの圧倒的な存在はっ?!
あぅ!?目があった!!!
マズイ、マズイ、何か怒ってる?!
ち、ち、近付いてくる?!
とにかく敵意がない事を見せるのよ!!
媚びろ!媚びろ!媚びるのよ!!私!!』
いやっ!!
んんっ?!撫でられてる?!
良かったのよね・・・これで・・・。
一体この家の人間はどうなっているのよ!)
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