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第54話 ヴァンパイアロード
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ヴァンパイアロードに向かって歩き出す。
傍らにいる奴は肩で息をしながら怯えているようだ。
ヴァンパイアロードが慌てて口を開く。
『お、おい!!人間!!何しに来た!?
な、なんだその力は!そ、それ以上近付くな!!』
『おっ!話せるのか!
人探しだよ。ここに冒険者が10人来なかったか?』
『あ、あぁ、あいつらか!調査とか言ってた奴らか!
宝はどこだとか生意気だったから眷属にしてやったぞ!』
ヴァンパイアロードがドヤ顔をする。
『あーそういう事か・・・まぁ、別に悪いことはしてなさそうだし、眷属も解けたからいいか!
という事で!お邪魔しました!』
ヴァンパイアロードが慌てて呼び止める。
『うをぃ!!お前は何者だ!!私の眷属を一瞬で消しおって!!』
『ただの人間だよ。眷属達は魔物だと思って倒してしまったんだ。悪かったね!
あんた達は話しが分かるみたいだから、そっちから手を出さない限り何もしないよ!』
ヴァンパイアロードが、こめかみに青筋を立ててる。
『くっ!おのれ!この俺に対して上からものを言いやがって!!
お前らも眷属にしてやる!!』
ヴァンパイアロードが俺達に手をかざす!
なんか風が来たような気がした程度で何も起こらない。
必死に手をかざしている。
何も起こらない。
『なぜだ!!なぜ眷属にならない!!』
俺は頭を掻きながら
『あーあ、手を出しちゃったね?!
教えてあげるよ、俺達は、全状態異常無効なんだよ!理解したかな?』
『なんだと!!お前ずるいぞ!!助けて!ごめんなさい!!!』
いきなり土下座する。
『情緒不安定か!!でも、俺達に敵意を向けたんだぞ?!タダでは許さないよ!』
すると、隣りの男が耳打ちする。
ヴァンパイアロードは渋々頷いて
『ふん!!宝物庫の宝を好きなだけ持って行けばいいだろう!! だから許して!』
『だから情緒不安定か!!
取り敢えず宝物庫に案内してくれ!』
ここだ!
見たところ壁にしか見えないが、手をかざすと扉の形に空間が開く。
中へ入ると想像通りの金銀財宝は当たり前で魔力を放っている剣や杖、マジックアイテムであろう指輪やネックレス、鎧やローブ、正に宝の山だ!
そこでメルが興奮する!
『こ、これは!ミスリルの固まり!!こっちはアダマンタイト!嘘!!ヒイロカネの固まり?!それもこんなに大量に!!』
マリもエリも各々興味がある物を欲しそうに見ている。
ヴァンパイアロードに確認する。
『本当に好きなだけ持って行って良いんだな?』
『あぁ、いいぞ!特に使わないし戦利品ばかりだ。どの道ここも引き払うつもりだ!』
『よし!3人共!!好きな物、好きなだけ持ってこい!!俺のアイテムボックスに入れて持って帰るぞ!!』
彼女達の目が野獣になった瞬間だった!
メルは鉱物、マリはアクセサリーや宝石。
エリはポーションや珍しい薬草、素材、魔石。
レベルが上がったせいか職業に合った物に興味津々だ!
俺は武器や防具をアイテムボックスへどんどん放り込む!
ヴァンパイアロードは唖然として見ていた。
『アイテムボックス持ってたんだ・・・。』
粗方片付いて部屋を見ると何も残っていなかった・・・。
『よし!今日はこの辺で勘弁してやるか!』
『何にも残ってないぞ!!!
まあ、いいと言ったんだ構わん!
これで私達はここを引き払う。』
ヴァンパイアロードは諦めた表情で決意する。
『よし!俺達も冒険者達を連れてここを出るぞ!!』
『『『はい!!!』』』
3人共嬉しそうだ。
『あんた達も達者でな!暇だったら王都まで遊びに来いよな!』
俺達は冒険者達を叩き起こして外に出るのだった。
傍らにいる奴は肩で息をしながら怯えているようだ。
ヴァンパイアロードが慌てて口を開く。
『お、おい!!人間!!何しに来た!?
な、なんだその力は!そ、それ以上近付くな!!』
『おっ!話せるのか!
人探しだよ。ここに冒険者が10人来なかったか?』
『あ、あぁ、あいつらか!調査とか言ってた奴らか!
宝はどこだとか生意気だったから眷属にしてやったぞ!』
ヴァンパイアロードがドヤ顔をする。
『あーそういう事か・・・まぁ、別に悪いことはしてなさそうだし、眷属も解けたからいいか!
という事で!お邪魔しました!』
ヴァンパイアロードが慌てて呼び止める。
『うをぃ!!お前は何者だ!!私の眷属を一瞬で消しおって!!』
『ただの人間だよ。眷属達は魔物だと思って倒してしまったんだ。悪かったね!
あんた達は話しが分かるみたいだから、そっちから手を出さない限り何もしないよ!』
ヴァンパイアロードが、こめかみに青筋を立ててる。
『くっ!おのれ!この俺に対して上からものを言いやがって!!
お前らも眷属にしてやる!!』
ヴァンパイアロードが俺達に手をかざす!
なんか風が来たような気がした程度で何も起こらない。
必死に手をかざしている。
何も起こらない。
『なぜだ!!なぜ眷属にならない!!』
俺は頭を掻きながら
『あーあ、手を出しちゃったね?!
教えてあげるよ、俺達は、全状態異常無効なんだよ!理解したかな?』
『なんだと!!お前ずるいぞ!!助けて!ごめんなさい!!!』
いきなり土下座する。
『情緒不安定か!!でも、俺達に敵意を向けたんだぞ?!タダでは許さないよ!』
すると、隣りの男が耳打ちする。
ヴァンパイアロードは渋々頷いて
『ふん!!宝物庫の宝を好きなだけ持って行けばいいだろう!! だから許して!』
『だから情緒不安定か!!
取り敢えず宝物庫に案内してくれ!』
ここだ!
見たところ壁にしか見えないが、手をかざすと扉の形に空間が開く。
中へ入ると想像通りの金銀財宝は当たり前で魔力を放っている剣や杖、マジックアイテムであろう指輪やネックレス、鎧やローブ、正に宝の山だ!
そこでメルが興奮する!
『こ、これは!ミスリルの固まり!!こっちはアダマンタイト!嘘!!ヒイロカネの固まり?!それもこんなに大量に!!』
マリもエリも各々興味がある物を欲しそうに見ている。
ヴァンパイアロードに確認する。
『本当に好きなだけ持って行って良いんだな?』
『あぁ、いいぞ!特に使わないし戦利品ばかりだ。どの道ここも引き払うつもりだ!』
『よし!3人共!!好きな物、好きなだけ持ってこい!!俺のアイテムボックスに入れて持って帰るぞ!!』
彼女達の目が野獣になった瞬間だった!
メルは鉱物、マリはアクセサリーや宝石。
エリはポーションや珍しい薬草、素材、魔石。
レベルが上がったせいか職業に合った物に興味津々だ!
俺は武器や防具をアイテムボックスへどんどん放り込む!
ヴァンパイアロードは唖然として見ていた。
『アイテムボックス持ってたんだ・・・。』
粗方片付いて部屋を見ると何も残っていなかった・・・。
『よし!今日はこの辺で勘弁してやるか!』
『何にも残ってないぞ!!!
まあ、いいと言ったんだ構わん!
これで私達はここを引き払う。』
ヴァンパイアロードは諦めた表情で決意する。
『よし!俺達も冒険者達を連れてここを出るぞ!!』
『『『はい!!!』』』
3人共嬉しそうだ。
『あんた達も達者でな!暇だったら王都まで遊びに来いよな!』
俺達は冒険者達を叩き起こして外に出るのだった。
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