天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

文字の大きさ
63 / 183

第62話 ゲランド帝国へ

しおりを挟む
『手筈通りメル、マリ、エリ、チェイス、
フェンで屋敷を頼む!
後、裏にはドラゴンが待機してるし騎士団長のハザンが屋敷の防衛に来てくれた。これで屋敷は大丈夫だ!!』

皆の顔を見渡す。
『よし!行こうか!屋敷は頼んだぞ!!』
『お気を付けて!』
メル・マリ・エリが頭を下げる。

馬車は3台。騎士団からはカルメンとサーシャが参加している。

『ハヤト殿武闘大会の詳しい内容は分からないんだよな?』
カルメンが心配そうに聞く。

『あぁ、基本的に奴隷化が目的だから内容はどうでもいいのさ。
行き当たりばったりで決めるんだろう。』

すると【索敵】に40人程の反応が出る。
『気付いたか?』カルメンを見る。
『あぁ、街道を外れて進んでいるな。だが、襲ってくる気配はないか。』

俺はため息をつき
『おそらく奴らがよく使う交渉材料の確保だろうな。こちらの予想通りに動いてくれるな。本当に馬鹿な奴らだ。わざわざ地獄へ出向くんだからな!』


ゲランド帝国謁見の間
『ゲインよ、お主には武闘大会に出て欲しいのだかどうだ?金と女は用意するぞ?』

『あーん?武闘大会だぁ?俺がぶっちぎりで勝って終わりじゃねーか?!
もちろん賞金は別なんだろうな?!』

『もちろん賞金は別だ。やってくれるか?』

『ふん!やってやるよ!暇だしストレス発散で弱い奴らを蹴散らしてやるよ!!』

(ふん!馬鹿は扱い易いわい。)


メル達の【索敵】に反応がある。
『ハヤト様の読み通り来たわね!庭を汚さない様に外で迎撃しましょう!』
メルが作戦を立てる。
『ハザンさん!チェイスさん!行きますよ!』 
『お、おう。』
『はい。』
5人が門を出ると丁度馬車が止まり、男達が出て来る。

『貴方達、こんなに大勢で何の御用ですか?』
メルがジト目で聞く。

『俺達が来るのは読まれていたって事か。
だが、この人数をたった5人でどうする?
大人しく付いて来た方が身の為だぞ?』
リーダーの男がいやらしく笑う。

『何を言ってるの?
付いて行っても結果は同じでしょう?』
マリがうんざりした顔で言い放つ。

『それにあんた達は勘違いしてるわ!
たった40人で私達に勝てると思っているの?』
エリがリーダーの男を挑発する。

『なんだと?!調子に乗りやがって!
お前らに何が出来るんだ?!メチャクチャにされて終わりだろうが!!』

メルがニヤリと笑う。
『私達に何が出来るかって?何を勘違いしてるの?私達は何もしないわよ。その代わりに
貴方達の相手を紹介するわ!
おいで!!ご飯の時間よ!!』
メルが手を挙げる!!

すると2体のドラゴンがメル達の両脇にゆっくりと降り立つ!
ブルードラゴンとレッドドラゴンである。

ハザンとチェイスは顔を見合わせる。お互い肩をすくめて自分達の出番はないと武器を納める。

今まで威勢の良かった男達がドラゴンを見上げて腰を抜かす!

『な、なんだ、なんだ、なんだ!!お前らが戦うんじゃないのか!?ずるいぞお前ら!!ひ、卑怯だぞ!!!』

マリがレッドドラゴンを撫でながらニヤリと笑う。
『何を子供みたいな事言っているの?女の子は護られるものなのよ!』

エリがブルードラゴンを撫でながらニヤリと笑う。
『私達をメチャクチャにするつもりだった癖に都合の良い事言わないで!』

『ま、待て!待ってくれ!!お俺達が悪かった!!この通りだ!!!全員で土下座する。』

メルがジト目で睨み言い放つ!!
『今更遅い!!私達に力が無かったら貴方達にメチャクチャにされていたのよ?
自分達が不利になったらそれは帳消し?
私達はハヤト様に貴方達の様な理不尽をぶっ飛ばす力を頂いたの!!
ドラゴンのお腹の中で後悔しなさい!!』

『さあ、朝ご飯よ!!』
メルは男達に手を振り降ろす!
その瞬間男達にドラゴンが襲いかかる!

男達の悲鳴、懺悔、後悔、命乞いが入り乱れ
阿鼻叫喚の地獄絵図である。

自ら地獄へ踏み込んだ男達はドラゴン達の朝ご飯になったのだった。


ハヤト達がお昼で休憩しているとレッドドラゴンが降りてくる。
ロウが撫でながら話しをする。

『師匠!読み通り屋敷を襲いに来たけど、
全員朝ごはんになったんだって!』

『フフッ!メル達は上手いこと立ち回ったんだな!頼もしくなったな!
お土産でも買っていってやろう。』


【神様の部屋】
『弟子達も段々とハヤトに染まってきたな!
そう言えば転生者のゲインとか言う奴はどんな奴だ?』

『転生前は、橘 翔也(タチバナ ショウヤ)だったかな。
交通事故で死んで、まぁまぁステータスが良かったから呼んだけど、態度が悪くてね。
【剣技・中】と【経験値増加・中】だけ付けて平民に転生させたのよ。』

『でも性格は変わらなかったんだね・・・。
転生してもチャンスを掴めなかったか・・』

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!

IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。  無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。  一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。  甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。  しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--  これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話  複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

処理中です...