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第82話 病の真相
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『ハヤト様お帰りなさいませ。
レイド・メーランド公爵様がお見えです。』
アルノーが一礼する。
『うん。ただいま。
ん?外に?あーそうか・・・入れなかったか・・・』
頭を掻きながらレイド達の所へ向かう。
するとレイド達が気付いて立ち上がる。
『ハヤト殿!待たしてもらったぞ。
私はレイド・メーランドだ。
レイドでいい。
私の使いが粗相をしたらしいな。
この度は失礼した。謝罪を受け入れてくれ。』
レイドとオンバー達が頭を下げる。
身長は高く黒髪で人の良さそうなおじさんだ。
思った以上に貴族らしくなくてびっくりした。
『分かった。謝罪を受け入れよう。
それと娘さんの事で相談に来たのだろう?
ファイデル王から事情は聞いてる。』
レイドは見抜かれた事を眉を上げて笑う。
『流石ハヤト殿だ。
そうなのだ。1週間前に倒れて伏せっておるのだ。
回復術師によると魔力の制御が出来ずに魔力が暴走しているそうだ。
〈魔力症〉に近い症状らしい。』
『そうですか・・・』
気になるのは1週間前に倒れた事だ。今まで出来てたのに出来なくなった理由が気になる。
『レイド殿、娘さんは何歳ですか?』
『あぁ、19歳だ。』
レイドが不安そうに答える。
貴族である事、年頃の女性、突然倒れた。
なんだか嫌な匂いがするな。
『そうですか・・・一度症状を直接見せてくれませんか?』
レイドの顔が明るくなる。
『おお!是非頼む!!見てやってくれ!
もちろん対価は払う!!』
ここに悪い顔で笑う男がいる。
『クククッ・・・もうそろそろ出向いて治してやればメーランドに恩を売れて、あの女も俺の物になるって寸法だ!』
『しかしクライ様、くれぐれも内密に。
ライド様に知れたら今度こそ勘当ですぞ。』
『分かっている。今度だけだ!
バレる訳がないだろう?!さあ行くぞ!』
『ハヤト殿!着いたぞ!』
妙にハイテンションなのが気になるな・・。
馬車を降りて門の前に立つと目の前には自分の屋敷の一回りは大きな屋敷があった。
『・・・凄いな・・・庭に俺の屋敷が入るぞ。』
凄すぎて半笑いする。
すると一台の馬車が止まり、クライとお付きが出てくる。
(クククッ!いいタイミングだ!)
笑いを堪えて真剣なふりをする。
『これはメーランド公爵様、この度はレイラ様がご病気と聞きお見舞いに参上致しました。』
レイドは少し困った顔をするが、せっかく来てくれた者を門前払いするのは気が引けた。
『そうか、気を遣わせたな。しかし今日は取り込んでおってな。中で少し待っててくれ。』
『はい!喜んで!』
見えない様にニヤリと笑う。
豪華なエントランスを抜けて3階へ上がる。
扉の前でレイドがノックをする。
『レイラ。私だ。』
声を掛けるとメイドが扉を開けて一礼する。
『お帰りなさいませ。』
中へ入ると、大きなベッドで横になっている女性と脇にはメイドが2人付いている。
『レイラはどうだ?!』
メイドは俯いて
『あまりよろしくありません。』
『そうか・・・。ハヤト殿、娘のレイラだ。
よろしく頼む。』
髪は金髪で整った顔立ちだ。世の男達が放っては置かないだろう。
『分かりました。やってみましょう。』
今の魔力の状態を確認して見ようか。
レイラの額に手を置いて魔力で干渉する。
確かに魔力の流れが循環せずに滞っているな・・。
どこで滞っているか魔力を流すと左腕で魔力が滞っている。
『レイド殿、彼女の左腕を見てもいいですか?』
『あぁ、見てやってくれ!』
レイドはメイドに指示すると掛けられた布から左腕を出してみせる。
彼女の手首には金色のリングのブレスレットが付けられていた。
【鑑定】
〈魔術士殺しの腕輪〉
魔力の流れを阻害し魔法を暴発させる。
対となる〈魔術士の腕輪〉で元にもどる。
やはりな・・・。こんな事だと思ったよ。
そうするとさっきの男か・・・。
手首からブレスレットを外してみるが
症状は変わらない。
付与系の魔道具か・・・・。くだらない事をする奴だ。
『レイド殿、原因が分かりましたよ。なんとかなりそうです。』
レイドが目を見開いて俺の肩を揺さぶる。
『本当か?!娘は治るのか?!大丈夫なのか?!』
『レイド殿!落ち着いてください!詳しい事は後で話します。
取り敢えず治しましょう。【パーフェクトヒール】!!』
するとレイラの顔色が段々よくなり目を開けて上半身を起こす。
『あら?!楽になったわ?!どうしたのかしら?』
『レイラぁぁぁぁ!!!良かったぁぁぁ!!
治ったぁぁぁぁ!!!』
レイドが娘に抱きついて喜んでいる。
『分かったから!もう!恥ずかしいからやめて!!
レイラが困った様に父親を引き離そうとしている。
なんとも微笑ましい絵だな・・・。父親とはあんなものなんだろうな。
暫しの間親子のやり取りを眺めていた。
そして、レイドは振り向き俺に照準を合わせる。
嫌な予感・・・。
『ハヤト殿ぉぉぉぉぉ!!!ありがとぉぉぉぉぉ!!!』
(やっぱりかーーーーい!!!)
俺はレイドに抱きつかれ振り回される。
『レイド殿!落ち着いてください!!
今回は原因が問題なんです!!』
『原因が問題?』
レイドが怪訝な顔でおとなしくなる。
『レイラ様、このブレスレットを誰から貰ったのですか?』
レイラは何のことか分からず答える。
『クライから贈られた物ですわ。』
俺はため息をつき
『このブレスレットは〈魔術士殺しの腕輪〉と言って魔力の流れを阻害する効果があるのです。
ここまで言えばどう言う事か分かりますよね?
恐らくさっきの男は対となる〈魔術士の腕輪〉を持っている筈です』
レイドの顔色が変わっていく。
『お、おのれぇぇぇぇ!!!あの馬鹿息子めぇぇぇぇ!!
叩っ斬ってやるわぁぁぁぁ!!!』
同じくレイラも鬼の形相で
『あのスケベゴミクズ!!!許さない!!役立たずにしてやるわぁぁぁぁ!!!』
レイド親子が凄い勢いで出て行った・・・。
『ははっ。似た者親子か・・・・』
取り残されたメイド達と苦笑いするのだった。
数秒後、激しい物音とクライの悲鳴が屋敷中に響き渡ったのだった。
レイド・メーランド公爵様がお見えです。』
アルノーが一礼する。
『うん。ただいま。
ん?外に?あーそうか・・・入れなかったか・・・』
頭を掻きながらレイド達の所へ向かう。
するとレイド達が気付いて立ち上がる。
『ハヤト殿!待たしてもらったぞ。
私はレイド・メーランドだ。
レイドでいい。
私の使いが粗相をしたらしいな。
この度は失礼した。謝罪を受け入れてくれ。』
レイドとオンバー達が頭を下げる。
身長は高く黒髪で人の良さそうなおじさんだ。
思った以上に貴族らしくなくてびっくりした。
『分かった。謝罪を受け入れよう。
それと娘さんの事で相談に来たのだろう?
ファイデル王から事情は聞いてる。』
レイドは見抜かれた事を眉を上げて笑う。
『流石ハヤト殿だ。
そうなのだ。1週間前に倒れて伏せっておるのだ。
回復術師によると魔力の制御が出来ずに魔力が暴走しているそうだ。
〈魔力症〉に近い症状らしい。』
『そうですか・・・』
気になるのは1週間前に倒れた事だ。今まで出来てたのに出来なくなった理由が気になる。
『レイド殿、娘さんは何歳ですか?』
『あぁ、19歳だ。』
レイドが不安そうに答える。
貴族である事、年頃の女性、突然倒れた。
なんだか嫌な匂いがするな。
『そうですか・・・一度症状を直接見せてくれませんか?』
レイドの顔が明るくなる。
『おお!是非頼む!!見てやってくれ!
もちろん対価は払う!!』
ここに悪い顔で笑う男がいる。
『クククッ・・・もうそろそろ出向いて治してやればメーランドに恩を売れて、あの女も俺の物になるって寸法だ!』
『しかしクライ様、くれぐれも内密に。
ライド様に知れたら今度こそ勘当ですぞ。』
『分かっている。今度だけだ!
バレる訳がないだろう?!さあ行くぞ!』
『ハヤト殿!着いたぞ!』
妙にハイテンションなのが気になるな・・。
馬車を降りて門の前に立つと目の前には自分の屋敷の一回りは大きな屋敷があった。
『・・・凄いな・・・庭に俺の屋敷が入るぞ。』
凄すぎて半笑いする。
すると一台の馬車が止まり、クライとお付きが出てくる。
(クククッ!いいタイミングだ!)
笑いを堪えて真剣なふりをする。
『これはメーランド公爵様、この度はレイラ様がご病気と聞きお見舞いに参上致しました。』
レイドは少し困った顔をするが、せっかく来てくれた者を門前払いするのは気が引けた。
『そうか、気を遣わせたな。しかし今日は取り込んでおってな。中で少し待っててくれ。』
『はい!喜んで!』
見えない様にニヤリと笑う。
豪華なエントランスを抜けて3階へ上がる。
扉の前でレイドがノックをする。
『レイラ。私だ。』
声を掛けるとメイドが扉を開けて一礼する。
『お帰りなさいませ。』
中へ入ると、大きなベッドで横になっている女性と脇にはメイドが2人付いている。
『レイラはどうだ?!』
メイドは俯いて
『あまりよろしくありません。』
『そうか・・・。ハヤト殿、娘のレイラだ。
よろしく頼む。』
髪は金髪で整った顔立ちだ。世の男達が放っては置かないだろう。
『分かりました。やってみましょう。』
今の魔力の状態を確認して見ようか。
レイラの額に手を置いて魔力で干渉する。
確かに魔力の流れが循環せずに滞っているな・・。
どこで滞っているか魔力を流すと左腕で魔力が滞っている。
『レイド殿、彼女の左腕を見てもいいですか?』
『あぁ、見てやってくれ!』
レイドはメイドに指示すると掛けられた布から左腕を出してみせる。
彼女の手首には金色のリングのブレスレットが付けられていた。
【鑑定】
〈魔術士殺しの腕輪〉
魔力の流れを阻害し魔法を暴発させる。
対となる〈魔術士の腕輪〉で元にもどる。
やはりな・・・。こんな事だと思ったよ。
そうするとさっきの男か・・・。
手首からブレスレットを外してみるが
症状は変わらない。
付与系の魔道具か・・・・。くだらない事をする奴だ。
『レイド殿、原因が分かりましたよ。なんとかなりそうです。』
レイドが目を見開いて俺の肩を揺さぶる。
『本当か?!娘は治るのか?!大丈夫なのか?!』
『レイド殿!落ち着いてください!詳しい事は後で話します。
取り敢えず治しましょう。【パーフェクトヒール】!!』
するとレイラの顔色が段々よくなり目を開けて上半身を起こす。
『あら?!楽になったわ?!どうしたのかしら?』
『レイラぁぁぁぁ!!!良かったぁぁぁ!!
治ったぁぁぁぁ!!!』
レイドが娘に抱きついて喜んでいる。
『分かったから!もう!恥ずかしいからやめて!!
レイラが困った様に父親を引き離そうとしている。
なんとも微笑ましい絵だな・・・。父親とはあんなものなんだろうな。
暫しの間親子のやり取りを眺めていた。
そして、レイドは振り向き俺に照準を合わせる。
嫌な予感・・・。
『ハヤト殿ぉぉぉぉぉ!!!ありがとぉぉぉぉぉ!!!』
(やっぱりかーーーーい!!!)
俺はレイドに抱きつかれ振り回される。
『レイド殿!落ち着いてください!!
今回は原因が問題なんです!!』
『原因が問題?』
レイドが怪訝な顔でおとなしくなる。
『レイラ様、このブレスレットを誰から貰ったのですか?』
レイラは何のことか分からず答える。
『クライから贈られた物ですわ。』
俺はため息をつき
『このブレスレットは〈魔術士殺しの腕輪〉と言って魔力の流れを阻害する効果があるのです。
ここまで言えばどう言う事か分かりますよね?
恐らくさっきの男は対となる〈魔術士の腕輪〉を持っている筈です』
レイドの顔色が変わっていく。
『お、おのれぇぇぇぇ!!!あの馬鹿息子めぇぇぇぇ!!
叩っ斬ってやるわぁぁぁぁ!!!』
同じくレイラも鬼の形相で
『あのスケベゴミクズ!!!許さない!!役立たずにしてやるわぁぁぁぁ!!!』
レイド親子が凄い勢いで出て行った・・・。
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