天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

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第84話 クライ・レイモンドの凶行

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『クソォォォ!!力で勝てないなら嫌がらせの1つでもしてやる!!!』

クライは街の路地へと入っていく。
出た所は歓楽街である。
更に路地へと入っていくと男が2人立っている。
クライが近付くと男達が行手を阻む。

『何の用だ?ここから先は立ち入り禁止だ!』
男がドスの効いた声で脅すように言う。

クライは少し怯えながら
『レ、レイモンド伯爵家のクライだ。・・・人を貸して欲しい。金はある。』
金貨の入った袋を見せる。

男達は目で会話をして頷く。
『通れ。突き当たって右だ。』

クライはホッとして路地を進み右手の扉をあける。
すると中は眩い程の装飾が施された壁と天井。
中央に金色の豪華な長いテーブルが置かれている。
そのテーブルの先に男が座りワインを嗜んでいる。
男はクライを見ると半笑いで口を開く。
『レイモンド伯爵の所の馬鹿息子がなんと様だ!?』

クライは顔をしかめる。
『クッ!まぁいい、4、5人貸してくれ!
金はある。』
テーブルに袋を置く。

男はクライを見据えて少し考える。
『メーランド公爵家の一件か?仕返しでもする気なのか?』

図星を突かれて言葉に詰まる。
『そ、そうだ!!でも一泡吹かせるのは俺の邪魔をしたハヤトとか言う奴だ!!』

男のグラスを持つ手が止まり、口元が小刻みに震える。
『・・・ハ、ハヤト?!英雄ハヤトか?!』

『そ、そうだ!!だかr・・・』

『失せろぉぉぉぉぉぉ!!!!』
男は立ち上がりワイングラスを投げつける!

びっくりしたクライの足元でワイングラスが砕け散る。

『俺は金輪際奴らには手を出さねぇんだよ!
あんな化け物共に喧嘩を売りたきゃ1人でやって勝手に死ね!!
とっとと出て行けぇぇぇぇぇ!!!!』

クライは訳も分からず用心棒に捕まり外へ乱暴に叩き出される。

全身擦り傷だらけで地面に転がるクライ。
取り敢えず身体を起こし座り込み、拳を地面に何度も叩きつける。

『何なんだ!!どうしてだ!!英雄ハヤトが何だってんだ!!!
アイツさえ居なければ全て上手く行ったんだ!!
俺がこんなに惨めなのは全て奴のせいだぁぁぁぁぁぁ!!!』
くそぉぉぉぉ!!!!見てろよぉぉぉぉぉ!!!思い知らせてやる!!!』


街の飲み屋のカウンターで頭を掻きむしりイラついているクライの姿があった。

どうする?!どうしたらいい?!奴に復讐出来るならどんな事でも・・・待てよ・・・先祖代々守ってるもの・・・親父が良く言ってたな・・・。確か・・・墓地の最奥・・・祭壇の剣・・・だったか。
なんだか知らないが行ってみるか。


墓地の入り口は大きく質素な門で閉められているが鍵は掛かっていない。
クライは意を決して門を押し開け墓地へと入って行く。

墓地は意外とひんやりした空気が漂い静かだ。
しかし誰かに見られている様な気がする。

クライはキョロキョロと周りを確認しながら墓地の最奥を目指す。

『ここか・・・』

崖を大きく切り取った中に祭壇が作られていた。
祭壇の中央には魔法陣が敷かれ、その中心に古びた剣が突き立てられている。

祭壇の前には鉄の柵が取り付けられ入れない様になっている。

鉄の柵を握り恐る恐る覗く。
『あの剣を守っているのか・・・ふん!どうせ俺は勘当されたんだ。知った事か!!』

クライは鉄柵の留め金を落ちていた石で叩き壊してしまう。

クライは剣を掴み抜こうとする。
『ぐっ・・・!ふんっ!どおぉぉぉりやぁぁぁ・・・!!・・・うわっっ!!』

ずざぁぁぁぁーー!!

急に剣が軽くなり勢いで後ろに転がる。
そして手にはボロボロの剣が握られていた。

『こんな剣が?!ふん!所詮、先祖代々なんてのは迷信か・・・・んっ?!』

クライが顔を上げると魔法陣の中心から黒い霧が吹き出していた。

腰を抜かして座ったまま後ずさる。
『な、なんだ!!どうした・・・まさか、
守るって・・・剣じゃない・・・?』

黒い霧は一箇所に集まり、段々と人の形になっていく。
そしてスタイルの良い女性の姿になった。
黒く長い髪、胸元が開いた黒いドレス姿でク
ライを見る。

『礼を言う。500年ぶりの外界・・・。
お主、妾を何故解放した?』

目を見開き呆然としていたクライが我に返る。
『お前は、なんだ!?何者なんだ?!何故こんな所に?!』

女は目を細める。
『そうか、何も知らずに解放したか・・・。
妾は不死王カルノー
500年前に不覚にもこの地に封印されたのだ。
お主、何か理由があったのであろう?
礼代わりに聞いてやろう。言うてみよ。』

クライはニヤリと笑う。
『復讐したい奴がいる!!手を貸せ!!』

カルノーは軽く笑い
『いいだろう・・・手を貸そう。』

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