天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

文字の大きさ
91 / 183

第90話 英雄騎士

しおりを挟む
メル達は店を閉めて店の前に立つ!
彼女達はメルは赤、マリは青、エリは黄色を基調とした手甲と首飾りを装備している。
手甲と首飾りには大きな魔石がはめ込まれている。

『俺達が来る事は先刻承知って訳か?!だがこの人数に女3人でどうするつもりだ?!
大人しくこの書類にサインした方が身の為だぞ?
まぁ、その後は・・・きっちりと相手をしてもうがな!!』
リンドがいやらしい目で舐め回す様に見る。

しかし盗賊達はトラウマになっていた。
(こ、この状況・・・この人数でも怯まない奴ら・・・何だ・・・あの自信ありげな顔・・・本当に大丈夫か・・・)

メルがクズの常套文句にため息をつく。
『はぁ、クズはいつも言うことは一緒ね。
そこの変態クズゴミさん。
お望み通り相手をしてあげるわ!行くわよ!』

彼女達が叫ぶ!
『『『魔装解放!!!』』』

彼女達が魔力を解放すると手甲と首飾りが形を変えて彼女達を鎧で武装していく。
腕から肩へ、肩から胸へと鎧化していく。

男達は彼女達が鎧を纏っていく姿に呆然として見惚れていた。
『すげぇ・・・何だよあれ・・・』
『かっけぇぇー。すげぇぇ・・・』

それが自分達に向けられる事を忘れているのであった。

彼女達の〈魔装〉が完了すると、頭にはサークレット、身体は騎士の鎧をベースに身体のラインに沿って胸を強調し女性らしさを全面にだしている。
そして膝上のタイトスカートから伸びる脚にはレッグアーマーが光っていた。

目の前に赤と青と黄色の女騎士が爆誕した。
野次馬と男達は唖然として暫し見惚れていた。
窓から見ていた子供は釘付けである。
『す、凄い・・・かっこいい・・・・』

メルが惚ける男達に言い放つ

『さあ、お仕置きの時間よ!私達に喧嘩を売った報いを受けなさい!!いくわよ!!』

『『了解!!』』

その場から彼女達が消える。

ずごんっっっ!!!

その瞬間リンドの腹部に耐え難い衝撃が走る。

『ごがぁぁぁぁぁぁっ!!!』

リンドは胃の中の物を撒き散らし崩れ落ちてのたうち回る!

メルがのたうち回るリンドを見下ろす。
『あんたがリーダーよね?きっちり相手をして貰うわよ?!覚悟しなさい!!』

メルはリンドの顔面を蹴り上げる!

すがんっっっ!!!

『ぐげぇぇぇぇぇ!!!!』
歯と鼻血を撒き散らしぶっ飛んでいく!

その後ろでも男達が上下左右に弾け飛びなが呻き声と叫び声が飛び交う!

マリが男の股間を蹴り上げる

ぐしゃぁぁぁ!!
『ごあぁぁぁぁ!!!』
男が3m程飛び上がる!

『あんた達は何で懲りないのよぉぉぉ!!』

『ぐがぁぁぁぁ!!ぎゃぁぁぁ!!やべでぇぇぇ!!!だずげでぇぇぇ!!!』

エリのハイキックが男のこめかみにめり込む!

どごんっっっ!!
『ぐがぁぁぁぁ!!!』
男達を巻き込み吹っ飛ぶ!!

『もう許さないわよぉぉぉ!!!!』

『ごべんなざいぃぃぃ!!!もうじまぜんーーー!!!!!もうやべでーーー!!!』

陰に隠れていた野次馬たちも出てくる。
リンド達が打ちのめされている光景を目の当たりにして、笑い転げる者、光悦な表情で立ち尽くす者、拝む者、色々な思いで眺めている。
そして1人の若者が呟く。

      『英雄騎士』

後にファイデル王国に語り継がれる物語の1ページがそこにあった。


【神様の部屋】
『あの娘達がここまでやるとはのう!!
あれは〈錬金神〉しか出来ない形状記憶じゃな!!わしも初めて見たぞ!!!』

『本当に凄いわ!!〈付与神〉の複数付与!
〈不壊〉〈身体強化・極〉〈物理防御・極〉
〈魔法防御・極〉・・・まだ秘密の付与が隠されているわね!』

『〈薬神〉の子も〈エリクサー〉を量産出来る様になったな!
あの首飾りには〈エリクサー〉が錬金術で合成されているな!
常時回復と完全状態異常無効、更にステータス上昇効果もあるぞ!
本当に驚きの連続だな!!』
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!

IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。  無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。  一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。  甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。  しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--  これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話  複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

処理中です...