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第94話 ハインド王国 ジンside 1
しおりを挟む馬車に揺られハインド王国へ向かっている。
(何だ・・・この気配は・・・色んな気配が入り混じって・・・スタンビートか?!』
すると【索敵】に敵影が見える。
(なんて規模だ!数万か・・・ハインド王国が危ないぞ・・・)
『止めてくれ!この先は危ない!』
ジンが、声をかけて馬車を降りる。
『どうしたんだ?何があったんだ?』
ジンがハインド王国の方角を指差す。
『この先でスタンビートが起こっている様だ!
あんたは引き返してこの事を知らせろ!』
『なんで分かるんだよ?!俺もハインド王国に用があるんだぞ?』
男は怪訝な顔をする。
ジンは男を見据える。
『俺のスキルだ!!【索敵】に魔物の大群が映っている!!死にたく無ければ引き返せ!
それでも行くなら止めはしないぞ!』
すると微かに地響きが聞こえてくる。
『もう、時間がない!俺は行くぞ!』
『確かにヤバそうだ!あんたも逃げるんだろ?乗れよ!!』
ジンはハインド王国の方角を見ながら
『俺はハインド王国を手助けに行く!
ここで逃げたら皆んなに笑われるからな!
早く行け!!そして知らせろ!!』
そう言い残してジンは駆け出し、あっと言う間に見えなくなる。
『なんだったんだあいつは・・・スタンビートに向かって行ったぞ・・・』
男はハインド王国の方角を見て呆然とするのだった。
目の前には魔物大群に囲まれているハインド王国があった、、、。
『直に見るとやっぱり凄いな・・・どこまで出来るか判らないがやるだけやってやる!!
行くぞ!』
『闘気解放!【神槍技 旋】!!!』
レベル3000を越えた技が炸裂する!!
放たれた斬撃の竜巻は直径10mに達し魔物達を切り裂きながら巻き上げる!
『ぐうぉぉぉぉぉぉぉん!!!』
『ぎゃゎゎゎゎゎゎゎゎ!!!』
『まだまだぁぁぁ!!【神槍技 旋】!!』
斬撃の竜巻が魔物達を巻き上げながらジンの進む道を作る。
『見えた!!』
冒険者達が城門の前で絶望的な戦いをしていた。
城壁の上から弓や魔法を放って援護している
が焼け石に水だ。
『く、くそ!これまでか・・・何故突然スタンビートなんだ・・・』
男が剣を杖にして立ち上がる。
150人居た冒険者も50人程になっていた。
目の前には巨大な棍棒を持ったサイクロプスが3体、その後ろには数え切れないほどの魔物が迫る。
男は覚悟を決める。
『お前ら、、、今まで楽しかったぜ・・・生まれ変わっても、またパーティー組もうな!
行くぞぉぉぉぉぉ!!』
『あぁ、そうだなぁぁぁぁ!!付き合ってやるぜぇぇぇぇ!!!』
『うおりぁぁぁぁぁ!!!』
男達がサイクロプスに斬りかかるが・・・
目の前のサイクロプス達が十文字に裁断され崩れていく。
男達は何が起こったのか分からない。
そしてサイクロプスが崩れた後に1人の男が立っていた。
『お前達!よく耐えたぞ!お前達こそこの国の救世主だ!!』
ジンは冒険者達の元へ行き肩を叩く。
そして迫り来る魔物達に振り返る。
『【神槍技 三日月】!!』
前方の広範囲に無数の闘気の刃が飛び交う!
触れたものは問答無用で切り裂いて行く!
『す、すげぇぇぇ・・・何だよこれ・・・
あんた、、、何者だ?!』
冒険者達が唖然と立ち尽くす。
『それは後回しだ!ここは俺が何とかする!お前達は他の手助けに行け!!
あとこれを持っていけ!!』
ジンはポーションを10本渡す。
『そのポーションは特別製だ!一口で効き目は抜群だ!!早く行け!!』
『お、おう!あんたに任せるしかない様だな!終わったら酒でも飲もうぜ!』
『あぁ、楽しみにしている!』
男達は門の中へ入っていった。
ジンは魔物の大群を見据える。
『さあ!行くぞ!!【神槍技 旋】!!【三日月】!【五月雨】!!』
瞬く間に魔物が蹴散らされて行く・・・。
しかしまだまだ魔物達は津波の様に襲ってくる。
(これだけ広範囲だと撃ち漏らしたが多いな・・・他の地域に行かれても困るな・・・かと言ってここの冒険達では迎撃は難しい・・・ファイデルの騎士団なら・・・)
すると門が少し空いて男が顔を出す。
(よし!いいタイミングだ!!)
ジンは一気に捲し立てる。
『ここは俺が時間を稼ぐ!ファイデル王国に援軍を要請しろ!撃漏らした魔物を迎撃して欲しいと言え!2日もあれば着くはずだ!
俺はファイデル王国のジンだ!急げ!!死ぬ気で走れ!!』
男は礼を述べて水と食料を約束して戻っていった。
『さて!騎士団が来るまで相手をしてやるぞ
!!』
(なんだ?!この気配は?!凄まじい闘気を感じるぞ?!
な、なんだ!!あの斬撃の竜巻は?!
あいつか?!人間の癖に、この数の魔物を相手に持ち堪えて居るとは・・・生意気だ!)
〈剣王バルガ〉が地面に手をかざすと4人の幹部が出てくる。
『バルガ様復活おめでとうございます。
何なりとご命令ください!』
四天王の1人ゼルバが一礼する。
『おう!あの人間を討ち取って来い!!4人で行け!!手強いぞ!』
『はっ!お安い御用です!少々お待ちください。』
頭を下げながらニヤリと笑う。
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