天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

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第118話 ドラゴンテイマー達の思い

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(もうそろそろ降りて歩いた方がいいかな。)
森の中の開けた所を見つける。
すると森の一帯に100~200の集団が10個隊反応があった。
(何が起きてるんだ?スタンビートにしては少ないな。取り敢えず降りてみよう。)

ロウが開けた草原に降り立つと1番近い集団がこちらに向かって来る。
そして姿を表すと叫びだす!

『いたぞ!!間違い!!ドラゴンだ!!
魔法部隊!!撃てぇぇぇぇ!!!!』 

(問答無用で撃ってきたぞ!例のドラゴンの目撃情報か・・・どれだけドラゴンを嫌っているんだ?!)

ドラゴンに向かって【ファイヤーランス】や【アイスジャベリン】が放たれる。
しかしドラゴンが羽を一振りすると魔法が掻き消える。

『ぐるおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』

ドラゴンが部隊に向かって威嚇すると部隊が散り散りに吹き飛ぶ!

『ぐあぁぁぁーーー!!!うあぁぁぁぁ!!』

『隊長ぉぉぉ!!!駄目です!!歯が立ちません!!どうしますか?!』

副隊長が危機を感じて叫ぶ。

『待機しろぉぉぉ!!今ので他の部隊が気付いた筈だ!皆と合流するぞ!!』

隊長がドラゴンを見据えると人が居るのに気付く。

『おい!ドラゴンの足元に人が居るぞ!!どう言う事だ?!』

『えっ?!ほ、本当だ!解りません!!』

部隊は殆どの者が腰を抜かして動けないでいる。

(このままだと埒が開かないな・・・話をしてみようかな・・。)

ロウは部隊の方へと歩きだし手を振り声をかける。
『あのぉ!話が出来る方はいませんかぁ?僕は敵ではありませんよぉぉ!』

隊長は恐る恐る立ち上がり副隊長と顔を見合わせる。

『お、お前は何者だ!ここで何をしている?!』

ロウはニッコリ笑って
『僕は〈英雄ハヤト〉の弟子が1人!〈竜神のロウ〉です。
ここには旅の途中で立ち寄っただけですよ。』

隊長が思い出す。

『あぁ!!!ゲランド帝国の!!
ファイデル王国の【英雄の弟子達】!!』

『えぇ!そうです。所でどうしたんですか?』

『あ、あぁ、最近この辺りでドラゴンの目撃情報が多発していてな・・・被害も出ているんだ。』

ロウが怪訝な顔をする。
『そうなんですか・・・。それは良くありませんね・・・ん?!』

ロウが気配に気付き空を見上げると上空から小ぶりなドラゴンが降りて来る。よく見ると誰かがのっている。
ドラゴンは降りて来てロウの前で顎を地面に付けると乗っていた女性が慌てて声を上げる!

『こ、こら!!急に何してるの?!主人は私よ!!どうしたの?!』

すると女性は我に返りロウ達と目が合う。

『あ、あ、あの、こ、これは、なんと言うか・・・ドライド行くわよ!!!』

しかしドラゴンは動く事はなくじっとしていた。

ロウは隊長をみて頷くと隊長が女性に話しかける。
『あんた!最近この辺りで何をしているんだ?!怪我人が出ているんだ!説明してもらおうか!?』

『し、知らないわよ!!私は散歩よ!散歩!』

ロウはドラゴンを撫でながら
『隊長さん。この方の言っている事は本当みたいです。』

『お前の主人に従ってあげてね。』
ロウがドライドに語りかけるとゆっくりと首をもたげる。

女性がロウを睨み付ける。
『あんた!もしかして〈ドラゴンテイマー〉?』

『うん!そうだよ!君もそうなんだね。』

女性は口元を緩める。
『だったら気を付けなさい!獣王国ヒューランの王はドラゴンが大嫌いなの!!
そのお陰で私は・・・ドライド行くわよ!』

そう言うとドライドはロウに一礼して飛び立って行った。

(何か他に原因がありそうだね・・・。)

『隊長さん、ヒューランの王様はドラゴンが大嫌いなんですか?』

『あぁ。昔、仲間を殺されたらしくて極端に嫌っているんだ。
だから国内にいた〈ドラゴンテイマー〉は追放処分になったんだ。
恐らくさっきの奴もその口だろうな。』

『そうだったんですか・・・寂しい話しですね。』
ロウは空を見上げるて先程の女性の事を思う。

(取り敢えずヒューランに行ってみようかな。)


『よっしゃぁぁぁぁ!!お前達との特訓で遂に〈竜人〉の域まで到達出来たぞ!!
長かった・・・ここまで来るのに毎日毎日血反吐を吐いたな・・・死にかけたな・・・これでヒューランの奴らに復讐が出来る!!
見てろよぉぉぉ!!ヒューラン王!!』


『それにしてもさっきの奴・・・凄いオーラだった・・・。連れていたドラゴンも・・。
一体何者なんだろう・・・名前ぐらい聞いておけばよかったかな。』

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