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第121話 竜神の弟子
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(ラージンさん大丈夫だったかな・・・ポーションを受け取らなかったのは何故だろう?
自分の力で治したいのかな・・・)
城から出ると日も傾きかけて夕日が周りを照らしていた。
(ミラフ村は明日にして宿を探そう。その前に晩御飯かな。)
すると突然声をかけられる。
『ねえ!あんた!!』
振り向くと森の中であった女性が笑顔で立っていた。
『あぁ!森で会いましたね。何ですか?』
女性はロウの手を両手で握る。
『見てたわよ!ありがとう!!あんたのお陰で家族と住める様になったのよ!!
私はアイラよ!あんたは?』
ロウは少し頬を赤らめ
『僕はロウです。それは良かったですね。
僕は今から宿を探すのでこれで失礼します。』
アイラに会釈してギルドに向かって歩き出すとアイラが腕にしがみつき柔らかい物が当たる。
『ねぇ!宿だったら案内するわ!!
そこでご飯も食べれるから奢るわよ!!
もっとロウの事教えてよ!!』
アイラはロウ腕にしがみついたまま歩き出すのだった。
(とにかくこの国の人は問答無用なんだな・・・)
『ここよ!!私がオススメする宿屋よ!!』
目の前には白い外壁で三階建ての大きな建物があり〈憩い亭〉と看板が出ていた。
アイラに引きずられ中に入ると、かなり広く
食堂スペースが取られお客で賑わっていた。
『いらっしゃい・・・あ!アイラじゃない?!あなた街に入って大丈夫なの?!』
カウンターで受け付けをしている女性が焦る。
アイラは八重歯を見せて笑顔になるとロウ見る。
『このロウのお陰で〈テイマー禁止令〉は撤廃されたのよ!!
これから自由に胸を張って家族に会えるのよ!!だからサービスしてあげてよ!!』
『そうなの?!良かったわね!!
じゃあこの部屋を使って!!三階の奥の部屋よ!』
ロウは鍵を受け取る。
『ありがとうございます。』
『さあ!晩御飯よ!!リン!〈オススメセット〉2つよ!!』
ロウは食堂へ引きずられて行く。
アイラは席に着くなり前のめりで話し出す!
『ねぇ!ロウは何でそんなに強いの?!どうしたらそんなに強くなれるの?!』
ロウはのけぞりながら
『ち、近いよ・・僕は師匠に鍛えられてここまで来たんだよ。〈英雄ハヤト〉の名前を聞いた事ないかな?』
アイラの大きな目が更に大きくなる。
『ええ?!ま、まさか!!ロウは【英雄の弟子達】なのぉぉぉぉ!?』
『アイラ、声が大きいよ!』
周りから注目を浴びて気まずくなる。
『だって超有名よ!!スタンビートを7人で止めたとかゲランド帝国を蹴散らしたとか!
』
『うん・・・そうだね。でもそれはほとんど師匠が行動した結果なんだよ。
師匠が居なかったらファイデル王国は滅亡してたかも知れない。
ゲランド帝国も師匠が作戦を立てて実行したんだ。僕達はそれに従っただけなんだ。
凄いのは師匠なんだよ。』
『へぇー!ロウの師匠はやっぱり強いの?!』
ロウは微笑みながら
『もちろんだよ!僕なんか足元にも及ばないよ!
師匠が本気で魔法を使うとこの大陸の地形が変わってしまうんだよ!!』
『そ、そんなに凄いの・・・私も強くなりたい・・・そしたら・・・』
するとお約束の様に酔っ払いが絡んでくる。
『ガキ共がイチャついてんじゃねーぞ!!
おい!女!俺が相手してやる!!こっち来い!!』
酔っ払いがアイラの腕を掴む!
『何するのよ!!離しなさいよ!!』
その瞬間アイラを掴む手をロウが掴む!
ビキビキッ!!
酔っ払いの手から嫌な音がする。
『あっ!いっ!があぁぁぁ!!』
酔っ払いは手を離し膝を付く。
ロウは酔っ払いを見下ろす。
『おじさん。恥ずかしいからやめようよ。分かってくれる?』
『ぐっ!がっ!わ、分かった!!分かったから!!』
ロウが手を離すと逃げるように酔っ払いは会計を済まし出て行った。
アイラは項垂れる。
『あ、ありがとう。やっぱり強いのね・・・
私も強くなりたい・・・弱い者は強い者に逆らえない・・・。そうやって生きて来たの・・・強くなれば・・・あんな奴らぶっ飛ばしてやるのに・・・』
ロウはアイラを見据えて微笑む。
『アイラ、今君が言ったことは〈英雄ハヤト〉の理想なんだ。
僕達は弱い者に降り掛かる理不尽をぶっ飛ばして〈英雄ハヤト〉の名を理不尽の抑止力にする為に旅をしているんだ。
アイラ、僕で良かったら協力するよ!どうする?』
アイラは顔を上げて目を輝かせる!
『ロウ!いや、師匠!!
私やるわ!強くなりたいの!お願い!!』
『分かったよ。明日から一緒に行動しよう。よろしく頼むね!』
『はい!!師匠!!』
ここに新たな〈竜神〉の卵が誕生したのだった。
自分の力で治したいのかな・・・)
城から出ると日も傾きかけて夕日が周りを照らしていた。
(ミラフ村は明日にして宿を探そう。その前に晩御飯かな。)
すると突然声をかけられる。
『ねえ!あんた!!』
振り向くと森の中であった女性が笑顔で立っていた。
『あぁ!森で会いましたね。何ですか?』
女性はロウの手を両手で握る。
『見てたわよ!ありがとう!!あんたのお陰で家族と住める様になったのよ!!
私はアイラよ!あんたは?』
ロウは少し頬を赤らめ
『僕はロウです。それは良かったですね。
僕は今から宿を探すのでこれで失礼します。』
アイラに会釈してギルドに向かって歩き出すとアイラが腕にしがみつき柔らかい物が当たる。
『ねぇ!宿だったら案内するわ!!
そこでご飯も食べれるから奢るわよ!!
もっとロウの事教えてよ!!』
アイラはロウ腕にしがみついたまま歩き出すのだった。
(とにかくこの国の人は問答無用なんだな・・・)
『ここよ!!私がオススメする宿屋よ!!』
目の前には白い外壁で三階建ての大きな建物があり〈憩い亭〉と看板が出ていた。
アイラに引きずられ中に入ると、かなり広く
食堂スペースが取られお客で賑わっていた。
『いらっしゃい・・・あ!アイラじゃない?!あなた街に入って大丈夫なの?!』
カウンターで受け付けをしている女性が焦る。
アイラは八重歯を見せて笑顔になるとロウ見る。
『このロウのお陰で〈テイマー禁止令〉は撤廃されたのよ!!
これから自由に胸を張って家族に会えるのよ!!だからサービスしてあげてよ!!』
『そうなの?!良かったわね!!
じゃあこの部屋を使って!!三階の奥の部屋よ!』
ロウは鍵を受け取る。
『ありがとうございます。』
『さあ!晩御飯よ!!リン!〈オススメセット〉2つよ!!』
ロウは食堂へ引きずられて行く。
アイラは席に着くなり前のめりで話し出す!
『ねぇ!ロウは何でそんなに強いの?!どうしたらそんなに強くなれるの?!』
ロウはのけぞりながら
『ち、近いよ・・僕は師匠に鍛えられてここまで来たんだよ。〈英雄ハヤト〉の名前を聞いた事ないかな?』
アイラの大きな目が更に大きくなる。
『ええ?!ま、まさか!!ロウは【英雄の弟子達】なのぉぉぉぉ!?』
『アイラ、声が大きいよ!』
周りから注目を浴びて気まずくなる。
『だって超有名よ!!スタンビートを7人で止めたとかゲランド帝国を蹴散らしたとか!
』
『うん・・・そうだね。でもそれはほとんど師匠が行動した結果なんだよ。
師匠が居なかったらファイデル王国は滅亡してたかも知れない。
ゲランド帝国も師匠が作戦を立てて実行したんだ。僕達はそれに従っただけなんだ。
凄いのは師匠なんだよ。』
『へぇー!ロウの師匠はやっぱり強いの?!』
ロウは微笑みながら
『もちろんだよ!僕なんか足元にも及ばないよ!
師匠が本気で魔法を使うとこの大陸の地形が変わってしまうんだよ!!』
『そ、そんなに凄いの・・・私も強くなりたい・・・そしたら・・・』
するとお約束の様に酔っ払いが絡んでくる。
『ガキ共がイチャついてんじゃねーぞ!!
おい!女!俺が相手してやる!!こっち来い!!』
酔っ払いがアイラの腕を掴む!
『何するのよ!!離しなさいよ!!』
その瞬間アイラを掴む手をロウが掴む!
ビキビキッ!!
酔っ払いの手から嫌な音がする。
『あっ!いっ!があぁぁぁ!!』
酔っ払いは手を離し膝を付く。
ロウは酔っ払いを見下ろす。
『おじさん。恥ずかしいからやめようよ。分かってくれる?』
『ぐっ!がっ!わ、分かった!!分かったから!!』
ロウが手を離すと逃げるように酔っ払いは会計を済まし出て行った。
アイラは項垂れる。
『あ、ありがとう。やっぱり強いのね・・・
私も強くなりたい・・・弱い者は強い者に逆らえない・・・。そうやって生きて来たの・・・強くなれば・・・あんな奴らぶっ飛ばしてやるのに・・・』
ロウはアイラを見据えて微笑む。
『アイラ、今君が言ったことは〈英雄ハヤト〉の理想なんだ。
僕達は弱い者に降り掛かる理不尽をぶっ飛ばして〈英雄ハヤト〉の名を理不尽の抑止力にする為に旅をしているんだ。
アイラ、僕で良かったら協力するよ!どうする?』
アイラは顔を上げて目を輝かせる!
『ロウ!いや、師匠!!
私やるわ!強くなりたいの!お願い!!』
『分かったよ。明日から一緒に行動しよう。よろしく頼むね!』
『はい!!師匠!!』
ここに新たな〈竜神〉の卵が誕生したのだった。
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