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第137話 精霊神
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エルが大きな扉を両手で開け放つ!!
はばーーん!!
部屋はさっきまでとは違い二回り程狭く、白い空間が広がっている。
そして正面の奥には無機質な何が居る。
また男の声が響く。
『よくぞここまで来た!!嬉しいぞ!!
ここまで来たのはお前達が初めてだ!!
名を教えてくれ!!』
エルが声高らかに答える!!
『私は!!〈英雄ハヤト〉の弟子が1人!!
〈精霊王のエル〉!!
そう言うあんたは何者なの?!』
(〈精霊王〉か・・・成る程・・・それにしてもあの魔力・・・一体どうなっている?)
『エルよ!その質問には私の最高傑作を倒したら答えよう!!
そいつの名は〈タオス・キタヤツ〉だ!!』
『『『『『『『ダサッ!!!』』』』』』
皆の声が綺麗に揃う!!
『ネーミングセンス無いの!!』
『う、うるさい!!
とにかく!!そいつのレベルは4500だぞ!
お前達人間がどう頑張っても届かぬ領域だ!
精々楽しませてくれ!!』
男の声が消えると目の前の物が動き出し立ち上がる。
高さ5m程の人型で全身の縦半分に赤と青のデザインされたゴーレムである。
『レ、レベル4500?!師匠より高いの?!〈ヴァルキリー〉!師匠は大丈夫なの?!』
ミリアが焦って見上げる。
『ふふ!ミリアよ!主人を侮るな!!
見ていれば分かる。
これまでの戦闘でレベルが上がったのはお前達だけでは無いのだ。』
(主よ・・・遂に・・・)
〈ヴァルキリー〉が笑みを浮かべてエルを見ている。
エルが手を挙げて号令を掛ける!!
『皆んな行くよ!!【精霊装】!!』
エルの周りに精霊達が集まる!
両腕に〈シヴァ〉〈イフリート〉脚に〈シルフ〉身体に〈ノーム〉頭に〈トール〉そして、はためくマントは〈バンシー〉
全身を精霊達で固め大気が震える程の魔力を纏う。身長も5mを越えている。
『ぐぬぬぬ・・・私も・・・羨ましいぞ!』
〈ヴァルキリー〉が拳を握り締める。
ミリアが唖然とする。
『す、凄い・・・これが〈精霊使い〉の本気の戦い・・・魔力だけで押し潰されそう・・』
『そうね。〈ヴァルキリー〉の結界が無かったら危なかったわね。
それにしても・・・まだ勝てる気がしないわ・・・。』
『くっ!この圧力!!さすが師匠だ!!
全身の汗が止まらん!!』
思わず男の声が漏れ聞こえる。
『な、何と言う魔力!!こんな人間がいたのか?!一体何が起こっている?!〈英雄ハヤト〉とは何者だ?!』
エルがここぞとばかりにニッコリ笑う!
『これで驚いていては困るの!!
ここまでの戦いで私自身もレベルが上がっているの!!教えてあげる!!
私はまだ1回変身を残しているの!!!』
『何?!何を言っている?!更に上が?!』
男の声が震える!!
『いい?!〈精霊王〉から〈精霊神〉の進化はレベル4000到達と上位精霊7体以上もしくは最上位精霊2体以上の契約なの!
貴方に感謝するの!試練をありがとう!!』
『〈精霊神〉だと?!ま、まさか・・・まさか・・・お前は一体?!』
エルが両手を天高らかに挙げて叫ぶ!!
『【精霊進化】!!』
この瞬間エルの職業は〈精霊王〉から〈精霊神〉に書き換えられる!!
エルと契約している7体の精霊達が各色のオーブに変わり光輝きエルの身体のパーツに取り込まれて行く!!
そして眩い光が晴れると身長170cm程の女性が現れる。
まるでエルが成長した姿の様に見える。
緑色のロングヘアーに銀色をベースとしたワンピースの胸元には7色の花びらの花を飾り背中からは黒を基調にしたアゲハ蝶を思わせる羽根が生えている。
弟子達が呆気に取られ見惚れる。
『き、綺麗・・・あれが〈精霊使い〉の最終形態・・・』
『エル・・・凄い・・・さっきまでの魔力も凄かったけど・・・桁が違うわ!』
『師匠・・・言葉が出ない・・ただ・・・惚れた・・』
男の声が震えて上擦る!
『ば、馬鹿な?!〈精霊神〉だと?!
たかが人間が?!何故だ?!何が起きている!!何かの間違いだ!!
やれ!!〈タオス・キタヤツ〉!!』
エルは澄ました笑顔で話す。
『見えて無かったの?もうあの子は終わってるわよ。』
『な、何を馬鹿n・・・』
すると〈タオス・キタヤツ〉は小さな賽の目状に裁断され崩れ去る。
『な、な、な、な、なんだと?!こ、この私が見えなかっただと?
こ、こんな事があり得るのか?!』
『何でもいいけど倒したら名乗る約束よねぇー・・・神様?』
エルがニヤリと笑い図星を突く。
『なっ!くっ!な、何故それを!?貴様!何者だ?!』
『私はこの世界で生まれた人間よ!だけど去年〈転生者〉に会ったのよ!神から力を貰って好き勝手やってたわ!!
そこで神様の存在を知ったの!
このダンジョンに入った時にダンジョン全体が別の場所みたいに魔力で包まれていたの。
こんな人外な事が出来るのは神様ぐらいだと思ったのよ!!』
(そう言う事か・・でも待てよ?!それではこいつの強さの説明が付かない・・・弟子・・・師匠・・・〈英雄ハヤト〉・・・ま、まさか?!確認する必要があるな・・)
男が正解に辿り着く・・・。そして我に返り神としての威厳を取り戻す。
『私とした事が取り乱した。すまなかった。
お前の言う通り私はこの世界の五大神の1人だ。このダンジョンを管理している。
このダンジョンはレベル200や300で満足している者達への試練なのだ!
それにこのダンジョンは神出鬼没でな!
まさかお前達の様な者が見つけるとはな!
だが楽しませて貰った!
この部屋の先に攻略の褒美を用意してある。
好きなだけ持っていくが良い!
また何処かのダンジョンで会おう!
さらばだ!』
神の声が消えるとダンジョン内の魔力が消えてただの一本道のダンジョンになる。
エルが【精霊装】を解除すると、いつもの可愛らしいエルの姿に戻る。
すると〈精霊神〉となった事により上位精霊が最上位精霊となり人化が可能になった。
目の前には5人の女性と光と闇の神々しい女性が跪く。
『〈精霊神エル〉様!おめでとうございます!
これからも我らがエル様と歩んで行く事をお許しください!!』
エルが柔らかく笑う。
『そんなに難しく考えないで!貴方達は私の仲間なの!
私からお願いするわ!いつまでも私の側にいて!』
『はい!喜んで!!』
女性達は一礼し涙してエルの背後に消えていくのだった。
はばーーん!!
部屋はさっきまでとは違い二回り程狭く、白い空間が広がっている。
そして正面の奥には無機質な何が居る。
また男の声が響く。
『よくぞここまで来た!!嬉しいぞ!!
ここまで来たのはお前達が初めてだ!!
名を教えてくれ!!』
エルが声高らかに答える!!
『私は!!〈英雄ハヤト〉の弟子が1人!!
〈精霊王のエル〉!!
そう言うあんたは何者なの?!』
(〈精霊王〉か・・・成る程・・・それにしてもあの魔力・・・一体どうなっている?)
『エルよ!その質問には私の最高傑作を倒したら答えよう!!
そいつの名は〈タオス・キタヤツ〉だ!!』
『『『『『『『ダサッ!!!』』』』』』
皆の声が綺麗に揃う!!
『ネーミングセンス無いの!!』
『う、うるさい!!
とにかく!!そいつのレベルは4500だぞ!
お前達人間がどう頑張っても届かぬ領域だ!
精々楽しませてくれ!!』
男の声が消えると目の前の物が動き出し立ち上がる。
高さ5m程の人型で全身の縦半分に赤と青のデザインされたゴーレムである。
『レ、レベル4500?!師匠より高いの?!〈ヴァルキリー〉!師匠は大丈夫なの?!』
ミリアが焦って見上げる。
『ふふ!ミリアよ!主人を侮るな!!
見ていれば分かる。
これまでの戦闘でレベルが上がったのはお前達だけでは無いのだ。』
(主よ・・・遂に・・・)
〈ヴァルキリー〉が笑みを浮かべてエルを見ている。
エルが手を挙げて号令を掛ける!!
『皆んな行くよ!!【精霊装】!!』
エルの周りに精霊達が集まる!
両腕に〈シヴァ〉〈イフリート〉脚に〈シルフ〉身体に〈ノーム〉頭に〈トール〉そして、はためくマントは〈バンシー〉
全身を精霊達で固め大気が震える程の魔力を纏う。身長も5mを越えている。
『ぐぬぬぬ・・・私も・・・羨ましいぞ!』
〈ヴァルキリー〉が拳を握り締める。
ミリアが唖然とする。
『す、凄い・・・これが〈精霊使い〉の本気の戦い・・・魔力だけで押し潰されそう・・』
『そうね。〈ヴァルキリー〉の結界が無かったら危なかったわね。
それにしても・・・まだ勝てる気がしないわ・・・。』
『くっ!この圧力!!さすが師匠だ!!
全身の汗が止まらん!!』
思わず男の声が漏れ聞こえる。
『な、何と言う魔力!!こんな人間がいたのか?!一体何が起こっている?!〈英雄ハヤト〉とは何者だ?!』
エルがここぞとばかりにニッコリ笑う!
『これで驚いていては困るの!!
ここまでの戦いで私自身もレベルが上がっているの!!教えてあげる!!
私はまだ1回変身を残しているの!!!』
『何?!何を言っている?!更に上が?!』
男の声が震える!!
『いい?!〈精霊王〉から〈精霊神〉の進化はレベル4000到達と上位精霊7体以上もしくは最上位精霊2体以上の契約なの!
貴方に感謝するの!試練をありがとう!!』
『〈精霊神〉だと?!ま、まさか・・・まさか・・・お前は一体?!』
エルが両手を天高らかに挙げて叫ぶ!!
『【精霊進化】!!』
この瞬間エルの職業は〈精霊王〉から〈精霊神〉に書き換えられる!!
エルと契約している7体の精霊達が各色のオーブに変わり光輝きエルの身体のパーツに取り込まれて行く!!
そして眩い光が晴れると身長170cm程の女性が現れる。
まるでエルが成長した姿の様に見える。
緑色のロングヘアーに銀色をベースとしたワンピースの胸元には7色の花びらの花を飾り背中からは黒を基調にしたアゲハ蝶を思わせる羽根が生えている。
弟子達が呆気に取られ見惚れる。
『き、綺麗・・・あれが〈精霊使い〉の最終形態・・・』
『エル・・・凄い・・・さっきまでの魔力も凄かったけど・・・桁が違うわ!』
『師匠・・・言葉が出ない・・ただ・・・惚れた・・』
男の声が震えて上擦る!
『ば、馬鹿な?!〈精霊神〉だと?!
たかが人間が?!何故だ?!何が起きている!!何かの間違いだ!!
やれ!!〈タオス・キタヤツ〉!!』
エルは澄ました笑顔で話す。
『見えて無かったの?もうあの子は終わってるわよ。』
『な、何を馬鹿n・・・』
すると〈タオス・キタヤツ〉は小さな賽の目状に裁断され崩れ去る。
『な、な、な、な、なんだと?!こ、この私が見えなかっただと?
こ、こんな事があり得るのか?!』
『何でもいいけど倒したら名乗る約束よねぇー・・・神様?』
エルがニヤリと笑い図星を突く。
『なっ!くっ!な、何故それを!?貴様!何者だ?!』
『私はこの世界で生まれた人間よ!だけど去年〈転生者〉に会ったのよ!神から力を貰って好き勝手やってたわ!!
そこで神様の存在を知ったの!
このダンジョンに入った時にダンジョン全体が別の場所みたいに魔力で包まれていたの。
こんな人外な事が出来るのは神様ぐらいだと思ったのよ!!』
(そう言う事か・・でも待てよ?!それではこいつの強さの説明が付かない・・・弟子・・・師匠・・・〈英雄ハヤト〉・・・ま、まさか?!確認する必要があるな・・)
男が正解に辿り着く・・・。そして我に返り神としての威厳を取り戻す。
『私とした事が取り乱した。すまなかった。
お前の言う通り私はこの世界の五大神の1人だ。このダンジョンを管理している。
このダンジョンはレベル200や300で満足している者達への試練なのだ!
それにこのダンジョンは神出鬼没でな!
まさかお前達の様な者が見つけるとはな!
だが楽しませて貰った!
この部屋の先に攻略の褒美を用意してある。
好きなだけ持っていくが良い!
また何処かのダンジョンで会おう!
さらばだ!』
神の声が消えるとダンジョン内の魔力が消えてただの一本道のダンジョンになる。
エルが【精霊装】を解除すると、いつもの可愛らしいエルの姿に戻る。
すると〈精霊神〉となった事により上位精霊が最上位精霊となり人化が可能になった。
目の前には5人の女性と光と闇の神々しい女性が跪く。
『〈精霊神エル〉様!おめでとうございます!
これからも我らがエル様と歩んで行く事をお許しください!!』
エルが柔らかく笑う。
『そんなに難しく考えないで!貴方達は私の仲間なの!
私からお願いするわ!いつまでも私の側にいて!』
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