天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

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第138話 黒幕

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『皆んな!聞いた通り、この先に報酬があるの!!いくよーーーーー!!!!』

しかし皆は理解し難い神の存在に戸惑って動けないでいた。

『ね、ねぇ、エル・・・神様って・・何?
〈転生者〉って何?』

セルナは戸惑いながらエルに聞く。

『ん?まぁ、この世界は神様が管理してるって事!
〈転生者〉は神様がこの世界に送り込んだ人!
私も詳しくは知らないの!考えでも分からないから取り敢えずご褒美!ご褒美!』

エルはあっけらかんとして報酬のある部屋へと入っていく。

『ふっ!そうね!今はダンジョン攻略と依頼達成を喜ぶべきね!!
あっ!!エル!待ってよーー!!!』

セルナがエルを追いかけて行く。

皆も顔を見合わせて“まっいっか“と肩をすくめて後に続いた。


エルが目の前の光景に思わず叫ぶ!!
『うわーーーーー!!!!!すごぉぉぉぉぉい!!!

目の前にはさっきの部屋と同じぐらいの広さに金や銀のインゴットは当然ながらミスリル、アダマンタイト、オリハルコン、ヒイロカネなど各種鉱石のインゴットが部屋いっぱいに積まれていた。
気が遠くなるほどの量である。

皆が口を開けたまま目をパチクリさせている。

『ははっ・・・凄すぎて・・・笑っちゃう・・』
セルナが力無く笑う。

『師匠、でもどうやって運ぶんですか?
恐らくこのダンジョンは・・・もうすぐ消えますよね?』

『うん。後30分ぐらいかな。神様も意地悪なの!全部持って行けないのを分かってて・・悔しい・・・なーーんてね!!
全部持って行ってやるの!これでね!!!』

エルは大きなアイテムボックスの鞄を5つ取り出し皆んなに渡す。

『これは仲間が作ってくれたアイテムボックスなの!!
この鞄をインゴットに被せて行くの!!
皆んな!!急ぐの!!』

セルナが諦めた顔をする。
『もう驚かないわ!!〈英雄の弟子達〉は何でもありなんだから!!!
エルの言う通り全部持って行きましょう!』

皆が一列に並びアイテムボックスを広げてインゴットに突進する!!
すると鞄に触れたところからインゴットが鞄の中に消えて行く!

『これなら行けるわ!!神様も意地悪したつもりでしょうが相手が悪かったわね!!』
セルナが悪い顔になる。

(セ、セルナ様の顔が・・・悪の顔に・・)
ダンは密かに思うのだった。

エルは精霊達を呼び出してこぼれ落ちたインゴットをエルのアイテムボックスへどんどん放り込んでいく。

15分後・・・
『ふう!片付いたわね!!ざまぁ見なさい神様!!』
セルナが天井を見ながら言い放つ。

『皆んなお疲れ様!!早く帰ってご飯にするの!!』
エルは意気揚々と出口に向かうのだった。

(ぜ、ぜ、全部持って行きおった・・・何もかもが規格外な奴らだな・・・集めるの苦労したのに・・・)

ダンジョンを出ると入り口が崩れて塞がってしまう。

するとセルナが気付く。

『あれ?まだお昼も過ぎてないわね・・・
ダンジョンに入ってから1時間も経ってないみたいね。』

『そうみたい。中ではダンジョン自体が切り取られた空間だったから時間経過にズレがあったみたいなの。』

エルとセルナが話していると男達が駆け寄ってくる。

『おい!!貴様ら!さっきはよくもコケにしてくれたな?!』

エルは首を傾げる。
『えっと・・・誰だっけ?』

セルナが手を叩き思い出す!
『あー!ギルドでエルに喧嘩売ってきた馬鹿よ!!』

後ろにいるメンバーが半笑いになる。
『馬鹿な奴・・・』
『本当に・・・愚かね・・。』

『な、なんだと?!聞こえたぞ!?舐めやがって・・・って、お前!ミラドじゃねーか?!死んだんじゃ無かったのか?!・・・
しまった・・・』

ギルザは自分の失言に慌てて口を塞ぐ。

するとミラドが口を開く前にミリアから魔力が溢れ前に出る。
『どう言う事か・・・説明してもらいましょうか?!』

ギルザが動揺する。
『う、うるさい!お前らがs・・・』

ミリアの前蹴りがギルザの鳩尾に刺さる!!

ずどぉぉぉぉぉっ!!!
『ぐべぇぇぇぇぇ!!!』

胃の中の物を吐き散らしてのたうち回る。
『うるさい!早く答えなさい!!』
再びギルザの鳩尾にミリアのつま先が刺さる!

ずどぉぉぉぉぉ!!!
『ごへぇぇぇぇぇ!!!』
更に激しくのたうち回る!!

『早く答えなさい!!』
ギルザの顔面にミリアのつま先がめり込む!

どごぉぉぉん!!!
『ぶべばぁぁぁぁぁ!!』

鼻は潰れ、歯を撒き散らして転がって行く。
『中々根性あるじゃない?!』

『あーあ、あれじゃあ言いたくても言えないわよね・・・相当頭に来てるわね・・・。』
セルナが笑いながら見ている。

『ミ、ミリア・・・あれが本当のミリア・・』

ミラドがぶつぶつと呟き、既に意識のないギルザの顔を踏み躙っているミリアを見ていた。

『中々しぶといわね・・・』
そしてミリアがギルザのお付きを睨み、徐に近づく。

『あなた・・・何か知ってるわね・・・』

お付きが尻餅を付き後ずさる。
『ひぃ!!!待って!待ってくれ!!
私達は言えないんだ!!頼む勘弁してくれ!!』

ギルザの方を見ながら土下座する。

するとミリアはお付きの言いたい事を察する。そして悪い顔になる。

『ふぅぅん。そう言う事ね・・・安心しなさい。
ギルザは私達を追ってダンジョンに入ってダンジョン崩落に巻き込まれて死んだの。
だから大丈夫よ。話してくれるよね?
でないと・・・皆んなダンジョン崩落に巻き込まれちゃうよ・・・?』

ミリアが首を傾げ黒目が大きくなる。

『ミ、ミリアが・・・ミリアが壊れていく・・・』
ミラドが悲しい顔でミリアを見ている。

エルがミラドの肩に手を置く。
『ミラド君、ミリアは今まで我慢して耐えて溜め込んだ物が溢れている最中なの。
全部出し切ったら元に戻るの!
だから待っててあげてね!』
『そ、そうですか・・・。』

『ひっ!!わ、分かりました!!
黒幕はミラド様のお兄様、ゾイル様です!
レイドリア伯爵が素行の悪いゾイル様より頭も良く人望のあるミラド様を可愛がるのが気に入らなかったのです!!
そこでギルザ様を金で釣って協力させたのです。』

すると話しの途中から気が付いていたギルザが呻く。
『ぎざまら・・・ベラベラと喋りやがって・・・ゆ、許さn・・・』

どばぁぁぁぁん!!!
『べひっ!!』

地面から出てきた大きな岩の手がギルザを蠅の様に叩き潰す!
そしてそのまま地面に引きずり込んで行った。

『ほらね!崩落に巻き込まれたでしょう?
哀れなギルザ・・・。』

ミリアはお付き達に目を細める。

『ひぃっ!!!!た、助けて!!お願いします!!!
ギ、ギルザ様は崩落事故で亡くなったのです!!!ま、間違いありません!!!』

ミリアはニコッと笑い踵を返す。
『じゃあ報告よろしくね!・・・そっかぁ・・・ゾイル様かぁ・・・ふふっ。』

不敵な笑みを浮かべてミラドの元へ行く。
『ミラド様!黒幕はゾイル様だそうです。どうされますか?』

ミラドは目の前でギルザの最後を見せられ動揺していた。
『う、あ、あぁ、そ、そうか・・・お、お父様にそ、相談してみるよ。』

ミリアは微笑みながら
『その時は私もご一緒しますわ!
ミラド様が生きているのをゾイル様が見たらまた何をするか分からないので。』
ミリアはミラドの腕をきつく抱きしめる。

『あ、あぁ、そ、そうだね・・・そうするよ・・・。』

ミラドは毎日怯えて心の底から笑っていなかったミリアと今のミリアを重ね合わせ極端な変化に戸惑うのであった。
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