天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

文字の大きさ
147 / 183

第145話 アルメダ・ゼリオン

しおりを挟む
『な、何だ?!この圧力は?!人間の中にこれ程の闘気を持った奴が居るのか?!
侮れんな・・・〈剣聖ゼリオン〉を遥かに凌ぐか・・・。』


ギエンは貴族が使う部屋に通されソファーに座り紅茶を啜っている。

『こんな豪華な部屋・・・落ち着かないな・・・誰か入ってきたらどうするんだよ・・。』

独り言を言いながらキョロキョロと部屋を見渡す。
すると部屋に近付いてくる気配があり、扉の前で止まるとノックもせずに開け放つ!

ばぁーん!!!

いきなり王族と思われる身なりの男がギエンを見るなり怒鳴りつけ剣を抜く。

『ふん!!貴様が〈英雄の弟子達〉か?!
お前の様なガキが〈剣神〉な訳があるかぁぁぁ!!!この嘘つきがぁぁ!!俺が化けの皮を剥いでやるわ!!』

男はギエンに剣を突きつける。

ギエンは頭を掻きながら静かに闘気を滲ませて男を睨む。

『ふう。お前、好き勝手言うのは良いが覚悟は出来てるのか?
俺が〈剣神〉じゃない程で話をしているが
お前は間違いなく〈剣神〉に喧嘩を売っているぞ?!
1度だけチャンスをやる。頭を下げて出で行け!』

部屋全体に手加減したギエンの闘気が放たれ壁が小刻みに振動している。

男は後に思う。あそこで引けば良かったと・・・。

事もあろうに男はプライドが勝ってしまう。
『ふ、ふん!そ、その程度で怯むと思ったか!?
貴様如きに下げる頭など無いわぁぁぁぁ!』

男は叫びながらギエンに襲い掛かってしまう・・・。
その瞬間男の両腕が宙に舞った・・・。

がっしゃぁぁぁぁん!!!

男は何が起きたのか分からずテーブルに躓き床に転がる。

『うがぁぁぁぁぁ!!!腕がぁぁぁ!!俺の腕がぁぁぁぁ!!
どうなってるぅぅぅ!!なぜだぁぁぁぁ!!
どうしてだぁぁぁぁぁ!!』

男はパニックになりのたうち回っている。
騒ぎを聞きつけて人が集まってくる。

そして先程の受け付けの女性が叫ぶ。
『なっ?!セリオ様?!あれ程進言したのに!?すぐに治癒士を呼んで!!』

すると女性がギエンを見る。
『ギエン様は気にする事はありません。この方はゼリオン王の次男セリオです。
私がセリオを止めたのですがセリオが聞かなかったのが原因です。
これは国王に報告しますので安心してください。』

ギエンは闘気を収める。
『所であんたは何者だ?王様の次男を呼び捨てに出来るあんたは・・・』

女性はニッコリ笑う。
『私はゼリオン王の長女アルメダ・ゼリオン
よ!アルメダでいいわ!よろしくね!』

ギエンが呆れて笑う。
『ははっ!王女自ら受け付けをしていたのか?!どうしてそんな事を?』

アルメダは真剣な顔になる。
『私はゲランド帝国の武闘大会に参加してたの。そこで貴方達に出逢った!
そこで規格外の力を見せつけられて私は人間の可能性に気付いたの!!
国王も興味津々でファイデル王に何回も打診してたわ!
だけど〈英雄の弟子達〉は旅に出たと聞いて私達はこの〈剣聖ゼリオン祭〉に必ず来ると思って待っていたの!!』

『そして・・・まんまと思惑通り来たという事か・・・』
ギエンは頭を掻きながらアルメダを見る。

すると治癒士達に運ばれるセリオがギエンを睨み喚く!

『き、貴様ぁぁぁぁ!!この俺にこんな事してただで済むと思うなよぉぉぉぉぉ!!
後で死ぬ程後悔させてやるぞぉぉぉ!!!』

その瞬間部屋中に快音が鳴り響く

ぱぁぁぁぁぁん!!

アルメダの平手打ちがセリオの頬を打ち抜く!
『いい加減にしなさい!!あんたが一方的に喧嘩を売ったのよ?!
それで負けたから仕返し?!
これ以上〈聖剣ゼリオン〉の名に泥を塗らないで!!
この事はお父様にもしっかり報告するから、あんたこそ覚悟しておきなさい!!』

するとセリオの態度が一変する。
何とか付いた腕を激痛に耐えながら動かして
アルメダの足に縋り付く。

『ね、姉さん!そ、それだけは勘弁してくれ!!お願いだから!!でないと今度こそ殺される!!』

『あんたがした事よ!!きっちりと自分で責任を取りなさい!!
今後またくだらない事をする度に逐一報告するからね!さあ!もう連れて行って!!』

『そ、そんな・・・』

セリオは絶望的な顔をしながら治癒士達に連れられて部屋を出て行った。

アルメダはギエンに振り返る。
『馬鹿な弟が迷惑かけたわね。ごめんなさい。
でもあれでもレベル285の腕前なのよ・・。
それをあっさりと返り討ちにするなんて・・貴方は一体レベルいくつなの?』

ギエンは小さくため息をつく。
『それは個人情報だから自分からは言わないよ!そのうち分かる時が来るよ!』

アルメダが残念そうな顔をする。
『そう・・・。あっ!!それより、もうそろそろ予選会が始まるわ!!
早くいきましょう!!!』

走るアルメダの後を付いて行くのだった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。

しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。 しかし―― 彼が切り捨てた仲間こそが、 実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。 事実に気づいた時にはもう遅い。 道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。 “荷物持ちがいなくなった瞬間”から、 アレクスの日常は静かに崩壊していく。 短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。 そんな彼と再び肩を並べることになったのは―― 美しいのに中二が暴走する魔法使い ノー天気で鈍感な僧侶 そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。 自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。 これは、 “間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる” 再生の物語である。 《小説家になろうにも投稿しています》

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました

下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。 ご都合主義のSS。 お父様、キャラチェンジが激しくないですか。 小説家になろう様でも投稿しています。 突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!

没落貴族と拾われ娘の成り上がり生活

アイアイ式パイルドライバー
ファンタジー
 名家の生まれなうえに将来を有望視され、若くして領主となったカイエン・ガリエンド。彼は飢饉の際に王侯貴族よりも民衆を優先したために田舎の開拓村へ左遷されてしまう。  妻は彼の元を去り、一族からは勘当も同然の扱いを受け、王からは見捨てられ、生きる希望を失ったカイエンはある日、浅黒い肌の赤ん坊を拾った。  貴族の彼は赤子など育てた事などなく、しかも左遷された彼に乳母を雇う余裕もない。  しかし、心優しい村人たちの協力で何とか子育てと領主仕事をこなす事にカイエンは成功し、おまけにカイエンは開拓村にて子育てを手伝ってくれた村娘のリーリルと結婚までしてしまう。  小さな開拓村で幸せな生活を手に入れたカイエンであるが、この幸せはカイエンに迫る困難と成り上がりの始まりに過ぎなかった。

赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス 優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました お父さんは村の村長みたいな立場みたい お母さんは病弱で家から出れないほど 二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます ーーーーー この作品は大変楽しく書けていましたが 49話で終わりとすることにいたしました 完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい そんな欲求に屈してしまいましたすみません

幼馴染パーティーから追放された冒険者~所持していたユニークスキルは限界突破でした~レベル1から始まる成り上がりストーリー

すもも太郎
ファンタジー
 この世界は個人ごとにレベルの上限が決まっていて、それが本人の資質として死ぬまで変えられません。(伝説の勇者でレベル65)  主人公テイジンは能力を封印されて生まれた。それはレベルキャップ1という特大のハンデだったが、それ故に幼馴染パーティーとの冒険によって莫大な経験値を積み上げる事が出来ていた。(ギャップボーナス最大化状態)  しかし、レベルは1から一切上がらないまま、免許の更新期限が過ぎてギルドを首になり絶望する。  命を投げ出す決意で訪れた死と再生の洞窟でテイジンの封印が解け、ユニークスキル”限界突破”を手にする。その後、自分の力を知らず知らずに発揮していき、周囲を驚かせながらも一人旅をつづけようとするが‥‥ ※1話1500文字くらいで書いております

処理中です...