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第144話 剣闘大会予選会場
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城門を潜ると目の前の大通は歩くのも困難なぐらい人に埋め尽くされていた。
『うっはぁぁぁ!!!凄い人だかりだなぁ!!!歩くのも大変だぞ!!
とりあえず俺は予選会場に行ってくる!!
時間があったら見に来てくれよな!』
ギエンがニッコリ笑い人混みの中に消えていく。
『絶対見に行きますーー!!!!』
ミルアがギエンの残像に手を振るのだった。
????side
『ほう、、、。〈剣聖ゼリオン〉は300年前に死んでいたのか・・・。それでは俺は約300年もの間、仮死状態だったという事か・・・何という事だ・・・。
だが・・・今は〈魔神〉となったのだ!
感謝してやるぞ!!
ふん!!〈剣闘大会〉か!!
今の世の人間に俺の強さを見せつける絶好の機会ではないか!!クックックッ・・・。』
『ここが予選会場か!相変わらず凄い人だかりだな!!
どんな猛者が居るのか今から楽しみだな!』
ギエンが期待に胸を膨らませていると、厳つい男達が近づいてくる。
『おい!ガキ!!お前みたいな小僧が来る所じゃないんだよ!!時間の無駄なんだよ!!とっとと帰れ!!!』
ギエンは男達の顔をみて笑う。
『ははっ!!見た目だけで判断すると怪我するぞ!!兄さん達、気を付けた方がいいぞ!!』
先頭の男の目尻が引き攣る。
『なんだぁ?!小僧が生意気なぁぁぁぁ!!!』
男がギエンの胸ぐらを掴もうとするが、みぞおちに衝撃が走る!
ずどんっ!!
『ぶげぇぇぇぇぇ!!』
男がたまらず膝を付いて胃の中の物を撒き散らす。
周りの野次馬も男達を嘲笑う!
『おいおい!!どうした?!お前らの方が見掛け倒しじゃねーか!!
ぶははははははぁぁぁぁぁ!!!!』
ギエンはため息をつき男を見下ろす。
『はぁ、だから言ったろ?見た目で判断するなって!大人しくしてた方が身の為だぞ!』
『くそがぁぁぁぁ!!こんなガキに舐められてたまるか?!叩っ斬ってやるわ!!』
男は無理矢理立ち上がり剣を抜き振りかぶるが次の瞬間、鼻に激痛が走る!!
ぷすっ!
『痛っっっ!!!』
目にも止まらぬ抜刀で剣の先端が男の鼻先に刺さっていた。
男は身動きが出来ずに鼻から血を流して立ち尽くしている。
ギエンは男達を見据える。
『あんた、今のが見えたか?!俺が殺す気ならあんた死んでたぞ?!
くだらないプライドより腕を磨いた方が良いんじゃないか?』
男達は後ずさる・・・
(な、なんだ?!剣に手を掛ける所すら全く見えなかったぞ・・・どうなっている・・)
『くっ!お遊びはこれぐらいにしといてやる!!本番で覚悟しておけ!!』
男達は逃げるように人混みの中へ消えて行った。
しかしこの光景に腕に覚えがある者も驚いていた。
(抜刀したのが・・・見えなかった。それにあの雰囲気・・・若いのに相当な手練れだぞ・・・)
『次の方!出身と身分証をお願いします。』
受け付けの女性がニッコリ笑う。
『ファイデル王国から来たギエンだ!』
ギルドカードを受け付けに見せると受け付けの女性が立ち上がりギエンの顔をまじまじと見る。
『ファイデル王国・・・Sランク・・・もしかして貴方は〈英雄の弟子達〉ですか?』
『そ、そうだ。俺は〈英雄ハヤト〉の弟子が1人〈剣神のギエン〉だ。』
女性は満面の笑顔になる。
『やっぱりそうなのね!!!こんな可愛い少年だったの?!
実は〈ゼリオン国王〉からの通達で〈英雄の弟子達〉が現れたら大会のバランスが崩れるのでエクストラステージとして大会優勝者と試合をして欲しいそうです!
私からも是非お願いします!!』
ギエンは頭を掻きながら悩む。
(ゲランド帝国の師匠と同じか・・・まあいいか!!強い奴と戦うんだ!!』
『分かったよ!!それで良いから参加させてくれ!!』
受け付けの女性は胸元が見えるほど頭を下げてギエンの手を取る。
『ありがとうございます!!後ほど予選会場で紹介させて頂きますので奥でお待ちください!!』
(やれやれ・・・段々と話が大きくなってきたな・・・だけど・・・1人桁外れに強そうな奴がいるな・・・)
『うっはぁぁぁ!!!凄い人だかりだなぁ!!!歩くのも大変だぞ!!
とりあえず俺は予選会場に行ってくる!!
時間があったら見に来てくれよな!』
ギエンがニッコリ笑い人混みの中に消えていく。
『絶対見に行きますーー!!!!』
ミルアがギエンの残像に手を振るのだった。
????side
『ほう、、、。〈剣聖ゼリオン〉は300年前に死んでいたのか・・・。それでは俺は約300年もの間、仮死状態だったという事か・・・何という事だ・・・。
だが・・・今は〈魔神〉となったのだ!
感謝してやるぞ!!
ふん!!〈剣闘大会〉か!!
今の世の人間に俺の強さを見せつける絶好の機会ではないか!!クックックッ・・・。』
『ここが予選会場か!相変わらず凄い人だかりだな!!
どんな猛者が居るのか今から楽しみだな!』
ギエンが期待に胸を膨らませていると、厳つい男達が近づいてくる。
『おい!ガキ!!お前みたいな小僧が来る所じゃないんだよ!!時間の無駄なんだよ!!とっとと帰れ!!!』
ギエンは男達の顔をみて笑う。
『ははっ!!見た目だけで判断すると怪我するぞ!!兄さん達、気を付けた方がいいぞ!!』
先頭の男の目尻が引き攣る。
『なんだぁ?!小僧が生意気なぁぁぁぁ!!!』
男がギエンの胸ぐらを掴もうとするが、みぞおちに衝撃が走る!
ずどんっ!!
『ぶげぇぇぇぇぇ!!』
男がたまらず膝を付いて胃の中の物を撒き散らす。
周りの野次馬も男達を嘲笑う!
『おいおい!!どうした?!お前らの方が見掛け倒しじゃねーか!!
ぶははははははぁぁぁぁぁ!!!!』
ギエンはため息をつき男を見下ろす。
『はぁ、だから言ったろ?見た目で判断するなって!大人しくしてた方が身の為だぞ!』
『くそがぁぁぁぁ!!こんなガキに舐められてたまるか?!叩っ斬ってやるわ!!』
男は無理矢理立ち上がり剣を抜き振りかぶるが次の瞬間、鼻に激痛が走る!!
ぷすっ!
『痛っっっ!!!』
目にも止まらぬ抜刀で剣の先端が男の鼻先に刺さっていた。
男は身動きが出来ずに鼻から血を流して立ち尽くしている。
ギエンは男達を見据える。
『あんた、今のが見えたか?!俺が殺す気ならあんた死んでたぞ?!
くだらないプライドより腕を磨いた方が良いんじゃないか?』
男達は後ずさる・・・
(な、なんだ?!剣に手を掛ける所すら全く見えなかったぞ・・・どうなっている・・)
『くっ!お遊びはこれぐらいにしといてやる!!本番で覚悟しておけ!!』
男達は逃げるように人混みの中へ消えて行った。
しかしこの光景に腕に覚えがある者も驚いていた。
(抜刀したのが・・・見えなかった。それにあの雰囲気・・・若いのに相当な手練れだぞ・・・)
『次の方!出身と身分証をお願いします。』
受け付けの女性がニッコリ笑う。
『ファイデル王国から来たギエンだ!』
ギルドカードを受け付けに見せると受け付けの女性が立ち上がりギエンの顔をまじまじと見る。
『ファイデル王国・・・Sランク・・・もしかして貴方は〈英雄の弟子達〉ですか?』
『そ、そうだ。俺は〈英雄ハヤト〉の弟子が1人〈剣神のギエン〉だ。』
女性は満面の笑顔になる。
『やっぱりそうなのね!!!こんな可愛い少年だったの?!
実は〈ゼリオン国王〉からの通達で〈英雄の弟子達〉が現れたら大会のバランスが崩れるのでエクストラステージとして大会優勝者と試合をして欲しいそうです!
私からも是非お願いします!!』
ギエンは頭を掻きながら悩む。
(ゲランド帝国の師匠と同じか・・・まあいいか!!強い奴と戦うんだ!!』
『分かったよ!!それで良いから参加させてくれ!!』
受け付けの女性は胸元が見えるほど頭を下げてギエンの手を取る。
『ありがとうございます!!後ほど予選会場で紹介させて頂きますので奥でお待ちください!!』
(やれやれ・・・段々と話が大きくなってきたな・・・だけど・・・1人桁外れに強そうな奴がいるな・・・)
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