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第179話 エピローグ
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『あなた、皆んなが来てくれましたよ。』
メルがハヤトの耳元で囁く。
するとハヤトは言葉を発する事なく横になったままゆっくりと首を皆の方へ向けて口元を緩める。
この時ハヤトは齢80歳。最後の時を迎えていた。
ハヤトは声を出す事が出来ないので【念話】で話掛ける。
(皆んな来てくれてありがとう。お前達に看取られて嬉しく思うぞ。)
(師匠。先に逝って待っててくれ。俺もそのうち会いに行く。また稽古をつけてくれ!)
ギエンがハヤトの手を握る。
(師匠。師匠の教えは大陸の隅から隅まで行き渡っているぞ!
ハインド王国では〈英雄ハヤト〉の名は子供の頃から理不尽の抑止力になっている!
またそっちに逝ったら指南してくれ!』
ジンがハヤトの手を握る。
(師匠。ミラフの街でも〈英雄ハヤト〉の名は健在ですよ。
皆が師匠の教えを胸に理不尽をぶっ飛ばしているよ。
皆には僕が最初に〈英雄ハヤト〉に会ったと自慢してるんだ!
また一緒にご飯を食べよう!!)
ロウが涙を溜めながらハヤトの手を握る。
するとハヤトの子供達と孫達がハヤトの周りに集まる。
そして直立不動でメルの長男ハミルが声を上げる!!
『俺達は親父の事を誇りに思っている!!
親父の教えを噛み締め毎日を過ごしている!
安心して欲しい!!俺達は・・・っ決して理不尽を許さない!!親父の・・・理想を・・・理想を・・・叶え続ける事を誓うぅぅぅ!!!!!!』
ハミルか涙を流し歯を食いしばり宣言する。
弟子達も目頭を押さえて俯く。
(ハミル。嬉しく思うぞ!最高だ!これで何も心残り無く逝けるぞ!後は頼んだぞ!!)
(皆んな!ありがとう!俺の人生は最高だった!)
そう言い残しハヤトは息を引き取ったのであった。
【神様の部屋】
『ハヤトが逝ったか・・・だがこの世界は大丈夫であろう。ハヤトの理想が受け継がれているのだからのう・・・んん?!』
『よう!!神様!!久しぶりだな!!』
『あ、あれ?ハヤト君何でここに?!』
『あぁ!俺の最後のスキルスロットを【転生】にしたんだよ!!
一体どうなるのか楽しみでね!!』
『はーっはっはっはっ!!!君は僕達をまだまだ楽しませてくれるのかい?!』
『ふぉふぉふぉふぉ・・ハヤトよ良いのか?
また最初からだぞ?!記憶も消し去るのだぞ?!それでも良いのか?』
『あーはっはっはっ!!!それでないと面白くないだろう?!
最初から分かっている人生なんて価値はないんだよ!!
さあ!!やってくれ!!未知の世界へ!!そこでも理不尽をぶっ飛ばしてやるぞ!!!』
ハヤトは【神様の部屋】から消えて行った。
まだハヤトの物語は終わらない。
またどこで悪党が涙する世界があるのである。
〈英雄ハヤト〉が行き着く世界はもしかしたらあなたの世界かもしれない・・・・
メルがハヤトの耳元で囁く。
するとハヤトは言葉を発する事なく横になったままゆっくりと首を皆の方へ向けて口元を緩める。
この時ハヤトは齢80歳。最後の時を迎えていた。
ハヤトは声を出す事が出来ないので【念話】で話掛ける。
(皆んな来てくれてありがとう。お前達に看取られて嬉しく思うぞ。)
(師匠。先に逝って待っててくれ。俺もそのうち会いに行く。また稽古をつけてくれ!)
ギエンがハヤトの手を握る。
(師匠。師匠の教えは大陸の隅から隅まで行き渡っているぞ!
ハインド王国では〈英雄ハヤト〉の名は子供の頃から理不尽の抑止力になっている!
またそっちに逝ったら指南してくれ!』
ジンがハヤトの手を握る。
(師匠。ミラフの街でも〈英雄ハヤト〉の名は健在ですよ。
皆が師匠の教えを胸に理不尽をぶっ飛ばしているよ。
皆には僕が最初に〈英雄ハヤト〉に会ったと自慢してるんだ!
また一緒にご飯を食べよう!!)
ロウが涙を溜めながらハヤトの手を握る。
するとハヤトの子供達と孫達がハヤトの周りに集まる。
そして直立不動でメルの長男ハミルが声を上げる!!
『俺達は親父の事を誇りに思っている!!
親父の教えを噛み締め毎日を過ごしている!
安心して欲しい!!俺達は・・・っ決して理不尽を許さない!!親父の・・・理想を・・・理想を・・・叶え続ける事を誓うぅぅぅ!!!!!!』
ハミルか涙を流し歯を食いしばり宣言する。
弟子達も目頭を押さえて俯く。
(ハミル。嬉しく思うぞ!最高だ!これで何も心残り無く逝けるぞ!後は頼んだぞ!!)
(皆んな!ありがとう!俺の人生は最高だった!)
そう言い残しハヤトは息を引き取ったのであった。
【神様の部屋】
『ハヤトが逝ったか・・・だがこの世界は大丈夫であろう。ハヤトの理想が受け継がれているのだからのう・・・んん?!』
『よう!!神様!!久しぶりだな!!』
『あ、あれ?ハヤト君何でここに?!』
『あぁ!俺の最後のスキルスロットを【転生】にしたんだよ!!
一体どうなるのか楽しみでね!!』
『はーっはっはっはっ!!!君は僕達をまだまだ楽しませてくれるのかい?!』
『ふぉふぉふぉふぉ・・ハヤトよ良いのか?
また最初からだぞ?!記憶も消し去るのだぞ?!それでも良いのか?』
『あーはっはっはっ!!!それでないと面白くないだろう?!
最初から分かっている人生なんて価値はないんだよ!!
さあ!!やってくれ!!未知の世界へ!!そこでも理不尽をぶっ飛ばしてやるぞ!!!』
ハヤトは【神様の部屋】から消えて行った。
まだハヤトの物語は終わらない。
またどこで悪党が涙する世界があるのである。
〈英雄ハヤト〉が行き着く世界はもしかしたらあなたの世界かもしれない・・・・
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主人公が圧倒的な強さで、蹂躙する物語だと思って読んでいたら、弟子を作り、そのまた弟子…魔人達の仲間、何だか圧倒的な強さだけじゃなくて優しさとか色々あり、とても話にのめり込んでしまいました。とても、面白かったです。
感想ありがとうございます。
こんなに良い評価を受けたのは初めてです。今後の励みになります!
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登録ありがとうございます!
まだまだ素人なのでおかしい所もありますが
気楽に読んでください!