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第26話 違法奴隷解放 1
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『この馬鹿共がぁぁ!!!ドジ踏みやがって!!ガキ1人満足に攫えないのか?!』
油ぎった額に皺を寄せて警備隊に捕まっていた男達に唾を飛ばしている。
『ですがあのガキは〈神の使人〉だったんだ!!それも化け物級だぞ!!』
『ふん!言い訳なんぞ言いたく無いわ!!お前らはもういい!!とっとと下がれ!!』
(くっ・・・豚が・・・)
男達は何か言いたそうに眉間に皺を寄せて部屋を出て行った。
ふん!本当に役に立たん奴らだ・・・だが・・ガキの〈神の使人〉か・・・手に入ったら高く売れそうだな・・・クックッ・・・
『む、娘が攫われたんだ!!捜索依頼を頼む!!急いでくれ!!!』
30代半ばぐらいの夫婦がギルドの受付に飛び込んできた。
『攫われた?!それは確かですか?!』
受付の女性が立ち上がる。
顔を腫らした父親がカウンターに身を乗り出し必死に訴える。
『あぁ!男3人に襲われたんだ!!娘を大きな頭陀袋に入れて攫ったんだ!!警備隊にも話だが取り合ってくれないんだ!!頼む!!サーシャを探してくれ!!!』
『あぁぁ・・サーシャ・・・何処にいるの・・うぅぅ・・・』
母親が泣きながら崩れ落ちる。
なんて事・・今週に入って3件目・・これはギルドマスターに報告しなきゃ!
『分かりました!この依頼書に記入してください!なるべく詳しく書いてください!』
受け付けの女性は書類を差し出すと奥の部屋に消えて行った。
しばらくすると奥から身なりの良い厳つい男が出てきた。
『俺はギルドマスターのスレインだ!その話を詳しく話を聞かせてくれ!』
夫婦はスレインに頷いてギルドの奥へ消えて行くのだった。
『おい、顔を見られちまったぞ・・大丈夫か?』
茶色い頭陀袋を担いだ男が心配する。
『まあ、メーランド伯爵様が何とかしてくれるだろうよ!気にするな!!それより見ろよ・・・あのガキ・・ここらじゃ見ない顔だぜ。』
男がニヤけながら顎をしゃくる。
『ん?そうだな・・服装からすると何処かの田舎貴族の坊ちゃんか?
あんな所で突っ立て何やってるんだ?』
『ふん!そんな事どうだって良いんだよ!俺の懐が肥えれば良いんだ!行くぞ!!仕事だ!』
ミハエルはメーランド邸の方向を眺めながら考えていた。
えーっと・・メーランド伯爵の屋敷はこの先か・・・うーん・・だけど、どうしよう・・いきなり突撃するのもな・・証拠も無いし・・とぼけられて警備隊を呼ばれるのも面倒だし・・何か決定的な証拠が有れば・・・
男達は目線の先の男の子に狙いを定めて準備を始める。
『俺に任せておけ。』
男は露店で串焼きを2本買うと男の子に近づくき腰を屈めて声を掛ける。
『君、どうしたんだい?』
ミハエルの口元が緩む。
ふっ・・悪意が3つ・・決定的な証拠が向こうからやって来たね・・・
(なんだこのガキ・・笑ったのか?気味の悪いガキだな・・)
『うん・・お母さんが居なくなったの・・だから探してるの・・・』
クククッしめたぞもう1人頂きだ!!
『おぉ!それは大変だぁ!おじさん達も一緒に探してあげるよ。これでも食べて元気出しな!』
男がさっき買った串焼きを渡すとミハエルはニッコリ笑って受け取る。
『うん!ありがとう!!』
男達とミハエルは同時に意味深な笑いを浮かべて歩き出す。
(はん!馬鹿なガキだぜ!)
(ふん!馬鹿な悪党共だね!)
『そうか!お前はミハエルか!よし!俺達が母ちゃん探して来てやるから屋敷で待っているんだぞ!』
(ふん。来るのは奴隷商だけどな・・・)
『うん!待ってる!!』
(ふん。お前らは逃がさないからね・・)
男は屋敷の隅にある階段を降りて行く。
すると扉の前に男が立っていた。
『おっ!ドジ踏んで捕まったロン様じゃねーか!!〈神の使人〉の名が泣くぜぇ?それに比べて見ろよ!2人も捕まえて来たぜぇ!!』
男は意気揚々と見張りの男に胸を張る。
『うるせぇ!!運が悪かったんだ!!大体あんな化け物じみたガキがいなけりゃ・・・ん?・・そのガキ・・・何処かで・・・』
ロンの頭の中で嫌な記憶が蘇る・・・そして頬に汗が流れる・・・
まさか・・まさか・・・
恐る恐る目をやるとミハエルと目が合う・・・
『あれぇ?こんなに早く解放されたの?警備隊にも仲間がいるのかな?』
ミハエルがニッコリと笑うとロンが扉に張り付く!!
『やっぱりかぁぁぁぁぁぁ!!!!ま、待て!!か、勘弁してくれぇぇぇ!!!』
ドバァァン!!
ロンがパニックを起こして扉を開けて中に閉じこもってしまった。
『な、なんだあいつ・・・どうしたって言うんだ・・・このガキがどうしたんだ・・?』
男がミハエルを見下ろすとミハエルはニッコリ笑って男を見上げていた。
『案内ご苦労様!決定的な証拠をありがとう!』
『な、なに?!』
そしてミハエルは指輪を3つ外すと怒りの篭った冷たい表情に一変する。
『だけど・・・許さないよ・・親から子供を平気で取り上げる悪党・・・皆んなの悲しみを一生かけて償えぇぇぇぇぇぇ!!!!!』
メキメキメキッ!!
『ぐげぇぇぇぇ!!』
ミハエルは男の手首を握り潰すとそのまま鉄の扉に叩きつける!!
ドバァァン!!!
『ごぶっっ!!!』
そして、その勢いのまま後ろの男が担いでいる袋を奪い取り、呆気に取られている男2人を扉に向かって蹴り飛ばす!!
どかっ!!!ばきぃ!!!
『ぐへぇぇぇ!!!』
『ぶべぇぇぇ!!!』
どこぉぉぉぉぉん!!!!
『どべぶぅぅぅぅぅ!!!!!!』
男達は3人が重なるように張り付いた!!
『な、何が・・ぐぶっ・・何だ・・あのガキは・・・・
さらに間髪入れずに男達の背中にミハエルの飛び蹴りが突き刺さる!!
ずべきぃぃぃぃぃ!!!!
ベキゴキベキゴキィィィィィ!!!!
『ぐべばぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
男達の身体から絶望的な音が響き渡る!!
『許さない・・・絶対に許さない!!お前達は一生まともな身体で生きては行けないよ!!それにまだ終わりじゃ無い!!』
男達の脚にまとめて渾身のローキックを決める!!
ずばぁぁぁぁぁん!!!
ボキベキベキベキッッ!!!
『ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
『だずげでぐげぇぇぇぇぇぇ!!!!!』
どごぉん!がこぉん!ごごぉん!
扉の向こうではロンが仲間の悲鳴と扉にぶつかる絶望的な音に頭を抱えて震えていた。
『まずい!まずい!まずい!まずい!!化け物が来る!化け物が来る!次は俺だ!!
どうする?考えろ!俺!考えろ・・・』
しかし考えも虚しく絶望の瞬間が訪れる・・
どがぁぁぁぁぁん!!!!
鉄の扉と一緒に3人の男達が吹き飛ばされて男達は声も出せずに虚しく石畳に転がる。
そして薄暗い地下牢に差し込んだ光を遮りミハエルの影がロンの顔まで届いていた・・・
『ひぃぃぃぃぃ!!!!』
ロンは腰を抜かし、股間を濡らしながら後ずさるのだった・・・
油ぎった額に皺を寄せて警備隊に捕まっていた男達に唾を飛ばしている。
『ですがあのガキは〈神の使人〉だったんだ!!それも化け物級だぞ!!』
『ふん!言い訳なんぞ言いたく無いわ!!お前らはもういい!!とっとと下がれ!!』
(くっ・・・豚が・・・)
男達は何か言いたそうに眉間に皺を寄せて部屋を出て行った。
ふん!本当に役に立たん奴らだ・・・だが・・ガキの〈神の使人〉か・・・手に入ったら高く売れそうだな・・・クックッ・・・
『む、娘が攫われたんだ!!捜索依頼を頼む!!急いでくれ!!!』
30代半ばぐらいの夫婦がギルドの受付に飛び込んできた。
『攫われた?!それは確かですか?!』
受付の女性が立ち上がる。
顔を腫らした父親がカウンターに身を乗り出し必死に訴える。
『あぁ!男3人に襲われたんだ!!娘を大きな頭陀袋に入れて攫ったんだ!!警備隊にも話だが取り合ってくれないんだ!!頼む!!サーシャを探してくれ!!!』
『あぁぁ・・サーシャ・・・何処にいるの・・うぅぅ・・・』
母親が泣きながら崩れ落ちる。
なんて事・・今週に入って3件目・・これはギルドマスターに報告しなきゃ!
『分かりました!この依頼書に記入してください!なるべく詳しく書いてください!』
受け付けの女性は書類を差し出すと奥の部屋に消えて行った。
しばらくすると奥から身なりの良い厳つい男が出てきた。
『俺はギルドマスターのスレインだ!その話を詳しく話を聞かせてくれ!』
夫婦はスレインに頷いてギルドの奥へ消えて行くのだった。
『おい、顔を見られちまったぞ・・大丈夫か?』
茶色い頭陀袋を担いだ男が心配する。
『まあ、メーランド伯爵様が何とかしてくれるだろうよ!気にするな!!それより見ろよ・・・あのガキ・・ここらじゃ見ない顔だぜ。』
男がニヤけながら顎をしゃくる。
『ん?そうだな・・服装からすると何処かの田舎貴族の坊ちゃんか?
あんな所で突っ立て何やってるんだ?』
『ふん!そんな事どうだって良いんだよ!俺の懐が肥えれば良いんだ!行くぞ!!仕事だ!』
ミハエルはメーランド邸の方向を眺めながら考えていた。
えーっと・・メーランド伯爵の屋敷はこの先か・・・うーん・・だけど、どうしよう・・いきなり突撃するのもな・・証拠も無いし・・とぼけられて警備隊を呼ばれるのも面倒だし・・何か決定的な証拠が有れば・・・
男達は目線の先の男の子に狙いを定めて準備を始める。
『俺に任せておけ。』
男は露店で串焼きを2本買うと男の子に近づくき腰を屈めて声を掛ける。
『君、どうしたんだい?』
ミハエルの口元が緩む。
ふっ・・悪意が3つ・・決定的な証拠が向こうからやって来たね・・・
(なんだこのガキ・・笑ったのか?気味の悪いガキだな・・)
『うん・・お母さんが居なくなったの・・だから探してるの・・・』
クククッしめたぞもう1人頂きだ!!
『おぉ!それは大変だぁ!おじさん達も一緒に探してあげるよ。これでも食べて元気出しな!』
男がさっき買った串焼きを渡すとミハエルはニッコリ笑って受け取る。
『うん!ありがとう!!』
男達とミハエルは同時に意味深な笑いを浮かべて歩き出す。
(はん!馬鹿なガキだぜ!)
(ふん!馬鹿な悪党共だね!)
『そうか!お前はミハエルか!よし!俺達が母ちゃん探して来てやるから屋敷で待っているんだぞ!』
(ふん。来るのは奴隷商だけどな・・・)
『うん!待ってる!!』
(ふん。お前らは逃がさないからね・・)
男は屋敷の隅にある階段を降りて行く。
すると扉の前に男が立っていた。
『おっ!ドジ踏んで捕まったロン様じゃねーか!!〈神の使人〉の名が泣くぜぇ?それに比べて見ろよ!2人も捕まえて来たぜぇ!!』
男は意気揚々と見張りの男に胸を張る。
『うるせぇ!!運が悪かったんだ!!大体あんな化け物じみたガキがいなけりゃ・・・ん?・・そのガキ・・・何処かで・・・』
ロンの頭の中で嫌な記憶が蘇る・・・そして頬に汗が流れる・・・
まさか・・まさか・・・
恐る恐る目をやるとミハエルと目が合う・・・
『あれぇ?こんなに早く解放されたの?警備隊にも仲間がいるのかな?』
ミハエルがニッコリと笑うとロンが扉に張り付く!!
『やっぱりかぁぁぁぁぁぁ!!!!ま、待て!!か、勘弁してくれぇぇぇ!!!』
ドバァァン!!
ロンがパニックを起こして扉を開けて中に閉じこもってしまった。
『な、なんだあいつ・・・どうしたって言うんだ・・・このガキがどうしたんだ・・?』
男がミハエルを見下ろすとミハエルはニッコリ笑って男を見上げていた。
『案内ご苦労様!決定的な証拠をありがとう!』
『な、なに?!』
そしてミハエルは指輪を3つ外すと怒りの篭った冷たい表情に一変する。
『だけど・・・許さないよ・・親から子供を平気で取り上げる悪党・・・皆んなの悲しみを一生かけて償えぇぇぇぇぇぇ!!!!!』
メキメキメキッ!!
『ぐげぇぇぇぇ!!』
ミハエルは男の手首を握り潰すとそのまま鉄の扉に叩きつける!!
ドバァァン!!!
『ごぶっっ!!!』
そして、その勢いのまま後ろの男が担いでいる袋を奪い取り、呆気に取られている男2人を扉に向かって蹴り飛ばす!!
どかっ!!!ばきぃ!!!
『ぐへぇぇぇ!!!』
『ぶべぇぇぇ!!!』
どこぉぉぉぉぉん!!!!
『どべぶぅぅぅぅぅ!!!!!!』
男達は3人が重なるように張り付いた!!
『な、何が・・ぐぶっ・・何だ・・あのガキは・・・・
さらに間髪入れずに男達の背中にミハエルの飛び蹴りが突き刺さる!!
ずべきぃぃぃぃぃ!!!!
ベキゴキベキゴキィィィィィ!!!!
『ぐべばぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
男達の身体から絶望的な音が響き渡る!!
『許さない・・・絶対に許さない!!お前達は一生まともな身体で生きては行けないよ!!それにまだ終わりじゃ無い!!』
男達の脚にまとめて渾身のローキックを決める!!
ずばぁぁぁぁぁん!!!
ボキベキベキベキッッ!!!
『ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
『だずげでぐげぇぇぇぇぇぇ!!!!!』
どごぉん!がこぉん!ごごぉん!
扉の向こうではロンが仲間の悲鳴と扉にぶつかる絶望的な音に頭を抱えて震えていた。
『まずい!まずい!まずい!まずい!!化け物が来る!化け物が来る!次は俺だ!!
どうする?考えろ!俺!考えろ・・・』
しかし考えも虚しく絶望の瞬間が訪れる・・
どがぁぁぁぁぁん!!!!
鉄の扉と一緒に3人の男達が吹き飛ばされて男達は声も出せずに虚しく石畳に転がる。
そして薄暗い地下牢に差し込んだ光を遮りミハエルの影がロンの顔まで届いていた・・・
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