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第48話 決着
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「そ、そんな・・・魔王様から預かった蛇王バジリスクが・・・お、お前は・・・一体なんなのよ?!フェンリルを倒して!私の魔獣達も倒して!バジリスクの石化も効かない?!・・〈勇者〉・・・魔王様が恐れる気持ちが分かったわ・・・」
ルベーラは両手を地面に付いて項垂れる。
「あの、ルベーラお姉さん。落ち込んでる所悪いんだけど、もうバジリスクを連れて帰った方がいいよ。僕達人間はそっちから手を出さない限り何もしないから。安心してって魔王さんに言っておいてよ。」
しかしルベーラは力無く首を横に振る。
「無理よ・・このバジリスクは私に懐いては居ない・・・私の言う事は聞かないの・・出て来たら・・・バジリスクを殺さない限り止める事は出来ないの・・・」
そうなんだ・・だから最後の切り札か・・じゃあ・・仕方ないね。
ミハエルが一番大きなゴーレム君に手を上げるとゴーレム君はバジリスクに襲いかかった!
ゴーレム君がバジリスクの首を掴むとバジリスクはその大きな身体をゴーレム君に巻き付かせて締め上げる!
そして〈石化の吐息〉を浴びせるが、それがどうしたと言わんばかりにバジリスクの顔面を左手で鷲掴みにすると右手で胴体を掴み捻り始めた。
びきっ!ぷちっ!ぺきっ!びきびきっ!!
なす術なくバジリスクの首が1周して元の位置に戻る。するとゴーレム君に巻き付いていた胴体が力無く緩み落ちた。
そしてゴーレム君がそのまま手を離すと蛇王バジリスクは地面に顔を打ち付けて横たわるのだった。
ずずーーん・・・
すると横たわったバジリスクとルベーラの目が合ってしまう・・・
「あっ・・・」
気付いた時には遅かった・・・バジリスクが死に際に放った〈石化の眼差〉をルベーラがモロに喰らったのだ。
「あ・・・あ・・・」
ルベーラは手を前に伸ばし涙を流しながら石へと変って行った・・・・
「自業自得・・・か・・」
アスランはを憐れみの目で見ると剣を収めた。
「ふう・・・。終わったね。バジリスクの死骸はここに置いておく訳には行かないから持って帰るよ。」
ミハエルはゴーレム君に手伝ってもらいバジリスクをアイテムボックスにしまった。そしてゴーレム君達は自分がいた場所へと戻って行くのだった。
するとミハエルの元にフェンリルが擦り寄って来る。
ぐるぅ・・・
フェンリルは何か言いたげな表情をすると石化したルベーラの隣りに座り顎を地面に付けた。まるで何かを懇願するように・・・。
「くうぅん・・・」
「君は・・・」
ミハエルは察した。生まれ変わったとしても主人のことは忘れていなかった。
自分達が知らない育んだ絆があるのだと。
ミハエルは優しくフェンリルの頭を撫でてやる。
「分かったよ。・・・聖属性魔法〈ディス・エンチャント〉!!」
強力な魔法や呪いを解除する魔法である。
ルベーラを癒しの光が包み込む。身体の先端から石化が解除されそのまま倒れ込んだ。
するとフェンリルはルベーラの顔をふんふんと匂いを嗅ぐと『よかった!』と言わんばかりに頭を擦り付けていた。
ミハエルはその様子を眺めてこれで良かったんだと納得するのだった。
「ルベーラお姉さん。僕が間違っていたよ。あなたは心からフェンリルを従えていたんだね・・。」
ミハエルはそう言い残し踵を返して歩き出すのだった。
「ん・・んんっ・・ここは・・」
ルベーラは気が付いて起き上がるとフェンリルの顔が直ぐそこにあった。
ぐぅる・・・
「お、お前・・私の側に居てくれたのね・・・一体・・私はどうなったの・・」
べルーラは必死に記憶を呼び覚まし記憶を辿った。
バジリスクが倒され・・・バジリスクと目が合って・・・っ!!!そうよ・・私は石化した・・・はず・・・なのに・・なぜ?
するとフェンリルが擦り寄りミハエル達が歩いて行った方向を見る。
ルベーラもつられて見るとフェンリルの言いたい事が分かった。
「ミハエル・・・お前か・・・」
フェンリルがルベーラに頭を擦り付ける。
ぐぅる・・・
「そう・・お前が・・頼んでくれたのね・・・ありがとう・・・。」
ルベーラは涙を流しフェンリルの顔を抱きしめるのだった。
フェンリルの顔を気の済むまでモフると肩の力が抜け何かが吹っ切れた気持ちになった。
「よし!」
ルベーラは涙を拭いて立ち上がる。
「戻って報告しよう。〈勇者〉に手を出してはいけないと。」
ルベーラは颯爽とフェンリルの背中に乗り駆け出すのだった。
ルベーラは両手を地面に付いて項垂れる。
「あの、ルベーラお姉さん。落ち込んでる所悪いんだけど、もうバジリスクを連れて帰った方がいいよ。僕達人間はそっちから手を出さない限り何もしないから。安心してって魔王さんに言っておいてよ。」
しかしルベーラは力無く首を横に振る。
「無理よ・・このバジリスクは私に懐いては居ない・・・私の言う事は聞かないの・・出て来たら・・・バジリスクを殺さない限り止める事は出来ないの・・・」
そうなんだ・・だから最後の切り札か・・じゃあ・・仕方ないね。
ミハエルが一番大きなゴーレム君に手を上げるとゴーレム君はバジリスクに襲いかかった!
ゴーレム君がバジリスクの首を掴むとバジリスクはその大きな身体をゴーレム君に巻き付かせて締め上げる!
そして〈石化の吐息〉を浴びせるが、それがどうしたと言わんばかりにバジリスクの顔面を左手で鷲掴みにすると右手で胴体を掴み捻り始めた。
びきっ!ぷちっ!ぺきっ!びきびきっ!!
なす術なくバジリスクの首が1周して元の位置に戻る。するとゴーレム君に巻き付いていた胴体が力無く緩み落ちた。
そしてゴーレム君がそのまま手を離すと蛇王バジリスクは地面に顔を打ち付けて横たわるのだった。
ずずーーん・・・
すると横たわったバジリスクとルベーラの目が合ってしまう・・・
「あっ・・・」
気付いた時には遅かった・・・バジリスクが死に際に放った〈石化の眼差〉をルベーラがモロに喰らったのだ。
「あ・・・あ・・・」
ルベーラは手を前に伸ばし涙を流しながら石へと変って行った・・・・
「自業自得・・・か・・」
アスランはを憐れみの目で見ると剣を収めた。
「ふう・・・。終わったね。バジリスクの死骸はここに置いておく訳には行かないから持って帰るよ。」
ミハエルはゴーレム君に手伝ってもらいバジリスクをアイテムボックスにしまった。そしてゴーレム君達は自分がいた場所へと戻って行くのだった。
するとミハエルの元にフェンリルが擦り寄って来る。
ぐるぅ・・・
フェンリルは何か言いたげな表情をすると石化したルベーラの隣りに座り顎を地面に付けた。まるで何かを懇願するように・・・。
「くうぅん・・・」
「君は・・・」
ミハエルは察した。生まれ変わったとしても主人のことは忘れていなかった。
自分達が知らない育んだ絆があるのだと。
ミハエルは優しくフェンリルの頭を撫でてやる。
「分かったよ。・・・聖属性魔法〈ディス・エンチャント〉!!」
強力な魔法や呪いを解除する魔法である。
ルベーラを癒しの光が包み込む。身体の先端から石化が解除されそのまま倒れ込んだ。
するとフェンリルはルベーラの顔をふんふんと匂いを嗅ぐと『よかった!』と言わんばかりに頭を擦り付けていた。
ミハエルはその様子を眺めてこれで良かったんだと納得するのだった。
「ルベーラお姉さん。僕が間違っていたよ。あなたは心からフェンリルを従えていたんだね・・。」
ミハエルはそう言い残し踵を返して歩き出すのだった。
「ん・・んんっ・・ここは・・」
ルベーラは気が付いて起き上がるとフェンリルの顔が直ぐそこにあった。
ぐぅる・・・
「お、お前・・私の側に居てくれたのね・・・一体・・私はどうなったの・・」
べルーラは必死に記憶を呼び覚まし記憶を辿った。
バジリスクが倒され・・・バジリスクと目が合って・・・っ!!!そうよ・・私は石化した・・・はず・・・なのに・・なぜ?
するとフェンリルが擦り寄りミハエル達が歩いて行った方向を見る。
ルベーラもつられて見るとフェンリルの言いたい事が分かった。
「ミハエル・・・お前か・・・」
フェンリルがルベーラに頭を擦り付ける。
ぐぅる・・・
「そう・・お前が・・頼んでくれたのね・・・ありがとう・・・。」
ルベーラは涙を流しフェンリルの顔を抱きしめるのだった。
フェンリルの顔を気の済むまでモフると肩の力が抜け何かが吹っ切れた気持ちになった。
「よし!」
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ルベーラは颯爽とフェンリルの背中に乗り駆け出すのだった。
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