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第二章 名前
アデラ城案内
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食事の後、王子と一緒に城の中を見て歩いた。
「まずは、寝室から出発しようか。その方が覚えやすいだろう」
王子は、僕の部屋の前に立ち、自分の部屋の場所を指差す。
「お前の部屋のすぐ向かい側に、俺の部屋がある」
そして、扉を開けて中に僕を招き入れた。
「部屋は二間続きになっている。こっちが寝室で、あっちが執務室」
最初に入った方に天蓋付きのベッドがあり、間取りは僕の寝室とあまり変わらない。
王子の部屋と言うから、煌びやかなイメージだったけれど、落ち着いた色合いのいい部屋だ。
開け放たれた扉の向こうには、確かに執務室が見えている。
机の上には、うず高く紙が積まれているけれど。
あれは、王子の仕事じゃないんだろうか。
僕が、机の上を見ていたせいだろうか。王子は、視界を遮るように前に立った。
「大丈夫。俺の仕事は、あれにサインするだけのことだから」
何も言っていないのに、先回りして王子は言う。
そして、僕の両肩に手を乗せて、くるりと方向転換させた。
「はい、次はあっちね」
向かった先は、衣装室だ。
ずらりと服がかけてある。
トルソーに着せている服は、まだ作りかけのようだ。
「あれは、フリートムが儀式の時に着る服だよ」
床を引きずるほどに長いローブとベール。
どちらも純白で、金糸の縫い取りがしてある。
ローブの下に見えるのは、スカートじゃないだろうか。
ふんわりしているのは、中に重ね着か何かをしているからなんだろうけれど。
「……僕が、着る服?」
まさか、だよね。
揶揄われているのかな。
衣装をまじまじと見ていると、斜め後ろから笑い声がした。
我慢しきれないというように肩を震わせているのは、またしてもグンターだ。
もしかして、笑い上戸なのか?
王子も仕方がないというようにグンターを見遣り、次いで僕を見つめた。
「サガンは、これまで女性だったからね」
「あ……」
なるほど。
男の僕が現れるとは想像していなかったから、女性用の衣装を用意していたのか。
「部屋や側仕えも、最初は女性向けに準備していてね。使いを出して変更したんだ。だから、昨夜はちゃんと環境を整えてやれなかった。本当に悪いことをした」
「いえ、そんなことは」
昨日、何か困ったことがあっただろうか。
思い返してみて、気になったのは寝着くらいだけれど。
あれは女性用ってことはないだろうし。
いや、それとも女性用だったのか?
考えているうちに王子は先に進み、今度は図書室に連れて行った。
「ここは、鍵がかかっているから、中には入れない」
ということは、僕は入れないのか。
僕としては、この世界のことを知るために、できるだけ本は読みたい。
どうしようかと悩んでいる間に、王子は次の場所へ向かおうとする。
だから、僕は慌てて言葉を掛けた。
「王子、僕にも図書室を使わせていただけないでしょうか」
すると、王子はぴたりと足を止め、肩越しに僕を振り返る。
目を何度か瞬いた後、真剣な顔で僕に問いかけるた。
「お前は、文字が読めるのか?」
そういえば、そうだ。
僕に、この世界の文字が読めるのだろうか。
こうして、何も学ばずに話すことはできるけれど。
文字が読めるかまでは、確かに不明だ。
「たぶん、読めます」
他に言いようがない。
王子は、顎先に指で触れ、少し考えこんだ。
もしかしたら、文字を読むのはかなりの特殊技能なんだろうか。
それこそ、平民の魔力のない人間には、まず読めないというように。
王子は、少し考えた素振りを見せていたが、またすぐに笑顔に戻った。
「いいよ。あとで、フリートム用に鍵を用意させよう」
「ありがとうございます」
そして、図書室の前を通り過ぎて、階段を上っていった。
「ここが、バルコニー。城の庭園が一望できる場所だよ」
そうして、開け放たれた窓の外に出ると、一面に庭が広がっていた。
幾何学模様のように色分けして植えてある花や樹木。
赤や黄色の他に、金や銀に輝く花もある。
元の世界にも銀ポプラはあったけれど、花の色が銀色なのは珍しい。
あまりの美しさに、僕は口をぽかんと開けたまま何も言えなくなる。
ふらふらと手摺りまで歩いていき、パノラマビューを楽しむ。
見渡す限りの庭園。なんて贅沢な空間だろう。
「ありがとう」
突然右側から声がして、僕は仰ぎ見た。
王子は、僕の頭に手を乗せて、ぽんぽんと軽く叩く。
「お前の顔を見ていれば、気に入ってくれたのがわかるよ」
くすりと笑って言われて、僕は顔が熱くなった。
知らない間に顔を見られていて、心を読み取られてしまったのもそうだけれど。
間近で見た王子の顔は、あまりにも整っていた。
高い鼻梁も、形のいい唇も。
青い瞳は、雲一つない空の色だ。
風が吹いて乱れた髪を、王子はもう片方の手で押さえた。
その仕草にすらも、目を奪われる。
「フリートム?」
名前を呼ばれて、僕は我に返った。
「あの、調理場も見せてもらえませんか?」
「調理場?」
王子は片眉を上げて、意外そうな声で訊き返してきた。
「はい。あの美味しい料理を作っている場所を見たいんです」
きっとそこには、ワインセラーや貯蔵庫もあるに違いない。
一体この世界には、どんなお酒や食材があるんだろうか。
今朝のシャンパンのような飲み物は、樽に入っている物なのか。それとも瓶か。
考えるだけでワクワクする。
これはもう、職業病の一つかもしれない。
「1階にあるが。お前は、変わった場所に行きたがるんだな」
そうして、再び1階に行って、湯殿の奥にある一角に向かう。
そこは、これまでの城の中とは全く雰囲気が違う。
よく言えば活気がある、ってところだけれど。
ちょうど昼食の準備に取り掛かっていたようで、中はてんやわんやだ。
シェフの一人が気付いたみたいで、慌ててこちらに早歩きで来た。
「これは、リディアン様」
「俺のことは気にしなくていい。勝手に見ているから」
「そうは参りません」
シェフは奥から人を呼び、代わりに調理場に立たせて、自分は王子の接遇に当たった。
たしかに、勝手に王子に見て回れ、とは言えない。
こんな忙しい最中に、僕のせいで申し訳ない。
心の中で謝りながら、僕は調理場の中をぐるりと見て回った。
調理器具は、鍋や釜、フライパンに似たものもある。
包丁やまな板も、日本のものより大ぶりなことを別にすれば驚きはしない。
問題は、かまどだ。
青い炎が見えるけれど、周りに薪のようなものはない。
ガスか電気か。ここは、それくらい文明が進んでいるのだろうか。
でも、今ここで聞いて、怪しまれるのは避けたい。
僕は、素知らぬふりで見るだけに止めて、あとで図書室で調べてみようと考えた。
王子とシェフが話し込んでいる間に、更に奥を覗いてみる。
すると、台所の裏側。ちょうど食器棚の影になっているところに、小柄な男性を見つけた。
茶色の長い髪を後ろに束ね、帽子を目深くかぶっている。
手元にあるのは、何かの部品か。
小さな手で、細かい作業を続けている。
手元が暗いのか、傍にあった明かりに手を伸ばして引き寄せた。
その拍子に、僕はその人と目が合った。
「こんにちは」
笑って声を掛けると、ぎょっとしたように目を剥いた。
そして、呆然とした顔で僕を凝視する。
「お邪魔してごめんなさい。僕は、昨日からこのお城でお世話になっている、フリートムです」
微笑んで自己紹介をすると、その人は唇を戦慄かせた。
「これは、驚いた。なぜ、喋れるのだ?」
「え?」
問われた意味がわからず、僕は何も言えなくなる。
喋れる? 普通のことじゃないんだろうか。
お互いに無言で見つめ合い、そのまま時が止まったように、どちらも動かない。
「フリートム」
背後から名前を呼ばれて、王子が僕を探しているのがわかった。
「あの、また来ます。失礼します」
僕は、その人に頭を下げて、王子の元へと戻った。
「お待たせしてしまって、すみません」
「そんなことはないさ。もういいか?」
「はい、ありがとうございます」
王子の傍にいたシェフにも頭を下げ、一行と合流して次の場所を見に行く。
洗濯場やアイロン部屋、召使いたちの休憩所も覗いた。
王子が現れて、みんな驚いてあたふたしていたが、ちゃんと歓迎してくれていた。
こうして見ていると、城の人たちに王子は慕われているようだ。
ではなぜ、あの人はあんなことを言ったんだろう。
──『出来損ないは、出来損ないを呼ぶわけだ』
僕は、腑に落ちない気持ちを抱えたまま、城中を大体見終わった。
「まずは、寝室から出発しようか。その方が覚えやすいだろう」
王子は、僕の部屋の前に立ち、自分の部屋の場所を指差す。
「お前の部屋のすぐ向かい側に、俺の部屋がある」
そして、扉を開けて中に僕を招き入れた。
「部屋は二間続きになっている。こっちが寝室で、あっちが執務室」
最初に入った方に天蓋付きのベッドがあり、間取りは僕の寝室とあまり変わらない。
王子の部屋と言うから、煌びやかなイメージだったけれど、落ち着いた色合いのいい部屋だ。
開け放たれた扉の向こうには、確かに執務室が見えている。
机の上には、うず高く紙が積まれているけれど。
あれは、王子の仕事じゃないんだろうか。
僕が、机の上を見ていたせいだろうか。王子は、視界を遮るように前に立った。
「大丈夫。俺の仕事は、あれにサインするだけのことだから」
何も言っていないのに、先回りして王子は言う。
そして、僕の両肩に手を乗せて、くるりと方向転換させた。
「はい、次はあっちね」
向かった先は、衣装室だ。
ずらりと服がかけてある。
トルソーに着せている服は、まだ作りかけのようだ。
「あれは、フリートムが儀式の時に着る服だよ」
床を引きずるほどに長いローブとベール。
どちらも純白で、金糸の縫い取りがしてある。
ローブの下に見えるのは、スカートじゃないだろうか。
ふんわりしているのは、中に重ね着か何かをしているからなんだろうけれど。
「……僕が、着る服?」
まさか、だよね。
揶揄われているのかな。
衣装をまじまじと見ていると、斜め後ろから笑い声がした。
我慢しきれないというように肩を震わせているのは、またしてもグンターだ。
もしかして、笑い上戸なのか?
王子も仕方がないというようにグンターを見遣り、次いで僕を見つめた。
「サガンは、これまで女性だったからね」
「あ……」
なるほど。
男の僕が現れるとは想像していなかったから、女性用の衣装を用意していたのか。
「部屋や側仕えも、最初は女性向けに準備していてね。使いを出して変更したんだ。だから、昨夜はちゃんと環境を整えてやれなかった。本当に悪いことをした」
「いえ、そんなことは」
昨日、何か困ったことがあっただろうか。
思い返してみて、気になったのは寝着くらいだけれど。
あれは女性用ってことはないだろうし。
いや、それとも女性用だったのか?
考えているうちに王子は先に進み、今度は図書室に連れて行った。
「ここは、鍵がかかっているから、中には入れない」
ということは、僕は入れないのか。
僕としては、この世界のことを知るために、できるだけ本は読みたい。
どうしようかと悩んでいる間に、王子は次の場所へ向かおうとする。
だから、僕は慌てて言葉を掛けた。
「王子、僕にも図書室を使わせていただけないでしょうか」
すると、王子はぴたりと足を止め、肩越しに僕を振り返る。
目を何度か瞬いた後、真剣な顔で僕に問いかけるた。
「お前は、文字が読めるのか?」
そういえば、そうだ。
僕に、この世界の文字が読めるのだろうか。
こうして、何も学ばずに話すことはできるけれど。
文字が読めるかまでは、確かに不明だ。
「たぶん、読めます」
他に言いようがない。
王子は、顎先に指で触れ、少し考えこんだ。
もしかしたら、文字を読むのはかなりの特殊技能なんだろうか。
それこそ、平民の魔力のない人間には、まず読めないというように。
王子は、少し考えた素振りを見せていたが、またすぐに笑顔に戻った。
「いいよ。あとで、フリートム用に鍵を用意させよう」
「ありがとうございます」
そして、図書室の前を通り過ぎて、階段を上っていった。
「ここが、バルコニー。城の庭園が一望できる場所だよ」
そうして、開け放たれた窓の外に出ると、一面に庭が広がっていた。
幾何学模様のように色分けして植えてある花や樹木。
赤や黄色の他に、金や銀に輝く花もある。
元の世界にも銀ポプラはあったけれど、花の色が銀色なのは珍しい。
あまりの美しさに、僕は口をぽかんと開けたまま何も言えなくなる。
ふらふらと手摺りまで歩いていき、パノラマビューを楽しむ。
見渡す限りの庭園。なんて贅沢な空間だろう。
「ありがとう」
突然右側から声がして、僕は仰ぎ見た。
王子は、僕の頭に手を乗せて、ぽんぽんと軽く叩く。
「お前の顔を見ていれば、気に入ってくれたのがわかるよ」
くすりと笑って言われて、僕は顔が熱くなった。
知らない間に顔を見られていて、心を読み取られてしまったのもそうだけれど。
間近で見た王子の顔は、あまりにも整っていた。
高い鼻梁も、形のいい唇も。
青い瞳は、雲一つない空の色だ。
風が吹いて乱れた髪を、王子はもう片方の手で押さえた。
その仕草にすらも、目を奪われる。
「フリートム?」
名前を呼ばれて、僕は我に返った。
「あの、調理場も見せてもらえませんか?」
「調理場?」
王子は片眉を上げて、意外そうな声で訊き返してきた。
「はい。あの美味しい料理を作っている場所を見たいんです」
きっとそこには、ワインセラーや貯蔵庫もあるに違いない。
一体この世界には、どんなお酒や食材があるんだろうか。
今朝のシャンパンのような飲み物は、樽に入っている物なのか。それとも瓶か。
考えるだけでワクワクする。
これはもう、職業病の一つかもしれない。
「1階にあるが。お前は、変わった場所に行きたがるんだな」
そうして、再び1階に行って、湯殿の奥にある一角に向かう。
そこは、これまでの城の中とは全く雰囲気が違う。
よく言えば活気がある、ってところだけれど。
ちょうど昼食の準備に取り掛かっていたようで、中はてんやわんやだ。
シェフの一人が気付いたみたいで、慌ててこちらに早歩きで来た。
「これは、リディアン様」
「俺のことは気にしなくていい。勝手に見ているから」
「そうは参りません」
シェフは奥から人を呼び、代わりに調理場に立たせて、自分は王子の接遇に当たった。
たしかに、勝手に王子に見て回れ、とは言えない。
こんな忙しい最中に、僕のせいで申し訳ない。
心の中で謝りながら、僕は調理場の中をぐるりと見て回った。
調理器具は、鍋や釜、フライパンに似たものもある。
包丁やまな板も、日本のものより大ぶりなことを別にすれば驚きはしない。
問題は、かまどだ。
青い炎が見えるけれど、周りに薪のようなものはない。
ガスか電気か。ここは、それくらい文明が進んでいるのだろうか。
でも、今ここで聞いて、怪しまれるのは避けたい。
僕は、素知らぬふりで見るだけに止めて、あとで図書室で調べてみようと考えた。
王子とシェフが話し込んでいる間に、更に奥を覗いてみる。
すると、台所の裏側。ちょうど食器棚の影になっているところに、小柄な男性を見つけた。
茶色の長い髪を後ろに束ね、帽子を目深くかぶっている。
手元にあるのは、何かの部品か。
小さな手で、細かい作業を続けている。
手元が暗いのか、傍にあった明かりに手を伸ばして引き寄せた。
その拍子に、僕はその人と目が合った。
「こんにちは」
笑って声を掛けると、ぎょっとしたように目を剥いた。
そして、呆然とした顔で僕を凝視する。
「お邪魔してごめんなさい。僕は、昨日からこのお城でお世話になっている、フリートムです」
微笑んで自己紹介をすると、その人は唇を戦慄かせた。
「これは、驚いた。なぜ、喋れるのだ?」
「え?」
問われた意味がわからず、僕は何も言えなくなる。
喋れる? 普通のことじゃないんだろうか。
お互いに無言で見つめ合い、そのまま時が止まったように、どちらも動かない。
「フリートム」
背後から名前を呼ばれて、王子が僕を探しているのがわかった。
「あの、また来ます。失礼します」
僕は、その人に頭を下げて、王子の元へと戻った。
「お待たせしてしまって、すみません」
「そんなことはないさ。もういいか?」
「はい、ありがとうございます」
王子の傍にいたシェフにも頭を下げ、一行と合流して次の場所を見に行く。
洗濯場やアイロン部屋、召使いたちの休憩所も覗いた。
王子が現れて、みんな驚いてあたふたしていたが、ちゃんと歓迎してくれていた。
こうして見ていると、城の人たちに王子は慕われているようだ。
ではなぜ、あの人はあんなことを言ったんだろう。
──『出来損ないは、出来損ないを呼ぶわけだ』
僕は、腑に落ちない気持ちを抱えたまま、城中を大体見終わった。
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