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第三章 本性
祈り
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朝起きて伸びをしてから、僕は隣を窺った。
リディアンは、僕に抱き着いてぐっすり眠っている。
すやすやと眠る顔は、たしかに18歳に見える。
僕より5つも年下なんだと実感する瞬間だ。
「ん……タカト?」
僕が起き上がったせいで、リディアンが目を覚ましたようだ。
顔をそっと近付けて、乱れた髪を撫でる。
「ちょっと湯殿に行ってきます」
「……うん」
リディアンはまだ寝ぼけ声で返事をして、もぞりと身体を丸める。
日が昇って間もない時間だ。もう一度寝るんだろう。
僕が早起きし過ぎたせいで、起こしてしまって申し訳なく感じる。
ベッドから出て、僕は湯殿に向かった。
扉の外にいたのはグンターではなく、他の護衛の人だった。
名前は確か、サットンといっただろうか。
「おはようございます。これから湯殿に行きたいんですが」
「おはようございます。承知いたしました」
お風呂に入ろうと考えたのは、汗を掻いたのもそうだけれど、少し一人になって考えたかったからだ。
どこかに行くとなると、必ず護衛がついてくる。
部屋にいれば、カミロがお世話しようとするし、寝る前にはリディアンが来る。
となると、完全に一人きりでいられるのは、もうお風呂場しかない。
湯殿と呼ばれる大きなお風呂には、洗い場に休むためのベンチもある。
身体を温めては、外に出て休みながら水を飲み、またお風呂に入る。
そのうち、心だけじゃなく身体も回復していった。
「やっぱり、お風呂は良いな」
もとの世界にいる時にも、長風呂が好きだったけれど。
こんな広いお風呂を独り占めできるって、本当に贅沢だ。
昨日のリディアンのことが、心に引っかかっていた。
炭酸の水脈を掘り当てたリディアン。
エクムントを始めとしたドワーフは喜んでくれたけれど。
帰り道は言葉少なだった。
他人に能力を見せたことに対して、何か思うことがあるのかもしれない。
リディアンが自身の力を隠す理由。
その裏には一体何があるのか。
今はまだ言いたくないというけれど、いつか打ち明けてくれる日は来るだろうか。
理由を知りたいと思うし、できればリディアンにはリディアンらしくいて欲しい。
僕の一方的な感情を押し付けているだけかもしれない。
だとしても、まずは理由を聞かないことには、話し合うことさえできない。
二人の間には、こうしてまだ壁がある。
僕はまだ、リディアンの信頼を得てはいなかった。
心の裡に隠されている本性を見せてはもらえていない。
事実が可視化されたようで、胸が痛んだ。
でも、痛みを感じること自体が、僕の驕りとも言える。
出会ってまだ1か月と少ししか経っていない。
すべてを見せてもらえなかったからとして、何だというんだ?
僕が勝手に、リディアンに心を開いてもらえていると思っていただけだ。
だから余計に、胸に堪えているのかもしれない。
僕は、萎みかけていた心をお風呂で温めて膨らませ、気を取り直して食堂に向かった。
「おはよう、タカト」
「おはようございます」
王子は既に食堂にいて、グラスを傾けていた。
僕は前の席に座り、届いたお茶を飲む。
今日は、きれいなピンク色の花が浮かんでいる。
一度花を乾燥させて作ったハーブティなんだろう。
優しい花の香りにホッと息を吐いたところで、リディアンが聞いてきた。
「今日の予定は、決まっているか?」
「いえ、特には」
僕の予定なんて、図書室に行って本を読むくらいしかない。
リディアンは頷き、微笑みを浮かべた。
「それなら、少し街に出ようか」
「え? いいんですか?」
「ああ、一緒に行こう」
来て次の日にピクニックには行ったけれど、二人揃って出かけたのはその時だけだ。
王都の市街地は、最初の夜に馬車で通ったけれど。
あの時は暗かったし、よく見られなかった。
初めて王都の中を歩ける。しかもリディアンと二人で。
もちろんグンターもついてきてくれるんだろう。
僕は、街の光景を思い浮かべ、とても楽しみになった。
王都の市街地に向けて出発したのは、お昼前だ。
どうせなら、外で食事もいいだろうと、午前中に出発することにした。
馬車に乗って王都の中心地に向かい、噴水のある大きな広場で降りる。
降り立った場所は市場の近くで、活気に溢れていた。
「安いよー! 買ってって~!」
「野菜は要らんかね。採れ立てだよ」
人々の喧騒と雑踏に圧倒されて、僕は呆然と立ち尽くす。
城の中しか知らなかった分、こんなに人がいたのかとびっくりした。
人口を数字上で知っているのと、この目で見るのとではだいぶ違う。
これが王都、セーデルグレーン。
「タカト、こっちだ」
リディアンに呼ばれて、僕は立ち止まる二人に駆け寄った。
「この先に神殿がある。まずはそこに行こう」
神殿というのは、リディアンのご先祖に当たる人を祀った場所なのだろうか。
エイノック国初代の王は、神の子だったと聞いている。
その神自体に祈りを捧げる場所は、王都内にいくつもあるというけれど。
細い路地を進んでいくと、目の前に真っ白い建物が見えてきた。
街の中にそびえる神殿は、白壁が目にも鮮やかで、とても凄味がある。
いくつもの巨大な柱に支えられた荘厳な建物。
行き交う人が小さく見えるほどだ。
圧倒的な存在感に、僕は信仰心の強さを感じた。
「建てられたのは数代前の時代だから、アデラ城よりは古い」
ということは、アデラ城はそんなに最近の建物なのか。
意外に思いながらリディアンの顔を見上げると、遠くを見る瞳で告げた。
「アデラ城は、母の城でもあるんだ」
リディアンの言葉に、僕は押し黙って、言葉の先を待った。
今まで、国王については話に出たこともあるし、実際に会いもした。
でも、リディアンの母、王妃については誰からも何も伝え聞いたことがない。
もしかしたら──。
そう思っていると、リディアンは言った。
「母は、6年前に亡くなっていてね。この神殿に祀られている」
予感が当たり、僕はその真っ直ぐに神殿に向けられた瞳を見つめた。
どんな思いが去来しているのか、リディアンはそれ以上何も言わない。
ゆっくりと歩を進めたリディアンの後ろを、僕は遅れてついて行った。
「これは、リディアン様」
神殿に入るとすぐに、黒の詰襟を着た人物が数人現れた。
「事前にご連絡くだされば、お出迎えしましたのに」
「それは不要だ。祈りを捧げに来ただけだからな」
リディアンはその後も少し話し込み、今後の祭祀の予定について質問していた。
僕はその間、離れた場所で神殿の内部を見る。
一番奥にある祭壇に向かって、ベンチが並べられている。
花をあしらわれた白いベンチは石造りで、4人ずつ座れるようになっていた。
ベンチのそこかしこに座って祈る人影が見受けられて、僕は傍に近寄った。
一様に指を組み合わせ、それぞれが祈りの言葉を捧げている。
「何処より来たまいしか、御子たる我らの王よ」
「どうか、我ら夫婦に子供を授けたまえ」
僕は、祈りの言葉を聞きながら、揺らぎについて思い返していた。
1つには愛、1つには行為。最後に祈り。
エイノック国では、子供は卵で生まれるという。
ここでこうして祈りを捧げて、子供を望むのか。
僕は、厳かな気持ちで、祭壇に向かって祈った。
──どうか、エイノック国の平穏と幸せが、これから先も続きますように。
そして、リディアンの母に思いを馳せた。
一体、どんな方だったのだろう。
ふと気が付くと、僕の隣にリディアンが立っていた。
胸に手を当てて深く首を垂れ、唇を微かに動かす。
僕はその横顔を見てから、再び祭壇に顔を向けた。
目を閉じて、リディアンとの出会いに感謝する。
この世界に来て、リディアンに出会わなければ、僕はどうなっていただろうか。
僕はリディアンのサガンであることを、改めて自覚した。
たとえサガンとして不出来であっても、恩を返したい。
一体僕に、何ができるでしょうか。
僕は祈りながら、サガンとして生きることについても考えていた。
リディアンは、僕に抱き着いてぐっすり眠っている。
すやすやと眠る顔は、たしかに18歳に見える。
僕より5つも年下なんだと実感する瞬間だ。
「ん……タカト?」
僕が起き上がったせいで、リディアンが目を覚ましたようだ。
顔をそっと近付けて、乱れた髪を撫でる。
「ちょっと湯殿に行ってきます」
「……うん」
リディアンはまだ寝ぼけ声で返事をして、もぞりと身体を丸める。
日が昇って間もない時間だ。もう一度寝るんだろう。
僕が早起きし過ぎたせいで、起こしてしまって申し訳なく感じる。
ベッドから出て、僕は湯殿に向かった。
扉の外にいたのはグンターではなく、他の護衛の人だった。
名前は確か、サットンといっただろうか。
「おはようございます。これから湯殿に行きたいんですが」
「おはようございます。承知いたしました」
お風呂に入ろうと考えたのは、汗を掻いたのもそうだけれど、少し一人になって考えたかったからだ。
どこかに行くとなると、必ず護衛がついてくる。
部屋にいれば、カミロがお世話しようとするし、寝る前にはリディアンが来る。
となると、完全に一人きりでいられるのは、もうお風呂場しかない。
湯殿と呼ばれる大きなお風呂には、洗い場に休むためのベンチもある。
身体を温めては、外に出て休みながら水を飲み、またお風呂に入る。
そのうち、心だけじゃなく身体も回復していった。
「やっぱり、お風呂は良いな」
もとの世界にいる時にも、長風呂が好きだったけれど。
こんな広いお風呂を独り占めできるって、本当に贅沢だ。
昨日のリディアンのことが、心に引っかかっていた。
炭酸の水脈を掘り当てたリディアン。
エクムントを始めとしたドワーフは喜んでくれたけれど。
帰り道は言葉少なだった。
他人に能力を見せたことに対して、何か思うことがあるのかもしれない。
リディアンが自身の力を隠す理由。
その裏には一体何があるのか。
今はまだ言いたくないというけれど、いつか打ち明けてくれる日は来るだろうか。
理由を知りたいと思うし、できればリディアンにはリディアンらしくいて欲しい。
僕の一方的な感情を押し付けているだけかもしれない。
だとしても、まずは理由を聞かないことには、話し合うことさえできない。
二人の間には、こうしてまだ壁がある。
僕はまだ、リディアンの信頼を得てはいなかった。
心の裡に隠されている本性を見せてはもらえていない。
事実が可視化されたようで、胸が痛んだ。
でも、痛みを感じること自体が、僕の驕りとも言える。
出会ってまだ1か月と少ししか経っていない。
すべてを見せてもらえなかったからとして、何だというんだ?
僕が勝手に、リディアンに心を開いてもらえていると思っていただけだ。
だから余計に、胸に堪えているのかもしれない。
僕は、萎みかけていた心をお風呂で温めて膨らませ、気を取り直して食堂に向かった。
「おはよう、タカト」
「おはようございます」
王子は既に食堂にいて、グラスを傾けていた。
僕は前の席に座り、届いたお茶を飲む。
今日は、きれいなピンク色の花が浮かんでいる。
一度花を乾燥させて作ったハーブティなんだろう。
優しい花の香りにホッと息を吐いたところで、リディアンが聞いてきた。
「今日の予定は、決まっているか?」
「いえ、特には」
僕の予定なんて、図書室に行って本を読むくらいしかない。
リディアンは頷き、微笑みを浮かべた。
「それなら、少し街に出ようか」
「え? いいんですか?」
「ああ、一緒に行こう」
来て次の日にピクニックには行ったけれど、二人揃って出かけたのはその時だけだ。
王都の市街地は、最初の夜に馬車で通ったけれど。
あの時は暗かったし、よく見られなかった。
初めて王都の中を歩ける。しかもリディアンと二人で。
もちろんグンターもついてきてくれるんだろう。
僕は、街の光景を思い浮かべ、とても楽しみになった。
王都の市街地に向けて出発したのは、お昼前だ。
どうせなら、外で食事もいいだろうと、午前中に出発することにした。
馬車に乗って王都の中心地に向かい、噴水のある大きな広場で降りる。
降り立った場所は市場の近くで、活気に溢れていた。
「安いよー! 買ってって~!」
「野菜は要らんかね。採れ立てだよ」
人々の喧騒と雑踏に圧倒されて、僕は呆然と立ち尽くす。
城の中しか知らなかった分、こんなに人がいたのかとびっくりした。
人口を数字上で知っているのと、この目で見るのとではだいぶ違う。
これが王都、セーデルグレーン。
「タカト、こっちだ」
リディアンに呼ばれて、僕は立ち止まる二人に駆け寄った。
「この先に神殿がある。まずはそこに行こう」
神殿というのは、リディアンのご先祖に当たる人を祀った場所なのだろうか。
エイノック国初代の王は、神の子だったと聞いている。
その神自体に祈りを捧げる場所は、王都内にいくつもあるというけれど。
細い路地を進んでいくと、目の前に真っ白い建物が見えてきた。
街の中にそびえる神殿は、白壁が目にも鮮やかで、とても凄味がある。
いくつもの巨大な柱に支えられた荘厳な建物。
行き交う人が小さく見えるほどだ。
圧倒的な存在感に、僕は信仰心の強さを感じた。
「建てられたのは数代前の時代だから、アデラ城よりは古い」
ということは、アデラ城はそんなに最近の建物なのか。
意外に思いながらリディアンの顔を見上げると、遠くを見る瞳で告げた。
「アデラ城は、母の城でもあるんだ」
リディアンの言葉に、僕は押し黙って、言葉の先を待った。
今まで、国王については話に出たこともあるし、実際に会いもした。
でも、リディアンの母、王妃については誰からも何も伝え聞いたことがない。
もしかしたら──。
そう思っていると、リディアンは言った。
「母は、6年前に亡くなっていてね。この神殿に祀られている」
予感が当たり、僕はその真っ直ぐに神殿に向けられた瞳を見つめた。
どんな思いが去来しているのか、リディアンはそれ以上何も言わない。
ゆっくりと歩を進めたリディアンの後ろを、僕は遅れてついて行った。
「これは、リディアン様」
神殿に入るとすぐに、黒の詰襟を着た人物が数人現れた。
「事前にご連絡くだされば、お出迎えしましたのに」
「それは不要だ。祈りを捧げに来ただけだからな」
リディアンはその後も少し話し込み、今後の祭祀の予定について質問していた。
僕はその間、離れた場所で神殿の内部を見る。
一番奥にある祭壇に向かって、ベンチが並べられている。
花をあしらわれた白いベンチは石造りで、4人ずつ座れるようになっていた。
ベンチのそこかしこに座って祈る人影が見受けられて、僕は傍に近寄った。
一様に指を組み合わせ、それぞれが祈りの言葉を捧げている。
「何処より来たまいしか、御子たる我らの王よ」
「どうか、我ら夫婦に子供を授けたまえ」
僕は、祈りの言葉を聞きながら、揺らぎについて思い返していた。
1つには愛、1つには行為。最後に祈り。
エイノック国では、子供は卵で生まれるという。
ここでこうして祈りを捧げて、子供を望むのか。
僕は、厳かな気持ちで、祭壇に向かって祈った。
──どうか、エイノック国の平穏と幸せが、これから先も続きますように。
そして、リディアンの母に思いを馳せた。
一体、どんな方だったのだろう。
ふと気が付くと、僕の隣にリディアンが立っていた。
胸に手を当てて深く首を垂れ、唇を微かに動かす。
僕はその横顔を見てから、再び祭壇に顔を向けた。
目を閉じて、リディアンとの出会いに感謝する。
この世界に来て、リディアンに出会わなければ、僕はどうなっていただろうか。
僕はリディアンのサガンであることを、改めて自覚した。
たとえサガンとして不出来であっても、恩を返したい。
一体僕に、何ができるでしょうか。
僕は祈りながら、サガンとして生きることについても考えていた。
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