炎 - En -

どうしていつも、愛せないんだ

こんぺいと、こんぺいと
あまくって、すっぱい、こんぺいと
うーえか、したか、まんなかか。

女の子たちを何かに例えるなら

むかし 主ぬし様が歌ってたこんぺいとだと思う

肌は、さわると 柔らかくて、髪の毛や首もと、どこを匂っても、甘くて おいしい 匂いがするんだ。

頬をピンクに染めて はにかみながら
ボクを見つめる瞳に ボクが映る

可愛い、って言葉が似合う 女の子たち

どの子ものコロコロ表情を変えて、ボクに 好き だって 伝えてくれるんだ。

ボクもそれに 応えたいって、思うから

「ボクも君が好きだよ。」って言ってあげたいのにいつも「ありがとう」って言ってしまう

「ボクも」って言ってあげなきゃって思うのに、やっぱり「ありがとう」って言っちゃうんだ

そんなボクの言葉をきいて、さっきまで嬉しそうにしてたはずなのに悲しい表情をだす子、残念そうに笑う子

「私のこと好きじゃないのね。」って泣きだしちゃう子までいて なんだかボクも悲しくなった。

愛そうって頑張るたんびに、女の子たちは、離れていくんだ


ある日、主様に言わられたんだ
「綺麗な女子おなごは好きか」って

嫌いじゃないから「うん」って言った日から

可愛いが似合う女の子じゃなくて、綺麗が似合う女の子を紹介されるようになったんだ

今までの女の子と違って、見せる表情も、態度も、どこか主様 に似ている部分があるからボクは、今度こそ、きっと。って思う

でも、やっぱり「愛してないのね」
って言われちゃうんだ、

右腕に「何が不満なんだ」と言われたけど
不満なんて何一つ無い。

左腕に「彼女たちの求める言葉を嘘でも言ってあげれば、何度も何度も見合いをしなくて済むのよ」

本当に、その通りだと思うけど
言ってあげたくても言葉にでないんだ。

なんでなんだろう、
主様 になら、こんなにも「好き」も
「愛してる」も言葉にだして言えるのに、な。

「男は一度に沢山女を愛せるから安心しろ」って
右腕がいっていたのが、ホントなら

どうしていつも、