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打ち明けた素性
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腹ごしらえをした私たちは、服をどうにかしようと思って近くの街に繰り出した……っていう展開が理想だったんだけど、そうも行かない。
「ほら、大丈夫だから」
「やー、やー!」
「キュートくん、他の人には見えないって!」
「やー!!」
キュートくんは、見た目に反してとても重い。
この大きさなら重さ軽減魔法を使えば抱っこできると思ったのに、持ち上げることすらできないのよ。しかも、本人が誰かに見られたくないのかなんなのか、暴れるから余計持ちにくい。
先ほどから、何度も何度も「私の魔法で、貴方の姿は他の人に見えない」という説明を100回は……言い過ぎね。でも、少なくとも5回はしたはず。
なのに、キュートくんは頑なに「やー!」と言って動いてくれないの。
だから、未だに先ほどお魚を獲った川のほとりに居る。
「もう、用心深いんだから」
「うー……」
「そもそも、貴方はどこから来たの? 私の過去には、居なかったでしょう。どこをどうして、湧き出てきたのよ」
「……?」
「あ、ごめんなさい。貴方は、なんだか特別って気がするから話すけど、私は転生者なの。わかる? 転生者」
「???」
まあ、急に言われたってわからないわよね。
わかってた、わかってた。理解した方が不自然だもん。わかってる。
キュートくんは、嫌がっていた態度から一変して私を疑いの目で見てきた。
言わない方が良かったかな。でも、言っちゃったから仕方ない。巻き戻しの魔法も、忘却の魔法も、私は使えないもの。とりあえず変質者ではないことを伝えましょう。
「信じられないかもしれないけど、私はこの世界で死んでもまた生き返るの。もう4回死んでるのよ」
「う? ……う?」
「そうよね、信じられないわよね。じゃあ、景気付けにいっちょここで死んでみまし「う!? う!!!!!」」
魔法で出した短剣を首元に当てると、なぜかキュートくんが全力で止めに来た。
短剣を持った方の手を掴んで、全力で首を振っている。その力は私が想像していたものよりも強い。この小さな身体に、なんて力が込められてるの? さっきの体重と言い、キュートくんは謎すぎるわ。こんな可愛い見た目なのに。
変質者でないことは、伝わったかな。それなら、目的は達成しているから死ななくても良いでしょう。
私は、キュートくんを傷つけないようゆっくりと短剣を消した。そして、彼の頭をゆっくりと撫でる。
「死にたいわけじゃないわ。あれ、結構痛いのよ。4回とも、全部痛みは覚えてるの」
「……うー」
「心配してくれてるの? 優しい子ね。でも、そのおかげでこれから何が起きるのか何となくわかるから良いかなって。でも、貴方が来たのはこれで初めてなの。だから、ちょっと戸惑ってるって感じ。わかった?」
「う……」
何とか、わかってくれたみたい。
キュートくんは、なぜか私の身体をぎゅっと抱きしめてきた。その腕からは、「離すもんか!」という意志が垣間見える。
これは、信頼されたと思って良いのかしら?
これからこの子をどうするのかわからないけど、できる限り助けたいなとは思ってる。私に事情があるように、きっと彼にも事情がある。そんな気がしてならないの。
じゃなければ、私のような怪しい人の側に居ないでしょう?
「と言うことで、街に行きます!」
「うう!? う、う!」
「行きます! ここに居ても、仕方ないでしょう?」
「うう……う、う」
「私が全力で隠すから。もし見つかったらそうね……切腹するわ。どう?」
「う!? う! う!」
「ふふ、冗談よ。私の魔術を甘く見ないでね。何と言っても、フラウンスの術を開花させてあるんですもの」
「!?」
川を見ながら背伸びをしていた私は、気づかなかった。
その後ろで、私を見ながら驚きの表情をしているキュートくんに。
全く気づかずに、「さあ、街に行きましょう!」と元気良く発言したの。
「ほら、大丈夫だから」
「やー、やー!」
「キュートくん、他の人には見えないって!」
「やー!!」
キュートくんは、見た目に反してとても重い。
この大きさなら重さ軽減魔法を使えば抱っこできると思ったのに、持ち上げることすらできないのよ。しかも、本人が誰かに見られたくないのかなんなのか、暴れるから余計持ちにくい。
先ほどから、何度も何度も「私の魔法で、貴方の姿は他の人に見えない」という説明を100回は……言い過ぎね。でも、少なくとも5回はしたはず。
なのに、キュートくんは頑なに「やー!」と言って動いてくれないの。
だから、未だに先ほどお魚を獲った川のほとりに居る。
「もう、用心深いんだから」
「うー……」
「そもそも、貴方はどこから来たの? 私の過去には、居なかったでしょう。どこをどうして、湧き出てきたのよ」
「……?」
「あ、ごめんなさい。貴方は、なんだか特別って気がするから話すけど、私は転生者なの。わかる? 転生者」
「???」
まあ、急に言われたってわからないわよね。
わかってた、わかってた。理解した方が不自然だもん。わかってる。
キュートくんは、嫌がっていた態度から一変して私を疑いの目で見てきた。
言わない方が良かったかな。でも、言っちゃったから仕方ない。巻き戻しの魔法も、忘却の魔法も、私は使えないもの。とりあえず変質者ではないことを伝えましょう。
「信じられないかもしれないけど、私はこの世界で死んでもまた生き返るの。もう4回死んでるのよ」
「う? ……う?」
「そうよね、信じられないわよね。じゃあ、景気付けにいっちょここで死んでみまし「う!? う!!!!!」」
魔法で出した短剣を首元に当てると、なぜかキュートくんが全力で止めに来た。
短剣を持った方の手を掴んで、全力で首を振っている。その力は私が想像していたものよりも強い。この小さな身体に、なんて力が込められてるの? さっきの体重と言い、キュートくんは謎すぎるわ。こんな可愛い見た目なのに。
変質者でないことは、伝わったかな。それなら、目的は達成しているから死ななくても良いでしょう。
私は、キュートくんを傷つけないようゆっくりと短剣を消した。そして、彼の頭をゆっくりと撫でる。
「死にたいわけじゃないわ。あれ、結構痛いのよ。4回とも、全部痛みは覚えてるの」
「……うー」
「心配してくれてるの? 優しい子ね。でも、そのおかげでこれから何が起きるのか何となくわかるから良いかなって。でも、貴方が来たのはこれで初めてなの。だから、ちょっと戸惑ってるって感じ。わかった?」
「う……」
何とか、わかってくれたみたい。
キュートくんは、なぜか私の身体をぎゅっと抱きしめてきた。その腕からは、「離すもんか!」という意志が垣間見える。
これは、信頼されたと思って良いのかしら?
これからこの子をどうするのかわからないけど、できる限り助けたいなとは思ってる。私に事情があるように、きっと彼にも事情がある。そんな気がしてならないの。
じゃなければ、私のような怪しい人の側に居ないでしょう?
「と言うことで、街に行きます!」
「うう!? う、う!」
「行きます! ここに居ても、仕方ないでしょう?」
「うう……う、う」
「私が全力で隠すから。もし見つかったらそうね……切腹するわ。どう?」
「う!? う! う!」
「ふふ、冗談よ。私の魔術を甘く見ないでね。何と言っても、フラウンスの術を開花させてあるんですもの」
「!?」
川を見ながら背伸びをしていた私は、気づかなかった。
その後ろで、私を見ながら驚きの表情をしているキュートくんに。
全く気づかずに、「さあ、街に行きましょう!」と元気良く発言したの。
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