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第三章
マリリンの苛つき
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「待って待って待ってリアスちゃん、アタシ頭が追いつかないわ」
「オレもだわ」
以前の教訓を生かして、今日はマリリンの店で相談をしていた。
表は今マリリンのパートナーが仕切ってくれているため、オレたちは今カウンターの中で座って話している。
「え、一体全体どうしてそうなっちゃったの?」
「……成り行き?」
「バカじゃないのあんたそこもうちょっと詳しく話しなさいよ」
軽く頭を小突かれて「いて」と反射で声に出す。実際は痛くもない場所をさすりながら、オレはなぜこうなってしまったのかを思い出していた。
まず、襲われた次の日だ。オレとルークは表面上仲直りした。
そりゃその日のうちに今まで通りとはいかない。お互いなんか気まずいし、やはりちょっとは複雑なわけだ。けれど問題はその日のうちに起こった。そう、オレの体の動かなさ具合だ。
面白いくらい何もできなかったのだ、あの時のオレは。
だから移動も何もかも全てルークに手伝ってもらっていたのだが、風呂で事件は起きた。当然風呂も手伝ってもらわなければオレは入れなかった。
始めはよかった。普通だった。けれど次第に雰囲気が怪しくなって、それから。
「え、その日のうちにもう一回しちゃったってこと?」
「ソウデスネ」
もう少し付け足すなら、歯止めが利かなくなったルークにその日中抱かれた。
そこからはなし崩し的だ。
「あんた、バカなの?」
「言い返せる言葉がないな」
「それなのに付き合ってないの?」
「……だって好きとか言われてねえもん」
「お子ちゃまなのぉ⁉︎」
マリリンの大きな声に客がこちらを見る。それに若干気まずくなりながらも、オレはじとっとマリリンを睨んだ。
「ぺろっと聞いちゃえばいいじゃない! オレのこと好きなの? って!」
「解釈違いです。そんなの求めてねえです」
「じゃああんたはアタシに何を相談しにきてんのよ!」
「この状態ってセフレなのかなって聞きに」
ぴたりと動きを止めたマリリンが片手で顔を追って天を仰いだ。特大の溜息を吐きながら顔の向きを戻し、オレを呆れた顔で見る。
「セフレの意味わかってんのリアスちゃん」
「体だけのお付き合い」
「正解。そうねその解釈で合ってると思うわ」
「じゃあやっぱり」
「決めつけるのが早いわよ。で、あのイケメンはリアスちゃんに体だけ求めてるの?」
今まで騒がしかったのに、急に静かなトーンで聞かれると答えに困る。
けれど質問に答えなくてはと、ルークとの日々を思い出して口を開く。
「……飯作ってって言われる」
「うん」
「一緒に寝ようとか」
「、うん」
「出掛ける時どこの誰のとこ行くんだとか聞かれる」
「……」
マリリンが呆れきった顔で息を吐いた。手を振りながら立ち上がり店の方に戻っていく。
「解散! 解散よ! 呆れてものも言えないわっ」
「なんでだよぉ」
「ただの惚気に付き合ってる程暇じゃないのよこっちは! さっさと付き合っちゃいなさいっ」
「だからそれは」
「付き合わないくせに付き合ってるような惚気を延々聞かされるこっちの身にもなってちょうだい。結構イラつくわよ」
ぐさりと胸に刺さるような言葉に喉に空気が詰まる。
「わかったら買い物して帰るのね。今日はかぼちゃがお買い得よ」
「オレもだわ」
以前の教訓を生かして、今日はマリリンの店で相談をしていた。
表は今マリリンのパートナーが仕切ってくれているため、オレたちは今カウンターの中で座って話している。
「え、一体全体どうしてそうなっちゃったの?」
「……成り行き?」
「バカじゃないのあんたそこもうちょっと詳しく話しなさいよ」
軽く頭を小突かれて「いて」と反射で声に出す。実際は痛くもない場所をさすりながら、オレはなぜこうなってしまったのかを思い出していた。
まず、襲われた次の日だ。オレとルークは表面上仲直りした。
そりゃその日のうちに今まで通りとはいかない。お互いなんか気まずいし、やはりちょっとは複雑なわけだ。けれど問題はその日のうちに起こった。そう、オレの体の動かなさ具合だ。
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だから移動も何もかも全てルークに手伝ってもらっていたのだが、風呂で事件は起きた。当然風呂も手伝ってもらわなければオレは入れなかった。
始めはよかった。普通だった。けれど次第に雰囲気が怪しくなって、それから。
「え、その日のうちにもう一回しちゃったってこと?」
「ソウデスネ」
もう少し付け足すなら、歯止めが利かなくなったルークにその日中抱かれた。
そこからはなし崩し的だ。
「あんた、バカなの?」
「言い返せる言葉がないな」
「それなのに付き合ってないの?」
「……だって好きとか言われてねえもん」
「お子ちゃまなのぉ⁉︎」
マリリンの大きな声に客がこちらを見る。それに若干気まずくなりながらも、オレはじとっとマリリンを睨んだ。
「ぺろっと聞いちゃえばいいじゃない! オレのこと好きなの? って!」
「解釈違いです。そんなの求めてねえです」
「じゃああんたはアタシに何を相談しにきてんのよ!」
「この状態ってセフレなのかなって聞きに」
ぴたりと動きを止めたマリリンが片手で顔を追って天を仰いだ。特大の溜息を吐きながら顔の向きを戻し、オレを呆れた顔で見る。
「セフレの意味わかってんのリアスちゃん」
「体だけのお付き合い」
「正解。そうねその解釈で合ってると思うわ」
「じゃあやっぱり」
「決めつけるのが早いわよ。で、あのイケメンはリアスちゃんに体だけ求めてるの?」
今まで騒がしかったのに、急に静かなトーンで聞かれると答えに困る。
けれど質問に答えなくてはと、ルークとの日々を思い出して口を開く。
「……飯作ってって言われる」
「うん」
「一緒に寝ようとか」
「、うん」
「出掛ける時どこの誰のとこ行くんだとか聞かれる」
「……」
マリリンが呆れきった顔で息を吐いた。手を振りながら立ち上がり店の方に戻っていく。
「解散! 解散よ! 呆れてものも言えないわっ」
「なんでだよぉ」
「ただの惚気に付き合ってる程暇じゃないのよこっちは! さっさと付き合っちゃいなさいっ」
「だからそれは」
「付き合わないくせに付き合ってるような惚気を延々聞かされるこっちの身にもなってちょうだい。結構イラつくわよ」
ぐさりと胸に刺さるような言葉に喉に空気が詰まる。
「わかったら買い物して帰るのね。今日はかぼちゃがお買い得よ」
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